さてさて、S木M明五段と指すと必ずというかもうほとんど「イメージと読みの将棋観」が始まるんですよね(笑)。手の感覚について語りながら将棋を教えてくれます。将棋ソフト使うよりS木五段使って研究した方がいいんじゃないかとさえ思っています。
それにしてもまさか8手目にしてツッこまれるとは思わなかった。
上図。後手の私が△94歩と突いた局面。
S木師「ここで端歩は真の振り飛車党とは言えない…」
まじすかぁぁぁぁ\(^o^)/
どうにも飛車回ってから端歩を突かないと本当じゃないそうです。
するとなにか△94歩を咎める手があるのかなと思いきや…
以下▲96歩
/(^o^)\受けるんかいっ~~~~(ズゴーっ)
以下△32飛
S木五段「なんだ三間か!!四間ならせっかく面白いやつ用意してきたのに!」
あべしん「えええ!?( ゚Д゚)すいません。それもっと早く言ってください」
進んで下図。
S木五段「この▲68金直が絶対必要なんだ。▲69金型は色々ダメ!!」
だそうです、みなさん。覚えておいてくださいねっ(; ・`д・´)
S木五段「和尚(西沢玄章全国アマ名人)なら絶対(▲68金直)こう指す!!」
いや(笑)、大会のたびに故・西沢玄章氏の名前出すの何の儀式なんですかねw
もうかれこれ数年以上、S木五段は会場で西沢氏の名前を呼んでいる気がする(;´∀`) そのうち何か起きるかもしれない。。
上図以下、色々手が広いですが今日は△43銀で。
S木五段「△43銀は良い手だなぁ」
あべしん「(ええええ( ゚Д゚)?」
良いと思って指していなかったので意表を突かれました。
以下▲16歩
でました~~これはS木五段の得意とする指し方ですね~\(^o^)/
まぁ、この手の意味を解説すると、▲68金直+▲16歩と手を渡すことによって、後手に形を決めてもらう。
↓
そこから後手の形を見て、棒銀・▲45歩・▲46銀の昭和3大急戦のどれかをやってくるってやつですね~~~。
↓
さてさて、これをされると本に書いてある綺麗な定跡手順から1手2手ズレるので、困る若い子が多いんですよね~。あるいは、ソフト研究ではドンピシャその局面しか研究していないから対応できないみたいなね。
↓
上図以下△64歩はわりと大胆な手かも。
以下▲46歩と突いてきたので▲46銀戦法の可能性は消えた。
先手からは棒銀or45歩早仕掛けの可能性がある状態。でもそんなの関係なしに強気に以下△63金で高美濃目指しちゃうぞぃ!
※ここでひよって△22飛は▲37銀と棒銀を目指された時にまた△32飛と戻る事になるのでやる気がしない。
以下▲45歩。▲45歩早仕掛け確定。
さて、当初の予定は以下△42飛▲37桂△74歩のガチガチ定跡の展開。形勢はいい勝負だと思う。しかしこれはS木五段の本線でもあるので、リアル将棋対局の実況中継は続きそう…。
てなわけで再掲下図。
時間を使い過ぎました\(^o^)/
なので、少し悪くなってもいいので△22飛と無理やり手将棋へ。
S木さんもこれは居飛車が良くなるとすぐに分かってくれて、分かってくれたからこそ、このあと含む一連の変化で10分以上時間を消費してくれた。以下▲44歩△同銀▲37桂△74歩
以下▲45歩△53銀▲33角成△同桂
S木五段「以下▲43角と打つ人がいるけどそれは△52角で意味なし!ここは▲88角が本筋」
あべしん「確かに!」
S木五段「将棋は本筋、人間は本筋じゃないけど!ははっ」
あべしん「人間は本筋じゃないんですか!?」
S木五段「ははっ」
ー 隣のねこ山笑うなぁぁ ー
以下△42銀▲44歩△52金
ここらへんは普通に後手悪いっすねと指していたが、全く悲観はしていない。
以下▲46銀△21飛▲35歩△同歩▲26飛
以下「△24歩と突いてこい!」と言われているので突くしかない。
S木五段は当然当然と言っている。
以下▲35銀△25歩▲46飛△45歩
ほぼ一直線の手順が続く。
以下▲同桂△同桂
S木五段「ここまで当然の応酬。ようやく3通りくらい手がある!」
あべしん「(ちっ、▲同飛なら△27角で後手良しだったのに)」
それにしても以下▲34銀はさすがの一手だった
ここで迷いました。
以下△28角はおかしかったですね~
S木五段も「それは筋にない。意外すぎる手、おかしいでしょう」と激オコですから。ふがいない、ふがいない( ;∀;)
上図以下▲45飛△53桂に期待したが▲47飛△46歩▲17飛がぴったりの収納場所。
もちろんここまでは見えていたが、次に▲18飛で角が死ぬというのが誤算中の誤算。当初飛車なんて取る気はなかったのだがしょうがなく△17角成▲同香△47歩成▲同銀△37飛(ひどい打ち場所)と進める。
S木五段から「筋がおかしい!こんな飛車とっちゃだめ。もっとじっくり指さないと」と言われました。
あべしん「(つд⊂)エーン」
以下▲43歩成△同銀▲同銀成△同金▲52銀△42金▲63銀成△同銀
S木五段「これは少なくともあべしん好みの展開ではないでしょう('Д')」
あべしん「ですね。(それよりも▲15角に気づかないでくれ!▲32飛成と受けても▲33金で押しつぶされる~)」
本譜は以下▲62金だったのでセーフ!△52金で金の場所を変えた。
するとS木五段、「なるほど、それはあべしん流だ!!」と言った。
もう、何がなんだがw
上図以下▲同金△同銀▲97角
ここは後手持ち直したと思った。
しかし以下△73銀がまたひどい手で代えて△63銀打の一手だった。
なぜなら以下▲85桂で打った銀をいきなり削られてしまったから!
