こんな時代に、県強豪がやっていた昔の勉強法を紹介します。
1、将棋世界・週刊将棋を全部読む
まだ弱かった頃の尾形五段の勉強法です。
これらの刊行物には、詰将棋・次の1手問題・定跡講座など情報がたくさん掲載されていますが弱いなりに全部読むんだそうです。
特にテーマは無いけど与えられたものを愚直にこなすのが優等生流。
とにかく好き嫌いせずに全部やるというのが才能ですね。
彼は中学時代、定跡書を全て覚えればテストと同じで100点取れる=必ず勝てると信じていたので規格外なのかもしれませんが…。
そして、この勉強法はすぐには成果が出ませんが淡々とやり続けた成果として山形トップクラスの基礎力を手に入れました。攻め・受けしっかりしていて派手さはないけど変な崩れ方をしないのが尾形流。結果、高校2年くらいに入っていきなり一般の県大会で入賞するようになりました。(それ以前は弱すぎで名前も知らなかった)
※週刊将棋は休刊になったので尾形氏も弱くなりました。
2、将棋年鑑を1年かけて全て並べる。
これは山大のつちやんが今も昔も変わらずやっている勉強法です。
自分に関係ない将棋も全て並べるというのがミソで、将棋様に忠誠を誓う儀式なのです。この苦行を乗り越えるとなんとプロ筋が身に付きます!!しかしプロ筋であれば特定の棋士のおっかけをしても身につくような気がしますがなぜ全部並べるんでしょう(笑)。将棋はメンタルゲームなので「一冊やりきったぜ!」という自信を持つためなのかもしれないですね。
しかしこれほど漠然とした勉強法があるのかと言われたらなかなか無いと思います(笑)。まぁあっちこっちと妙な勉強法をチャレンジするよりはこれ1本!に絞った方が確実ではありますね。現につちゃんは中学時代は全国4位、現在も山形将棋界の上位にいてはります。
◎信仰の対象は?
さっき、特定の好きな棋士の棋譜を並べるという事についてチラッと述べました。〇〇先生ならどう捌くか・どう勝ち切るかを対局中にイメージしながら指すと方針が定まりやすくなります。
最近驚いたのは山大のほまみー。ほまみーはソフトならどう指すかをイメージしているそうです。なるほどな~と思った。
正直、信仰の対象は何でもいいんですよね。今一番将棋が強いのは名人でも竜王でもなくソフトだから、苦しい局面で自分の心の支えになってくれればソフトでもオッケーですね。私も神棚に「激指14」を祀りたいと思います。
3、序盤を捨て詰将棋・必至・凌ぎなど終盤だけやりまくる
これは山形出身プロの勉強法です。
小学生時代から詰将棋パラダイス・大道詰将棋・双玉・凌ぎの手筋とか必至など解きまくってました。
『凌ぎの手筋』をやりすぎて3手差で勝てる将棋をわざわざ1手違いで勝ちに行き、逆転負けくらうことも結構あったみたいです。
ただし、この方法はお勧めしないです。
なぜなら、現代将棋は終盤が強いのは当たり前だからです。
ポイントは序盤ですよね~。
4、図書館の将棋の本を全部読む。
これは、ぱるるとみすずちゃんのジュニア時代の勉強法です。
図書カードの貸し出し履歴が全て将棋の本です。
ぱるるに至っては天童将棋交流室の本まで小学生のうちに呼んでしまったようです。何が自分に必要・不要が判断がつかなのであれば全部読むわ~っていう発想がステキですね。つちやんの将棋年鑑の棋譜を全部並べる!っていう勉強法に近いものを感じます。共通点は将棋への貪欲さなのかもしれませんね~。
5、定跡書&実戦
これ、私。
短手数の詰将棋すらアレルギーで解けなかったのでひたすら四間飛車の本を読む。
その後、24で実戦→反省を繰り返していたら高3で支部対抗優勝で四段免状貰えました。好きな勉強法を徹底的にやればそのうち4段くらいはなります。
ただし!全国で入賞している人達はもっと強かったです。
私は中学からダラダラ全国に出てる割には伸び悩んでいる方です。
何かが足りなかったネ。
【まとめと課題】
コスパ悪そうにみえる勉強法でも続けていれば遅かれ早かれそのうち四段・県代表クラスになります。
しかし、学生将棋(小学生・中学生・高校生)で活躍しようと思うとそのうちじゃなくて今!強くなる必要があります。
急速に成長スピードを高めないといけません。
現代流のインターネット&将棋ソフトを使った勉強法はその可能性を秘めたツールです。ただし、誰もがうまく使いこなせるわけではないです、むしろPCカタカタカタカタ試行錯誤をしすぎて半年前と比べて成果が上がっておらず棋力がガタガタですという人の方が多いかもしれません。理由は色々あるけどその人の地力不足も要因の一つ。
地力を鍛えるには・・・あれれ?
昔の勉強法もしないといけませんね。笑
大変なのは、昔&現代のブレンド割合。
ソフト先生からは、将棋もそうですが勉強法の割合が適正かどうかをアドバイスしてもらいたいですね(笑)。
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