この本は、第1章ではひたすら守備陣形(囲い)とその名称、第2章では攻撃陣形の紹介(森下システムとか)をする陣形のカタログです。
この本を読んでも、序盤が巧くなるとか中終盤が強くなるという事は絶対に無いんだけどなんかハマった。
多分それは、当時好きだった人気スーパーファミコンソフト『ロマンシング・サガ2』の影響があると思う。
具体的に、『ロマサガ2』はモンスターとの戦闘で「陣形」を組むことが出来る。
皇帝(主人公)を前後左右から仲間が囲って守る形は「インペリアルクロス」という陣形でバランスが良い。
「ワールウィンド」という陣形は、皇帝と仲間2人がモンスターに近くて危ないのだが攻撃スピードが早くなる。
色々と囲いには一長一短があって面白い、それを学んだ。
『ロマサガ2』はリメイクされてスマホアプリにもなっているので暇な人はどうぞやってみてください。あべしんせんせーはラスボス倒せなくて全クリ出来ませんでした\(^o^)/
ついでに言うと、『ファイナルファンタジー4』『聖剣伝説2』もラスボス倒せなくてエンディング見れなかったなぁ…。
攻撃陣形と守備陣形を作って勝負!というのはTVゲームに通じるものがある。
それでは心に残った囲いを紹介します。
◎「流れ矢倉」
43金+53銀の形が…
風に流れる鯉のぼりみたいですね。
躍動感のある陣形だと思います。
◎「天野矢倉」
片矢倉という名前もありますがあまりにもダサすぎる。
幕末の棋聖天野宗歩が愛用した囲いなので天野矢倉とも呼ばれているのだからこっちでええやん。
例えば観戦記に「あべしんは片矢倉に囲った」と書かれるより「あべしんは天野矢倉に構えた」と書かれた方が気分が良いけぇ☆
天野宗歩の天野という名前がつくだけでロマンがあります。
◎「亀の甲羅囲い」
これはなるほど、ぴったりのネーミングじゃんと感心しました。
↓
↓
↓
亀の甲羅に見えてきませんか?笑
◎菊水矢倉
菊水という名称に非常に高貴なるかほりを感じました。
非常に位の高い方が使ったのかなという点で気に入った。
そのため、これは実戦に不向きな観賞用の囲いなのかなとも当時は思ったりもした。
なお、菊水という名前の由来についてはこちら「将棋研究様」のHPをどうぞ。
ちなみに矢内女流がこの囲いを連投した事で矢内囲いとも言われている。
初代女王である矢内さんが使った事で高貴なるイメージがさらにアップしたと思いました(笑)。
俺もカッコ良くて最強の囲いを作りたい!!
小学校の頃、そう思って作ったのがこちら。
水囲い。
・・・。
水がカッコいいと思ったんだな多分。
機能としては、
美濃囲いの端の弱さを28銀でカバー。
横からの攻撃も48銀+49金+58金という鉄壁の舟囲いでガード。
上からの攻撃もどこを攻められても2枚以上の効きがある。
これ最強、すなわち俺の勝ち!
と思ったら、「水のように崩れる、水みたいに脆いな!」とみんなからいじめられたので使うのやめました/(^o^)\
【まとめ】
この『序盤戦!!囲いと攻めの形』は、将棋を形から入りたい人にはぴったりの本である。
特に将棋の美しい陣形とか女性ウケするのでは?
歴史を感じさせる囲いの名前とかもそそるでしょ。
というわけで、1990年の出版時と比べて囲いの数も増えたので最新ver出しましょう。
塚田プロの娘さんのエリカ女流が監修を担当すればいいと思うよ^^
コメント