◎2回戦 vs H輪先生
高校生の吉田jr君曰くH輪先生に負けるようでは代表になれないとの事(笑)。
最近の若手は厳しいのう…。
私も裏でそう言われているかと思うともはやブログを反撃の手段として使うしかないなーこれは。
はい、後手が私です。
H輪先生得意の飯島引き角にはツノ銀雁木を合わせて作戦勝ちだと思っていたら角道をオープンされました。正直、先手の駒組は優秀です。
普通に雁木模様の将棋にすると下図みたいになります。
66歩を突いていない矢倉というのがポイントで後手としてもどうしたものかと。
つーわけで現代に蘇る英ちゃん流中飛車を選択しました。
私が過去記事で書いたのは、36歩や46歩を突いた形での雁木模様からの振り飛車でした。
なので、この形は正直自信は無いですねー、32金が本当に遊びそう。
しかしここから(山形では)天才的な振り飛車テクニックを駆使して下図。
5筋で1歩を持ちながら立石流に変化。
ドヤァ(∩´∀`)∩
演技構成点高めでしょう~~。
ちなみに英ちゃん流中飛車⇒立石流は昨年も1局やってます。
さてさて、進んで下図。
こういう局面になるといつも悩む。
1、15歩、同歩、18歩、同香、19角で打開。
2、39角の筋で打開。
3、後手なので千日手。
4、先手は手詰まりなので様子を見る。
1~4までいつも気分で選んでいる。
特に1と2は将来▲55角の反撃が見えているだけにコンディション的に万全じゃないと踏み込めない。かといって千日手ではばかばかしい。
というわけで今回は4の様子見を選択。
以下、43金。
遊び金の活用で味が良さそうだがあんまり良くなかった。
以下、66銀。
玉頭方面にプレッシャーをかけられながら手を渡されてみると後手は手待ちするにも指す手が無い。うーーーん。
困った、困りました。
散々反省して53銀。
これは将来の▲55角に△64歩と突いて1手稼ぐ狙いです。
しかし、53銀型にするのであれば△42金とセットが普通。
直前の43金はなんだったのか…。
ちぐはぐです。
しょうがないので次に42金と引こうと思ったら…
▲57角!
これは…まぁ角を手放してくれたのは嬉しい。
57角の位置は将来後手の王様を角筋アタックできるポジションでは無いので後手は喜ぶべきだろう。しかしどうにも43金と駒が離れた瞬間だったのでちょっと気持ち悪い。以下、34飛、26歩、42金、25歩、27歩。
自信は無い。
以下、同飛、38角、28飛、47角成、24歩、36歩、同歩、27歩、同飛、36馬、35歩。
ここから壮絶な捌き合いが展開されます。
以下、44飛、28飛、27歩、38飛。47馬、37飛、力を込めて46歩。
いきなり必勝になったと思った(笑)。
次に45桂まで飛べるようなっておる。
以下、55銀。
うーーーーーーん。
69馬と切りたい。切って、同銀、47歩成、44銀、57とと指したい。
同金に45桂で勝っているはず(理論上)。
ただ、立石流の難しいところはギアチェンジ。
中盤で相手の仕掛けを封じて100vs0を目指す将棋を指しているのに終盤でいきなり攻め合いとか気持ちの切り替えが大変。
本譜は55銀に…。
24飛と逃げてみた。
今見たらあんまり筋良くないなコレ、変調。
プロの対局ならいったん棋譜を見て流れを確認するところだったナ~。
以下、猛烈に攻め合って下図。
42金取りを無視して86桂叩き込みました。
ギアチェンジする場所を間違った気がする(笑)。
以下、42と、19竜、55角!、78桂成、同金、86香、87桂、89銀。
後手の攻めが下手すぎます。
最初っから19竜と香車を取って次に86香と打てば先手は合駒に桂馬を使ってくれるはずなので▲55角は無効模様。それが先に86桂と打っているので上図では先手の持ち駒に私から贈られた桂馬が残っているという。
以下、74桂、92王、68金引。
攻めては受け、受けては攻めの応酬。
以下、74歩と微妙な手を指す。
82金、93王、95歩。
うーーーん、以下、78銀成、同金、87香成、同王、64歩(笑)。
こ、これは…流れがおかしい\(^o^)/
以下、81金、同銀、94歩、82王、74歩。
これが73銀からの詰めろ。
パターン1⇒以下71王には63桂。
パターン2⇒以下92王には93歩成(2-1)又は93香(2-2)。
これは困ったんじゃないかと思ったらパターン1と2の詰めろを解除しながら詰めろをかける次の1手問題に出てきそうな手を発見。
↓
↓
スゥーーーッと89龍王手。
ここで…
1、88金は75桂で詰み。
2、88桂はパターン1の詰めろが解除される。
↓
従って、88香合なのだがこれでパターン2-2の詰めろを解除。
はい、残るパターン2-1の詰めろはどうすれば解除できるか!
99龍だぁぁぁぁ!!これで解除!
香車を取れば93歩成の詰めろが消えます。
しかも98角以下の詰めろになっております。
完璧すぎるーーー!!
「将棋は終盤ラスト3手あれば勝てる」
これはあべしん先生が後進達に常々伝えてきた言葉です。
それをまさに実践してしまった。
以下、73銀、92王、93歩成とH輪先生形作り。
同龍なら盤石でしょう。
しかし私は、昨日行われた羽生選手を見て挑戦する心を学んだ。
自分の読みを信じて93同王!
ゆず(羽生選手)がフィギュア界の王様ならあべしんが将棋界の王様になるよ!という強い意志の表れ。
以下、66角。
うん、ここで84桂合は危ないのは知っていた。
だから強く前進する。
2022年の北京オリンピックに向けて私とゆずは前進する。
10代の若い後進達に希望の聖火を灯したいのだ。
以下、86桂。
ん?
こっから、バンクーバー五輪銅メダリストかつ私に1回戦で負けたT橋大〇選手もびっくりの事が起こります。
↓
4回転トゥループ!
↓
3回転トゥループ!
あああああああああああああ…
\(^o^)//(^o^)\\(^o^)//(^o^)\\(^o^)/
銀と角のコンビネーションジャンプを決められて負け。。
意気消沈。
ちなみに下図ですが…
同王か同龍で天国か地獄。
「将棋は終盤ラスト3手あれば勝てる」ってのはこういう事なんですよ!!分かりましたか?
( ゚Д゚)
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