全国大会おつかれ様でした。
まぁまぁだった方もそうでない方も色々と考えさせられたと思います。
全国大会終わった感想として大方が「強豪との距離は遠いようで近い・近いようで遠い」というイメージを持つんでしょうか。今後はそのギャップをどう埋めていくのかという作業になると思います。
大会終了後「切り替えて頑張っていく!」のは当然そうなのですが、大きく変えていかないといけない点はなかったですか?
ちなみに私は、中1全国ベスト16→中2でベスト32に落ちたのでこりゃアカン人生オワタと思って部活を辞めましたね。明らかに部活より将棋の方が才能あると思ったのでそうしたのです。平日放課後+土日を削られたら勝てるわけないっス。よく「部活なんで辞めるの?」と友達関係が微妙になるピンチに陥ったりもしたけどそんな時思い出しでほしいのは自分はどこを目指しているのかという事。学校生活エンジョイしたいならそのまま部活も将棋もやればよい、そうではなく将棋で全国入賞したいという確固たる目的があるならば答えは出るはずである。凡人で不器用な奴が上を目指すのならばがむしゃらに1点集中が今も昔も良い方法だと思う。
※部活辞めろって煽っているわけではな無いですよw
さて、こっからはふざけた話をしようか。
もし君が下のいずれかに当てはまるのなら授業中に将棋をすることを勧める(笑)
1、授業を聞いても難しすぎて意味が分からない。
2、授業が簡単すぎてそもそも聞く意味がない。
おそらくこのブログの読者の95%は1に該当すると思うのだがどうだろうか?
理由は簡単、筆者の私が1の最たる例だからだ。
その記事を君たちは毎日熱心に読んでいるのだ(笑)
学校は将棋好きの私にとって本当に退屈な場所だった。
朝早くから夕方まで興味の無い話を延々と週5ペースで聞かされるのである。ある時気づいてしまった、どうせ聞いても分からないのなら将棋をした方が全国入賞に繋がる分マシな人生が切り開けるかもしれないと。
上達のコツはライバルが遊んでいる間=学校の勉強をしている間に努力する事^^
現在、帰宅部兼将棋部の人もいると思うけど正直全然将棋の勉強する時間が足りないでしょ?笑
ここの問題をクリアせねばあかん、特に大事な大会の前は頭を将棋脳に戻したり定跡の総復習などとにかくやらなければいけない事がいっぱいだよね。
そ・こ・で・学校の授業時間を利用するんですよ(^_-)-☆
はい、まず誰でも一番最初に考えるのは授業中に詰将棋の本を読んだらどうかという事。
これはね、やめたほうがいい(笑)
詰将棋に限らず授業中に棋書を読むのはちょっと目立ちすぎますね…。
私はバレて家庭科の先生から久保先生の本を取り上げられました(>_<)
授業中に目立ちすぎない様ノートに詰将棋をコピーして貼ったらどうかと思ったけど1ページに1問か2問しか貼れないし解答のページの事も考えるとめんどくさい。
ただし、将棋世界の付録はありえる。これは元々「授業中に読んでね^^」というサイズで作られているので教科書に挟みながら読むことが出来る(挟み読みの手筋)。
ただ・・・詰将棋ってじーっと没頭する系の勉強だから先生に不審に思われる可能性はある、ノーリスクではない。
やはり先生から見つからないようにするにはある程度右手で鉛筆を動かす必要があるなと(笑)。
【あべしん先生の学校活用術】
1、課題局面の研究
2、弱点克服ノート作成
3、寝る。
まずは1から解説します。
これはですね、ようするに「ひとり将棋」です。
まずノートにボールペンで9×9の将棋盤を書きます。
↓
そこにシャーペンか鉛筆で先手は漢字・後手はカタカナで駒を書きます。
↓
これで完成(笑)。1手ごと消しゴムで消して将棋をすることが出来ます。
76歩、34歩で下図。
以下、22角成、同銀。
これさえあれば課題の局面をいつでもどこでも検討する事が出来るので
棋力向上・学力低下に大いに役立つでしょう。
