全く理解していないけどミクロ&マクロ経済学で6割を死守した勉強法と学習した分野を開示【公務員試験】

の記事では、
・最初の方で一般論
・最後に私の勉強法(単元別含む)について書いていきます。

☆目標は『スーパー過去問ゼミ』を潰すこと。
応用レベルまで潰せば地方上級で6割以上狙えます。
     
数的処理で点数を取る自信が無い場合は専門科目で大量得点を狙うしかないので
ここは落とせません。

さて、スー過去はレジュメや問題の解説が素晴らしいのですがそれを理解するレベルに到達するまで時間がかかります。
 
いきなりスー過去を理解できる人は頭がとても良いか経済学部出身又は数学が得意な人だけですので普通の人は以下のチャートに進んでください。
 
☆一般的な勉強方法を試す☆
まず、定評ある参考書を読んでみてください。
・『らくらくミクロ経済学入門』『らくらくマクロ経済学入門』
 
 
・『最初でつまずかない経済学 ミクロ編』『最初でつまずかない経済学 マクロ編』
 
 
・『速習!マクロ経済学―試験攻略入門塾』『速習!ミクロ経済学―試験攻略入門塾』
  
これを読んで理解できれば何も問題ないです。
後は、スー過去を解くだけです、おめでとう^^
 
しかし!
読んだところでさっぱり理解できない私の様な人はどうするべきか。
 
☆予備校等の映像授業を試してみるべし☆
実際にグラフの書き方・計算の仕方・問題の解き方を映像で見るとなんとな~く分かってきます。本だと活字中心なのでイメージが湧かないんですよね…。
 
映像講義でも講師の相性が大事!

最初に確認して頂きたいのが定評のある参考書に載せた『速習!マクロ経済学―試験攻略入門塾』『速習!ミクロ経済学―試験攻略入門塾』の無料講義動画です。
 
 これで分かれば儲けものです。

それでも分からなければ大手予備校から単科講義を購入またはオークションで入手しましょう。LEC予備校の講師M先生は口調が同じ調子で眠かったですね。私が実際に受講したのはTAC予備校の佐川先生の講義メリハリがあって飽きずに見ることができました。ただし大手予備校の講義は値段が高いのが難点。
 
一番コスパがいいのはアガルートアカデミーの【PR】経済系科目対策講座 かもしれません。 
 
・ミクロ経済学:15時間:14,000円
マクロ経済学:15時間:14,000円
・財政学:6時間:8,000円
・経営学:10時間:8,000円
・会計学:10時間:8000円
・ミク+マク+財+経営:39,000円

講座説明を読んでみて良いなと思った点を挙げます。

・「過去問を軸にした講義」得点にダイレクトにつながるので無駄が無いです。経済学とは~みたいな知識は時間が無い人にはいらないものです。

「中学の数学まで遡って講義する」⇒大手予備校の講座だと別途「経済学の数学講座」みたいオプション講座で1万円くらい集金されてしまいます。そういう無駄金を払わなくてよいのが良心的です。

 以上、そこそこ良心的な講座だと思います。


 

☆講義を聞いても分からない人、分からない箇所がある場合は…☆
お金を払って人に聞きましょう!!(∩´∀`)∩ 
これが究極の解決策です。
注意点は「どう解くの?」と聞いているのに「経済学とは〜」と学問的な説法を始めるタイプの人は切った方が良いでしょう。その人はとても真面目で経済学に誇りを持っているのだと思います。「 解き方だけ教えてください」 と頼んで怒られたら別の人を探してください。笑
 
 教えてくれる知り合いがいない場合でも、今はこんな個別指導のサービスがあります。→【PR】ミクロ・マクロ経済学個別指導

 値は張りますが便利な時代になったと思います。


 
☆ 私の単元別勉強法 ☆
♦考え方♦
経済学は大きく分けて理論系と計算問題がある。計算問題に慣れないうちは理論問題=文章問題の方が有難いと感じるが学習を進めていくうちにその認識は逆転する。というのも、計算問題は難しいのだがプロセスさえ覚えれば「このパターンの問題はこうだ!」と解けるようになるからだ。
 さて、ここでいうプロセスとは「この問題は学術的にこういうことを聞いているからこういう式を立てなければいけない」という意味ではない。このパターンの問題(グラフや問題文の言い回し)だったらこういう式を立て、以下はこんな解き方をしていくいう流れを覚えるということだ。したがって、くどいようだが問題文のグラフや問題文の言い回しに特に気を配りながら、どういう条件が揃った時にこの計算式で解くのかという事を強く意識しながら学習する必要がある。
 ぶっちゃけ言えば、私の方法は理解を伴なわない体系的に整理した計算プロセスの暗記なので何度も反復練習して覚える必要がある。〇周とかではなく覚えるまでやるというのが正解だと思う。

