私の将棋史~暗黒社会人編~【新卒レールを逃した者の末路】

前回記事⇒私の将棋史 ~大学4年の頃~


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◎将棋終了のお知らせ


大学卒業して以降、20代の人生は最悪でしたね。

学生時代に勉強をしていないツケがモロに回ってきました。

採用試験で筆記試験から始まり1次・2次面接…をする会社は体力があるのでそこそこの福利厚生制度があると思います。
私はそこをスルーしてきたのでヘビーな会社を渡り歩く羽目になりました。

まぁね…私みたいなバカでも新卒カードを活かせばうまくレールに乗れたかもしれないですがここらへんが運の尽きでしたね。今までがあまりにもうまくいきすぎていたんだと思います。

そんでもって就職先も平日休みだったので将棋大会には出られませんでした( ゚Д゚)


将棋終了のお知らせです。


◎2ヵ月で退職

 内定が決まった後に仙台店でバイトをしていたのですがそこの上司があひゃでした。ただ私は総合職なので春になったら仙台からオサラバと思っていたら…


ま・さ・か・の・仙・台・勤・務!!


これはハズレくじ引かされたと思いましたね~~。


案の定、ヤバすぎて2ヵ月で逃げるように退職


◎『ブラック会社に勤めているんだがもう俺は限界かもしれない』

 

こんな感じでした。


その年、同じ部署の同僚が一気に3人やめたそうです。


結局さ…


いくら福利厚生とか会社の雰囲気などOB訪問などで調べても勤務先の上司、


こと人間関係については選べないんです。


これを読んで「2ヵ月で退職とかm9(^Д^)プギャー」と笑っている方もいるかもしれないですが明日は我が身ですよ!!


人間関係については運次第だと思います。


恐ろしいです。


退職後、心身共に削られたので休養を取る事にしました。


◎ニコニコ動画にハマりました( ゚Д゚)


この「組曲ニコニコ動画」は中毒性がありました。

人気アニメやゲームの主題歌を繋ぎ合わせて作った曲なのですが、何度も聴いていると元ネタが気になってその曲はおろかアニメを全部見ちゃうんですよね、気づいたら。笑

私は、ひぐらし・らきすた・ハルヒ・クラナドあたりのアニメにどっぷりハマりました(廃人)。

 

◎ゆかりんのLIVEに行きました\(^o^)/

暇だったので「田村ゆかりのいたずら黒うさぎ」というラジオ全680回を私は気の迷いで聴いてしまいファンになった\(^o^)/ 


◎新卒レールを外れた者の末路
休んでばかりもいられないので就活をする。
毎日「就職サイト」の閲覧とハローワークに行くだけの病的な生活。

◎『新・13歳からのハローワーク』村上龍著
  
私は23歳からのハローワークだったけどね。笑

現実は厳しいよ。

築50年六畳一間3.3万円のうす暗いボロアパートに送られてくる不採用通知の数々

ポストに「トンッ」と音がすると心拍数が上がります。

中に色々と入っている封筒は「次の試験に進んで下さい」という意味、それであれば「ドンッ」と音がする、重いから。

「トンッ」はご縁がありませんでしたの紙きれ1枚、だから軽い音がするんですよ。見なくも結果は分かるんですが万が一もあるかもしれないのでカッターを震わせながら開封するんです、そしてあぁやっぱりかと思う。

毎日そんな生活をしていると確実に心が病みます


この先自分はどうなるんだろう。
学生時代の自分は何だったんだろう。
自分の輝ける時間は全てそこに集約されてしまったのかとさえ思った。

新卒レールを外れてから這い上がるのはとてつもなく難しい。

中途採用にしても経験年数が求められるしある程度社会常識を持ち合わせた「準新卒」というカテゴリーでもない。当てはまる場所が無いのが新卒レールを外れた者の末路。

どうして自分はこんなことになってしまったのか。

ゴミ箱からはみ出した不採用通知の山を見ながら夜眠りにつく。

いつも思うのは・・・

学校の勉強をしないで自分の好きな事ばかりをやってきたツケが一気に回ってきたという事。

まぁ…それが本質では無いのかもしれないが少年時代に挫折した事にどうしても思考が傾いてしまう。

朝起きたら不採用通知の山に埋もれ誰からも必要とされずに死んでるんではないだろうか・・・?

そんなある日…

たまたま本屋で見かけた一冊の本。

◎『労働基準監督官の仕事が分かる本』
  
世の中には…労働基準法に基づき労働者を守る仕事ってのもあるんだな~。

自分みたいなクズでも世の中の役に立てるなら~という事で目指してみようと思いました。

漫画のように劇的に沈んだ人生が逆転するという事は無いけれども…
これを境に少しずつ少しずつ、数年というスパンをかけて、私の人生は動き始めます。

◎圧倒的情報不足
「労働基準監督官試験」、そもそもこれは公務員試験なのだ!という事に気づく。
 嫌な予感がしました。

【一般的な大卒公務員試験の受験科目】

◎教養試験・・・数的処理(数的推理・判断推理・資料解釈)・文章理解(英文・現代文・古文)・社会科学 (政治・法律・経済・社会)・自然科学 (物理・数学・化学・生物・地学)・人文科学 (世界史・日本史・地理・思想・文化芸術)などなど。

◎専門試験・・・ 行政系 (政治学・行政学・社会政策・国際関係)・法律系 (憲法・行政法・民法・労働法・刑法)・ 経済系 (経済原論・財政学・経営学)などなど。

◎論文…教養論文or専門論文

( ゚Д゚)はあぁぁぁぁぁl???