ノートじゃなくてメモ帳とかルーズリーフならば全ての授業で研究を継続出来るので便利だと思います。
2、弱点克服ノート作成
もちろん将棋の弱点のノートね(笑)
これはめんどくさいんだけどなかなか楽しい作業です。
☆ステップ1☆
自分が先手だった場合の後手の可能性を思いつく限り書き出す。
自分は先手で99%76歩と突く。
対して、後手は34歩(?)or84歩(対抗形)or54歩(中飛車・引き角・鳥刺し)の3通りがある。
34歩には、66歩と突く。
そこから32飛(向かい飛車vs3間)or33角(先手向かい飛車vs33角戦法)or84歩(対抗形)の3通りがあってそれぞれの想定しうる戦型を書きだしておく。
☆ステップ2☆
自分が後手の場合。これが厄介、先手を握られると相手の選択肢が増える。
まず初手は、76歩(?)or56歩(中飛車志向)or26歩(対抗形)の3通りがある。
他にも初手78飛車とかなんでもあるけど。
そう、何をされても私は34歩と突く、すると先手は…
この局面が下の写真で示したように
・角交換してそのままor筋違い角
・68飛車の角交換四間志向
・56歩の馬作らせ戦法
・75歩の石田志向
先手からの選択肢が多い…。
思いつく限りの戦型を書きだす。
対抗形であれば鍵になる戦型である穴熊・升田美濃急戦・銀冠穴熊を同時に攻略出来る駒組みを研究しておく必要がある。
☆ステップ3☆
頻度の高い順に研究する戦型の優先順位を決める。←超大事!!
頻度の高い低いは、地区予選で当たる相手・県大会で当たる相手・学生大会で当たる相手など直近の大会の顔ぶれで判断する。
大事なのは研究は必勝を目指さなくても良いという事。
互角くらいで自分の力が出るくらいまで研究すれば十分。
一方的に大会でハメられて負けるパターンを回避さえ出来ればまずまずだと思う。
とまぁ、こういう事を紙に書きだしてやっていると…
・対策立てようと思っていたけど忘れていた戦型
・優先順位高いのに中途半端にしか研究してなかった戦型
が見えてきます。
授業中に課題を見つけておけば家に帰ってから迷うことなくすぐに研究に没頭出来るので時間のロスを減らすことも出来ますしね。
ちなみに先後で使える戦法は経験値も溜まるので時間が無い人にはお勧め。
私の場合だと、相手が早石田なら左穴熊志向、相手が中飛車なら必ず3間にして左穴熊を迎え撃つか中飛車vs3間の相振り飛車を楽しみます。
あと、不利飛車の代名詞とも言われるノーマル振り飛車(私の場合四間)も対抗形になれば乱戦にならないので先後で使えて楽。
※ただし、先後共通の戦型を持つとその戦法が破られた時に逃げ場が無くなってしまうリスクもある。
先後どちらも中飛車しか指せない人がこれ↑
このノートは自分の頭を整理する際に使えるので授業中じゃなくても作ってみよるとよいですよ。
全ての弱点が無くなれば戦型によって浮き沈みが激しい人も徐々に安定してくると思います。
3、「寝る」
学校って疲れますよね、帰宅したらすぐにお昼寝をする人もいると思います。
それよりだったら最初から学校で寝て冴えた頭で帰宅して将棋をすればいいんじゃないかという発想。
これは、他の寝てる生徒は前日に夜更かしをして遊び疲れ寝てる人がほとんどだと思うけど「帰宅してから将棋をするために寝る!」というのは志の高い睡眠だと思う。
きっと先生も「こいつは志の高い睡眠を俺の授業中にしてるな・・・^^」と許してくれ・・・・
るわけないだろ・・・。笑
※過激な事も書いたけど、色々勉強法を自分で考えてくださいという話でした。
あべしん
・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
→全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com
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