第2次ミレニアムブーム到来か!?~歴史と対策~【その1】

10/7(土)、早起きして生ごみの詰まったゴミを捨てにいきました(^_-)-☆

いったん外に出ると体は目覚めるもの、そのまま1キロほど歩いて朝すき家キメました。
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そこでまぁたこのカードを貰いました~

開封!!




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えぇぇぇぇぇ(笑)
まぁ~~すき家の店員のユニフォームこれだったら毎日行くかな!!

それにしてもこのカードはですね…
使い道が無いのでこのようにしおりとして利用しようと思いました。
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で、見てくださいこの本の山を。

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朝から何をしようとしているかというと…
 
第二次ミレニアムブームが迫っていると感じたので今一度知識を整理しようと思ったのでした。
 
まず簡単に【ミレニアムの歴史】についておさらい。

藤井猛先生が居飛車穴熊対策の四間飛車藤井システムを開発して居飛車党困った
    ↓
穴熊組めないならあきらめてミレニアムに組もう!!
これが第一次ミレニアムブーム
    ↓
しかしブームは意外と続かなかった!
居飛車党が藤井システム対策を発見したのでミレニアムに組む必要が無くなったのだ( ;∀;)
    ↓
という時代が今日まで続いていたのですが…
    ↓
・四間飛車藤井システムの復活?
・三間飛車藤井システム有力説
・三間飛車トマホークの攻め筋が応用されて振り飛車の端攻めに磨きがかかる。
    ↓
居飛車困ったように思えたが玉頭と端攻めに強いPona流銀冠穴熊の出現!!
    ↓
最近は48王型地下鉄の様な対策が出来てきて銀冠穴熊あひゃ。
    ↓
 加えて最近の雁木ブームはやばい。
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 ※この局面は一例です。
居飛車するんだか振り飛車にするんだかわかの分からない駒組みが相手に制約を与え居飛車穴熊の牽制になっている。
   ↓
 居飛車穴熊も組めない、銀冠穴熊も組みづらいというのが居飛車党の最新事情なのではないでしょうか。
 穴熊に堅く囲えない事態は居飛車にとって数十年ぶりの危機
 
 そういう政情不安定の時期に登場するのが・・・・

そう、世紀末救世主的なミレニアムです(笑)

ではここからミレニアムについての本レベルで現状最近の実戦を軽くまとめていきます。

トーチカミレニアムの違い。

トーチカとミレニアムは同義で使われる事もあるんですが『三浦・阿部健本』ではこんな感じで線引きされているのでこの記事もそうしますね。


これがトーチカ⤵

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でもってこれがミレニアム⤵ 

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トーチカは堅さだけならミレニアム以上です。

組めたら最強なんですがね~~~('Д') 

 

◎トーチカに対する代表的な2つの対策。

 

32金型で中飛車に振り直す】

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『三浦・阿部健本』P100 に書いています。

これがトーチカに対する最強の対策だと思います。

以下45歩と角交換を挑めばバランスの良い振り飛車が良くなります。

しかし序盤の駒組みで41金を保留する必要があるのでなかなか実現は難しい。

 

高美濃にして中飛車に振り直す】

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こっちの対策は94歩型なら実現可能。

(95歩型だと後手の陣形が間に合わない可能性がある。)

以下は高美濃に組んで65歩から55歩と攻めて振り飛車良し。

 

参考棋譜H12.11.20.NHK杯→高橋プロvs藤井猛プロ

 

※参考棋書

『三浦&阿部健の居飛車研究』三浦プロ&阿部健プロ著 P100 

『最前戦物語』深浦プロ著  P73

『四間の急所1巻』藤井猛著 P234

 

という感じで5筋から動かれると居飛車が厳しいようです。

 

『三浦・阿部健本』P106 で本家三浦先生が「トーチカは組むための条件がなかなか難しい」、『最前線物語』P74では深浦プロが「手陣の弱点は桂頭よりも5筋の角頭というのが盲点だった」と語っています。

 

そういう流れがあって5筋をケアした67金型のミレニアムが登場します。

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この囲い対しては、対策が色々あるとこですね。

 

