私の将棋史 ~大学4年の頃~【就活と将棋の両立】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 

【大学4年】

就活
50社以上落ちました

大学3年の秋からやってましたがしんどいの一言。

史学科は募集していませんと弾かれることもしばしば。

 

でもね…そういう問題じゃないんですよね。


奇跡的にエントリーシートが通っても私の場合は…


筆記試験で99%落ちます。


理由⇒私の将棋史~高校3年☆進路編~ 

中・高とまともに勉強してこなかったのでSPI(新卒採用の適性検査)が1問も解けない\(^o^)/


いやね、SPIの本も事前に買って勉強しようと思ったんですが中・高とまともに勉強してこなかったので理解出来ないわけですよ。みなさん学校の勉強はちゃんとやった方がいいですよ~。

 しかしまぁ、新卒パワーってのはすごくてそれでも内定は貰う事が出来ました

 

〇東北地区の大学春大会

あべしん最後の春大会です。

5人制なので東北大に勝つならここしかないのですが…。

団体戦

・▲I藤氏(東北大)vs△あべしん

I藤氏は目立った活躍は無いものの東北大のレギュラークラスになると四段~の力は普通にある。そして団体戦となるとそれ以上の実力を出してくるのが東北大スピリッツ。


本局はどうも私の作戦が研究されていたような感じがしました。

この53銀型四間の相振り自体、私の将棋史 ~大学2年の頃~対H田君戦を解説したように多用していたので戦法の寿命が来ていたのかもしれません。

2018-01-14a_201801141409117f3.png

 図で私の93銀が軽率。

 以下、少考で突いた36歩が見えない手。 

2018-01-14b_201801141409129d3.png

この形は結構指しているのですが初めて見ました。

しかし読んでみるとどうも後手が思わしくない。

 筋は46歩だが同飛、同飛、同歩、77角成、同桂、89飛の局面。

2018-01-14c_20180114140914830.png

8筋から飛車が動くと85桂がいきなり93銀に当たるので嫌ですね。

 

 しかし本譜はもっとひどかった。

 再掲下図以下・・・

 2018-01-14b_201801141409129d3.png

 77角成、同桂、55角、76飛、36歩、56銀、33角、23角

2018-01-14d_20180114140859ec9.png  

 最後の23角を完全に見落としていて以下馬を手厚く作られ勝てない将棋になりました\(^o^)/ チームも1-4負けぇぇぇ。東北大はエースクラスじゃなくても普通に強いので参ります。手の内が分からないので余計こわいところがある。


・東北学生名人戦(個人戦)
本戦1回戦で東北大のハマショーくんに負け。
この年の決勝はF屋氏(東北大)vsF谷氏(山大)、F屋氏がついに東北学生名人になるのだった。
※言い訳コーナー
5月なのに内定先が決まらず心が落ち着かないというのもあった(*´Д`)。

 
〇東日本大会
記憶が無いです…。
53銀型四間飛車も実験で使ったんですが、慶応のイケメンIさんと東北大のF屋くんの穴熊にボコボコにされました。まだまだ研究が足りていないと痛感。

そして負けすぎて途中からI澤氏からレギュラー落ちの宣告をされた。\(^o^)/
大学入って初めての先発落ちです。

※言い訳コーナー
ただただ歯が痛かった!!
親知らずをたまらず抜きました。

ちなみに東北大のH田氏もなんかの大会で負けた言い訳を「歯が痛かった」と言っていた。


〇東北地区の秋の大学大会

泣いても笑ってもラスト大会です。

就活も終わり春の大会があまりにも不甲斐ない成績だったのでここでは勝って終わりたいと思っていました。

◎団体戦  

・あべしんvsF谷くん(山大)

山形県のアマチュア将棋ぷれ~や~対決。

見事に負けました\(^o^)/


でも大丈夫、チームは勝った。


問題は次や、次!!


vs 東北大、ファイナルバトル!!


あべしん主将、最後のオーダー提出。


それまで、必ずあべしん⇒H宮⇒T目H川という並びだったが最後に奇策に出る。※I澤氏はジョーカーなのでどこにでも出現します。


 逆回転でH川T目⇒H宮⇒あべしん」。

※I澤氏はジョーカーなのでどこにでも出現します、念のため。


これでダメならしょうがない。 


オーダー対峙!


緊張の一瞬。



「やられた…」という表情は…




東北大!!




H宮  vs H田氏

あべしんvs T氏



私とH宮(後の全国学生準名人)で東北大のワン、ツーと激突!


