2023.3/5県支部名人戦と3/11県アマ名人戦内陸地区予選

□3月5日 県支部名人戦

県支部名人戦は天童支部内予選で負けて出れませんでした(前年度県支部名人ですが)。

今の天童支部の10代のレベルは過去最高に高いと思います。

天童支部は200人特権枠を持っており、

①支部対抗戦は2チーム6名を県大会を通さずに東日本へ送ることが出来ますが県代表クラスの力がないと無理だと思います(特にAチーム)。

どうしても県支部対抗に出て経験を積みたいんだという方は他の支部も掛け持ちして入ってそっちから出た方が明らかに県大会に出るだけなら楽ですよ。これはもう間違いなくそうです。

②支部名人戦については2名東日本、残り2名が県大会へ出れますがしんどいっす。
N川七段などいて上4名に入るのは至難の業。

県支部名人へ出たい方も、他の支部から出るか「個人会員」になって県大会から出るかを検討した方がよっぽどマシだなぁというレベルになっています。

そして県大会にいけばある程度の活躍はできると思います(去年の私がそれ)。

なので天童予選で封殺される前に県大会へ行けるルートを探った方がキャリアは伸びると思います。

しかし実力落ち目の私がそれをやったらユダ!って言わるかもしれないのでちょっと悩んでいる。

そんでもって運営で大会に参加しました。

会場設営から何からこれは健康じゃないと出来ないナ~という印象。
自分は体力無いので。

支部名人戦は、天童支部のA井くん(中1・2022県赤旗名人・研修会B2)の安定感がさすがだった。

腰痛から復帰したH角さん(寒河江支部)も思った以上に強かったけど、A井くんに1手勝ちを読みきられて投了。どうして1手詰までやらないんですか?って聞いたら「ここで投了した方が美しいと思ったから」と言われてしまった。

決勝はA井くんvs新庄のM原元県竜王。

M原さんはここ最近天童の強い子どもに勝ちまくっているので、ぜひともその秘訣を私に教えてほしい。

今の県大会は大人よりもいかに強い子どもに勝つかってのが超重要テーマなので。

決勝の棋譜をとったんですが相振りでいきなりM原さんが1本とった感じに。

A井くんは序盤早々に時間を大量に使い、粘る羽目になった。
しかもどこまでいっても勝ちにくい形で希望がほぼほぼないという。

最後一瞬だけチャンスがきたような気もしたけどそこを活かせず…。

という感じで、M原さんが優勝!

