◎▲34歩△同銀の変化
再掲下図。
以下▲34歩△同銀
以下▲38飛には△46歩が厳しい。
▲58金型は△46歩→△47歩成が金取りになってしまうのが痛い。
上図以下1、▲同歩は△同飛で26の銀取りで先手アウト。
2、▲34飛は△47歩成▲68金寄△33歩
以下▲35飛は△46飛で後手良し←十字飛車!
【捌きの手筋11 十字飛車の捌き】でも出た筋だ。
再掲下図。
以下▲36飛には△27角(自陣に利かす)▲66飛
そしてここでどう攻めるかが今回のテーマです。
現在後手は銀損。しかし△47と金(実質歩)が先手の金銀と交換になればチャラになる。
では△47と金を具体的にどう先手金銀と交換するのか?以下△48と→49と→48飛成→△69と金 とぶつければ成功だが、
↓ さすがに攻めが遅すぎて間に合わない( ゚Д゚)。
↓
こういう時は、△46歩として、と金の種(タネ)を増やすのが急所の筋。
駒落ち定跡をやっていると出てくる筋。平手のこういう局面で応用がきいたりするんでよね。以下▲32歩なら
△57と と捨てる!
以下▲同金△47歩成!
これで金を一枚削ることができました!イエーイとなるわけです。
【捌きの手筋12 盲点⇒と金底の垂れ歩】
普通の「垂れ歩」の筋は発見できるけど上図のこの筋は見えない。まぁ無理もない。なぜなら次に△46の歩が成れないからね!でもスペースは次に△57とで作れる!これ、居飛車にとってかなりの脅威。歩⇔と金が手を繋いで、連帯を組んで突っ込んでくるから、爆弾のようなもんですよ。
【価値観が合わなくてモヤモヤしている人へ】
上図以下△57と は、タダ捨てなので勿体ない(>_<)と感じたのでは?つまり、△57と&△46歩(と金will)で先手陣の金銀を2枚削りたいと思いませんでしたか? そういう人はあれっすね。昨日自分で使ったお金を今日になったら忘れている人だと思う。…っていうのは冗談で、おそらく駒落ち将棋時代に「と金を1枚作ったらそれで1枚削れ」って教わったままアップデートされていない可能性がある。
↓
一番最初の考え方として、
1、最大限にうまくいく展開を考える。
・この場合は先手陣の金銀を2枚削りたい
↓
2、現実的にどうなのか。どこを妥協するかを考える。
・この場合は後手すでに銀損なのでゆっくりコースは無理。まずは1枚取り戻すことを最優先で考えなきゃいかん!て感じです。
再掲下図。以下
▲38飛に代えて▲55角を検討。
▲55角は4筋を守りながら△11香を狙う。一石二鳥に見えて実は不安定、どうするか?ここで△33角は▲同角成△同桂▲55角のときに△32金と上がれないのでイマイチ。上図は、後手玉が金銀3枚で堅いので、変に受けず軽く捌きたい。上図以下「角成って来い!」の△12香が振り飛車の手筋。
以下▲11角成と角を移動してもらってから、△46歩でカウンター発動。
【捌きの手筋13 3手1組の△12香】
△12香は角筋を避ける振り飛車の定番手筋(①)。ただし注意点があって▲11角成(②)とされた後にカウンターを用意していなければただ単に馬を作られただけなので意味が無い。この場合は△46歩(③)があるからこそ△12香が意味ある手になった。つまり、
△12香(①)→▲11角成(②)→カウンター発動(③)!というのは、3手1組の手順といえる。
他に超頻出のカウンターとして▲11角成の瞬間に△33角と角をぶつける手。これは【捌きの手筋9 △33角とぶつけて大捌き】を参照してほしい。
再掲下図
以下▲同歩△同飛▲47歩△76飛▲77歩に△64角が好手
この角は、飛車が△46から移動したことで打てた。
【捌きの手筋10 △46飛を移動すること△64角が打てる】と筋としては似ている。
以下▲37銀には冷静に△75飛
次に△36歩の狙いが残っている。以下▲26飛△35銀▲27飛
上図以下△36歩は▲28銀と引かれて意外と難しい!ではどうするか?以下△38歩と裏から攻めるのが頻出の手筋。
と金で▲29の桂(アキレス腱)を削りに行くのがよい。
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