【大学3年】
◎ 将棋部で主将になりました。
選挙とかではなく自然に決まりました。
入部当時は将棋部に入るのすら拒否していたのにこんな事になるとは。
主将といってもオーダー決めるくらいしかやらなくて良かったので非常に楽でした。めんどうくさがりの私が続けることが出来たのは、学生会などの雑務等を他の部員がサポートしてくれたからです。
◎将棋部の勧誘をしました。
主にビラ撒きですけどね。
あべしん「ジャパチェス部です~~よろしくお願いしま~す(*'▽')」
新入生女子「ジャパチェス部???
ビラをまじまじと見る。
【 Japanese chess (将棋) 部 】
はっふざけんな!( ゚Д゚)」
と言われて路上に捨てられました(笑)
この頃、将棋なんてこんなもんです。
今、将棋の地位ってすごく向上しているよね。
最近、観る将が気持ち悪いという議論があるけど当時を生きた人間としては考えられない。観る将で気持ち悪いなら指す将はもっと気持ち悪いという実感があるのだがw
◎強い新入生が入りました。
期待とは裏腹に女子部員は全く入らず個性が強い新入生がたくさん入りました。
ま…こういオチになることはやる前から分かっていたんですがねw
・H宮氏(後の全国学生準名人)
・T目氏(全国高校選手権ベスト4)
Y澤先輩は卒業しましたが2名強い新入生が入ったので東北大に勝って全国を狙える予感がしました。
他にもあべこーという45歩早仕掛け信者やO寺という詰将棋を解くのが得意な新入生などこの年は当たり年でした。
とりあえず、合言葉を「全国区」に設定。
この頃からやたら「全国区!全国区!打倒海南大付属!!」と言うようになりました。口に出して言えばそのうち実現すると思うのでね!
※海南大付属・・・『スラムダンク』を見てください。
◎あべしん研が始まりました。
部活や部の飲み会が終わると私のアパートに集まって、そっから朝5時くらいまでえんえんと将棋を指していました。たまに、鍋作ってみんなで食べたりして楽しかったなぁ。
◎モーニング娘。の推しが亀井絵里さんになりました。
家に部員が来るたびに「ハロモ二」の録画を見せて洗脳していました。
◎部員とカラオケに行くことが増えました。
ま、カラオケに行っても将棋をしているんですがね(*'ω'*)
誰かが歌っているときは10秒将棋をやっていました。
なので自分の歌を聴いてもらいたい人は涙目ですw
◎キャンパスが仙台市内に移りました
大学3年になると郊外の山奥から一転仙台市内の都会に移ります。
ここからが大学生活も本番です!!
…と言いたいところですが私の時代は大学3年の秋くらいから就職活動がスタート
となります。就活するにも交通費等のお金が必要なのでバイトを始めました。
大体深夜2時まで居酒屋のバイトをしていましたねぇ。あと、大学4年になる前に必修以外の全ての単位を取りたかったので学校も行ったし結構忙しかった記憶があります。
◎ZONEのLIVEに行きました。
大平プロと同じでガチファンです!!
◎東北地区の大学春大会
◎団体戦
あべしん主将になって~
この年から団体戦は5人制になって~
あべしん・H川・I澤・H宮・T目と隙の無い布陣で戦う事が出来ました。
どうしても7人制だと層の薄い大学は不利ですよね、東北大は7番手どころか8番手・9番手以降にも4段以上ある人達が控えているので恐ろしすぎます。
・▲あべしんvs△O槻さん(弘前大)
以下、85歩、同歩、63角がトリッキーな手順。
85角成と81桂の両狙い。
まだまだ長いとは思いましたがここで投了してくれました。
そしてチームも勝ちました!
・いよいよ対東北大戦!!
うちの大学と違って次から次へとルーキーが育ってくる東北大が羨ましい。
しかし、5人制なので3人勝てばいい、なんせうちらキリンビバレッジ学生選手権で全国6位入賞してるけぇなんとかなるんじゃないのと期待していたら…
2-3負け!
