詰将棋のトリセツ

29.8.21に投稿した棋書は受験参考書化するのかですが…

「詰将棋は解法パターンを覚える事が大事なんですね~」的な感想が多数ありました!

それを知っているか知っていないかで大部違いますよね~。
「自分は才能が無いから将棋が強くならない」ではなく「解法パターンの暗記が足りないんだな」という合理的な理由が見つかったわけです。これで変に落ち込む人も減るのかなと思います。

ちなみに私は西村先生本の201問目に挑戦してみたで見事に以前学習した論点を間違えました(笑)
これは受験勉強に例えると、
 覚えた知識を本番で頭から引っ張り出す訓練が足りなかったという事になりますかね~。
何度も反復させて基本知識は定着させないとダメですね( ;∀;)

そういえば今日、上の2つの記事のコメント欄にルモさんという大先生が降臨しました・・・
コメント欄で眠らせておくのは勿体ないのでシェアします!
 
私が勉強になった部分をまとめましたので見て頂けたら嬉しいです。
 
◎詰将棋の解き方

rumo 11   
詰将棋様は「実戦で見落としやすい&実現しにくい筋」を好む傾向にあるのは薄々気づいてました。

しかしそれを言語化するには相当の詰将棋力が必要だと思います、ルモさん何者?w
 
「狙いの1手の前に何かを挟む」はマジシャンが注意をそらす為にやる手法ですね(笑)

「創作した人の気持ちになって解く」というのは・・・

『例の方法』というアプローチ方法に似ています。
              
『例の方法』は出題者心理を突いて設問からアタックすることで答えの目星をつけてしまおうという超実戦的な手法です。具体的には、出題者の意図を設問から探る=出題者の意図を駒の配置や手順の流れから探る…ここらへんの作業は似ていると思います。

◎詰将棋の分類
下のコメントはMKUからでした。
 
rumo22.jpg
※1行目 実践訓練の駄目 ため ← 変換ミスだと思われます。

☆実戦訓練のための詰将棋短手数
 ・実戦頻出の解法(収束)パターンの習得
 ・正確な読みの技術の習得

☆詰将棋のための詰将棋
 ・芸術的要素の追求?

プロの先生は「短手数の詰将棋を繰り返しやりなさい」と言いますが「上達にはそうなんだろうけどどういう目的で言っているのか」という理解が私には無かったですね。
 ふわふわした気持ちでやっていました/(^o^)\
 でも、今後は「短手数を解く事で実戦に出そうな解法パターンを覚えるぞ~~ついでに読みの力も鍛えるぞ~」という目的意識の中でやる事が出来そうです。

※パズルや数学、そもそも詰将棋が好きな人・子どもはそんないらん事を考えなくてもドンドン問題を解いている気がします。私は昔から目的が無いとやる気0の人間なんでこういう動機づけは必須です。

◎なぜ私は普通の人より詰将棋を解くのに時間がかかるのか
 解法パターンを知らなすぎる事に加えて…もう一つの重大な要素を発見してしまった。

私はアマチュア将棋ぷれ~や~です。
あべしん将棋の必勝法は、「わかりやすく(イモ筋)で相手の王様を仕留める」、これです。 
Ex…Zを作って後は何にも考えずにと金を寄せる。
 
その思想を詰将棋を解く時に持ち込んでいる気がします(爆)

詰将棋にイモ筋はあまり登場しないのに実戦の延長と考えてまずはそこから読みます\(^o^)/
    ↓
「このベタ筋で詰まないならおかしいでしょ~実戦なら詰むよ~」
    ↓
しかし「このベタ筋で詰まないならおかしい」という感覚は手の流れがある実戦ならではであって、いきなり局面図ドン!の詰将棋ではそういう考え方そのものがおかしい気がしてきました~~。

いやぁここまで来るとわたし頭悪いんじゃないかと思えてきた、受験生が「受験科目」に真の理解を求め泥沼にハマるイメージ。

・なんでもいいから割り切ってさっさと解法パターン覚えて大学に受かってくれ!(大会で勝ってくれ!)
 ⇒実戦訓練のための詰将棋
 
学問として追求したいなら大学&院でどうぞ的な(笑)
 ⇒詰将棋のための詰将棋

乱暴ではありますがこんな理解でよろしいでしょうか。。
初心者さんはなんでもいいから解法パターン覚えないと駄目っすね、私もまだそこの段階です(*´Д`)

◎やはり短手数にエッセンスが詰まっている
 
rumo3.jpg
↑下から4行目「邪道の筋を読めば解く速度は上がるが実戦で活きるかは別の話」やっぱりそうでしたか(笑)
  
 ◎某プロ「詰将棋は意味がない」
rumo2_20170823083243388.jpg
↑赤いラインの通りです。プロの先生も実戦訓練のための詰将棋の筋は当然クリアしているんです。意味はない」は完全にメディア用。
 
 ただ、もしかするとクリアするルートが違ったのかもしれません。
 
 私は詰将棋を子ども時代にやらなかった分、実戦のぶつかり稽古を死ぬほどやりました実戦の中で自然と実戦訓練のための詰将棋の筋をクリアしていた可能性はあります山大の土屋くんの勉強法は昔から棋譜並べオンリーなので棋譜並べの中でクリアしていたのかもしれません。
 
 ただまぁ…詰将棋の筋を吸収する目的であれば最初から詰将棋をするのが効率良いのは間違いないと思いますけどね。てへ☆(・ω<)
  
色々と勉強になりました、壮大な講義でした。
ルモさんコメントありがとうございますm(_ _)m 

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コメント

ルモ

取り上げて頂いて少し気恥ずかしいですが有難う御座います

大先生なんてとんでもない
有名作家様などと並べられたら初級者に近いですので比べないで下さいねw

実戦の為の詰将棋=入試問題

詰将棋の為の詰将棋=大学院・学者

この振り分けは分かりやすいですね

話は変わりますが
藤井四段が中田功先生相手に打歩詰の筋に誘導して逃れ
なんて事も有りました、詰将棋が得意な事を凄く活かした勝ち方ですよね

詰みそう(寄りそう)に見える局面に誘導し、かわして勝ち、詰将棋の詰まない紛れに迷い込んだかのようでした

強い方と指すと知ってる寄せパターンに誘導してくる、と書きましたが寄せのパターンを知ってるだけではまだ半分
たまたまその局面になったら使えるのではなく、誘導まで出来てやっと初めて使いこなしていると言えそうです
(五段の方にコメント出来るレベルでは無いのですが考え方として)

あべしん

Re:
ルモ様

こちらこそ為になる情報ありがとうございましたm(__)m

藤井ー中田戦は言われてみればそうですね。
詰将棋が得意な藤井四段が詰まない筋に誘導したのはそうした技術があったからですよね。超絶きわどい凌ぎの手筋でした!
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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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