♦ ミクロ経済学 ♦
◎消費者理論
・最適消費点を無差別曲線
 解法パターンと問題文の言い回しを覚えるとそこそこ解けるようになる。
 
・代替効果と所得効果
 レジュメに書いてある解法フローチャートを自分なりに言葉を補って使えるようになるまで時間がかかった。
 
・上級財と下級財
 パズル的要素が強く数学とか関係ない。グラフを見てこっちに線があれば〇〇財という風に覚えればOk。
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・消費者理論の計算
「微分」が分からないと解けない…のですが大学入試で使うような微分を要求されているわけではない、公務員試験に特化した微分を覚えればいいだけなんで私でもすぐに覚えることができました。
 ※公務員試験に特化した微分については、アガルートアカデミーの【PR】経済系科目対策講座 で扱っています
 微分を覚えたら後はひたすら計算問題のパターンを繰り返し暗記。ただし、√の外し方など普通に計算慣れしていない私のような人間はそこでまた躓きました。その都度調べての繰り返しで計算は慣れるまで時間がかかるので早めにやりましょう。
 

・需要の価格弾力性
微分出来れば楽勝。
 
・消費者理論の展開(期待効用)
これはそんなに難しくない。
 
◎生産者理論(完全競争)
意外と楽しい分野。
・利益最大化と費用関数
急所のグラフと公式を何個か覚えれば急に問題が解けるようになる。
ペンで色分けすると格段に分かりやすくなるのでやってみてください
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・損益分岐点と操業停止点
同じく急所のグラフと公式を何個か覚えれば急に問題が解けるようになる。
慣れるまでが大変ですが。
 
・長期均衡、課税と費用曲線
こちらも急所のグラフを覚えれば解決。
 
・生産関数(コブダグラス型生産関数)
意味不明すぎて全捨てしました。
 
◎生産者理論(不完全競争)
・独占(クールノーの点・差別価格)
グラフの中に収入・総費用・可変費用・固定費用を正確に書き込み、式変形を通じて該当箇所の四角形の面積を求めていくゲームです。
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慣れるまで何回も繰り返すしかないですね。
 
・複占、寡占(屈託需要曲線)と独占的競争
頭の切り替えが大事。複線3パターンと寡占、独占について問題文を読んでどれを聞かれているかを判断してそれに応じた解法パターンを繰り出すというゲーム。慣れるまでこれまた何度も計算問題を解きましょう。決して難しくはない、ただめんどくさいだけ(笑)。
 
・ゲームの理論
なかなか面白い単元です。
スー過去の解説で分からない場合は、『最初でつまずかない経済学 ミクロ編』を読むとよいでしょう。
 
◎市場の理論
 財政学にも出題されるので気合いれてやっていきたい分野。
・市場の安定(ワルラス・マーシャル・くもの巣の安定理論)
グラフの形と出題パターンを覚えれば解ける楽勝分野、数学関係無し。
 
・余剰分析(完全競争市場・従業員と従価税)
出題されたグラフの中に、生産者余剰・消費者余剰・税収・損失を書き込めるようになれば、あとは式変形していき四角形や三角形の面積を求めて終了。
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慣れるまで大変ですがそこまで難しくないですよ。
 
・余剰分析(不完全競争、二重価格)
問題文を読んで不完全競争と二重価格のどちらの問題なのか判断、解法パターンをごっちゃにしないで覚える。
 
・余剰分析(貿易)
貿易の無い世界と自由貿易世界との比較、自由貿易世界と保護貿易(関税や輸入割当)がある世界での解法パターンの整理。似たような話が続くのでわけわからなくなるところではある。
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◎パレート最適と市場の失敗
・パレート最適
グラフの中で曲線がうにょうにょしているのでそれを解読する。
これまた分かりづらいパズル的な分野です。
意外にもTACのミクロ経済学のまるごと講義生中継がこれに関しては分かりやすかった気がします。
 
・外部効果
生産者余剰・消費者余剰・外部不経済・社会的余剰の面積は、政府が課税することによって課税前と比べてどんな形に変形しますか、その面積を求めてねという話
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グラフを書ければあっさり解けますよ。
 
