キャンパスが3つあるマンモス大学です。
付属からの内部生もいてまぁにぎやかな大学でしたね。
卒業生の数も多く東北限定でまずまずの影響力を持っています。
学生の気質としては、苦労して入る大学でも無いのでまったりしている人が多い気がします。
【大学1年】
史学科はオタクがいっぱいいたので将棋キャラでも馴染めそうでした。
しかしですね…
入学してオリエンテーション3日目で…
◎『歴史とは何か』E.H.カー
この本を読まされて思いました。
「あ、俺やっぱ勉強嫌いだわ」\(^o^)/
歴史を学問として学ぼうとする意欲が全くおきませんでした。
私は根っから勉強が嫌いなんだと思います。
【大学で面白かった講義】
1、社会学…人の行動を神の目線で分析するのが好き。
2、文化人類学…アニメっぽい。
3、文学…他人様の作品を評価してお金を貰う学問があるのか~と思った。
後にも先にも生涯で本を読んだのはこの講義で扱った…
◎吉本ばななの『キッチン』と『TUGUMI』のみです。
『キッチン』はなかなか面白かった気がした。
というわけで、学校に行く意味が無くなったので不登校になりました。
将棋も実はやる気なかった、なんていうか関東の強豪大学で戦いたかったのでいじけてました。
将棋部から数回に渡り執拗な勧誘をされたのですがスルーしつつ…
結局、将棋部に入っちゃうのがオレな。\(^o^)/
全国に繋がる大学の大会は大きく分けて2つ。
5月の春大会と11月の秋大会、ここを目標に大学生は頑張る感じです。
〇東北地区の大学春大会
・団体戦
うちの大学の戦力は…
Y先輩が四段以上、同期ではI澤氏が全国高校新人戦ベスト8、後に東北学生準王将になるH川氏が強いとこです。
順調に勝ち進みついに王者東北大と対決。
K川氏の居飛車穴熊を見て四間飛車から浮き飛車に変化して勝ち。
チームは勝ったかな?…と思いスコア表を見たら2-5で負け!!
さすがに「え?」と思った。
Y先輩もI澤氏もH川氏も負けていた。
なぜか負けたI澤氏が「しゃーない、しゃーない切りかえていこう」と鼓舞していたのが面白かった。
う~~ん、東北大ってもしかして強いのかな?とこの時はじめて気づいた。
・個人戦
早々に負けた気がしますが誰に負けたか記憶がありません。
ただ覚えているのは、Y先輩が例年通りベスト4で敗退したのを受けて
I澤氏が「ベスト4の大将!!」と煽ったのが面白かった。
〇東北六県大会 宮城県予選
▲Kさん(東北大)vs△あべしん
Kさんは東北大将棋部主将でありこの年の東北学生名人でもある強豪。
後手の私が研究に自信が無かったので定跡形を避けて変な力戦にしてみた。
しかし、先手の駒組が洗練されているのに対し後手の陣形はひどい。
ここらへんはかなり作戦負けしている。
進んで下図。
玉頭位取りが出来上がる前に当然仕掛けてきます。
ここで痛恨のミス。
以下、25歩、64歩、36歩。
次の1手問題。
⇓
65銀が筋良しですよね~
36歩、同歩は入ると思っていたらこの手を見落としていました。
ってことは、25歩の前に36歩を突かないといけなかった…あひゃ。
上図以下、37歩成、同銀、53飛に・・・
38金と上部を固められこれは勝てない将棋になった。
力将棋にしたつもりが思いっきり咎められて手も足も出ない展開でしびれました。
〇宮城県竜王戦
ベスト4で東大出身のH野さんに負けました。
ここでも定跡形を避けて力戦振り飛車をしたのですが将棋にならなかった。
※この年、H野さんは全国制覇をしました。
〇東北地区の大学秋大会
会場が秋田の山奥にある自然の家なんですけどね…
ここがかなり老朽化している施設で
・携帯の電波が届かない(現在届くようになったとの事)
・トイレが汲み取り式(今は水洗になったようです)
・お風呂もかなり古い
・すぐに停電する、停電すると翌日まで復旧しない
・大部屋しかない
・プライバシーがほぼ無い
・幽霊が出そう
と、かなり過酷な環境です。
ここで団体戦2日間+個人戦1日+翌日下山して個人戦続きを行うのですがね、もうね、これ…将棋廃人になる環境ですw 世捨て人ですよ世捨て人。
ただし、布団+3食つきで1日1,000円は破格の値段ですが。
・団体戦
▲T氏(東北大)vs△あべしん
T氏とは同期、中高と秋田の県代表になっており終盤力が凄まじいことに定評がある。私はそれを知っていたので4→3戦法で序盤作戦勝ちから押し切りを狙いに行く。
私が24銀と33の銀をぶつけた局面。
今はこういう筋も本で紹介されているけど昔は自力でした。
飛車を見捨てて57銀不成!