勝ったのは、あべしんとI澤氏のみでした。
多分、大学4年間でこの瞬間が一番惜しかったと思う。
※この年の団体戦は私も気合が入っていたんですが確か岩手大のD典氏に削られた気がします。
◎個人戦(学生名人戦)
あべしんがH宮に送りバントしてH宮がいきなり東北学生名人になりました。
個人戦じゃなくて団体戦で勝とうね^^
〇東日本大会 in 仙台
春の団体戦優勝校は全国大会へ、準優勝校のうちの大学は東日本大会に駒を勧めます。
せっかくだから優勝しちゃおうよという事でみんな気合が入ってました。
◎団体戦
▲あべしんvs△G氏(室蘭)
G氏は全国学生名人戦で4位に入賞している強豪です。
本局は、先手私の四間飛車に64銀戦法。
うまく捌いて下図。
ほぼ勝勢に近い。
こっからどーやっても勝てるでしょう~と楽観が始まり下図。
76角の睨みが不気味。
とはいえまだ勝っているはずである。
しかし流れが明らかにおかしく自分にイラついて短兵急な手を放ってしまう。
以下、61角王手( ゚Д゚)
52銀と埋められてあひゃ。
44歩で勝ちだと思ったら92に飛車がいるんですね。
仕方ないので以下、83角成と逃げたら・・・
88飛あひゃああああああ\(^o^)/
馬とりと49角成の両狙い。
投了、あひゃ。
ひどすぎる…
・▲あべしんvs△H氏(一橋)
全国学生名人戦ベスト8の方です。
この将棋は終始リードを保って最後は…
両王手の筋を2つも発見して混乱するもなんとか勝ち。
チーム成績6勝1敗!
まぁた準優勝でした。
【個人成績内訳】
・あべしん 6-1
・H宮 4-3
・T目 6-1
・H川 7-0→感想戦放棄してジャンヌダルクのLiveに行った強者。
※レギュラーI沢氏がプライべート旅行で不在でした。
〇オール学生団体戦 in東京
全国優勝経験者に勝たせて頂いたのが良い思い出。
チームは、確か4-1のソルコフで8位でした。
この年は、東京観光で当時ブームだったメイド喫茶に行きましたね。
1軒目…なぜかその日に限って男装DAY。
俺達が見たかったのはそういうのじゃないんだ~~絵に描いたような萌えぇぇぇなメイドさんなんだ~~。
というわけで2軒目まで行った思い出があります。
そして萌え~なメイドさんが出て来たんですが実際会ってみると思った以上にしんどかったです。情報番組でメイド喫茶でのやりとりについてよく放送されていますがあれはお客さん凄いと思う、俺実際メイド喫茶行ってもあんなにテンション上がらなかったし。オムライスにケチャップで「駒」って書いてもらおうとしたけど画数多すぎましたし。
☆私大将棋部のいいところ
私大のいいところは部活として遠征費を申請すれば結構な額が大学からもらえる事です。
関東の大学や東京の道場への遠征も兼ねて(旅行も兼ねて)田舎からみんなでわいわい行く感じですね。夜はホテルで誰かの部屋に集まり酒飲みながら10秒将棋大会が始まります(笑)。
私大に入ったら大学の補助金を最大限に利用しないと損ですよ!
