前回記事→私の将棋史~小学時代~
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◎中学1年
初段に到達。
世間の道場では3段くらいです。
山形出身プロは小学校3年生で初段に到達。
この頃山形出身プロは、こんな勉強法をしていました。
私は苦痛すぎてそれをやらなかったので強くなれませんでした( ;∀;)
〇中学選抜山形県大会優勝!
決勝は現在数学教員をしているS藤Y氏と。
ここから彼との熾烈な代表権争奪戦がはじまった。
〇中学選抜全国大会in天童 ベスト16
負けた将棋は下の記事に書いた通りでだいぶ知識不足です。
参考記事→駒落ちって意味あるのかね
道場で駒落ちしかやっておらず平手の定跡がさっぱりでした。
(ちゃんと家で自習しようねって感じですが。)
はじめての全国大会で将棋よりも他県にこんな強い人達がいるのかと感動しました。
そして出場者にA垣か〇るさんという女流名人経験者がいたりと本当に驚きました。
当時は女性で将棋やる人の存在を知らなかったので…。
〇アイドルオタ
・広末涼子のポスターを担いでチャリで爆走してました。
帰宅部だと友達との絡みもあんまり無いのでちょっとつまらなかったんですよね~。
◎中学2年
〇主に読んでいた本
・杉本先生の『相振り革命』
相振り飛車で矢倉に組む技術がふんだんに書かれています。この本を境に金無双からの脱却が始まったので現代相振り飛車の礎的存在だと思います。3手目66歩からノーマル向かい飛車を持つ人も後手の三間飛車を持ちたい人も読んで損なしです。テクニックを学ぶという意味で今の若い人も絶対読んだ方が良い1冊かと思います。
・久保先生の『久保流四間(上)棒銀撃破!』
久保先生の本はわりと怪しいところが多い。
終盤がやたら強い先生なので「そこまで厳密に書かなくても勝負になればそれで良くね?」という発想があったんだと思います。
・久保先生の『久保流四間(下)居飛穴粉砕編!』
藤井システムではないけど藤井システムっぽい仕掛けが書いてあったと思います。
ただねぇ~この本の出版が97年12月、下の本家藤井システムが97年8月。同じ居飛車穴熊強襲作戦の本としては藤井本の方が優るといった感じでした。
ちなみにこの本は家庭科の授業中に読んでいたら没収されて戻ってこなくなりました\(^o^)/
・藤井先生の『居飛車穴熊撃破 必殺藤井システム編』
藤井システム!
なるほど~って感じでしたが当時は私の棋力が低すぎて指しこなすのは無理と判断しました。
高段者向けの戦法です。
・藤井先生の『左美濃対策の藤井システム』
藤井理論との濃密なファーストコンタクトがこれ。
システム化された左美濃対策に感動しました。
解説もとても明快で読みやすい。
最近の定跡書ってデーターベースみたいで読みにくいのでこれをお手本にしてほしいよね。
〇中学選抜山形県大会優勝
またしても決勝はS藤Y氏。
〇中学選抜全国大会in天童 ベスト32
同じ予選ブロックにI内NN絵さんという後に女流名人になる方がいて驚きました。他県の代表から大人気でした。
〇秋にサッカー部を退部
さすがに全国ベスト32と去年より成績がダウンしたのにはしびれました。
うちの中学のサッカー部は、東北大会優勝するくらい強かったので練習も休みが無いくらい多くてちょっと将棋やる暇ないぞコレと思い逃げるように退部。
◎中学3年
〇修学旅行の感想文
・提出を放置していたら担任から怒られたので「じゃあ…」という事で原稿用紙50枚近くの大作を提出してやりました。笑
〇進路の問題が浮上。
定期テストは狭い範囲の暗記テストなので一夜漬けでなんとかなるんですが実力テストがズタボロ。
市内で1番難しい公立高校は420/500 点中が必要。
市内で2番目の公立N高校は360/500点が必要。
私の実力はですね・・・
え~~と、300点から320点前後ですねwww
市内2番目の高校すら行けないっス( ;∀;)
内申点もひどい、基本的に私は授業中に将棋の研究していたのでダメですね( ;∀;)
参照記事→退屈な昼下がりの授業中に将棋をする方法
そこで私は考えました。
勉強はしたくないけど将棋はしたい(^J^)
ちょうどそのころですね、私が受験するときから公立高校の推薦入学試験が始まるという情報を聞いてそれを目指そうと思うようになりました。
目標は市内2番目の公立N高校。
推薦合格するにあたって全国中学選抜ベスト8以上を目標にしました!
