【アマ強豪烈伝】西沢玄章全国アマ名人

歴代最強の山形県のアマチュア将棋ぷれ~や~は誰かー?


…と聞かれたら


寒河江の故・西沢玄章(にしざわげんしょう)先生だと思います。

どのくらいすごいのか、ここに1冊の本があります。


『アマ強豪烈伝』
 炬口勝弘・著 日本アマチュア将棋連盟1989年発行

この本をめくると伝説の真剣士小池重明氏など一度は聞いた事がある人達の名前で目次が埋め尽くされています。。
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↑その中にある「西沢玄章 みちのく将棋寺」。
photo:02
うおおおおお、なんか怖えぇぇぇぇ( ゚Д゚)
白黒写真が余計怖いです。


西沢先生の実績として、「全国アマ名人・全国朝日アマ2位・3位・全国R選手権2位」紹介されており驚きました。アマ名人1回だけでもすごいのにコンスタントに全国で入賞している人が山形の田舎にいたのかーー!!って感じです。


他にも
・週刊将棋のアマプロ平手戦で全日本プロトーナメントを優勝した森内四段に平手で勝利
・アマ名人獲得の記念対局で羽生名人に勝利(羽生名人の角落ちです)。
など強すぎます。



さてさて、私は西沢先生とお会いしたことは無いんですがキングオブ山形のY寺さんとからよく聞かされていました。物凄い迫力がある人で合気道の達人みたいな雰囲気があったと言ってました。盤の前に座られてカッ!!ってやられると吹っ飛びそうになるくらいの迫力だったそうです。


昭和の将棋指しって迫力ある人多くないですかね。(泣)


ちなみにですが、今県内でベテラン強豪をやられている方はだいたい西沢先生のお寺に集まって将棋をしていたようです。


いつだったかのH輪先生の観戦記に「鶴岡のU野先生は冬でも月山を越えて寒河江まで将棋を指しに来た」という事が書かれていてぶったまげました。私なら命の危険冒してまで将棋しない(笑)、でもそういう将棋をしてきた人たちって強いですよねぇ。


ちなみに以前、T部井さんから提供していただいた資料の記事。
H29.6.13徹夜の真剣勝負 【T部井さん自戦記】

S木M明さんは、今でも大会で「げんしょう(玄章)にしざわ(西沢)ならどう指すかな~」とか言っています(笑)。


K野さんは、若い頃小池重明氏から何番も教わった事で有名。


意外な事にT部井さんは西沢先生のお寺の出身では無いとお聞きしました。

冷静に考えると年代が違いますか…、キャラでそういうもんだと思っていました、T部井さんすいません。


で、さっきの目次をもう一回よくみると‥
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26番に「土岐田勝弘 100%几帳面」、この方も山形出身で私が子どもの頃に通っていた道場の先生です。
実績ととしては、全国アマ王座や東日本支部名人などがあります。


若い頃満州に戦争に行っていたのでそれさえなければプロになれるくらい土岐田先生は強かったと弟子の山形出身プロが言ってました。


さて、昭和のこの時代ですが土岐田先生と西沢先生という全国制覇をされた2人が同時に存在していたので山形めちゃくちゃ将棋が強かったんですよ。


東北六県大会では、西沢先生+土岐田先生で優勝しまくった歴史が燦燦と輝いています。


現在74歳、当時27歳で先鋒をつとめた佐藤勝利さんも「その二人がいれば3人目は誰がでても同じ」と下の記事を取材した際に仰っていました。
⇒H27.6.13選手紹介★佐藤勝利さん【前編】

※ま、佐藤さんもこの時先鋒戦で優勝しているのですが…。


平成30年、来年の東北六県大会は山形なのでがんばらなきゃね!!


そういうえばH26.11.8に尾形氏とみすずちゃんと将棋のパワースポット巡りと称して伝説の西沢寺に行きました。 
この写真の石段を、県強豪達が若かりし頃に登って西沢さんから教わりに来たと思うと感慨深いです。
ここに山形県将棋界の歴史がある…。

 

で、少しお話を伺おうと思っていたんですが、この日は催し物があり無理そうでしたので撤退。


ただ、少しだけお寺の関係者の方と喋った内容を書くとこんな感じ。






将棋より仕事と勉強を優先してやりなさい将棋ばっかりやってちゃダメだよ


\(^o^)/


ですよね~~~(;^ω^)


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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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