やっぱ米長先生は面白いなぁ(笑)
26分50秒。
東京都香市区委員の米長先生が将棋が強くなる勉強法について言及しています。
将棋が強くなることと学校の勉強が出来るようになるというのは全く別の事。
山登りに例えると、ハイキング程度なのかそれともエベレストを目指すのかで違うとのこと。
学校の勉強はハイキング、みんな誰でも同じところを目指しましょう的なね。それじゃ、エベレスト(タイトル)は獲れないね。
将棋はどこまで強くなりたいかで勉強方法が全く違う。
それによると、勉強法において目から入るもの(教科書)と耳から入るもの(先生のいう事)は二の次・三の次なんだそうです。
いや、まぁ初段とか三段目指すんだったら、温室で教科書通り先生に教えられながらの方が早く伸びるのでゴールがそこならそれでいいが、そのあとを望んだ場合はそれではダメですよって話な。
大事なのは…
今ある局面を見てどれが最善手なのか自分の頭でうんうん考えた時間がどれくらいなのかが将棋の実力を決める
とおっしゃっています。
プロになるんであれば、その時間は5,000時間は必要との事。
毎日3時間の勉強を5年続ければそれは達成されるとの事。
もちろん大量に時間をかけるだけではプロにはなれないと思うんですよね。米長先生の言うようにネット将棋でもなんでも自分の頭で自力で考えながらやるのであればありえると思います。
そんで、この米長先生のラジオって例のコンピューターとの対決前なんですよね。
お勧めです↑
コンピューター将棋全盛時代を迎えるにあたり、将棋を勉強しようとする人・棋士を目指そうとする人たちへのメッセージのように思えます。
「ソフトに最善手を教えてもらう勉強法では力はつきませんよ」と絶対言っていると思う!
私はそれに気づかずH26は「激指」使って研究していたんですが研究は進んだんですが実力はむしろ退化しました。
思うにソフトの研究はハマれば到底自分が倒せない相手でも瞬殺できるので楽して勝ちたいという意識が自分の中で芽生えるのがよくないですね。本来将棋は苦労して勝たないといけないのにそういう勝ち方をしちゃうと麻薬みたいに癖になってもっともっと!とどんどんコンピューター将棋にかける時間が増えて実力で勝ちたいのか研究で勝ちたいのか見失うところがある。研究だけで勝てる時代もみんな対策するのでそうは長く続かなくなって気づいたら自分に実力が無い事に気づいてあひゃみたいなね。
私はようやく今年に入って全くソフトを使わずに自分の頭で考えるスタイルに戻したらいきなり調子が戻ったと実感しています。頭の回転速度も上がったかもしれないです。
というわけでソフト使って一生懸命研究しているけど伸びないって人は一度勉強法を見直してみた方がいいと思う。使うなとは言わない、ソフトに時間をかける配分を見直すとかした方が良い。
なぜならさ、これは前から思っていたんですけど山形の若手でソフト使って研究している人で将棋強いって人はいない気がするんですよね(爆)
なんせ誰もベテランに勝てないですからね…序盤でうまくやっても地力が違うんでやられちゃうみたいな。(逆に元々強い人がソフト使えば最強)
それに関して米長先生は、教科書読んで将棋を勉強した人は最初は伸びるけど自力でやっている人と比べ3年とか5年というスケールで見ると地力の違いは明らかだと言っています。結局それが将棋の実力を決めるんですよとおっしゃっています。
山形ではH田五段(2019年はついに県3冠王)がその最たる例ですね。
彼は10代、20代前半はさえなかった。
教科書やネット・ソフトとかそういう勉強法はあまり得意でなくてちょっと伸び悩んでいるように見えた。
でも、その代わり地力で彼はずっと将棋を考え続けていたので今それが花開いて県大会優勝常連になりましたからねぇ~彼の地力は恐ろしいです。だから彼が強いのは当然です。
さて、話がズレましたが米長先生のラジオはその2もあるので面白いのでぜひ聞いてみてください(^J^)
羽生先生・谷川先生・加藤先生のラジオもありましたが個人的に米長先生が一番面白いです。
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