前回記事⇒私の将棋史 ~高校2年の頃~
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◎高校3年
〇東日本支部対抗戦in天童開催
2年前にベスト4だった雪辱を晴らしにいきました。
メンバーは、高橋賢さん・あべしん・あべけん先生です。
参考記事→【天才】 高橋 賢さん
高橋賢さんは体調が恒常的に良くなく出場できたのが奇跡でした。
私は高3なので大学進学すれば酒田を離れることになります。
あべけん先生はこの年奨励会を受ける予定なので合格すればアマ大会には出られません。
色々とギリギリのメンバー、もう2度とこのメンバーで指せないので1局1局を大切に指しました。
・1日目ベスト4進出
地元天童開催でたくさんの人の応援を受けました。
↓
・2日目
素晴らしき思い出です。
【師匠の盤寿祝いに花を添える事が出来た】
あべけん先生は1年前に全国中学選抜2位という成績をおさめ師匠孝行をした。
私は中・高とまったく全国大会で勝てず申し訳ないと思っていたんですよ。
しかし今回副将戦で全勝したことでチームの優勝に貢献出来てほんとに良かった。土岐田先生もその事を新聞の観戦記に書いてくださり読んだときはじ~んときました。
【山形新聞に自戦記を書きました】
表向きは「荘内支部優勝おめでとう・師匠ありがとう・チームのみんなありがとう・応援してくださった皆様ありがとう」が基本スタンスの自戦記なんですが…実は裏メッセージがあります。
第何譜か忘れましたが、タイトルは「ヴィーナス」。
その冒頭をヨコ読みすると… な・ん・と…
(将棋まったく関係ない)友人の名前があぶり出される!(^J^)
退学して夢に向かい上京する友にエールを贈りました!
タイトルの「ヴィーナス」、そして解説の最後に「勝利の女神も微笑む寸前だ」と書いたのは友人に向けてのメッセージでした~というね。懐かしい。
【この優勝からやっと県内の一般大会で勝てるようになりました】
今まで、対局中は全変化を自力で読んでいたのですが頭が賢くなったのか経験値が溜まったのか「その形は詰み」とか「その変化は負け」とか「この形にこう指すようではそもそも勝てない」とか突然分かるようになりました。将棋のコツを掴んだ瞬間かもしれません。多分才能ある人はもっと前から気づいくのかもしれません、自分は将棋長くやってるわりにはダメな方ですね。
〇山形県将棋選手権大会
・予選1回戦 ▲あべしんvs△磯さん
変態戦法の使い手として名高い磯さんにあべしんが変態戦法をしてみた。
というのも△15歩△33桂△62金直があまりにも早すぎると感じたのでその場で咎めにいく構想を考えたら下図のようになりました。
うまくはいったんですが対局中にとても後悔しました。
勝つまで長すぎる…、やらなきゃよかった。
ようやく勝ったのが下図。
入玉するしかないというね。
さてさてこの後は…
予選2回戦でH角さんに負けて、H輪先生に勝って2-1で予選通過。
本戦1回戦でK条さんを倒して(当時の新聞では大金星って書かれていた)準決勝へ。
・準決勝 K野さん
先手が私。
この局面に違和感を感じる人は強いです。
そうなんですよ~~、わたしですね・・・
ついうっかり早々と67の銀を56銀と上がってしまい74歩と突かれしびれました。
「ひで~~ひで~~」と思いながら指してました。
⇓
7筋を徹底的に狙われて苦しい。
⇓
完封負け\(^o^)/
実力不足。さすがに萎えました。
・3位決定戦 vsH角さん
予選で負けているのでリベンジしないとと思ってました。
下の2つの局面図なんですがね…
後手の私が四間→3間にして何をしたいのかと思ったら・・・
31の銀を64まで持って行って玉頭戦をしたかったようでしたw
今では無理だ…手損してまで玉頭戦したくない( ;∀;)
当時は自称力自慢だったのでこうなったんだと思います。
この将棋は勝ち。
3位入賞、上出来です。
〇山形県将棋最強戦
3勝4敗で代表まで勝ち星1つ足りませんでした。
師匠の土岐田先生が79歳で4勝3敗の3位に入り東北六県大会に出場したのはすごすぎました。
〇将棋部主将の悩み
私が高3の時に新入生の女子が10人近く入ってきましたw
毎週水曜日の活動日に何をやるかいつも頭を悩ませていました。
おにごっこ・かくれんぼ・だるまさんが転んだとか…一通りやったなぁ…
え、将棋??
初心者向けのメリケン向かい飛車講座を柿木将棋ファイルで作成して配布しました。
(^_-)-☆
そしたら狙い通り女子は県内に将棋をする人があまりいなかったので全国出場権獲得!顧問の先生も旅行に行けて嬉しかったと思います^^
ただですね~~~私個人の成績は振るわなかったんですよ。
春に支部対抗戦優勝と県選手権3位の実績があったので負けないと思ったんですがねぇ…
〇県高校選手権 3位
準決勝でS藤Y氏の右四間穴熊にまたまたまたしても負けて全国に行けず…。
右四間穴熊対策にも気合が入ったんですがねぇ。
31銀型で待機する手順を編み出しました。
例えば、以下45歩、同歩、同銀には47歩が返し技。
同飛なら38角がある。
しかし何もされず穴熊を目指されて困った記憶があります。
こうされると指す手が難しい。
竜王戦の藤井vs谷川戦みたいに43銀(67銀)型を目指すくらいか。
⇒1998-11-18 竜王戦藤井猛 vs. 谷川浩司 竜王戦
右四間対策の決定版と言われていた時代もあったけどそうでもないですよね。
ちなみに31銀型の待機策は、翌年発売された『四間飛車の急所1巻』に書いており驚愕しました。俺は藤井先生と同じことを考えていたのかみたいなねw←ばか
〇県高校竜王戦 ラスト高校大会!!!
どうしたら勝てるのか。
考え抜いた結果…
48銀に44歩は損している可能性があると気づきました。
48銀に振り飛車を選ぶならば…
42飛と角道オープンで回るのが最善かと。
これの意味は44歩と突かない事で4筋に争点を作らない、すなわち右四間をやらせないのが右四間の最強の対策!
これで珍しく序盤を乗り切ったはずが最後にやらかして負け。
はぁ~あって感じでした。
写真の通り、S藤Y氏は本番になると雰囲気を出してくるタイプ。
なお、この年彼は全国高校竜王戦ベスト8・東京オール学生個人戦ベスト8と大活躍したのでした。ライバルの私涙目。
【あべしんvs S藤Y氏の通算成績】
・中学選抜1年 〇 四間vs急戦
・中学選抜2年 〇 四間vs急戦
・中学選抜3年 〇 四間vs急戦
・高校選手権1年 ● 四間vs右四間穴熊
・高校新人戦1年 ● 四間vs右四間穴熊
・高校竜王戦2年 ● 四間vs右四間穴熊
・高校新人戦2年 ● 四間vs右四間穴熊
・高校選手権3年 ● 四間vs右四間穴熊
・高校竜王戦3年 ● 四間vs右四間穴熊
高校時代は、代表選で1回も勝てずに6連敗でした\(^o^)/
良くなった将棋もかなりあったのですが穴熊が堅すぎて最後にやらかして負けるパターンが多かったです。穴熊やばいって!!
というわけで私の高校将棋は終わりました。
高校将棋が終わると進路の問題を考えなくてはなりません…。
続きはこちら⇒私の高校時代~高校3年☆進路編~
あべしん
・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
→全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com
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