□本記事のテーマ図まで
▲69金型で▲35歩と仕掛ける。
以下
・△32飛(定跡)はこの記事
・△45歩がAI流の反発。
以下
・▲同銀はこの記事
・▲33角成△同桂
以下
・▲34歩及び▲24歩の変化もこの記事。
・▲57銀引は
・本記事では▲37銀引をとりあげる。
以下▲37銀引
上図以下、次に▲24歩があるので△22飛と2筋を守る。
【ポイント】
・▲37銀型は、△64角のラインから飛車のコビンを守った手。
・反面、玉頭が薄いので△44角が後手からの反撃第一声になりやすい。
そういうイメージを持ってほしい。
上図以下
1、▲31角
2、▲86角
3、▲88角
4、▲34歩を検討する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
1、▲31角
再掲下図。
以下▲31角は自陣に馬を作りにいく手だが…
以下△21飛▲86角成△35歩と歩得できる。
※これを先手が嫌うなら▲34歩△同銀を入れてから▲31角と打つ4番目の変化を選ぶ。
以下▲46歩は油断ならない手。
以下
1、△同歩は▲同銀でそっぽの銀を中央へ使われてしまう。
銀のバックアタック🏐やめてくれ~。
2、4筋をかまわずに、△44角とするのがうまい切り返し。
以下▲77桂に△36歩!が銀の進行方向を変える手筋。
以下▲同銀と取らせて△46歩としておけば銀の中央への戦線復帰は望めない。
以下
・▲24歩△同歩▲22歩△同飛▲31馬は△23飛で受かっている
・▲57銀△35歩▲45歩△62角▲27銀には△24歩でいい勝負。
以下▲46銀には△34銀として戦線を拡大していく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2、▲86角の変化
再掲下図
以下▲86角
これは▲31角の逆。馬を敵陣へ作りに行く手。
しかし▲37銀型は6筋が薄いので以下△44角が受けにくい。←大事
以下
・▲77桂
・▲31角成 を検討する。
・▲77桂の変化
再掲下図
以下▲77桂には△21飛。
この生角対決は、局面が落ち着いた世界になれば、
▲86角<△44角 となる。
↓
そうなる前に先手は暴れてくる!
以下
・▲34歩△同銀▲32歩は、33手目▲34歩の変化(後で)でやる。
・▲46歩について検討するよ!
以下
・△同歩は▲同銀と活用されて面白くない。こういう局面は△同歩以外の手、銀を出させない手から考える。
・そこで△35角(3筋に傷を作らない)▲45歩△62角と収納しておく。
以下
・▲46銀には△24歩▲同歩△26歩が狙い筋。
・▲47銀に△74歩が決断の一手。
この手は先手の角をいじめるためのステップ1なのだが陣形が薄くなっているので▲55歩を誘発する。
以下
・△同歩は▲46銀右と出た手に勢いがつく。
・このタイミングで後手も△24歩と反撃。
以下▲46銀右(中央で戦う)△25歩▲22歩
悩ましいタイミングで▲22歩が入った。
以下
・△同飛
・△41飛 を検討する。
・△同飛の変化
再掲下図
以下△同飛▲31馬△24飛
▲31馬と入って飛車いじめる系の将棋は、△24飛と馬から狙われない位置へ移動できればクリアと思われがちだが、上図は問題が生じている。以下▲54歩。
以下
・△同銀は▲32馬が銀桂両取りになってしまう。
・△26歩には▲68金寄
以下
・△27歩成は▲58飛でダメ
・△57歩が▲58飛を防ぐ手筋だが…
以下▲53歩成△同金▲42馬で桂取りが受からない。
ここで△44銀と受けたいのだが▲45に歩がいる形では無理。
また、桂馬を渡すと▲86桂が△74歩を咎めた手になり、形勢は互角であるがあまりやる気がしない。
以下△41飛は2筋逆襲を諦めて玉頭方面の厚みを築こうという考え方。
以下
・▲54歩は△同銀で4筋を逆襲できる。
・▲37桂△26歩(歩を逃げた)▲56銀右(さらに中央へ)△84歩
いい勝負ではあるが先手の角が少しづつ苦しくなってきているので後手をもって指してみたい。
・▲31角成の変化
再掲下図
以下▲31角成は▲37銀型には成立しない。
以下△25桂が
▲37の銀取り かつ △44角→△22飛にひもをつけた手。
以下▲同飛△24歩▲28飛△99角成に▲55桂がハッとする手だが…
以下冷静に△32飛で後手良し。
以下▲43桂成は△31飛▲52成桂△同金。△99馬が残っているのが大きい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
3、▲88角の変化
再掲下図。
以下▲88角
以下△42金しかない。
そこで▲26銀と出るのが▲37銀を活かした棒銀ではあるが…
▲37から銀がいなくなった瞬間に△64角があるので大丈夫。
以下▲34歩△28角成(△同銀は▲38飛が銀取りになるので何をやっているかわからない)▲33歩成。
以下△同金は▲同角成で攻めが繋がってしまうのでアカン。
↓
こういう時って「両取り逃げるべからず」なんだろうな~と閃く。
↓
では先手の攻めの核ってなんだろう?
