私は高校まで酒田市の土岐田将棋道場に通っていました。
山形出身のプロも通っていた名門です!
月2回くらい例会があって入賞すると商品が貰えるんです。
この間、実家に帰ったら本棚にホコリをかぶってそれが眠ってました!
↓
『やさしい詰物二百題ー付・将棋よもやま話ー』(1995年発売)
まだ級位者だった頃にもらったんですがね、やさしくなくて全然解けませんでした(笑)。
そんな思い出の一品。
著者は西村一義プロ、土岐田将棋道場の師範です。
山形出身プロが奨励会を受験する前に道場に来ていましたねぇ・・・。
その時に山形出身プロと何局か指して「この子は既に奨励会1級の力があります」と言ったのを覚えています。
そしたらその通りに奨励会1級までノンストップでいったから驚きました(*´Д`)
で、ちょっとこの本なんですがあんまり見かけない作りなのでどこの出版社かを確認してみました。
↓
発行者→中戸としひろ
印刷所→青森コロニー印刷
んん??
「青森」「中戸さん」・・・そうか~~~!!あの中戸さんか!!
生前土岐田先生が「中戸さんが~」と話していたのを思い出しました。
私はお会いしたことが無いのですが青森将棋界のレジェンドですね~。
土岐田将棋道場になぜこの本がたくさんあったか、少年時代の謎が今解けました^^
こんな風に200題全て、横に西村プロの雑談が書いてあります(笑)
これは結構斬新ですよね。
しかも詰将棋とは一切関係ない雑談です、上の第185問目に関しては・・・
二婦禁手!!とか書いてありますからねw
面白いです、詰将棋嫌いな人でもとっつきやすい仕様です。
他にもトリビアだったり面白いのがあったのでで紹介します。
↓
◎第109題↓
天童の人間将棋についてもこんな豆知識が。
奇麗どころを集めてやってたんですね(笑)
◎第110題↑天童に織田信長の末裔の駒師さんがいるんですか・・・(''Д'')
◎第84題↓ いやいや、どこの商社だよ(笑)
◎第43題↓
西村プロは長年将棋連盟の理事を良い時代も悪い時代も担ってきた。
こういう覚悟で職務をこなす理事が増えれば連盟もたくましくなると思う。
◎第15第↓ これはね、そうですよね~~。
スマホで切れ負けとか10秒やっても全く充実感無いッス、虚無。
◎第133題↓その後実名で何回か登場するのにここだけ伏字です。笑
とまぁ、こんな感じの楽しい本です!^^
雑談を読むのに夢中で詰将棋に全く集中できないのが弱点ですがヽ(^o^)丿笑
他にも面白い話が書いてあったので読みたい方は自力で入手してください・・・。
これは私の希望ですが・・・
人気女流棋士のスナップ写真&ミニエッセーが付いた詰将棋本を読みたい(解きたい)…。
もちろん200枚×200個×200題です(笑)
※詰将棋はゴーストライターでも構いません^^
手間はかかるけど需要あると思うんで売れると思いますよ~~~
棋書関係はいっそ観る将さんを意識してエンターティメント性を高めた仕様にするのも面白いかもね。
将棋全く分からないけどその棋士を好きですってファンは買うと思います(*^▽^*)
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コメント
ルモ
実戦では見落としやすい筋(実現しにくい筋)を実現させる配置を創作すること
結局ここに行き着くような気がします
創作する人の気持ちになって考える
わざわざ打った駒が邪魔になると面白い
桂馬の利きと角の利きをクロスさせると見えにくい
狙いの1手の前に何か1手挟んでみる
守りの駒を玉が逃げるのに邪魔するよう呼ぶ
大駒を近付けて打つと嵌まってしまうように仕向ける
打った駒を捨てるのは気持ち良い
レベルが上がると
守りの駒を動かしてもう一度元の位置に戻そう
なんて物も出てきますね
私の解き方は「創作した人の気持ちになる」と言う考え方なのですが嵌まる事も有ります
プロの方の短手筋は筋が良いので解きやすいと言うのが本音です
2017/08/22 URL 編集
あべしん
詰将棋の成分の話、大変ためになりました。
実戦では見落としやすい筋を作るというのはなんとなくそんな気がしていましたが具体例を
を見て なるほどなーと関心しております。特に 狙いの一手の前に1手挟むのはマジシャンが目くらましに使う筋に似ていますね。
ルモ様はそうした事を言語化できる力があるという事は業界の方なんでしょうか?
アドバイス頂きありがとうございます。
また、次の1手問題は 作者の心理を読んで解答を出すのが得意なのですが詰将棋ではサッパリです・・(>人<;)
2017/08/22 URL 編集
ルモ
三輪様のように有名な作家でも有りません
職業柄教えたり指導したりと言う事は多いかも
趣味が将棋の初心者に楽しさを伝えること
詰将棋の創作も始めましたが、やっと2年ほどの本当にヒヨッコで御座いますよ
次の一手も答えが人為的に準備されていますので考え方は同じだと思います
詰将棋の場合「筋の物」を覚えてしまうのが手っ取り早いのかも知れません
短手数の物を多く解くとパターンが見えるようになります
1例、▲1四桂の配置が有れば△1一玉や△1三玉と呼んでから角
1例、銀の1間離れた位置に玉を呼んで竜で挟む、(銀の配置が有れば金銀抱えと2点でまずは考える)
邪道かも知れませんがただで捨てる手から考える、のも解く速度は一応上がります
実戦で活きるかは別ですね
収束パターンを覚えるのも詰将棋を解くのには有効ですが実戦形を覚える方が実戦のためなら遙かに有効だと思います
2017/08/23 URL 編集
あべしん
これは素晴らしいです!
コメント欄で眠らせておくのは勿体無いのでブログでシェアさせてくださいm(__)m
2017/08/23 URL 編集