◎3回戦 vs U野先生(鶴岡)
鶴岡との3連戦!
鶴岡に勝って2-2が目標なのに、ここまで鶴岡に負けて0-2とはこれ如何に。
U野先生もここまで0-2と冴えない成績。
はぁぁぁという雰囲気で将棋が始まった。
後手が私、U野先生の36歩には急戦の意志を感じる。
U野先生は竜王戦の時もいきなり仕掛けてきたので警戒しなくてはならない。
その反面、急戦をやってきてほしいという願望がある(王様薄いから振り飛車勝ちやすい)。
なので上図から71王と引くと仕掛けてこない気がしましたね。
95歩型+71王で安定+41金の一段金かつ反発力の高い32銀型は最強。
本譜は、52金左と急戦やってきてくださいと言ってみる。
ここらへんはもう、最善とかよりも相手との駆け引きと流れと気分で指しています。
よくプロの将棋を観て「この先生弱いね、定跡も分からないの?」と指摘しているアマがいるけどあれは実は相手の顔をみて雰囲気で指しているところがあるからわざと外しているんですよね。定跡ガリガリ君やソフト君には分からない部分ではある。
U野先生、予想通り長考。
持ち時間30分のうち10分近くここで投入。
これで仕掛けてこないわけがないw
ひたすらU野先生の読みを外す順を考えてました。
上図以下、35歩、同歩、46銀。

ここで45歩、33角成、同桂の変化は最有力。
普通はこう指していい勝負だと思う。
しかし、やや悪いくらいから美濃の堅陣を活かして舟囲いを叩くのが私の小学生時代からの最も好きな勝ちパターン。
再掲下図以下…
36歩、26飛、45歩、35銀と進める。
ここで△88角成と角を交換しないと▲55歩と角を止められて振り飛車がひどい目にあいます。
ただ、それも無視して淡々と王様を囲います。以下71王、55歩、82王、24歩、同歩、同銀、44角、36飛と進行。
王様の堅さだけを頼りに戦う方針、正確に指せますか?と舟に乗っているU野先生に美濃城からプレッシャーをかける。
上図以下43銀、31飛成なら32飛でオッケーですが嫌な手が見えた…
上図以下、34歩、22飛、23歩、32飛、35銀、同角、同飛、34飛、同飛、同銀、31飛、43銀、54歩と進行。
居飛車の銀と振り飛車の角の交換は痛い、さすがに振り飛車失敗。
ただし王様が堅いので形勢は4-6かなと。
以下、46歩、同歩、28飛。
ここで39飛成と自陣竜を作る筋はU野先生の棋風的にまずやってこないと思っていました。
予想通り、11角成だったので33歩。
△47歩のと金攻めに期待をしていたのですが・・・
86香と打たれしびれました。
これで将棋終わっていますねー。
それでも47歩には56角が強烈。
受けが無い。
やるなら51金引ですが
う~~ん、以下21馬、54銀、75桂、74銀と粘りますがダメでしょうね。53歩成と踏み込まれたら一発57歩と打ちますが後続がなさそう。この辺はもう全然です。
再掲下図。
△57銀には68金寄でもいいけどそもそも39角があるので意味無し。
29飛成と受けの桂馬を補充する手には・・・
56角がぴったり。
形勢2-8くらいに訂正していいですか?w
ひどすぎるよ~~。
本譜は、結局47歩と垂らす。
さっきも書いたように56角なら投了級。
ただし、21飛成も桂馬を入手して馬を活用する手を見ているのでやってくる可能性があると思った。正直、その順ならまだ粘れそう。
さぁ、どっちだ!確率1/2の賭けに出ました。
再掲下図…
21飛成!だったので47歩を影にして29飛成、33馬、54銀、34馬に71桂と埋める。
まあまあやる気出た。
54銀で56角の筋を牽制+71桂で8筋を強化しながら71の隙間を埋める。
以下、44桂に62金寄で手順に61の金にヒモがつく。
振り飛車まだ悪いものの流れがきているように感じた。
上図以下は、44桂の継続手で▲52歩だと思っていたら56馬で泥沼の戦いへ。
方針がぶれすぎてヤバいとU野先生も嘆いておりました。
進んで下図。
桂取りに55銀と立ったとみせかけて・・・
以下、18歩?、47竜、同金、65角。
両取りが決まって完全に逆転。
う~ん、奇跡的な勝利だった。
流れがきてから一気に勝ちまでいった、王様堅いので攻めに専念出来るのが大きい。
感想戦。
自慢の71桂埋めを実現した局面。
U野先生からここで83香成だったと言われる。
同桂は52馬。
同王は、52馬、同金、71竜。
なんだこれ!全然振り飛車ダメじゃん!!!
いや~~、ひどいひどい。
対局中、ドヤ顔してたんだがー。
、最後まで他力の将棋だったということです。
鶴岡勢からの3連敗はなんとか回避。
U野先生に「ありがとうございました」と伝統文化将棋の精神で大きな声で挨拶。将棋は礼に始まり礼で終わる、私は純粋な子どものように精いっぱいの感謝の念をU野先生に伝えました。
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