↓
補助線を引いてみると…
▲33とに連なる▲88の角やないか( ゚Д゚)~~!と分かる。
↓
というわけで繋がりを断つ△55歩が好手となります。
↓
以下
・▲42と△同飛▲53金は△41飛で大丈夫。
・▲22とは、と金が辺境へ行くので今後の活躍は見込めない。
これにて後手良しで終わりたいが君たちのメンタル的なケアもしておく。▲22とで後手は「飛車」を取られてショックなわけだが、冷静に考えてすでに「飛車」を持っているので駒損したわけではない!むしろ、馬作ってるし王様堅いし総合的に見ても後手良しです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
4、▲34歩△同銀
再掲下図。
以下▲34歩△同銀
3筋を決めた状態で角を打つと、また違ったテイストになる。
以下
➀▲31角
②▲86角
③▲88角
④▲26銀 を検討する。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
➀▲31角の変化
再掲下図
以下▲31角はこの場合大悪手。
ここで▲37銀型をとがめる逃げ場所があります。
以下△32飛!
以下▲86角成に△25桂が返し技!
以下
・▲36銀
・▲77馬 を検討する。
・▲36銀の変化
再掲下図。
以下▲36銀はかなり不安定。
以下△22角!▲77桂(陣形を弱体化)△24歩(34の銀を動けるようにした)
以下▲26歩△43銀▲27銀
居飛車は桂馬を取るまで我慢の子。
ここで、局面を打開するトリッキーなプレイがあります。
以下△31角!
サッカーなら歓声が上がるところ!
▲77桂と跳ねているので▲77馬とかわせない点に注目。
以下
・▲75歩は△64角で後手良し。
・▲同馬△同飛▲25歩には再度△64角
以下▲37角には…
以下
・強く△37飛成▲同銀△95歩からの端攻めでも後手良し。
・△53角で▲37角を負担にしていく指し方も有力。
次に△36歩→△64角が狙い筋です。
・▲77馬の変化
再掲下図
以下▲77馬
馬を、1筋方面を睨むラインに移動することで制空権をとりにいった手。
以下△37桂成▲同銀△31飛
飛車を引いておかないと▲44桂があるのでいったんは受ける。
以下
・▲68金上
・▲35歩
・▲22馬 を検討する。
・▲68金上の変化
以下▲68金上は固めながら手渡し。先手から攻めてこなかった場合は後手どうするか。それには△64角と据えるのが良い。
次の△36歩!を防いで▲36歩!!とヘルメットを被ったらどうするか。
以下
・△35歩▲同歩△36歩でも後手良し。
・丁寧に指すならば△21飛と2筋を守り、次に△35歩を狙う。
以下▲33馬にはそこで△35歩として後手指せる。
以下▲34馬に気にせず△36歩で飛車のコビンを攻めて後手良し。
・▲35歩の変化
再掲下図
▲68金上を入れないで即▲35歩!はどうするか。
以下
・△同銀は▲23飛成で普通にまずい。
・困ったように見えるが△36歩がスピードアップの手筋。
以下▲同銀。
これによって衝突地帯が横六筋→横五筋になった。
以下△35銀とぶつけて後手良し。
以下▲同銀△同飛▲37歩
以下△36歩▲同歩△同飛▲37歩△56飛と回る。
歩があれば▲57歩で後手必敗だが先手は歩がない。
以下
・▲57銀は△39角がぴったり。
・▲23飛成で「1歩入手しますた」には、△57の地点へ銀を先着する。
以下▲同金△同飛成▲68銀△47龍!
※△47龍と歩を削った効果で△14角の攻め筋が生まれた。
以下▲53歩△62金寄▲44桂に△58銀と絡む。
以下
・▲79金は△46角から△69金とベタベタ剥がしていく。
・▲同金△同竜▲69銀は△38龍で次の△14角を狙って後手良し。
・▲22馬の変化
再掲下図
以下▲22馬は△41飛
以下
・▲44桂
・▲35歩 を検討する。
・▲44桂の変化
再掲下図
以下▲44桂は
△62金寄▲32桂成と飛車をいじめる流れ。
飛車を逃げてしまうと形勢を損ねる。ここで、実戦によく出るさばきの一手がある。
以下△44角!
