選手紹介★佐藤勝利さん【後編】

◎商売も名人級 
そして、さらに販路拡大のチャンスが。
甘納豆のあまりの美味しさが評判を呼び、大沼山形店にも納入することが決まる。
これで、本店・大沼米沢店・大沼山形店と収入も倍以上になり安定を得る。
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↑勝利さんの仕事に取り組む真剣な表情!
勝利さんは、この時期を振り返り>「何がなんでも子ども達の学費くらい出したい、とにかく死ぬ気で働いた」
と言っていました

 ちなみに今でも大沼で購入できますので、勝利さんみたいに将棋が強くなりたい方は買ってくださいね
^^ 大会中、糖分補給は甘納豆でキマり!!
ごまかししょうひん あまなっとうごまかし
この本に書いてあるように無添加なのでママさんも安心・安全です^^
ちなみに私も食べましたよ!
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すごく柔らかい!!こりゃびっくりです、うまい。キイロイトリも食べたみたいです!

あと、みそぱんも超おいしいです!
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なぜか♡型^^
胡麻が入っていて甘さひかえめ!心地よい歯ごたえの食感!よくある水分キラーなお菓子と一緒にしないでもらいたい^^
私は、朝ごはんとおやつで全部食べました。職場でも好評でした☆

◎貫き通す事。
 勝利さんの頑張りもあって長男は国立大学へ無事合格。
 しかし、米沢興譲館でトップクラスの成績だった次女が受験に失敗してしまう。
 次女は、「専門学校を出て就職する」と訴えたが、勝利さんはクビを横に振りさらに100万円以上を払い予備校へ通わせる。
 全員大学という決意を貫く、商売をしながら毎日駅まで送り迎えの日々だったという。

◎大沼杯将棋大会
世は空前の将棋ブーム。
実は、例の大沼米沢店の店長さんも将棋と勝利さんの大ファンだったというオチ。
そこで開かれた「大沼杯 将棋大会」、審判長はもちろん勝利さん(笑)。
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優勝賞品は当時で2万円の商品券だったのでなかなかのもの、東北各地から強豪が集まってきたようです。とても活気のある大会だった事でしょう。私も2万円貰えるなら米沢行きたいですし(笑)

◎ 報われる

さて、長女は無事に私立大学へ行かせる事が出来た。
その後、難関資格「社会保険労務士」に合格したのは素晴らしい、父親譲りの頭脳明晰である。

では、次女は?1年の浪人生活の末、千葉大学の特待生で合格、学費ゼロ!!
これは・・・すごすぎます。今と昔では受験人数の母体が違うわけで国立に入るのも超難関、それが千葉大だとさらにきつい、特待生ともなるととんでもない秀才ですよ。

 その後、次女は大学で6畳2人部屋の宿舎で勉学に励んだとの事。
女の子でそれではかわいそうだとお金は出すからと引っ越しを勧めたが
 「私は勉強しに大学に来ている」とぴしゃりと断られたという。
 こういう信念の強さは、勝利さん譲りですね。笑。
その後、次女は超大手企業に就職、そこで知り合った東京工業大学卒の方と結婚して退社。

次女さんは…退職金の全てを勝利さんに渡したそうです。
勝利さんは、泣いたでしょう。

なぜかそのとき、勝利さんは中学生だった次女の右頬を平手打ちした事を思い出したという。
次女はひるむことなく「左の頬も殴れ」と言ったのもまた凄いが、その後部屋で泣いているのを見て本当に悪いことをしたと今でも思い出してしまうそうです。
最強戦の宴席でその話をする勝利さんの目頭はかすかに赤くなっていました。

◎50代の逆襲
子どもに手がかからなくなると佐藤さんの入賞ラッシュがまた始まる。
やはり一時的に将棋を離れていても、また県棋界で活躍出来るというのは才能が有り余っているというしか言いようがない。
51歳と54歳で県選手権優勝52歳で県竜王戦優など子育てを経て将棋が強くなったのではないかとさえ思わせる。東北六県大会も50代で3度出場して合計出場回数を16とした。
竜王
なお、竜王戦は全国大会の日に父親が倒れ参加出来なかったとの事でした…。

◎ 朝日アマ名人山形県大会
 平成24年11月4日 県朝日アマ名人戦。
出場した勝利さん…
 予戦1回戦 佐野くん(県タイトルを総なめにした若手)に勝つ。
 予戦2回戦 矢口さんに勝つ。
 本戦1回戦 山寺さんに勝つ。
 本戦2回戦 山口和人さんに勝つ。
 決勝    羽角さんに勝つ。
信じられない強さ(*^-^*)
朝日アマ県
 15歳の岡部くんと69歳の勝利さんがビックリ歳の差県代表

◎朝日アマ名人戦 西東北大会
秋田代表との決戦で全国に行く1名を決める大会。
決勝で15歳の岡部くんとの同県対決を制し全国へ!!
朝日にし東北
いやいやいや、これはもはや何かの間違いだと言ってほしいレベルの快挙。

全国は残念でした!!
アサヒ全国1 あさひぜんこく2
それにしても、500冊の棋書はすごい。
近所の本屋数件回ってどこに何の本があるか全部覚えているようです。
ちなみに、阿部健プロの本も持ってるようです!

73歳で準優勝
今年の県選手権大会です。
若手なぎ倒して決勝までいってしまうとは。
山寺さんも決勝では、かなり焦っていました。
せんしゅけん
※写真は山形新聞からの転載です。
 勝利さんはこの県選手権大会とかなり相性が良いと思います…。

背中で語る男
 実は、勝利さんにはこの他にも支部名人戦やシニア名人戦で多数の優勝歴があります。
 代表として東京へ行くと、次女が住む高層マンションを見に行く事があるそうです。

そこで「次女さんと会ったんですか?」と私が聞くと

「いや、いつもそこまで来てすぐ帰るんだ」とはにかんだ。
  カッコイイですねぇぇ~。

と、ここで佐藤勝利さんのお話は終わり。かっこいいですね^^




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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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