将棋の上達法について久々に書くか~~。
はい、ではいきます。
将棋教室の画一的な指導ではどうしてもそこから抜けるのは難しい(そういうシステムだからしょうがない)。
というわけで、何かスペシャルを用意したくなるのが親心。
一昔前なら「周りに強い人がいなくて、道場がなくて困った~~」的な展開になってましたが今は令和。
インターネット指導対局~オンライン指導が山のようにある時代。
そして、それを宝の山と勘違いして拾いすぎてコケるのも令和ならでは。
色んな指導スタイルがありますね、それについてコメントしていきます。
1、指導対局信者はヤバい
以前も述べましたがこれのみで棋力向上を目指すのは無理。
たかだが1局2局やったところで本質的な部分が伸びるわけないやん(短いスパンで10局やれば伸びそうですが)。講師側目線で言うと伸びたと錯覚させることは可能、そこを求められていることもある。
指導対局は、基本的にモチベーションアップ、上達へのきっかけ作りのもの。
したがって、これのみで強くなるのは無理です。
指導対局に勝つための努力をしてくるなら話は別ですが。
しかし、これを受け続けなきゃいけない人もいる。
その場合は何を学ぶか自分で積極的に考えなきゃいけないっす(すごい難問)。
2、勉強法が刺さらないままの人はヤバい
インターネットも普及して色んな強い先生が勉強法を語るようになってきましたね。これについては、合う合わないなどあると思います、たまたま自分に刺さる勉強法があれば儲けものですね。色々やってください。ここまでは今も昔も変わりません。どの勉強法がクルかは私もわかりません(よっぽどアホらしいもの以外は)。
で、問題はそのあとなんですよ。
その勉強法で1年くらいやってみて何か成果は出ましたか?
現実的に目に見える数字で。
いくら長期的な視点で伸ばす方針ですって人でも1年やってさ、
何もないならその勉強法は合わないんではないですか( ゚Д゚)?
目先の1勝にこだわる貪欲さが足りないと思うんだ。
おっさんやおじいさんの1年と若者の1年は違うよね。
まぁ、
1年やれば引くに引けない人間関係が構築されていたりするんですが、撤退する勇気も必要です。
でもそれって普通ですよね。例えば資格試験とか受験勉強で、やってみて合わなかったら塾や勉強法を変えるじゃないですか(変えない奴は落ちますよね。)
将棋の勉強法も、セカンドオピニオンが必要だと思います。
3、勉強法を実践する時間が無い人はヤバい。
コンテンツをとりすぎていると勉強法を実践する時間が無い(あたりまえ)。
平日いろいろ、土日は大会遠征に道場やら何やら。
コンテンツとりまくって「今日は充実してたなぁ」みたいな自己満足になって肝心の勉強時間がないのはヤバいですよ。
そもそもコンテンツ消化するのって勉強なのか!?(問題発言)
私はね、土日家で自習する時間の価値が高いことに気づける人は強くなると思うよ。
4、オンライン〇〇に参加して満足はヤバい
〇〇には研究会とか勉強会とか入ります。
これもモチベーション上げるためなら良いんですよ、別に。
自分より強い人がいるところに入って指せば自分もちょっと強くなった気分になれるからね。
でもそこに参加して満足は悲惨。
オンライン〇〇は、あくまで上達のヒントやきっかけでしょ。
それを増やしても実際自分がやらなきゃ意味ないよね(自分で努力することはオンライン〇〇の参加費を払うより辛いと思うけどね)。
なので、これらはたまにでいいんですよ。
自分で力を上げる勉強優先。モチベ上げるイベントは楽しいしやった感あるけど、実際違うやん。
オンライン〇〇に参加する人は、自分は何のためにこれに参加しているんだ?という問いを常に持っておかないと簡単に流されるので気をつけてほしい。
5、序盤の知識が欠落している人はずっとヤバい
これ多すぎ。
初段くらいまでは序盤の知識が無くても手筋と詰将棋だけで到達する人もいます。才能があれば初心者本に書いてある序盤だけで三段四段とかいくと思います。しかし絶対にどこかで壁に当たります。