以下
・▲41成桂は△22角で後手良し。
・▲同馬△同飛と馬を消しながら飛車を逃げる手が気持ちよい。
そして▲33角には…
△62金寄が入っているため横からの攻めへの耐久度が上がっている。
↓
飛車を渡しやすい体質なので強気に△35銀と立つ。
以下
・▲44角成△同銀▲23飛成は△55歩で薄い5筋を攻めて後手良し。
・▲44角成△同銀▲23飛成▲41飛は△53銀▲42成桂△33角▲43成桂△99角成で後手良し。
・▲11角成は△24飛とぶつけて▲25歩なら△14飛と避難して後手良し。
・▲23飛成はそこで△43飛で角を強引に取りに行って後手良しだろう。
・▲35歩の変化
以下▲35歩
以下△同銀▲23飛成△44角▲34歩
以下△22角▲同龍△44飛
やはり飛車浮きからの活用が急所になる。
以下▲33歩成なら△24飛とぶつける要領だ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
②▲86角の変化
再掲下図
以下▲86角は▲37銀型にはうまくいかない(デジャブ)。
以下△44角と打つのがやはり急所。
以下
・▲77桂
・▲31角成 を検討する。
・ ▲77桂の変化
再掲下図。
以下▲77桂△21飛▲32歩
ここで△53金がぴったりの受け。
以下
・▲65桂は△64金で何も起こらない。
・▲24歩には…
以下
・△同歩は▲31歩成で少しまぎれる。
・△25桂が好手。
以下▲36銀に△24歩で桂馬を支える。
ここで先手に手が無いという読み。
次に△64歩と角切りを消されても先手は困ると思う。
・▲31角成の変化
再掲下図。
以下▲31角成にはやはりあの手がある。
飛車にひもをつける+銀取りの△25桂
以下▲77桂△37桂成▲同銀△42銀
無理やり角を取りに行く!
以下▲22馬△同角▲68金上(上部を厚く)
以下△44角(飛車打ちを避けた)▲38飛△43銀上
後手は薄くなった9筋を攻めていく方針で指して十分。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下▲88角
これには△43金しかない。
以下▲26銀の棒銀模様であれば△35歩で位を確保。
以下▲38飛には△53角と徹底して受ける。
そして以下▲79角に△44金と足せるのが△43金と上がった意味である。
これで先手の攻めを封じることができた。
△24歩からの逆襲が楽しみだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
④▲26銀の変化
再掲下図
以下▲26銀。
次に▲38飛を狙っているので以下△44角で3筋をガード。
以下
◎▲35歩
◎▲38飛
◎▲77桂
◎▲77角 を検討する。
ー-------------------------------
◎▲35歩の変化
再掲下図
もちろん△同銀でも悪くないが棒銀を捌かせたくない。
以下
・▲77桂
・▲38飛 を検討する。
・▲77桂の変化
再掲下図
次に▲38飛から▲34歩を狙っているのでどうするべきか。
ここで△24歩が知らないと指せない手。
2筋に棒銀が待っているので正気か?と思うかもしれないが△33桂の後ろ盾がある時は成立している。以下▲同歩△同飛▲25歩△21飛。
今後手は何をしたのかというと2筋の歩を消した(2筋を軽くした)。
↓
以下▲38飛には△25桂と指せるようになったという事です。
・▲38飛の変化
再掲下図
△99角成を無視して以下▲38飛はやばい手。
以下△99角成しかないが▲34歩にどうするか。
ここをちゃんと受けることができないと大変なことになる。
↓
間違っても▲33歩成からと金が活躍する展開にしてはいけない。
↓
以下△32歩が冷静。
▲33歩成と桂馬を取られても、△同歩でと金を消す。
その局面は、すでに香を取っているので駒損ではない。
↓
後手だけ馬を作っている分、差し引き優勢であろう。
桂馬を助けたい!などと欲張らずに指そうぜ。
ー------------------------------
◎▲38飛の変化
再掲下図。
以下▲38飛
これをどう受けるかセンスが問われる局面。
まぁ△35歩でも悪くないのだがここは△43金と指してみたい。
以下
・▲35歩は△25銀で銀が死なない。
・▲77桂には△26角から銀がとれる(笑)。
ー-------------------------------
以下▲77角
以下△同角成▲同桂△64角
以下
・▲37角は△53角で角を負担にする→△36歩を狙う。
・▲38飛は△43金▲35歩
以下△25銀▲同銀△同桂▲34歩
以下
・△32歩は▲35飛!△24歩▲45飛△44歩▲35飛△19角成▲33銀で紛れる可能性がある。
・ここはズバッと△19角成▲33歩成△31香!で後手良しだ。
【将棋の裏ルール】
相手に歩がないと、香の価値が高くなる!
ー-----------------------
【あべしんの感想】
▲37銀引は、
・居飛車の玉頭が△44角で狙われるので薄い。
・△25桂のカウンターが▲37の銀に当たるので陣形として良くない。
→なんか、本筋ではない指し方だなぁという感想です。
対して▲57銀引型は…
玉頭が厚いので普通に優秀。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
- 関連記事
-
コメント