初心者向けの駒落ちシリーズ。
今回もやっていきます。
はい、序盤の定跡手順とかはですね・・・正直意味ないですねw
適当にやれでいいと思います。
駒落ちって意味あるのかねという記事でも少し書いたんですがいちいち8枚落ちとか6枚落ちとかの手順を丸暗記してもらってもしょうがないです。もっと言うとその駒落ち定跡もなぜそう指すのかという事が理解出来る人はもはや初心者さんではない気がします。
というわけで終盤!!
丸暗記より大切な将棋の考え方を教えます
【 あべしん将棋予備用 開講!!】
今、後手が26歩と伸ばしました~。
次の狙いは、27歩成でと金を作って錬金術で大儲けを企んでいます。
もしあなたが客から「金」では無く 「と金」で物々交換挑まれたらブチ切れますよね?
と金は貰っても歩だから大損。
それを平気でやってのけようとしたのが『千と千尋の神隠し』のカオナシ師匠。
あべしん先生は映画評論家でもあるので状況分析します(笑)。
26歩がカオナシ、27の地点が原作にも出た赤い橋。
つまりこういう状況↓
アッー!!!カオナシが朱の橋を渡ろうとしてる~~~
渡ってと金攻めしようとしてる~~~~!!
どう防ぐのか?
棋神「ハク」降臨!!
ハク様が指した手は!!「願いをかなえてやろ~~^^」
どぉぉぉん!!
27歩成なら同歩で取れます。
いちお~これ「控えの歩」って言うんでよろしくね^^
◎はい、下図に戻します。
いや~~ここで実は初心者さん「控えの歩」では無くもっと感心する手を指しました。
では、ここで王様の安全度を診断していきます。
「安全度診断のコツ」→どこの地点にたくさんの力が作用しているかを考えるべし。
上図では青で囲った53の地点に・・・
先手は、馬・竜・桂の赤の矢印が3つ。
後手は、王・金・金のオレンジの矢印が3つ。
前回の「合わせ歩」と「垂らしの歩」で「同じ勢力なら先に仕掛けた方が負け」という将棋の公式を説明しました~~~。それによると現在3vs3!!この均衡状態を打破するには・・・ ① 4vs3にして勝つ!
② 3vs2にして勝つ!
の2パターンですね。
今回初心者さんが発見したのは②のパターンです、正直よく発見したと思いました。
(①はこの局面では無理)
正解はこちら
↓
↓
うん、素晴らしいですね。
次に23歩成でと金を作られると困るので受けます。
あれ?これは・・・?
青の地点に赤の勢力が3つ、オレンジの勢力が2つ!!
つまり~~3vs2で勝ってるやん(∩´∀`)∩
↓
53桂成!!これで防衛網をぶち破る事に成功!!
24歩は、相手の守備を1枚おびき寄せる「おとりの歩」でした~~~(゚∀゚)
◎では・・また戻ります。
さっきここで24歩として勢力を3vs2にしましたが別解も載せておきます。
それがこれ。
「突き歩」(^_-)-☆
金で取ったら~
もうマーカー引かなくても分かりますよね?
↓
どーん!!
突破ァァァ!!王で取っても同じです^^
こういう将棋の足し算の話は、子ども時代に将棋を習った人は矢印の数を数えるまでもなく直感で出来るのですが大人になってからだとそれもすぐには難しいと思います。いちいち数えながら慣れていくことが遠回りのようで近道だと思います^^
◎本譜はですね、こっから・・・
27歩成、23歩成、43金と私が攻め合いにでました!!
以下、初心者さんの寄せにはビビりました。
53桂成、同金引き、24と!
「玉は包むように寄せよ」という言葉があるんですけどご存知でしょうか?
片方からばっかり追いかけてもスルスル逃げられるので両サイドから挟めば捕まりやすいよねって意味です。
まさにこれですよ、左右迎撃態勢でしびれました~~。
以下、ピンチなので精神攻撃するために67桂とものすごい手つきで王手!
王手をくらってパニックになり負けてしまうという初心者さんも結構いますよね。
しかし、目の前の初心者さんは違いました(*^^*)
以下、68王、79桂成、同王、54銀(今日一番の駒音でバチイィィン!!)で下図。
3手詰です(笑)
↓
↓
↓
正解は・・・53馬、同金、34金。
負けまちた~~~~(゚∀゚)
これは教える側としては気持ち良いくらい清々しい負け方です。
まぁ・・・この瞬間が王手じゃないから・・・
1手早く詰んでるとかいうツッコミは無しでお願いしますw
また、そのうち駒落ち記事アップします~~
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