◎ミレニアム対策いろいろ 

 

美濃銀冠→穴熊と組み替える指し方】

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堅いのだが後手はもう一枚の銀を63にくっつけても5筋が薄いのが難点。

53の地点に成り駒を作られやすいので私はあまり好きではない。

 

※参考図書 『最前線物語』P80~86

 

美濃→矢倉→穴熊に組み替える指し方】

 美濃の72銀が73→82と移動する。

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4枚穴熊に組み替えれば堅さ負けしない、ただし打開は無理。
ようするに後手で千日手を狙う構想です。
 

金が63にいるのが特徴で5筋も堅い点に注目!

ここから銀冠穴熊(83銀+82銀型)に組み替えればミレニアムに対して玉頭戦に持ち込んでの勝ちも見込める。

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ただし一時的に陣形がばらけるので組み上がるまでに神経を使うのが難点。

  

【 95歩54銀型銀冠で千日手を狙う指し方】

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この形が多分最古の対策、95歩型が大きいので互角くらいなんじゃないの?と思っていたんですがねぇ。

 『最前戦物語』P77~79、『三浦・阿部健本』P108~117で詳しく研究されていてあひゃ。

振り飛車持ちたくなくなりました()

 

ダイヤモンド美濃から55歩を見せる作戦】

これは藤井九段著の『四間の急所1巻』P238に書いている対策です。

 

最近でもH29.9.30叡王戦 高橋九段vs藤井九段戦で現れました。

その棋譜を題材に進めていきます。

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次に55歩が振り飛車の狙い。

ここで居飛車は知らないと指せない絶対手があります。


例えば、何も考えずに68銀右はやばい

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以下、55歩、24歩、同歩、55歩、同角、24飛、56歩、同金、37角成、21飛成、55歩で下図。

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直線で居飛車が削られます。


なので下図ではほぼ定跡化されている手があります。

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 以下、24歩、同歩、26飛!

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これに対して振り飛車からは3通りの応手があります。 

 

1、△55歩には・・・

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35歩がぴったりで居飛車良し! 

 

2、22飛が本譜の進行。

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 以下、68銀右、42角、35歩、同歩、同角、32飛、36飛で下図。

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以下、 △5三角    ▲同角成    △3六飛    ▲4五桂  !!

堅さは正義+左桂も捌いて居飛車好調に見える。 

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 以下、 △3三桂▲5二馬    △同 金    ▲3三桂成  △同 飛    ▲7五歩。 

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藤井九段は強すぎるからこっから勝ったけど非力な振り飛車党代表の私には無理!

振り飛車実戦的には相当勝ちにくい局面に思えます、30秒将棋なら8割負ける自信あります!!


 ※『四間の急所1巻』P233

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同じ仕掛けでも先手陣がトーチカなら居飛車良しと藤井九段が著書に書いています。という事は、トーチカよりやや薄いミレニアムなら振り飛車が良くなると考え藤井九段はこの変化に飛び込んだのだと思います。あらためて藤井九段はすごいと思いました!!

 

3、△43飛と浮く変化

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 上図以下、藤井流の22飛は非力な振り飛車党には無理なので私は43飛を選びます。

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これは、『NHK将棋講座10月号』P41 で紹介されている手です。

以下、68銀右に42角!

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24角には23飛がぴったりなので先手は35歩と突くことになる。

後手は9筋を伸ばして42角の力で端を攻撃する方針で指す。

これなら後手満足だと思います。


参考棋譜→2016.11.14NHK杯→羽生三冠vs佐藤和俊六段

 

と・こ・ろ・が!!!

 

 長くなってきたので次回へ。

 29.10.9更新→【佐藤九段vs久保王将】第2次ミレニアムブーム到来か!?【その2】

 

ネット環境が不安定すぎて5分に1回は記事が消えるので作業が捗りません。

下書き保存を3分に1回してるのですがダルすぎてヤバいです。

 

 

◎ミレニアムの参考図書をまとめておきました~(^_-)-☆



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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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