・平均費用逓減産業
こっちも外部効果とほぼ同じ、政府が介入したときどうなりますか?という問題。
 
・情報の不完全性(道徳的危険・逆選択)
暗記でいけるでしょう、数学知らなくても大丈夫。
  
◎ミクロ貿易論
この2つは意味分からなすぎて全捨てです。
貿易理論は国家総合職でのみ出題のみなのでそもそもやらなかったですね。
・比較生産比説と貿易三角形
・貿易理論
 
〈ミクロ経済学まとめ〉
計算問題が多いのでこの問題はどの解法パターンなのかを発見するのに一手間、さらにその解法パターンはどんなグラフを書いてどういう式変形をするんだっけと覚えるのに一手間でめんどくさい科目です。ただし、めんどくさい計算に慣れてしまえば経済学の理論なんて分からなくても
計算さえすれば簡単に答えが導き出せるいうね。そういう意味では得点しやすい科目だと思います。
 
 ♦ マクロ経済学 ♦
計算問題と理論問題が半々です。
理論問題であればキーワードを覚えれば解けるイメージがありますがそうでない問題も多いです。ちゃんと理解しないといけない部分も多く予備校の講義などで理解出来ない部分はしっかり補った方が良いかと思います。
 
◎国民所得の決定
 ・45度線分析
この先色々なパターンの計算問題が出てきます。
どういう問題文だと45度分析の解法を使う問題なのか、意識して解くことが大事。シンプルですがこの先やっていく事の基本が詰まっています。
 
・IS曲線
 教養試験に出される可能性があるので基本問題のみやりました。
 投資の利子弾力性はグラフごと覚えましたね。
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・LM曲線
貨幣需要の理論は教養試験にも出るし覚えておきたいところ。しかし理屈で覚えるには私の頭は足りないようでした。ただし、キーワードを覚えれば得点できる分野なので捨てはしませんでしたね。
貨幣の利子弾力性のグラフ問題はグラフごと丸覚えして点数を稼ぎました。 
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・IS-LM分析
ここもグラフとキーワード暗記で解ける問題のみやるという感じですね。
 
・マンデル=フレミングモデル
理論が難しすぎて私には無理。解ければいいやって事で自分なりに導いた怪しい解法パターンを何個か作って挑んだら正答率上がりました。
 
・消費関数
1、クソめんどくさい公式を覚えて計算慣れすれば基礎問題は解けるようになった。
2、理論問題は、理論分からなくても人物名+キーワード暗記で解けたりするので歯を食いしばろう。
 
私はこんな風にキーワード暗記の分野はWORDでまとめノートを作って覚えていました。

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 ・投資関数
上に同じ。
 
・貨幣理論
上に同じ。
 
◎乗数理論
 ・乗数理論の基本(租税・貿易があるパターン)
ポイントは、問題文中の表現。
この表現がきたらこの解法!とパターンで覚える。
Ex…税金がある場合はT=tyという式を絡ませる。
 
・IS-LM分析の計算問題
ISとLMを連立させて答えを求めようって話。
とにかく計算力が求められます。
 
◎総需要・総供給分析
・総需要曲線
これも連立させれば計算は解けます。
 
・労働市場と総供給曲線
計算及び人物名とキーワード暗記、グラフの暗記で乗り切れます。
意外と簡単です。
 
・フィリップス曲線と自然失業率仮説
計算及び人物名とキーワード暗記、グラフの暗記で乗り切れます。
地方上級や市役所で出題される「社会政策」という科目にも通じるので頑張りたいところ。
 
・インフレ需要曲線・供給曲線
意味の分からないキーワードやグラフが絡んで厄介に見えてくるが実はそこまで難しくない。見掛け倒しも可能性有。
 
◎経済成長理論
この2つは計算に関しては意味不明すぎて捨てました
人物名とキーワード暗記で理論問題に正解できればいいかなくらいに考えていました。
・ハロッド・ドーマーの成長理論
・新古典派の成長理論
 
◎GDP統計と産業関連表
・GDP統計
公式に当てはめればいいのですが理解していないので覚えられませんでした。
仕方ないから自分で公式を導き出すための公式(笑)を作ったら楽勝になりました。
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・産業関連表
わりと意味不明ですが「最初でつまずかないマクロ経済学」を読んだら基本問題くらいは解けるようになりました。
 
〈 マクロ経済学まとめ 〉
ミクロ経済学より明らかに難しい。
特に理論問題がやばい。
解けそうな計算問題や理論問題でも暗記で対応できる問題などを落とさないようにするべし。
 
健闘を祈ります!
  
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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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