しんどいですがほぼほぼこのオーダー以外勝ちが無いんですよね、うちは。


だから、この展開をずーーーっっっとずーーっと、待っていた。



・▲あべしんvs△T氏(東北大)

1年の秋大会の団体戦以来の再戦である。


この間、T氏は全国学生王座戦で7勝以上の好成績を収めたり全国朝日アマでベスト16まで勝つ進むなど無冠の帝王ではあったが紛れもなく東北学生棋界の最強番長だった。


将棋は…序盤中盤終盤技術体力メンタル・そしてより強く勝ちたいと思った方が勝つゲーム。


どんなに強い相手でもその部分で負けてはいけないと…


30分ほど前、(誰と当たるかは分からなかったが)布団に入って目を瞑り「勝てる勝てる、ここで負けたらなんのために4年間やってきた?」自己暗示をかけていた。


いよいよ、全ての想いを解き放つ時。


将棋は…


1年生の秋と同様に私が序盤から強気の攻めを展開する。


T氏は攻めさせると恐ろしい剛腕と終盤力で全国区の選手すら吹っ飛ばすが、逆に攻められる展開はそこまで得意ではないとみていた。


まずはプラン通り「序盤という結界」に彼を閉じ込める。


そこから慎重に慎重にゴールまで引きずっていかなければならないのだがやはりモンスターだ。大抵の相手はそこから何も出来ずに私が圧勝するのだがT氏のカウンターに頭がガンガンした。


終盤が近づくにつれ無理攻めが祟り息切れをしてきた。


徐々に自陣に手がついていき結界も破られる寸前、精神的に苦しい時間。


執念で指し続けたのが下図  

2018-01-14f_20180114140902136.png

49銀と打たれで先手わたしの王は受け無し。

39金打は38銀成からもう一度銀を絡まれて無効。


 詰ますしかない。


 以下、42桂成。

2018-01-14g_201801141409036f3.png

運命の分かれ道だった。


一見、同角でも同王でも詰まなさそう。

上図以下、同王、82龍、62香、54桂、43王、34金、52王と進行。

2018-01-14i_2018011414090668d.png

まだ詰みが発見できない。

もしかしたら詰まないのではと思い負けも覚悟した。


しかし、自陣が受け無しなのでもう一度、あと一度としつこいくらい読んでいると…


☆!☆!☆!


光が見えた。

 

以下、62桂成、同金、同龍、同王、63

2018-01-14j_20180114140908bf0.png

同龍が盲点、頭に叩く歩も見えづらい。

よく実戦で発見したなぁと。

以下51王に…

2018-01-14k_20180114140909fc0.png  

54香が全てを貫くロンギヌスの槍!

これでぴったりの詰みでした。


戻って下図では…

 2018-01-14g_201801141409036f3.png

 同角と取れば…

2018-01-14h_20180114140905c34.png  

後手に詰みなしでした…。


H宮も勝って勝目。


I澤氏は負けたが、T目&H川氏が終盤を優勢に進めている。


これは完全に流れ キタ――(゚∀゚)――!! と思った。






しかし運命は残酷だ。



T目氏&H氏が痛恨の逆転負けを喫する。


終わってみればいつも通りのスコア、2-5負け。


T氏(東北大)が言った。

「うちの大学もたいしたもんだな~俺とわっちょ野郎(H田氏)が負けても勝つんだからな~~」


そうね。

全てはその言葉に集約されている。


東北大は強かった。

エースを討ち取ってもチームとしてちゃんと機能する。

他のレギュラー達が仕事をする。

うちの大学だって東日本2位&キリンビバ&オール学生は入賞しているから弱くはないはずなんだけどね。


これが常勝王者東北大の強さなんだと最後の最後にまた思い知らされた。


これで私と東北大との4年間の死闘は終わりです。

私が入学してから春と秋で4年戦って8連敗

個人では6-2でしたがぁぁぁぁ…。

こんなにアツく団体戦を戦えたのは打倒東北大という目標があったからだと思う。

いっぱい書いちゃったけど東北大ありがとう!

来世あたりでまた団体戦やりたいですね(^_-)-☆

 

個人戦(学生王将戦)

ラスト大会なので久々に頑張ろうと思った。


・本戦でT川さん(弘前)とS竹くん(東北大)に勝ち。

 

・準々決勝 あべしん vs H田氏(東北大)

 同期のH田氏との将棋もこれで最後か…。


・大学1年 新人戦 ●

・大学3年 十傑戦 ●

・大学3年 東日本大会団体 〇

・大学3年 秋大会個人 〇

・県竜王戦予選 大学4年 〇

 

彼と指すと大体序盤で必勝になるのだが途中で私が信じられない悪手を指して混沌、そして最後は精神力の勝負というのが常である。今回もそうなるだろうと思ったらやらかしました。


