予選通過者は、内陸地区代表5枠を決める5つのトーナメントに振り分けられる。
私は・・・・
1回戦K野さん(H26県名人)、勝ったらM田さん(H29県最強2位)という険しい山へ放り込まれる。体力持つのか心配になってきた。
◎本戦1回戦 vs K野さん(H26県名人)
先週の県支部名人戦では雁木戦法で負けています。
今週は振り飛車で挑みます!!
後手が私。
去年の県選手権内陸地区予選で指した形をまたやってみました。
どうすると上図になるかというとノーマル三間から袖飛車に振り戻したんです。
上図以下、同歩なら77角成でどっちで取っても味が悪いのかなと思っていました。まぁそれでも難しいですけどね。
本譜は以下57銀に75歩と突っかける。
85歩との比較に迷いました。しかし銀を捌かないと72飛の大砲が活きてこないと思ったので7筋をいじりました。
以下、34飛にそこで85歩!
がつーーーん!!
歩が3つもぶつかりました、これぞ玉頭戦!!
ただし、読みは全然入っていない(゚∀゚)
6・7・8筋と歩を3枚並べた形が美しいと思ったのでやっただけです。
振り飛車党は芸術家だからしょうがないね!!
そしたら以下55歩!
えええええ(;´Д`) 4つだと美しくない…orz。
ただし5・6・7・8筋、取りこむ組み合わせによっては致命傷を与える大連鎖が作れそう。
歩ァイヤ~~!!
ってゲームが昔流行ったんだよ(震え声)。
しかし起爆点(取りこむ順序)を間違えば強烈なカウンターをくらってしまう。
本譜は再掲下図以下…中くらいの手を選ぶ。
以下、86歩、同角、64銀。
力をためながら手を渡します。
ちなみに最強は7筋の取り込みから入って攻めまくる手ですね、反動も厳しそうなので妥協しました。
以下、84歩が嫌らしい手渡しでしたね~~。
次に75歩から83歩成があるので動きます。
以下、82飛、75歩に・・・
85銀が春らしい軽やかなステップ。
季節の移ろいを将棋で表現するのが俺、棋譜にも季語があるんです。
(※将棋界の夏井先生的ポジション目指してます、添削はあべしん道場で)
上図以下、K野さんは恐ろしい事をしはりました。
以下、74歩!
冬に逆戻りではないですか!( ゚Д゚)
そういえば、隣の会場で流れてた「アナと雪の女王」、めっちゃ音漏れしてたっけなぁ…(ほんと)。
上図以下、同金(同銀)と冬に戻ると64角、同金、33飛成、同桂、53角と打つ狙いがあります。
これはヒドイ、K野さんスノーマンすぎます。
なので再掲下図では無理を承知でいくしかなくなりました。
以下、86銀、同銀、84飛、73歩成、86飛、87歩。
かなり無理しています。
以下、73金、86歩、66歩、同銀、65歩、77銀、66銀、68歩。
66銀単発の攻めでどこまで先手陣を削れるか。
上図で67銀成は同歩で先手陣が安定してしまうので77銀成、同金、66銀と目標を残しながら攻めるのが玉頭戦。
でもまぁ正直なところ、後手敗勢です。
以下、74歩と打たれて覚悟(;´Д`)
74同金は83銀で寿命が縮まるので勝負するしかありません。
以下、77銀成、同桂、55角。
この55角は詰めろなのか!?
いろいろと詰み筋もチラつく今日この頃、K野さん88銀と余しににくる。
もう勝っても負けてもやるしかない、勝負勝負!
以下、87歩、同王、77角成!
87に王様を読んでから角を切るのが筋。
以下、同王、66角、78王、87歩!
ここは77銀で自信無しでした。
わずかに詰まない気がします。
本譜は下図以下…
82銀、同王、73歩成…で後手に銀が入ったので奇跡が起きて勝ちになりました!!勝負勝負の執念が実った1局といえます。
それにしても下図をソフト先生に聞いたら、
上図からの進行はずーっと先手プラス1,000点以上みたいでした。
その1,000点以上って数字ははっきり先手が詰まない、後手が詰むという手順を読み切っている前提なので実際の人間の将棋と乖離している気がしました。。
玉頭戦は、評価値度外視で勝負になるので面白いですね。
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