宣言通り下図の局面からの変化を検討します。
↓
68銀と松尾穴熊を目指す変化。
以下45歩の反発は当然。
↓
ここで57銀と指す人はいない。
手段として
1、48飛
2、37歩型を活かしての26飛が考えられます。
◎今回は48飛の研究ファイルを披露します。
48飛と回られると松尾穴熊の完成を防ぐことは出来ません。
ただし、松尾穴熊を組ませてもカモれる形があります。
【松尾穴熊の理想形】
例えば48飛以下、82王と銀冠を目指すとどうなるか。
↓
以下、79銀右、63金左、68角。
これが松尾ちゃんの理想形。
こうなると振り飛車アカン、だいぶあかん。
68角が4筋の防ぎと2筋の攻めに利いている。
次に48の飛車を28に戻られると振り飛車必敗です。
という事で68角と引かせる形を作らせないのがポイントになってきます。
【松尾穴熊をカモれる形】
下図以下すぐに43銀と上がります。
ここで先手は、
1、46歩といきなり攻める方針
2、79銀右と堅めておく方針
のどちらかを選ぶことになります。
◎46歩の変化
これで決戦はもう避けられない。
以下54銀。
上図以下、45歩、85桂、86角、63金左までは進みそう。
解説すると、85桂は68銀の瞬間に跳ねるのが良く逃げ場所を86に限定している。86に角がいる限り85の桂馬は▲86歩みたいな筋が無いので9筋を睨み続けることが出来る。 ちなみに85桂に代えて△45銀と突進するのは▲65歩くらいで振り飛車収集困難。
下図は63金左で後手を引いたようだが居飛車もどう指すか迷うところ。
以下、79銀右、45銀、68角。
68角は次に86歩で桂馬を取ろうという狙い。
振り飛車動きます。
65歩!!
同歩ならば…桂ダイブでどうでしょうか。
△46歩との比較は迷いますが手にはなってそうである。
ただし…
65歩を同歩と取らずに44歩はある。
以下、同飛、65歩、47歩。
以下同飛、46歩、48飛、42飛という将棋になりそうだが難しいながらも攻めている振り飛車が実戦的に勝ちそうではある。
◎79銀右の変化
これにもすぐに54銀と出る。
おそらくこれで作戦勝ち。
先手は68角と引けないのが痛い。
もし68に角を引くと…
65歩であひゃ。
71王型なので王のコビンを心配する事無くガンガン攻めれるのが心強い。
◎裏定跡的な?テキな?(笑)
下図の局面からどや顔ノータイムでこんな手を指す方も結構います。
以下、28飛。
△46歩と突いてきたら以下、同歩、同飛、24歩で穴熊の堅さを活かして反撃しちゃうよ!という意味。「どうせあんた終盤弱いから間違うんでしょ?」という挑発的な意味も込められいるのでカッとして46歩といきそうだが…
その変化は振り飛車そうとう勝ちにくい。
だからといって、ビビって82王はまずい。
上図から24歩、同歩、65歩と穴熊から暴れる手がある。
これは実戦的に振り飛車の勝率3割の世界。
なので28飛には決断をしないといけません。
阿部システムは攻める銀冠、それを忘れるな!!
以下、85桂!!
「英雄になりたい奴は俺の背中に乗りな」と桂馬さんが言っています。
以下、86角であれば…
63金左と普通に守って、次の46歩やら65歩を狙って振り飛車良し。
というわけで当然、85桂には68角と引きます。
この瞬間に65歩と秘孔を突く。
アタァァァァッ!!
「おまえはもう…死んでいる!!」
6筋が後手の勢力になれば33の角が通ってきて9筋攻めでゲームオーバー。
上図以下、▲24歩と紛れにくるが冷静に△同歩、同角、22飛。
(△同歩に代えて△66歩は23歩成と踏み込まれて穴熊勝ちなので注意。)
基本の受けでな~~んにも発生していなというね(笑)
こっからむしろどうやって居飛車がまとめるのか教えてほしいです!
振り飛車の陣形はさっきも言ったけど71王型にしているので攻めに迫力があるでしょ!
これが風の捌きのあべしんだからな、よろしくナ!!
(と、10年以上前の研究ファイルを引っ張り出して粋がっていますw)
次回は…
こっから26飛と松尾穴熊を目指す変化をあべしんせんせーが激烈に咎めます。
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