【初級~】ソフト語より日本語で教わろう【上達法】

将棋における情報格差について以前書かせていただきました。

上と下の棋力の格差が広がっているという内容です。

私たちの日常に身近にある将棋ソフトもそれを加速させる要因のひとつです。
(小学校の社会科のビデオっぽい言い回しでしょ?笑)

将棋ソフトはなかなか便利で分からない局面を入れると答えを教えてくれるいい子ちゃんです。

1局を振り返る際は、自分の指した将棋を「棋譜解析」すればどこで形勢を損ねたのかわかります。

そんで形勢を損ねた局面から「検討モード」にしてソフトに良い手を読ませればOK!!

この手法を用いれば、SNSで「羽生さんのあの手が良くなかったのでは?」とつぶやいちゃう事なんてのも可能(^_-)-☆ ブログやTwitter、Youtubeのネタなんかもこれ一発で作れちゃう時代です。

しかし、いざ自分の上達に繋げようと思うと大変です

「棋譜解析(どこが悪かったか)」「検討モード(ではその局面でどう指すべきだったか)」

上の工程はすべてソフト語(評価値)で示されるので将棋が強くないとソフト語が理解出来ないという罠~~:;(∩´﹏`∩);:

つまり強ければソフトを使って伸びる余地あるし、弱い人はあひゃという極端な時代なんです。

※最近棋譜に人間語で解説をソフトがつけてくれるサービスが発表されたのでリンクを貼っておきます。
こういう研究が進めば将棋の上達法も変わると思います。

いや、でも安心してください!!

こういうときこそ、子ども&女性教室主体の現代で存在が消されかけているおっさん達から上達法を学びましょう。

私の道場も今のとこ子どもと女性主体ですが(笑)

とりあえず、おっさんのいちサンプルとして私の上達法を書いておきます。

鉄則1、負けた将棋は自分なりにどこがおかしかったか考える!

自分の頭で考えるのが大事です。
それが間違っていても自分の頭で考えた時間は読みの蓄積として残ります、ここが重要。

突き詰めて考えると色々見えてきますよ!!
最初は…中盤のあそこで間違えたと自分で思う→検討したら良い手が見つからない、そもそも間違えた以前にすでに悪かったのでは?→もっと戻って検討→それでも分からなければもっと戻る→最終的に仕掛けがダメとか金銀の配置がダメとかそういう話になると思います。

こういう事を自分の頭でうんうん考えた蓄積は大きいです

私は田舎にいたのでそうやるしかなかった…。
上の記事でもそういった勉強法を書かせていただきました。
答えがあるのかわからない事を考えるのは修行僧のようでつらいですけどね。
 こういうのって今の若い子にやれって言ったら「はぁ?効率第一主義の現代で何言ってるんすかおっさん」とか言われそうwおっさんですが。

鉄則2、自分で考えた後は強い人に聞いてみる。

自分の説があっているのか、そもそもポイントはどこだったのかを聞きましょう。
※ソフトに聞いてもいいんですが相変わらずソフト語(評価値)での回答なので理解不能かもしれません。

まだ将棋が弱いうちは表面的な部分、「これ詰んでたね」「ここでは評価値+100とソフトは言ってます」みたいな感想しかならないけど・・・

強い人は~~

将棋の流れにかかわる部分を指摘する人が多いです。

ここが将棋ソフトには出来ない人間ならではの部分です。

将棋ソフトは局面を点(評価値)で捉えますが、人間は線で局面を見ているので言語化して誰かに伝える事が出来ます。人間万歳(^_-)-☆

例えば
「ここで香車を拾えば自陣に埋めることができるのでそれで手を稼いで攻めが間に合っていると思いました」とかこんな感じです。

そういう発想・思想を自分の中に取り入れていけば強くなると思いますよ。将棋の勝ち方・考え方を言語化して蓄積していくというイメージです。

あと、派生して勝負の絶対感覚の話なんですが「ここは負けてもこう指すところ!」みたいな手が1局に最低1回はあると思います。

例えば「銀損を嫌って逃げると何も出来ずに完封されるおそれのある局面では…銀を見捨ててツッコむしかない!」みたいな話ね。銀損したらマイナス評価なのでこういうのはソフト先生からは教えてもらえないかもしれないのでリアル実戦で身をもって教わった方がよいと思います。

ちなみに山形のS木M明さん・T部井さん・K野さんのベテラン勢は、感想戦に乱入して「ここはこの1手!」と勝負重視の手を指摘する傾向が強いので見る機会があったら勉強になると思いますよ~~!教えてくれない人はな~~んにも教えてくれないですからね。

そんでですが…

鉄則2の「自分で考えた後は強い人に聞いてみる」って実はハードル高いですよね(笑)

まず「強い人」って基準ですが私は県代表クラス以上の実績がある人が良いと思います。

やはりそのクラスになると勝つために意識していることがちょっと違うと思うんですよね。

ただ、まぁそんな簡単に見つからないと思うので勿論身近にいる3段くらいある人にみてもらっても大丈夫だと思います。

まぁ、一番難しいのはぶっちゃけそういう人をどうやって探すんだという話ですが…
 
強豪の知り合いがいればよいですがいない人はどうするか!?

今は便利な時代です。
「棋譜添削」でググると棋譜の添削をしてくれる超強い先生がいるみたいですね。

私も300円くらいでやろうかな!笑

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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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