【AI流】四間飛車vs46銀左戦法~最短の△45歩→基本編~【46銀左戦法対策8】

将棋ソフト発の急戦対策は優秀だ。

たとえば、対棒銀
△43銀型で△45歩とする指し方。
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発動条件付きではあるがかなり優秀。

そして本記事で取り上げる対▲46銀左戦法。
これにも△43銀型で△45歩とする指し方がある。
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なかなか優秀~。

ついでに言うと、
対エルモにも△43銀型で△45歩の筋は出てくる。
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ソフト(AI)先生は、従来定跡の△32飛や△12香など受けの手ではなく、△43銀型で△45歩!とシンプルに戦おうという方針のようだ。

わりとこれは定跡革命だと思います。

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□▲35歩に△45歩の基本
下図は△35歩と突いた局面。
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・以下△32飛と回るのが王道定跡で、詰みまで研究されている一直線変化になりやすい。

・この記事では以下△45歩のAI流をとりあげる
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この段階で角交換を挑むのは、昔の王道定跡を学んできた人からするとかなり抵抗がある。しかしそういう感覚も古いんだろうなぁ。2019年の県朝日アマ名人戦で山形の若手四間党もベテラン強豪にこれを使っていた。昔の王道定跡の変化は経験値を出されてしまう危険性があるので良い判断だなぁと思った。同時に、「本に書いていない将棋にチャレンジする姿勢は大事だよな~」と思い、私も研究するようになった。

さて、結論から言うとこの△45歩作戦。

劇的に優勢になるわけではないです。

仕掛けを封じて、第2ラウンドにして戦おうという将棋なので弱いと負けます(笑)。

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□【基礎の基礎】△45歩のタイミングは?

まずは、基本の確認。
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AI流△45歩のタイミングは→上図以下▲35歩と突かれたら。

それはなぜなのか( ゚Д゚)?

形だけで覚えていると、絶対にやらかすので理由を説明します。
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以下▲35歩と仕掛けずに▲68金上としたとしよう。
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ここで△45歩はなぜダメなのか?
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以下▲33角成△同桂
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以下
・▲57銀引
・▲37銀引 を検討する。

・▲57銀引の変化
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▲57銀引は守備志向で用いることが多い。
以下△22飛▲37桂
※▲37桂に代えて▲31角は△21飛▲86角成△64角で馬を消して後手良し。△64角に代えて△44角も有力。
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以下△21飛でこれからの将棋だが後手に主張点がない。先手は▲88角や▲46歩などじっくりじっくり指せば良くできる局面である。

・▲37銀引の変化
再掲下図
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以下▲37銀引は攻め志向。
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以下△22飛▲31角△21飛▲86角成
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▲37に銀がいる効果で△64角と打っても馬を消すことができない。
馬を作らせて指すという発想もあるが、先手からじっくりじっくり指されると後手に主張点がないので厳しい。

という理由で、下図の△45歩はやる気がしない。
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仮に上図▲35歩が入っている状態ならば、駒がぶつかっている(戦いになる)ので、じっくりじっくりの展開をにはならない。
     ↓
それであれば、後手も「やったるか~」という気分になる。
ここまでOK?
そういうわけで、基本変化に進みます。
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☆基本変化

再掲下図。
2020-07-02d.png
3筋がぶつかったので△45歩。
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以下、
1、▲同銀
2、▲33角成 の変化を検討する。
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1、▲同銀の変化
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以下△35歩と銀の退路を断つ。
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何もしなければ次に△44歩で銀を捕獲することができるので先手は動いてくる。
以下
◎▲34歩 
◎▲24歩 を検討する。

◎▲34歩の変化
再掲下図
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以下▲34歩。
この手は▲24歩△同歩▲同飛△33角の王手飛車を消した手+攻め味。
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以下
・△44歩は▲24歩△同歩▲同飛△45歩のときに▲33歩成△同桂▲34歩や▲66角という攻め筋が発生している。
・どうせ攻め合いになるのであれば△64角が打ち得。
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以下
・▲46角
・▲37角 を検討する。