46銀でほぼほぼ必至です。
この将棋を勝ってチームはどうかなと思ったら…
普通に負けてましたw
自分は支部対抗戦東日本大会で優勝しているので、感覚的に自分も勝つし仲間も勝つのが当たり前みたいに思っていたんですがそうでも無いことに気づいた。
そして思った。
もしかしておれ…将棋弱小大学に入学しちゃった?\(^o^)/
せっかくやる気出てきたのにマジか~~。
はぁぁぁぁ、こりゃ下手すると大学時代は1回も全国大会に行けなくて終わるのでは?と考え始める。中高と毎年全国には何かしら行ってたのにこれが現実か~~。
・東北学生王将戦(個人戦)
というわけで団体ダメなので個人戦で1回くらい全国に行こうと思い頑張ったんですが…
本戦でS藤Tさん(大学4年)に負けました。
名前を聞いたことが無かったので力戦振り飛車にすればなんとかなるでしょうと思っていたら…
序盤から積極的に駒組みの欠陥を突かれて~~
まぁそれでも終盤でどうせなんとかなるでしょう~と思っていたら~~
そのまま負けてびっくり\(^o^)/
後から聞いたら…
「あの人、全国小学生準名人の実績あるんだよ」と言われなるほど~と納得、そりゃ強いわ~~。ちなみにS藤Tさんは数年間将棋をやっていなかったとの事、それでもジュニア時代のエースは強いんですよね。
〇大学1年の春休み
将棋改革をする事にしました。
研究不足を理由に定跡形から逃げる事をやめました。
そして春の大会で全国大会に行くことに勝手に決めました!!
というわけで、本格的な四間飛車の勉強を開始しました。
とりあえず、何をやったかというと…
手に入る全ての四間飛車の定跡本を読み直したり買い足したりしました。
・『四間飛車の急所』全巻 藤井先生著
・『世紀末四間飛車』『世紀末四間飛車先手編』櫛田
・『東大将棋四間飛車道場』全巻 所司先生著
・『振り飛車ワールド』全巻
・『定跡外伝』『定跡外伝2』
・『鷺宮定跡』『新・鷺宮定跡』青野先生著
・『スーパー四間飛車』シリーズ全巻
・渡辺明の『四間飛車破り』急戦編・居飛車穴熊編
・『トーチカ戦法』『右四間戦法』三浦先生著
その他もろもろ。
読み方はこんな感じ。
テーマごとに各本を横断して柿木将棋にまとめました。
本に書いてある定跡で「振り飛車良し」や「互角」というのはかなり怪しいので自分で確かめてみて四間飛車が悪くなるようであれば自分流の対策も考えました。
この作業がえらい時間かかりましたね。当然ですが将棋世界や週刊将棋で新しい情報が発表されたら情報を更新しなければいけないですし。
ちなみにこれをですね…
柿木将棋で先手編と後手編で作ったので結構時間がかかります。
本は大体後手四間で書かれているので先手verは打開を自分の頭で考えないといけないので手間がかかります。当時はソフトも無いので全部自分で考えていました。
というわけで、この作業を春休み中ひたすらやっていました。
同時に自動車学校にも通っていたので睡眠時間削ってたので死にそうでした。
ちょうどこの時使っていた穴熊対策がこれのプロトタイプ。
参考記事→【四間】昔使っていた穴熊対策【ウォーズ】
大学2年編へ続く⇒私の将棋史 ~大学2年の頃~
あべしん
・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
→全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com
コメント
良い悪代官
その時の全国大会予選で、対戦したことを思い出しました。完敗だった・・。
その後、彼の応援に回った・・そして、優勝とは。
当時の羽生竜王とツーショットの記念写真を撮った。
懐かしいな~、もう2度とないことだろう。
2018/01/15 URL 編集
あべしん
あー、そうだったんですねっ
その時の山形県代表はH輪先生だったとは!!
ちなみに羽生竜王とのツーショットは普通に羨ましいです(╹◡╹)
今年は全国大会に羽生竜王が来るのでチャンスです!H輪先生はまだまだ実力十分なので、もう二度と来ないのは羽生先生が竜王位につくかつかないかの都合です(笑。
とりあえず来週負けてください。
2018/01/15 URL 編集