【夢の戦法☆53銀型四間飛車の研究】
大学3年の半ばくらいから始めました。
就職したら流行形を研究する時間が無くなるので、将来のために今のうちから独自戦法を研究しようと思いました。
道のりは楽じゃなかった…。
序盤の組み立てを0から作らなければいけないので膨大な時間を費やす事になります。初期段階ではみんなから「無理でしょ」と言われていたんですがね…
自分が持っている捌きの技術を用いれば絶対になんとかなるという謎の自信がありました。自分を信じないとこういう研究はやっていけないです。
成果が実を結ぶのは7年後となります…。
☆53銀型四間の豆知識☆
居飛車党には盲点なのかもしれませんが…この局面。
ノータイムで角頭に隙ありと35歩と仕掛けてくる人が多いです。
以下、同歩、38飛。
切り返しがあります。以下、32飛、35飛、22角。
これで後手良し。
41金型が活きる展開ですね。
この形は、角頭が怖いからといって早々と32金と上がらないのがコツです。
〇東北地区の大学秋大会
秋田の山奥なう。
いい加減過酷な環境だと学習したので
ファブリーズやふりかけとか快適に過ごすグッズを持って行った気がします。
◎団体戦
打倒東北大!を目標にやってきたのはうちの大学だけでは無かった。
団体戦1日目でY谷くん率いる岩手大にまさかの2-5負け。
マークしていないわけでは無かったがまさかこんな結果になるとは思っていなかった。
空気が重かった。
団体戦2日目。
どうせ東北大優勝だろうと思い部屋でげんなりしていたら「東北大、弘前大に4-3負け!( ゚Д゚)」と速報が入る。
その瞬間、「よっしゃー!」とI澤氏が手を叩いた。
これでうちが弘前大と東北大を叩けばわずかに優勝の可能性は残されている。
急に部屋の空気が明るくなった。
対、弘前大学戦。
T目くんが強豪のO槻さんに勝った、これがデカい。
H宮・あべしんも勝つ。
H川・I澤氏は、K向さんとMTYさんに負け。
まずい…H川・I澤の2人が負けると勝つ人がいない…。
うわ~やばいやばいと思ったら…
長年部活を支えてくれたS井先輩が殊勲の1勝を上げて4-3勝ち。
危なかった。
弘前大にとってはここを勝てば全国が限りなく近づいただけに惜しい。
未だに謎なのは、T川さんという四段~ある強豪を温存したこと。
結果論ではあるがT川さんが出ていれば分からなかったが当時の弘前大の内部で何かがあったらしい。
ついに迎えた東北大戦。
条件は厳しかった。
勝数の関係で確か5-2以上じゃないとうちの優勝は無い。
Y澤先輩戻って来てくれと思ったわ、マジで。
結果、2-5負け\(^o^)/
逆をやられてどうすんねん!!
そして華麗に東北大は優勝したのだった。
ただし東北大も相当怖い思いをしたと思う。
なんせオーダー提出にかける時間が尋常じゃないくらい長かった。
それだけ彼らも追い詰められていたのだ。
そして、団体戦後の打ち上げ。
いつも以上に東北大勢は盛り上がった。
私も久しぶりに個人として団体戦全勝をしたので気分は悪くなかった。
この時くらいしか東北大と一緒に飲む機会もないので大いに爆裂したのだった。
◎東北学生王将戦(個人戦)
団体戦明けの翌日。
・本戦2回戦 ▲あべしんvs△O槻氏(弘前大学)
春の大会に続いての対局です。
下図からどう勝ち切るか。
ここで合駒を1枚使わせれば先手王の詰めろは消えます。と、感想戦でO槻さんから教えてもらいました。
この年の優勝は東北大のヒラシMAX君なはず。
そんで準優勝がうちの大学のH川さんでした、団体戦で勝とうね。
◎宅建に1ヵ月半で受かりました。
史学科は就職先ないぞ!( ゚Д゚)と担当教員から言われていたので…資格を取ろうと思いバイト辞めて勉強したら奇跡的に受かりました。
『らくらく宅建塾』は神本です。
◎キリンビバレッジ選手権 in 大阪
記憶が無い。
長居ユースホステルに宿泊したような気がします。
・朝、チャリを借りて爆走した思い出がひとつ。
・雨の日で女子高生がチャリを滑らせてコケたところにI澤氏が「大丈夫すか!おれバンソウコ持ってますよ!」とダッシュで駆け寄ったのが思い出がひとつ。
・I澤氏が対局中の仲間を見捨てて対戦相手と昼飯を食べにいったのがひとつ。
・I澤氏が京大のエースに桂馬四枚並べて勝ったのがひとつ。
チームは1-4負けでしたが。
当時京都大学とよく当たったけど私は一度も勝った事がないですね~。東北大は全国でいつもこういう大学と当たっているのか~きついな~と思ったりもしてました。
あべしん
・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
→全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com
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