ジュニアキラーすぎる・・・。

□3月10日 M着くんと練習将棋
高校受験が終わってどれだけ弱くなったかと指してみたら結構ヤバいな~という感じ。

とはいえ私も2月26日の都名人戦以来の将棋で、1局で2歩&4段目銀成の反則をやりかけたりして(駒離してないよ~)翌日のアマ名人戦は絶望的だと思った。

□3月11日 県アマ名人戦内陸地区予選
強いジュニアうじゃうじゃ~~。

しかも大学受験終わった高校生も来てるしでめまいがするぜ。

もはや地区代表なしで県大会一斉開催の方が私はありがたい。
内陸地区予選で勢いのある子と指すより他の地区と指した方が精神衛生上良いっす。

さて、この大会は予選抜けたら地区代表トーナメント6枠のどっかに放り込まれるので、超絶鬼ブロックもあれば天国ブロックもある。

とりあえず、運が大事です。

ちなみに昨年私は予選ブロック2連勝通過後に入ったトーナメントはN川七段。
こうなるとダメですね~~。

今回は予選ブロック1回戦は不戦勝。
これは大きい!しかし問題は予選抜けてもどこのトーナメントに入るかなので…。

□予選ブロック2回戦vsH本Hさん

先手が私。
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相振りやると削られる可能性あったので居飛車にしたらゴキゲン中飛車されて困った。上図はその場の思いつきなので経験値も研究もゼロです。
こっからの構想が全く分からない、何もしないと穴熊が堅くなっていくしですごく焦ってました。
以下▲68金寄△71金▲96歩△51金▲95歩△62金左▲58飛
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先手はセンスが無いと思います。
この▲58飛は△56歩を防いだだけなので、相手の穴熊が固まる手に比べたら価値が低すぎます。以下△64歩▲36銀
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いやほんと、こんな銀ではダメですよね。ただし何をやったらいいか分からないのでしょうがなくです。進んで下図。
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以下▲24歩△同歩▲28飛△56歩
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結局2筋に飛車戻って△56歩突かれてしまうというわけ分からん将棋を先手は指しています。以下▲同歩△65歩▲57銀△88角成▲同玉△54飛
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以下▲45銀△51飛▲78金上
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敗勢を意識。
▲78金上としたところで
①▲24飛には△33角の王手飛車が待っている。
②どこかで角の王手が受けにくい。
③穴熊より断然薄い。
④めまいがする。
上図以下△33桂▲34銀△54飛▲24飛△23歩
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飛車交換したらそのあとに△44角の王手が受けにくいし、あるいは先手陣の桂を拾って△84桂くらいで寄り筋に入りそう。困ったね~~。
やけくそで▲18角(全く自信がない)。
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以下△24歩▲54角△28飛
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以下▲31飛△44角▲77桂△75歩
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うーーーん、先手きついけどここは▲45歩が勝負手。
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以下△77角成▲同金右△76歩▲同金△86桂▲86金
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これは…正確に指せば後手の攻めが切れているような・・・。
希望が湧いてきた(全く自分の力ではない)。
進んで下図。
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先手玉は▲77王→68王→▲58王と逃げまくって入玉確定。
なんとこの将棋、勝つことができました~。
これで予選通過。

□鬼トーナメントに入ってげんなり
6枠あるのにその1枠が…

あべしんvsM着くん
I泉くんvsS木M明さん
この4人から1名!偏ったなぁぁ。

特にI泉氏は予選で現役高校生のねこPくんも倒していて受験勉強のブランクをかんじさせない強さを発揮している。正直、きついよ~~('Д')

□本戦1回戦vsM着くん(中3・全中ベスト8)
前日に指したのにまた当たるのか~~。

後手が私。
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以下△77角成▲同桂△54角
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以下▲86飛△36銀▲37歩(強気)△27銀成
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以下▲同銀△同角成▲同玉△26歩
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以下▲38王△27歩成▲48王
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駒損の攻めで後手をもって自信はない。
以下△28歩との比較に迷ったが△18と。
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以下▲56角は絶対やってくると思った。
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以下△95銀で受かるなら一番いいけどどうなんでしょうか。
分からんので△74銀▲同銀△同歩とする。
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ここで▲55角とかいろいろあって怖いけども本譜はまさかの▲同角△29飛成▲73歩△同桂▲56角打だったので…
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以下△61王がぴったり。
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これで手数計算がしやすくなって勝ちになりました(大技にかかりにくくなった)。

M着くんはリハビリ必要やな。

□代表決定戦 vs I泉氏(高3)
うーーん。
I泉氏に勝てる気がしない。

先手が私。
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この△88歩が意味分からなすぎて時間を使ってしまった。以下▲同飛△55歩▲58飛△56歩
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▲67銀+▲57金型は大体▲同金が正解(ソフト的に)。
しかし人間なら本譜▲同銀ですよね~~。
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以下△55銀▲同銀△同角▲67金△64角
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以下▲75歩が本命だが数手先に良い手が見えて▲53歩
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以下△56歩
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ここで▲52銀が厳しいと思っていたら
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以下スッと△62金
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\(^o^)/
完全に見落としてました~
以下▲77桂△53金▲61銀不成
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さすがに銀1枚遊んでは勝負にならない。
進んで下図。
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本譜は以下▲32銀△同銀で投了。
終わってすぐに▲33銀打がありますよとI泉氏から指摘されてあひゃ。
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全くこの手は見えてなかった(重症)。
これでも先手負けだか最後はせめてこうやらないとダメでしたね。

うーーん。
というわけで支部名人に続いてアマ名人戦も県大会に出ることが出来ませんでした。

他の代表については、

・A井くん(中1・2022県赤旗・2023県支部名人2位)
・清Nくん(高1・全国高校新人戦2位)
・T橋Tくん(小6・全国イオン3位)…N須くんに勝つ。
・小Nくん(大1・東北学生王将)…トーナメントでねこPに勝つ
・M浦Hくん(中1・2022朝日アマ3位)…トーナメントでM子さんに勝つ

こんな感じ。
10代が強すぎます!

これにN川七段と大学受かったのになぜか来ていないM本くんが加わると最強メンバーになりますね。

内陸地区予選のしんどいところは、ジュニアと大会で当たる回数が多いので、当たるたびに研究・対策されてしまうという点。

私が庄内にいたころは内陸のジュニアと指す機会はほぼゼロなので、戦法バレ・癖バレなどしていなかった。なので当たっても勝てるという。こっちは、ほぼほぼ毎回当たっているので大変つらい。当たるたびに研究されるので、研究返ししたいけど時間がないのでどんどん疲弊していくという状態。

内陸地区予選はきつい~~~。

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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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