・▲46角の変化
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以下△同角▲同歩△44歩が神手順。
▲46の地点に歩を移動させて→△44歩から銀を取りにいけば→45の地点に争点が生まれるってわけよ! 後手の攻めのスピードが上がっているよね~。
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以下▲24歩と2筋突破に活路を求めてきたら△同歩▲同飛△23歩が手筋。
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以下▲同飛成△32銀。
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龍が逃げれば銀をタダでとれるので後手優勢は確定だ。
※上図で先手の歩が▲47にいると△45歩と銀を取った手がぬるい。

・▲37角の変化
再掲下図。
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以下▲37角と4筋に争点を作らない指しかたもある。
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以下
・△同角成▲同桂
・△同角成▲同銀 を検討する。

・△同角成▲同桂の変化
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△36歩!▲同銀△34銀!と目障りな歩を取り払う。
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以下▲35歩に△44角が用意の一手。
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以下▲66角くらいだが、△35銀で後手の攻めが続く形だ。

・△同角成▲同銀の変化
再掲下図。
2020-07-03f_2020070322364579f.png
以下△同角成に▲同銀もつらい手だ。
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居飛車の金銀が分裂していくので振り飛車は強い戦いができる。
以下△22角。
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以下
・▲66角なら△同角▲同歩△39角がある。
・したがって▲77角△同角成▲同桂と取らせて陣形を弱体化させてから△44歩と銀をとりにいく。
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以下▲24歩くらいしかないが△同歩▲同飛△22歩。
※△22歩に代えて△23歩は▲同飛成△32銀は▲22竜△45歩で微妙。これが▲46歩型なら△45歩と取った形がまた歩に当たって攻めが継続するのだが…。本譜の△22歩は安全策。
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以下▲33歩成△同桂▲34銀に△15角が良い手。
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以下▲43銀成△24角▲42成銀△同金と斬りあった変化は…
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陣形が堅い振り飛車が良いだろう。
この時△22歩が▲22飛を防いでいる点にも注目だ。

・▲24歩の変化
再掲下図。
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以下▲24歩△同歩▲66角
※▲66角と打たずに▲24飛は△33角の王手飛車でぎゃあ。
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次に▲24飛と走る狙い。しかし△33角がぴったり。
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以下
・▲34歩
・▲55歩  を検討する。

・▲34歩の変化
再掲下図。
2020-07-03c_20200703214717db2.png
以下▲34歩は△66角▲同歩△22飛でおさまる。
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次に△44歩や△25歩と伸ばす手があって後手優勢だ。

再掲下図。
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以下▲55歩(次に▲34歩から2筋を突破)には、△22飛と受けておく。
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以下▲54歩には△66角▲同歩△33桂。
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以下
・▲55角は△23飛▲34歩(▲44銀は△54銀)△45桂▲11角成(▲33歩成は△54銀)△44角▲12馬△22飛とぶつけて後手良し。
・▲53歩成は△同金▲31角△52飛▲54歩△同金▲同銀△同飛で後手良し。
・▲31角は△21飛▲53角成△同金▲同歩成△64角で後手良し。
・▲34歩と踏み込んでも△45桂▲33歩成に△55角がぴったり。
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居飛車の陣形は常に角のラインの脅威にされされている。

【あべしんの感想】
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▲45同銀の変化は振り飛車腕の見せ所。
▲45銀の位置が結構危ない。
△64角、△33角、△33桂馬、△55歩などなど後手は手段に困らない。
あとはどういう組み合わせにするかという「テスト問題」なので必ず「解答」はあるはずだ。

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2、▲33同角成の変化
再掲下図。
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以下▲33角成△同桂。
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以下
◎▲34歩
◎▲24歩△同歩▲34歩 
◎▲37銀引 ←別記事
◎▲57銀引 ←別記事   を検討する。
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◎▲34歩の変化
再掲下図。
2020-07-03h_202007032147253ce.png
以下▲34歩△同銀▲38飛と3筋を攻める手には・・・
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一直線で△46歩▲34飛△47歩成▲同銀△46歩▲38銀△47銀!と打って振り飛車良し。
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◎▲24歩△同歩▲34歩の変化
再掲下図。
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以下▲24歩△同歩▲34歩△同銀▲24飛。
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以下△46歩▲34飛△47歩成▲同銀△46歩▲38銀にやはり△47銀打が厳しい。
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単に▲34歩の変化と比べて2筋を切っているが、先手はあまりその効用を感じない局面である。
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次回、
□再掲下図
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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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