S木五段「これ、さすがに結構痛いのでは?」
なんでS木さん、口調が普通なのww
笑っている場合ではない!
ー 団体戦なのでまだまだ負けられない ー
上図以下△62金。根性!!!
以下▲73桂成△同桂
S木五段「桂でとるの?それはおかしいのでは」
あべしん「え?」
S木五段「うーん。いや、普通か」
あべしん「????」
ー 名探偵あべしん、ある仮説を立てた ー
ここまで的確な状況判断で局面をリードしてきたS木五段だが、なぜかこの△73同桂に数秒とはいえ大局観を誤った。桂馬は守備に残すものという先入観を持っていたということか?そうだとしたら私はその裏、桂馬でガンガン勝負していく展開にすれば意表を突けるかもしれない。形勢が後手だいぶ悪いのでそういう展開で勝負しようとここで決めた。
再掲下図
以下▲43歩△39飛成▲42歩成△63銀▲66角△29龍▲39金△18龍▲43と
後手ヒジョーにつらい展開。
粘るなら桂馬を取らせるべきなのですが…ここはもうさっきの検証もかねて…
△65桂左!!にゃああああ
以下▲44角△72金▲53と
△85桂!!にゃああああ
2匹のかわいい猫ちゃんと遊んでくれ~とアピールしたが…
非情にも無視され、以下▲63と△同金▲52銀△73金▲62銀と絡まれて後手大ピンチ。
以下△97桂成▲73銀成△同玉
ここが勝負の分かれ道だった。
以下▲97桂なら(△85桂打てないので)後手はっきり負け。
本譜は▲97香だったので…
以下、猫を先着する(パワーワード)△85桂で流れはあべしんへ!
以下▲86金(S木五段が悔やんだ手)が時間に追われた落手で、△84歩で後手いきなり勝勢に。
上図以下▲53角成は気落ちして指した手と思われ、△77銀で餌の時間に。
最終盤で劇的に形勢がひっくりかえった。
S木五段は言った、「全盛期なら間違うわけなかったのに…」
あべしん「奇跡が起こってしまったニャ…」
感想戦。
あべしん「ここでどう指すべきだったですかね~」
S木五段「△84桂の一手でしょう」
あべしん「なるほど、確かに。ここで打つしかないですね」
S木五段「そう、それで激戦」
あべしん「なるほど、それで私の得意な展開にならないってわけですね」
S木五段「その通り(笑)」
てな感じで解説付きの指導将棋が終わりました。
\(^o^)/
勉強になった~。
というわけで、
🌠🌠銀 河 系 盗 賊 団 🌠🌠
プレッシャー★cats
🐱🙀🐭
4連勝で地区予選突破だぁぁぁぁぁ!
副将ねこやまくんおつかれさま。
先鋒ねこぬまさんおつかれさま。
当日結成・当日解散まであると思ったチームがこんなことになるなんて。
予告
4回戦を終え、残りの地区代表枠は3つとなった。
熾烈をきわめる、代表選考レース。
生き残る道を、各チームの頭脳たちは、皮算用する。
計算通りにいくとは限らない世界、殺伐とした最終5回戦がついに始まった。
一方で、すでに代表を決めているスターキャッツにも悩みがあった。
チーム名のわりには何一つ猫らしいことをしていない。
こんなんじゃダメだっ!
俺たちは…ねこなんだ🐭🐱🙀!!
そんなとき🐭が一計を講じる。
最終話 せめて猫らしく
次回も、お楽しみにゃ!🐭🐱🙀
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