下図、私の33桂が悪手、なぜかこんな愚手を指してしまった。

2018-01-15f_20180115194741e6b.png

今見てもなんだこの手は?wと思う。

後手の凝り形を咎めるべくすかさず74歩、同歩、同飛、63金、78飛と動かれ45歩と突くも65歩がその2000倍くらい厳しい手。

2018-01-15g.png  

後手は某国のようにミサイル発射のスイッチをいつまで立っても押すことが出来ない。さらに守備も相手の攻めが直撃コース。


以下、簡単に押し切られ負け。


いやぁ~~最後の最後の最後にひどい出来の将棋を指してしまった。


そして、H田氏はこの大会を勝ち抜き最後はH宮氏を下し東北学生王将となった。


◎『管理業務主任者』試験合格。

 

 これはマンション管理の国家資格です。

法学部の友人が不動産管理の仕事に就くと言っていたので一緒に勉強していました。

難易度は大学3年の時に取った宅建と同じくらいかなという感じでした。範囲も宅建と被っているので暇人なら大体1ヵ月半あれば取れますね。

 予備校で宅建は最低半年の勉強期間が必要ってアナウンスしてるけどあれは「働いている人」向けの情報だと思う。


◎『ファイナンシャル・プランナー2級(FP)』合格。

内定先で資格手当がつくので取りました。学科と実技があるんですが学科は楽勝。でも確か実技で計算問題が出るんですよね。数学弱い私は大大大大苦戦しました。ギリギリの点数で受かっていたはずです。


◎『簿記3級』落ちますた ⤵

10日くらいあれば3級ならなんとかなるべやと思ったらテキストが理解できません!!部員とカラオケに行きながらも歯をくいしばって勉強していたのですがダメでした(>_<)

簿記3級はトラウマです、こんなに難しい試験があるのか!!

今年あたりリベンジしてみようかな~~東北大OB尾形氏も猛勉強の末受かったって言ってたし。


◎卒論

担当教官の守備範囲ではないテーマで書いたら93をもらいましたw

私は学問に興味が無いので講義も最低限の出席だしゼミ合宿も一度も参加しなかった。教官からも目をつけられていたので正直ギリギリ卒業できる60点で良かったんですがね…。

教官「内容は良くわからないけど読める文章だったからこの点数にした」

あべしん「あ、ありがとうございます。でも、普通に書いただけですよ」

教官「今の学生は普通にすら書けない学生が大半なのだ、もはや内容以前の問題。」

 どんだけなんだよwと思った。

 

キリンビバレッジ大会で卒業旅行

3月末に5泊くらいで大阪観光も兼ねて大会へ飛行機で行きましたよ、飛行機で。


遊園地のエキスポランドに行ったんですよ。そこで「風神雷神」というジェットコースターに乗ったんですがどうも変なんですよね。

後頭部をものすごい勢いで叩きつけれれて死ぬかと思った。

降りてから頭がフラフラしてまともに歩けなかった。

その数か月後にこの事故。

大阪吹田市エキスポランド事故 

「やっぱりな~」と思いました


大会成績は…後頭部打たれたおがげで忘れましたw

 

☆大学生活まとめ☆


全国区!!


にはなれませんでしたが、東北区で友達がいっぱいできたので良かったですw

  

次回⇒私の将棋史~暗黒社会人編~

関連記事

コメント

H大のK

あべしんくん、お久しぶりです!
あまり話したことないけど、わかるかな?
確か大学で同期?だったので、ブログにたくさん知ってる人が出てて面白かったです!
今も将棋続けてると知って、なんか嬉しくなりました。社会人編楽しみにしてますw

あべしん

Re: 私の将棋史 ~大学4年の頃~
もしかして、H大のKKT君ですかね!?

懐かしいです(╹◡╹)

H大メンバーはキャラ濃いのでたくさん使っちゃいましたw

期待されるほど誇れる人生ではないというね、、あひゃ。

KKT

No title
そうですKKTですw
憶えててくれて嬉しいです!

お互い3年のときは惜しかったね!
学院に負けたのは痛恨だった。。。
学院戦始まって15分後、トイレでO槻さんと会って、「早くも優勢だよぉぉ!!」と言われたんだけど、その15分後見に行ったら、なぜか必敗になってて脱力したのを憶えてますw

どこかでまた会う機会があればいいですね~。

あべしん

Re: No title
KKT くん

覚えてます、ボウズだった気がします。

たはっw 
O槻さんはおもろいなぁ!

当時のH大も役者が揃っていたのになんで東北優勝出来ないのか、というか東北大が強すぎたのか…。

そんな日がくればいいですね~~(*'ω'*)

非公開コメント

あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

全記事表示リンク