◎本題に入る前に最近ちょっとあひゃ~って事があったので書いておきます。
近頃はほんとに将棋ブームで非将棋関係者の私の知り合いもスマホに将棋アプリを入れて遊んでいます。ある時友人が「こいつに勝てる?」と言って私にスマホをよこしたので「あぁ、ボコボコにしてるよ」と言って対戦スタート!
正直、そのアプリですが全く聞いたことのない無料アプリなのでね、将棋以前の問題になるなこりゃって考えてました(笑)。
しかも最近将棋ウォーズだとポナンザ4段に4連勝、3段に3連勝、5段に1勝とかなり勝ってるんで対ソフトの耐性もばっちりだと思っていたんですよね。
うん、予想通り序盤から駒組み勝ち。そっからガンガン攻めて勝勢に。
そしたら〜〜〜〜
いきなり、ウッカリ桂馬で飛車角両取りくらいました_:(´ཀ`」
∠):
とはいえ、それでも良い勝負だと思って指してたら、、なかなかコンピューターもきわどい粘りをしてくる。
焦り出す俺。
角を一枚タダで取らせてる間に寄せてしまおうという構想にでる。
これが人間なら角を取らずに受けてくる局面だと思うけどなー
こいつ、ノータイムで角取りやがった_:(´ཀ`」
∠):
なら寄せてやるよー
寄せてやるよー
・・・
無理でした_:(´ཀ`」 ∠):
投了。
局後に知り合いが
「やっぱ県優勝じゃソフトに勝てないかー!」と言いました。
はぁぁぁぁぁあ、ガチ凹みする俺。
謎の無料スマホアプリにも負けるのか。。。
言い訳ですが1手1秒指しだとミスっちゃうね。
非将棋関係者に「本気出せば勝てます」と言い訳してもしょうがないからなぁぁ。笑
とりあえず、人間が弱い事を身近なとこで証明してしまった、あひゃ。
◎では、マイブームの8枚落ちを。
龍・馬・成桂をセオリー通りに寄せられてごっつしんどい局面。
本譜は以下、42成桂と進行。
これはおやっと思いすかさず同金引、同馬、同金で下図。
先手の攻めとしてはあまり成果が上がっていない。
馬・成桂と金の交換では明らかに損である。
◎ではどう攻めるべきだったか考えてみよう。
こういう急所の局面でこそ時間を投入してよく読むべきである。
と言ってもまだ将棋をはじめて間もない頃はそもそもどこが急所だか分からないのだが…。しかしだからこそ指導者が「ビシ!!」と急所を示してやることが大事なのだと思う。
↓
あべしんEye!!
急所は青の42の地点。
先手の龍・馬・成桂の赤の矢印が3つ、後手の王・金・金のオレンジの矢印が3つ。
現在互角、3vs3。
「勢力が互角の時は先に突っ込んだ方が負け」、さっきの展開はまさにその典型でした。
であるならば、勢力を4vs3または3vs2にすれば先に突っ込んでも勝てるわけですよね!
ここで、とある手筋が炸裂します。
↓
↓
↓
「叩きの歩」!!
金か王のどちらかこっちへ来いとおびきだします。
↓
金でとれば…勢力は3vs2!
以下42成桂、同金、同馬で・・
攻めがキマりました!
◎「叩きの歩」を王で取っても・・・
以下、42成桂・・・
同金引、同馬、同金、同龍で・・・
囲いを崩すことに成功しました!
勢力が均衡しているところは、歩を使って相手のバランスを崩して攻め込むのがセオリーです。歩の使い方が上手い人が将棋を制するのでぜひ持ち駒に歩があれば何かできないか考えてみてください。
なお、歩で相手の守備を崩す例として千と千尋のおとりの歩という記事も参考にしてみてください、特に後半の「突き歩」についてはこの問題と原理は一緒です!
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