具体的に棋力&年齢が低いカテゴリーであれば相手の序盤もそれなりですが、棋力&年齢が高いカテゴリーにいくと序盤がしっかり固まっているのでそこで差がついてゲームセットですね。
根性論と神通力だけではどうにもならないっす。
奇跡の勝利も10回に1回しか起こりません。
でも序盤の勉強の仕方が分からないと、なぜなのかこう思ってしまうんです。
↓
「俺は実戦だけで強くなれる、強い人と指せば指すほど強くなれるニュータイプだ!」\(^o^)/
さすがに無理でしょう。
どう考えても無理、〇井〇太さんと100局やっても無理。
だって、序盤の基盤が無いのに、そっからいくら指しても何も積みあがらないのだから得るものってわずかしかないっすよね。
指しても指しても…
1分14秒~
崩れ落ちてゆく~♪
積み上げた防壁の~~♪ですわ。
体系的に自分は何の戦法の何を指しているか分かっていないのは上達においてありえないくらいの遠回り。
行く先に詰みあがるのは自分の王のみとなっております。
6、盲点☆勉強法以前の問題
これはですね、親にとって盲点だと思います。子ども本人は気づいているけど言えないタイプのやつね。
一般的に勉強法のコーチングって「〇〇をやってみたら?」「〇〇おススメ」「調子上がってるね~」的なまぁそんな感じすっすよね。そこはどの先生でもたいして変わらない(どの先生がそれを言うかは大事だが)。あとはまぁ、雰囲気が優しいとかそういった+αも大事かな。おっさんよりイケメンが良いとか。
でもさ、解決策はそこじゃない場合ありますよね。
上記で紹介した勉強法って何をどのようにやるかっていう自由度&曖昧さがあるんですよね。これをどう見るか。
偏見ですが男の子&男親はそこを自分で考えてカスタマイズするのが楽しい~て人多いと思う。私もそのタイプでTVゲームのかわりに将棋をやっています、プレステ持ってません。
しかし世の中にはそうじゃない人もいる。
それが、やたら現実的な目線を持った子。
(傾向的に女子はこっちのタイプ多いかも)。
そのタイプって、結果が出るのであれば「これやれ!」とビシっと言ってもらった方がありがたいと思っている可能性あるんですよ。曖昧ではなく具体的に「この戦法やれ!!この本の何ページをやれ!」みたいな指示が欲しい的な。
彼ら彼女らは自分で勉強法をカスタイマイズすることに面白さを感じないというか興味がないタイプなんですよね、そもそもが。くれぐれも能力が劣っているとかではないです。問題なのはそこに気がついてあげられないこと。
したがって、どんな神講師から勉強法を提案されても刺さらないわけです。
なので、何やっても伸びないって人がいれば、このタイプなのではないかと疑うべきです。
そんで具体的にそれをやってくれるコンテンツを探さないとダメなわけです。
つまり入口で間違っていたという話ですね。
7、自分を見失わないための大事な事
家で詰将棋やって24やって終わったらソフトか何かで反省して~みたいな感じの自習で強くなれる人が最強。余計な手間暇無、全てが棋力アップにつながっている、効率良すぎ。
上記に限らず自分が強くなれる方法を知っているのであれば、いらんことに手を出さないでひたすらそれをやっていけば良いだけの話。たまにモチベアップのために何かに参加するのは良いかと思います。
1週間のうち、自分が強くなるための時間はどのくらいあるかと考えるのが大事。
【さいごに】
令和は、コンテンツ多すぎて、罠が多いっす。
特に将棋を自分では指さない人は上達のメカニズムが分からないので恐怖心からキラキラしたコンテンツに手をだしてしまいがち。いくらアクセサリーつけても本人の実力がないと意味なしという。
いや、それは将棋分からないからこそ色々手を出しているわけで…
了解、ひとつの判断基準を教えます。
自分が受験勉強とか資格試験とか何かに打ち込んだときに何を思ったか。
時間が無い中で、実現可能な範囲で、効率重視でやったと思います。
その考え方で将棋の勉強法も考えるべきです。そこから逸脱するとマジでおかしくなる。
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2023/02/18 編集