□2023.3.26 山形県アマ名人戦
山大1年のO野くんが優勝しました!!
□2023.3.27 山形新聞の「この人」に…
彼のインタビュー記事が載りました
記事について2点補足!
1、「山形大学が全国大会出場・O野くんも東北優勝」
→山形大学の活躍にも光を当ててほしかったのでうれしい。
2、「休日は市内の強豪アマが主宰する道場で中学生らを指導」
→あべしん道場キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
私は君たちにとっては強豪ではないですが将棋をはじめたばっかりの人にとってはおそらく強豪です。
□大会終了後、ラーメン奢りました
□O野くんの優勝について私の見解を書くよ!
うーーーん、新しい風が吹いたなと思った。
これまでの優勝者は、戦法のスぺシャリトが多かった。
1つの戦法についての地力+研究+経験。
O野くんは、ちょっと違うんですよね。
こんなこと言ったらO野くんに迷惑かもしれないけど、
近年のあべしん思想にすごい近いところを感じる(笑)。
まず少なくとも彼は去年の半ばまで振り飛車をメインでやっていた気がした。
私の大いなる勘違いかもしれないけど、昨年あべしん道場で私が決め打ち居飛車でO野振り飛車を削りだしたあたりから何かに気づいてO野くんも居飛車を選択してくるようになったと思う。
※学生王座戦でS藤Hくんが振り飛車で全敗して翌日居飛車で勝ちだしたってストーリーも関係しているらしい。
※O野くんはこちらの思想に対して思想で返してくるタイプ。ジュニアはこちらの戦法にAI研究で返すけどもO野くんは「根本的にそれはさせない」みたいな感じの反応をする傾向があって興味深い。
しかし、振り飛車党が居飛車をやるってのは難しい話!
少なくとも今までの山形関係者の若い人でそんな人はいなかったから驚きました。
そして一番驚いた話をする。
予選のO野くんの将棋見ていたら、「あれ!?」。
そしてその後も「あれ!?」
決勝も「あれ!?」
小野くんの今回優勝の原動力になった戦法…
私が3/19のあべしん道場の最後で、
「この構想有力だよね。誰もこれの受け方知らないと思うよ。だってピーッ。私がこれでそのうち県大会あと1回優勝します」みたいな話をチラッとしたやつなんですよ(笑)。
O野くんがまさかそれ使うとは思わなかったし、
3/19に私が言って3/26の県大会本番に間に合わせてくるなんて夢にも思わなかった(笑)
※もっと前から密かにやっていたのかなと思いラーメン屋で確認したら3/19以降の話と確認済!
※私が使おうと思った戦法を先に使われたことは別になんとも思っていない。そもそも私の戦法でないから(笑)。それに私自身将棋をする時間がないのでそれを使うのはまだまだ先になるので。それよりだったら使ってもらって私の考え方は正しかったと証明してもらった方がうれしい。
そもそも、こんな短期間の研究でやるのはクレイジーだし、そんな度胸がある人は山形にはこれまでいなかった。
今までの山形の選手と根本的に考え方が違うんですよね。
しかも、もうその戦法は当分使わないと言っているし(笑)。
使いすぎるとジュニアから研究されてしまって勝ちにくくなるってことを分かっているんですよ。ここらへんが違う。
AIでガリガリ研究されてしまう時代においてスペシャリストの振り飛車はガリガリやせ細るしかない(精神的にも)と私は思っているので、それを避けるために色んなことに挑戦していかないといけないと思っている。
結局、研究されても研究をやりかえせばそこそこの変化は出てくるが、それを繰り返すうちに相手が「この戦法って研究とか以前でこうすれば勝ちやすいんだな」っていう集団免疫みたいなのを持っちゃって、勝ちにくい戦法になるってことは多々ある。
※「四間飛車激減の理由」発売後、いくら四間飛車有利の定跡が発掘されても四間にはこうやれば勝てるっていう手筋とか考え方が分かっちゃったので、私は非常に困りました。根本的に勝ちにくくなった時代があった。
私はそうした戦法の歴史を知っているので最近は深く研究する前に、次の戦法へ移るようにしている。
これをO野くんが意図的にやっている可能性がある。
すごい賢いし人生何週目なんだって思っている。
O野くんは、ジュニアよりも頭が柔軟なのが武器です。
戦法・評価値云々よりも「物事の考え方で勝負できる稀な選手」と思っています。
今後の活躍に期待したいです!
※2023.4.4 11時 O野くん追記
居飛車を始めたのはS藤Hさんの影響が大きいのとどちらかというと勝ちに固執しなくなったのが大きいと思ってる。去年とか高校生くらいの時は大会で勝つ為に三間やってたけど、どうしてもマンネリになっちゃうから今年からはいろんな戦法やるようにしててもちろん大会とかで勝つに越した事はないけど大会で同じ戦法ばっかやってた時よりは今の方が圧倒的に将棋楽しいし、気持ち的にとても楽になった気がする。
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