H30.4.8 県選手権内陸地区予選2【読みを省略して感覚で指す】


◎決定戦 vsT橋少年
先手が私で後手のT橋少年のいつもの戦法を迎え撃つ。
下図、角交換四間としては34銀と使えて満足の展開なんだと思う。
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26歩には24歩で受かるし、従来の振り飛車と比べてえらい得している。
とりあえず、△45歩を防ぐために66角と置いておく。
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なんか、2月に指した将棋と似たような感じになってきた。

以下、33角、48飛。
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これは先手必勝になったと思った。笑
私の感覚がおかしいのかな、33角って打ってくれたらもはや普通のノーマル振り飛車、後手の主張点がわからない。
角の働きが先手の方が強いので悪いところが無いんじゃないかと…。
以下、2筋を伸びしてくる間にポンポンポポポーン♪

きゃりーぱみゅぱみゅのように桂馬跳ねて下図。
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どうやって端受けるのだろうか・・・。
T橋少年、ここで長考に沈む。
以下、84歩、同角、45歩、同歩、54歩。
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なるほど~~、色々とひねりだしてくるな~~。
ここらへんがやっぱり中学世代のトップクラスだなぁと感心。
戦法以上に地力があると思う、戦法が地力についてこれていない説。
さて、上図から私も長考。

【あべしん思考回路】※読まない方が正解に辿り着きやすい。
とりあえず55歩って突かれると銀が変なとこに行かなきゃいけないから嫌だ。
 ↓
66歩だと角が狭い。
 ↓
正直攻めは85桂がいるから十分だなーー。
84角は数手前までは急所の駒だったけど今となっては負担に近い。

とうわけで以下66角、同角、同歩、33桂、67銀。
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33桂+34銀と気合入れて攻めてきたので相手にしない方針で。
67銀は最善ではないけど王様を固めて実戦的に勝ちやすい指し方だと思います。

以下、ワ――っと4筋突撃されて下図。
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当初の予定は、11馬と香車を拾って84香と打つ。
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歩切れなので受けにくいはず。

しかし下図、魔が差した
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ウトウトウト…一瞬気が抜けて、43歩、同金、11馬としたら45桂と跳ねられてびっくり。
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▲84香に△83歩と打つ歩を自ら献上していたのでした\(^o^)/
あひゃぁ・・・いきなり逆転した。

子どもはこれだから・・・
子どもは基本的に将棋の神様に愛されているからなぁぁぁ(;´Д`)
背徳のあべしん、いよいよゲームオーバーだと思った。

上図以下、しょうがないので84に打つはずの香車を59に打ったら84歩で冷静に桂馬を回収されげんなり。
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なんでこんなことになっちゃんだろう…。

進んで下図、どう粘るかっていう話です。
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持ち駒は飛車だけ。
▲94歩からの攻めは細い上に自玉も危なくなる。
▲41飛は、34角とか52角と打たれてお手伝い。
この類の手は、後手が楽になるだけだから指したくない。読んでも読んでも報われない変化だと思うので最初から却下。
さて、冷静に考えて攻め駒が足りないわけなので駒を取りにいかないと勝ちはないわけです。そういう思考でいくと答えはひとつでした。

辺境に16飛!
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後手の急所の駒は46銀と45桂、これにアプローチするのだ。
以下、36歩、13飛成、34角、16と再び引く。
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物資補給をが行うという緊急事態。
以下、65歩、36龍、66歩、56銀で下図。
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ここが運命の局面。

 T橋少年は思った。





  T決め手がある!
 ドラゲ無イ~♪ドラゲ無イ~♪(^ム^)






再掲下図、答えは分かったかな??
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正解は・・・

57桂成、同香、55歩、45銀、同角、同龍、12角でちたーーー。

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最後の12角がカッコいいネ。

ただし、お互い秒読み。
再掲下図。
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なんと35歩!
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えええええ(;´Д`)
銀タダっていうのは分かりました、T橋くん頭を抱える。
しかし、ここで喜んではいけない。
銀タダでもらってようやくいい勝負。
ギリギリまで先の展開を読んで着手、進んで下図。
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63歩は71王からのルートを塞いだ置き駒。
駒が手に入れば場合によっては93銀からばらして詰む。

問題は、カナ駒が何枚あれば大体詰むのか・・・。


答えは・・・





3枚。これは読みとか以前の問題。
※端で1枚捨てて、2段目の王様を下に落とすのに1枚、1段目で詰ますための1枚。積み木遊びみたいなイメージですね。

ちなみにこれは…
 藤井聡太六段を育てた伝説の積み木「キュボロ」です。


はい!!




そしたら・・・



本当にその筋が実現して・・
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キュボロォォォ( ゚Д゚)って叫びました。
いや~~、運良すぎてびっくり。
勝つ時は毎回、こんな感じで色々引き寄せないとダメですわー。

◎地区代表6人決定

T部井名人²、M田さん、オノデラス、つちやん、K野さん、あべしん。

子ども全滅はあひゃ。
しかし子ども大会と大人大会では、勝つために求められているものが違うのでそこまで凹まなくて大丈夫。
子どもは子どもの大会で勝つことが一番。
全国大会で活躍すれば自然と大人が萎縮するようになって勝てるようになってくる、そこを目指そう。(山形出身プロもOKBくんもぱるるもそうだった)

そういえば置賜地区で過去1回も代表になれていない山大OBオノデラスが昨年の県職場対抗・団体戦優勝の流れを活かして内陸で代表になった。やっぱ、こういうのって誰からもマークされずにひょっこり代表になるのがコツなんだと思う。笑

というわけで県大会は5月12日です。

あべしんは竜王戦シード権持っているので5/6の地区予選は出なくて大丈夫。
大丈夫だけどまぁた実戦不足になりそうなので、あべしん道場やろっかな。


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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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