最近になって音信不通だった友人から毎週詰将棋が送られてくるようになった。
どっかの新聞の懸賞詰将棋で当選すればいいことがあるようだ。
相手が将棋関係者であれば「詰将棋解かない主義なので」と言えばそれで分かってもらえるのだが一般の方だと「解けるのにケチだなー」と思われてしまうのでいちお解くようにしている。
今週はこれ。
安西六段の作品です。
中級の問題。
なるほど、これはわりと素直な問題だ。
脳トレの範疇なのでストレスフリー。
下に解答。
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以下、34桂、同金、14桂、同香、13銀不成で下図。
ここでおやっ?と思った。
以下…
・32王(33王)は43金まで7手詰。
・11王は23桂不成まで7手詰。
・同王は23金まで7手詰。
どうやっても詰む。
自分は詰めばなんでもいいと思っているのでこれで解決なのだが…
懸賞詰将棋のハガキにはどれを書いてやるのが正解なのかが分からなかった。
まさか全通り書くわけじゃないしね…。
う~~~~ん、わからん。
コーヒーにぶらさがっているねこと一緒にしばし考える。
さすがに見落としている筋も無さそう…。
うーーーーん、これはほんとにわからん。
困ったので東北大OB尾形氏に聞いてみたら…
コマ余らないようにするのが詰将棋のルールだから…
この詰み筋が正解なんだそうです。
へぇぇぇぇ、普通に知らなかった。
ルール分からなくて他の変化を書く人もいそう(笑)
勉強になりました。
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コメント
ルモ
その為、作家は解く人が誤解しないよう解り易く創られています
最終2手は1一玉と逃げる変化以外はどちらを書いても正解になると思います、作品としての傷にもなりません、そうしないと3手詰の殆どが成立しなくなってしまいますからね
どちらも正解扱いで有っても作者の作意はこれだろうと想像する事は出来ます
一般的には駒数が減らせる、詰め上がりが見えにくい側ですので1三玉と取って2三金までが無難です、清涼詰で綺麗ですし、作意もこちらでしょう
攻方は駒が余っても構わず詰ませます、玉方応手は最長手順で駒を使い切らせるように逃げます、玉方は最善で逃げても詰んでしまうけど少しでも抵抗する
勘違いしやすいのは攻方は使い切らないといけない訳ではなく、使い切らなくても詰んでしまうなら不完全作品となるので、駒が余ったら応手が違うのだろうと想像出来、正解に辿り着けるのです、実は本当に不完全作品と言う可能性も有りますけどね
2017/12/10 URL 編集
あべしん
ルモ様
確かに駒余らないの観点から見れば32王(33王)から43金でも詰みですね。笑 気づかなかったです。
さらに詰め上がりが見えにくい側は13王からなんでしょうが違う感じ方をする人もいるかもしれませんねぇ。
駒が余ったら応手が違うのだろうという逆算の考え方は詰将棋独特ですよね。解法テクニックですねぇ
2017/12/10 URL 編集
ルモ
玉方の最善の応手は何か?
A 1枚でも多く奪う
B 間違えやすい側に逃げる
の2通りが有り
Aで考えると2手目同玉
Bはどちらもそんなに変わらない(あえて言えば2手目32玉かな?)
最後に攻め駒が2枚になるのを清涼詰と呼ぶのはご存じの通りで詰め上がり趣向の1つ
この辺りから2手目同玉が作意だろうと想像します、最終2手の応手は取っても逃げても同手数の場合、取っておけば無難と覚えておけば良いと思います
2017/12/25 URL 編集