なんでこんなに多いんだよwww

教養試験は義務教育時代にちゃんとお勉強をやってきたかというのを試されていますね。\(^o^)/オワタ

専門試験は、文学部史学科のわたし涙目。
これは法学部と経済学部がどうみても有利そうですね…。

くよくよしていても仕方ないのでノウハウ本を読みました。

◎『改訂版 90日で合格! 公務員試験スーパー勉強法』
   
90日で合格はウソ乙ですが普通に勉強の順序とかはためになりました。

◎『公務員試験受かる勉強法落ちる勉強法 』
これがベストセラーの奇書です(笑)

この本に書いてあることは半分本当で半分ウソだと思う。

様々な試験テクニックやオススメ参考書、過激な文言で勉強法が書いてあり独学受験生のための素晴らしきバイブルに思えたのだが‥‥

思えたのだが・・・

何事も真意を取り違えるとひどい目に遭います。

例えば、「公務員試験は問題文と答えを丸ごと暗記するのが最短、そこに理解はいらない」みたいな記述もあるわけですよ。

まぁ…確かにそうですよね!と今なら私は言えるんですよこれに関しては。

ただですね、それを100%鵜呑みにして本当に問題文と答えを丸ごと暗記しようとしたのが私ですw

学問としての理解はしなくていいけど点を取るための「体系的な知識の整理」は必要だったと反省せざる終えません。

大学受験の勉強をしっかりやった人は普通にそういう理解をするんだと思います。本を読む人の経験値が低いとこういう悲劇が起こります。

そして結末は…

本の指示通り買い漁った大量の受験参考書と共に奈落へ落ちるのだった。

◎心のセーフティネット


ついにギブアップ、投了です。


地元に戻りました。


しばらくして・・・

働いていた会社が給料未払いの問題を起こしたので退職。


これが新卒カードを失った者の末路です。

そういう会社しかもう雇ってくれないんだと思いました。


次に入った会社もそう、前の会社より給料を出すと言われ入社したら大事な基本給の部分が1万円下がって〇〇手当で調整するという仕打ちを受ける。


まぁなんでそんな会社に入ったかと言うと行くところが無いからです。


田舎は本当に仕事が無い。

山形って簡単に県代表になれていいね!って羨ましがられるけど、それだったら山形に移住してくればいいと思うよ、仕事が無いから^^。

 ※試しにハローワークで求人検索してみることをお勧めします。

 ・公式HP⇒ハローワークインターネットサービス


◎将棋を再開

年間休日87日体力的にきつかったのですが唯一希望がありました。

それは日曜休みだという事。


自分の落ちぶれていく人生の流れを変えるには…


将棋で県優勝する必要があると思った。


まぁ本質の解決にはなってないのですが自信を取り戻すという意味でね。


将棋を数年ぶりに再開するにあたり学生時代に作っておいた柿木将棋の定跡ファイルが役に立ちました。


参考記事⇒・私の将棋史~大学1年の頃~ …四間飛車のファイル作った。

     ・私の将棋史 ~大学3年の頃~ …53銀型四間の研究した。


いくらなんでも1から定跡書を読むのは時間がかかりすぎるので。


しかし…

・3月 県アマ名人戦4位

5月 県選手権4位

といまいちエンジンがかからない。


今一つ、勝負強さに欠ける…。

大学4年間将棋に費やしてこのザマか…


かろうじて6月の県最強戦への切符を手に入れたので、それに向けて万全の準備をして臨みました。


次回、誇りを取りもどす戦い⇒私の将棋史~誇りを取り戻す戦い~【流転する人生の局面図】

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コメント

高取

こみ上げるものが
いつも楽しく拝見しています。
大学時代に地区大会2、3、4位は経験しましたが、優勝と
全国大会出場は逃し、西日本大会のみが地方を越えた出場で、
数年後の朝日アマ代表のみが勲章となりました
将棋と麻雀に明け暮れて、将来を顧みず、刹那的で就職も考えない日々で、
不安をかき消すようにさし指しまくりました。
紆余曲折をへて、今では社会保険労務士として、働いています。
将棋の研究以外は、あまりにも似ていて驚いています。
今では、ゴルフ命となってしまいましたが、30年ほど前のよき思い出です。
一度限りのお便りになると思いますが、卓越した文章の才能を感じます。
今後も頑張ってください。

あべしん

Re: 私の将棋史~暗黒社会人編~【新卒レールを逃した者の末路】
高取様

はじめまして。
コメントありがとうございます!

私と似た境遇にあったということで、、親近感を持たせていただいております。

将棋の魔力は恐ろしいです、将棋依存症なんて言葉があってもいいと思っております(笑)

社会保険労務士は私も無職時代に参考書を買って勉強したのですがさすがに難関資格だけあり挫折しました。たしか受験要件も大卒以上をベースにしていたので宅建と違って母体のレベルも高かったと記憶しております。おそらく猛勉強の末に勝ち取った栄冠だと思います!素晴らしいです。

路頭に迷ってもどこかで人生の勝負手を放つことは大事だと思います、将棋はそういう能力を鍛えるゲームなんじゃないかと思っています。

また、気が向いたらコメントしてください(^^)
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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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