◎中学選抜山形県大会優勝
決勝はおなじみS藤Y氏。
そんでかつてないほど燃えて臨んだ中学選抜全国大会。
〇中学選抜全国大会in山形県天童市 予選2連敗
さすがにガックリきました。
なんのためにサッカー部辞めて1年やってきたんだ…。
私は中1で弱いのにまぐれで全国ベスト16に入ったのが良くなかった。中1でベスト16なら上位進出出来るかも!?と地元山形から期待もされたし自分でも勝ってあたりまえと思っていたとこがあった。負けた将棋を振り返ると自分の手が全然伸びていないのを感じた。
あまりの落ち込みように父親が「東京で中学生名人戦ってのがあるみたいだけどよくわからんけどいってみるか?」と言ったので私もそれどんな大会かわからないけど行くことに。
〇全国中学生名人戦in東京
行ってびっくり、190人近くの中学生がデパートに集結しており熱気がすごい!中学選抜みたいな上品な大会では無いので神経質な人とか礼儀にこだわる人には向かない大会だと思います。
私は中学選抜2連敗で吹っ切れていたので周囲の雑音とかも気にせずに気持ちよく指せました。地元開催じゃないので私の事を知る人は誰もいない、明らかに手が伸びていた。
最後は東京の研修会員も吹っ飛ばしてベスト8入りで二日目へ。
翌日は、後に奨励会に入会する方に右四間穴熊をされて完封負け\(^o^)/
あと1回勝てば入賞だっただけにちょっと残念。
ただ、全国ベスト8という目標達成で自分の進路問題にようやく一筋の光が…といった感じです。
これを読んでいる将棋関係の親子さんは金銭的に余裕があれば出来るだけ子どもを全国大会に出してやってチャンスを与えた方がいいと思います。やはり場数をたくさん踏まないと結果は出ないので。
ちなみにこの時、奨励会受けないか?という話を一瞬だけ言われました。
二つ返事でノー!!
・理由1…中学3年間を懸けて将棋をやってもまぐれの全国ベスト8しかなれないのでは才能が無さ過ぎます。
学校から帰ってきても友達と遊ばないでひたすら将棋の勉強をしている姿を見て「ああ、私には無理だな」と身近に感じたからです。
さてさて、とりあえず推薦の材料として「全国ベスト8」を手に入れたので状況は好転しました。あとは、少し学校の成績を回復させようと思い個人的に勉強改革に乗り出しました。
【学習改革 公〇を辞める】
小学校の時から羽生7冠のCMにある「やってて良かった公〇式」に通っていたんですが個人的にこれが合わなかった。
◎数学
ひたすら計算問題を解かせられるので計算力はついたけど面白くも何ともない。中1の数学って計算力でなんとかなるので公〇勢ってバカでも数学5をとっちゃうんですよね、それで親が数学5なのは公〇様のおかげだ~って勘違いしちゃって続ける羽目に。
※公〇勢でも本当に賢い人はいました、私がバカなだけだと思います。
中2くらいになると思考力が問われる問題が出るので完全におちこぼれました。
◎英語
小6で英検5級受かったけどまったく理解していない、ただ反射で解く感じなので中学2年で完全に落ちこぼれた。
◎質問しずらい。
公〇のおばちゃんに質問すればいいんですがあの人達もとにかく採点に追われているし教え方のプロじゃないんで投了級でした。
結局、公〇に行くのが苦痛すぎて17時に家を出て公〇が終るのが夜21時、行っても問題が解けないので時間の無駄だと気づき20時半くらいまで古本屋で漫画立ち読みしてましたw
そっからちょこっと公〇に苦悶の表情で出勤して帰るスタイルでした。
◎個別指導の明〇義塾へ
塾も将棋教室と同様に色々ありますよね。
・公〇みたいに月謝払ってプリントをがりがり解かせるスタイル。
・学校みたいに教える塾は将棋教室スタイルに似ている、生徒ひとりひとりにきめ細やかな指導は無理だけど講義の質で勝負みたいな感じ。
・私が選んだのは生徒3に先生1という個別指導スタイル。
これにかけました。
私の通っていた塾は教員採用試験や公務員試験浪人の若い先生がいっぱいてラッキー、結論から言うとめちゃくちゃ成績伸びましたw
英語の美人のおねーさんと数学のイケメンおにーさんにガンガン質問、授業が始まると時間稼ぎで単語テストをやらされるんですがそれすら意味無いからやらないで!!ってお願いして質問責めに合わせました。
分かりづらい先生や自分と合わない先生は室長に言ってチェンジしてもらいました。
おかげで数学も70点~、英語に至ってはほぼほぼ90点前後、私立なら95点前後しか取れなくなりました。ようするに若い先生から現代流の勉強の仕方(点の効率的な取り方)を教えてもらったという事です。
というわけで無事に実力テストもN高校の合格点くらいは取れるようになって高校の推薦入試へ。無事合格!
一緒に受かった人は東北地区で陸上優勝とかそういうレベルの人達でした。
倍率は田舎にしては高く2.74倍くらいでした。
◎中学生活まとめ
私の全盛期です(笑)。
ヤンキーが多くて、学校にエアガン持ってくる輩がいたり窓から机とかイスが落ちてきたり荒れまくっていてあひゃでしたが友人や担任にもめぐまれたのでなんとかなりました。
推薦合格した後は、空気読まずに教室でダンボール将棋盤と駒で遊んでいても「将棋教えてくれ~」とみんな絡んでくるんですよw
放課後は雪国なので無差別雪合戦が始まります。
みんな勉強より遊び優先って感じでした。
担任は青年海外協力隊に属していてケニア生活が長いので懐が広くて良かったです。合唱コンクールとかそういう行事にも気合入って無いしやりやすかった。
神経質な先生だと削られますからね~。
高校編へ⇒私の将棋史 ~高校1年の頃~
あべしん
・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
→全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com
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