↑王手(赤)になるし、その瞬間に飛車が49の金取り(青)なるしでマジでいいとこなかった~。
そういうわけで今回は、▲78王と寄って△57とが王手にならないようにした居飛車の工夫を見ていきます。
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□▲78王型+棒銀
▲78王型は王の位置が完璧な状態。以下△62王▲36歩△72銀▲37銀△71王▲26銀△82王▲35歩△45歩といつもの進行に。ここからは前回の▲68王型を踏襲して進めていくので細かい変化の解説は省略する。
以下▲33角成△同銀
以下
・▲55角
・▲77角
を検討する。
□55角の変化
再掲下図。
以下▲55角は…
・▲68王型で紹介したように上図以下△44銀▲88角△55角と攻め合っても後手十分。
・この場合は△82王型の美濃囲いが完成しているので上図以下△54歩と攻めを呼びこむ手もある※△71王型で△54歩は流れ弾に当たりやすいので危険。
以下△77角は△46歩が実現して先手失敗。
なので上図以下勢い▲33角成△同桂▲34歩とりこむ。
ここで△46歩と攻め合うのは危ない。
なぜなら次の▲33歩成を許すと、
桂馬を取られて→と金でさらに何か取られる( ゚Д゚) という状況になる。
正直、桂馬なんて取られてもいいんです、安いもんです(笑)。それよりも、後半の「と金を作られて、さらに何かを取られる」デメリットの方がえぐい。というわけで、△44角で3筋を受けます。
以下▲33歩成にきっちり△同角として、「桂損でも、と金を消しておく」のが局面のバランスを保つ手となります。
上図以下▲88銀には△55角打の重ね打ちで飛車銀両取り。
後手良し~。
再掲下図。
以下▲34歩△同銀▲55角はどうするか。
ここで△54歩は▲11角成と手順に角を逃げられて失敗。
じゃあどうするか、一本△46歩が捌きのテクニック。
以下▲同角と▲同歩、どちらで取っても先手は味が悪い。まずは▲同角から検討する。
上図以下▲同角は、11香を睨む対角線のラインが消えた。
その隙に後手が△22角と対角線へ角を置く。
※対角線のラインはお互いの急所である。
以下▲88銀と香取りを受ければ、△45銀が好手。
以下▲35角は△52金左。
次に△34歩で角を捕獲するのが狙い。上図以下▲24歩と暴れてきても△34歩▲23歩成△88角成▲同玉△35歩で後手良し。
次は密かに△55角の王手飛車を狙っている。
再掲下図。
以下▲37角には▲36銀で後手良し。
角が逃げれば△47銀成だ。
再掲下図。
▲同歩は先手としてはかなりつらい。
▲55角がいなくなると△46飛と走る事ができるからだ。
以下△33角と角の移動を促す。
以下▲同角成△同桂▲55角△32金。
次に△54歩から角を追い、△46飛を狙って後手良しだ。
▲46歩を不安定な△55角だけで支えるのは無理があるようだ。
再掲下図。
以下▲11角成は下図以下▲77角と打つ変化でとりあげる。
□▲77角の変化
先手は次に▲34歩から▲11角成を狙っている。後手は部分的に受けがないので以下△46歩▲34歩と戦う。
ここで仮に▲68王型なら△47歩成→△57とが王手になるので後手良し。しかし上図は▲78王型なので△47歩成→△57とが王手にならないので先手良し。そういう事情もあって、上図以下△同銀と手を戻す。実はこれが冷静な手。
以下▲11角成△47歩成
後手は香を損をしたが、と金が大きい。次に△57とと寄れば後手の飛車道が通り▲49の金取りになるので先手困っている。上図以下それをブロックする▲48歩には決め方いろいろ。
以下
・△57とで先手玉へにじり寄っても、
・普通に△48同と▲同金△39角と攻めても後手良し。
一番お洒落な手順は上図以下△64角!
と金が47にいるので▲37の地点で受けることが出来ない。
以下▲18飛とかわす手に△46飛が覚えてもらいたい手筋。
飛車を縦→横と動くことで捌いていく。←実戦ではよく出る筋。
【捌きの手筋11 十字飛車の捌き】
飛車好きにはたまらない手筋やな。
【結論】
居飛車は▲49金が守りに加わっていないのが痛い。それどころか△46歩から後手の飛車の利きが通ってきたとき負担にさえなっている。
というわけで次は、▲49金を▲58金と上がった形、▲78王+▲58金型を検討する。
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