先手が私。
こちらも相振り。序盤必勝から粘りに粘られてめちゃくちゃ自陣に駒を埋められて気づいたら1手違いにされていた。しかしさすがの私も上図は勝ったと思った。以下△58金。
銀を取っても詰めろにならないので先手は詰めろの連続で勝ち。
そして▲2二角が退路封鎖の的確な寄せ…
と、思っていたのだが3五銀( ゚Д゚)!
なんとこれが詰めろ逃れの詰めろで先手負け\(^o^)/
以下、▲25歩(△同香なら15歩で逃れ)に△2七金で詰み。
マジかぁぁぁぁ。この将棋も最後の最後まで読みふけっていた彼に軍配。
自分に足りないものが分かるような気がする。
再掲下図。
ここは▲22飛でしたか。
以下△35銀なら飛車成って合駒無し。
△3五銀に代えて32銀なら77角で勝ち。
こうだった、最後まで私も油断しちゃいけなかった。
H谷くんは、べたべた駒を自陣に埋めるのを苦にしない珍しい棋風。これは簡単なようで難しい、やりすぎると攻めが切れるから。
H谷くんはこの日6連勝(Y田君にも勝ち)、ON君もおそらく全勝(Y田くんにも勝ち)。現状山形勢が全く勝ってません。山形のレベルが一時期より高くなったと思ったけど山形中堅レベルでは宮城のこのクラスに歯が立たないのか!?ON君に関しては、ON君が山形に居た頃(中1まで)は自称いい勝負だったと言っている人達がもはや勝てなくなっている…。
あべしんの分析によると、
1、30秒でも時間を使って読みをいれて考えてくる点がフィーリングと感覚でポンッと指しちゃう山形勢との強さの違いか。強い+読みの上乗せボーナスで全体を通しての落手が少ない。
2、もうひとつは1を実現するための集中力=将棋体力がえぐいこと。彼らはそもそも宮城に住んでおり今日は朝9時の山形開始に間に合う電車で来ている。そこから15時まで将棋を指しても、息切れしていないのはやばいって…。山形勢あるあるのひとつに「将棋体力の無さ」があるのでぜひとも見習ってほしい。
↓
そして私は昼飯抜きで指していたので将棋体力が無事ゼロになりました。
↓
金彦魚店で1,000円でほっけ焼きとフライ盛り合わせの定食を注文。
小皿が実は毎回楽しみです^^
そして明日大会ですが運試しで岩ガキ!この日は1個450円(時価)。
むにゅ~~~~!!(>_<)
うめぇえええ!(゚∀゚)
去年から私は金彦で相当量の岩ガキを食べていますが1回も当たったことがありません!
□5/29(日)大会当日
前日、金彦魚店で550円分のねぎとろをテイクアウトしました。
このねぎとろ食べちゃうともうスーパーのは食べれないわ~。
朝から贅沢にねぎとろ丼+岩海苔!!
これに近くの蕎麦屋(一休庵)でざるそばの出前をとった時の麺つゆをかけると滅茶苦茶うまいのよ!! 市販の麺つゆとは違うのよ!! ひぇぇぇ!
そして時間があったので、貴乃花vs朝青龍を見てモチベーションをあげていく。
ちなみに私は相撲全く分からないです。
□天童に着きました
将棋交流室へ。
前日、阿部七段が指導対局をしたということで星取り表を見る。全勝していなくてホッとした。
そして、この日は県中学選抜の予選会の日でもある。
私は県中学選抜を3連覇しているので竜王戦を辞退してV4を狙うのもありだな~と思った。
まぁ、それは冗談として本日は「竜王戦敗退したら、すぐに中学選抜の見学に行く!」、こういうプランになっております。
□天童パルテ3階の会場
まだ会場が開いていない。
日差しがガンガンさしてくるじんわり熱いロビー(サウナ)に着席。
そしらら私より先にI泉2021県高校2冠王がサウナに入っていた。
彼は地区予選でねこP県選手権者に勝って代表の座を掴んだ。
あべしん「よくねこPに勝ったな」
I泉氏「なんかあの日ねこP少年、駒タダで取らせてくれたり調子悪かったですね」
あべしん「英文法の解説は冴えていたのに?」
I泉氏「英文法は冴えてましたが将棋はちょっとあれでしたね」
あべしん「ところで昨日は阿部七段と結局指せたの?」
I泉氏「指せなかったですね」
あべしん「まぁ、君クラスが多面指しに混ざったら回転率が落ちるだけだからそれで良かったと思うよ。」
I泉氏「でも帰りの電車が阿部七段と一緒だったので良い事聞きましたよ!」
あべしん「ほう、教えてくれ。」
I泉氏「将棋は…メンタルが大事!って阿部七段が言ってました」
あべしん「wwww。まぁ、そりゃね。で、なんかもっと技術的な話とか聞かなかったの?」
I泉氏「ねこP少年が…
プロって何手先まで読めるんですか(゚∀゚)?
って聞いてましたね」
あべしん「おまえらまで級位者になってどうする!!」
ってやってたら、KSさん(新庄)から特注の高価な彫り駒を見せていただきました。
2年前に天童の竹内さんという駒師の方にお願いして、木村14世名人の書体で作ってもらった駒。通常の駒より、書体も駒も若干大きく感じました。駒が堂々としている感じでカッコいい。少し深く掘って欲しいと注文をしたとの事。(KSさんの顔も彫りが深いと思うけど)。まぁ、この駒を使おうと会場へ持ってきたらコロナ渦で使えなかったというオチがつくのですが‥。あひゃ。
□会場が開く
N川七段は別格として今大会は不思議な勢力図。
まず、高校生がI泉くんのみ。M本くんは地区予選に出ていない、ねこP県選手権者はI泉くんに負けて予選落ち、清N全中2位も予選落ち。
中学生のA井くんは地区代表になったけど中学選抜と被るため辞退、M着全中ベスト8はそもそも予選会に出ていない。
若手、中高生がほぼいないのも最近にしては珍しい。アマ名人戦では中高生がワーッと県大会に出てきて校長H輪先生のもと「世代交代の横断幕」を掲げていたのだがそれがない。
そして、いつものベテラン勢はT部井さんのみ。
『ルパン3世』みたいにY寺さん+S木M明さん+T部井さんの3人が集結すると3人の力はアゲアゲになるのだが今回はT部井さんのみでどうにもやりづらそう。
各地区からわりとレアなメンバーが集まってきて、不思議な空気の大会だった。
□大会ルール
◎A組とB組に8人ずつ分けて3回戦を戦う。
◎各組の全勝者同士が決勝、2勝1敗同士が3~8位決定戦。
名人戦と選手権のように予選通過者4名で準決勝の方式ではないので実質トーナメントと思ってよい!
□抽選結果
A組…N川七段(朝日アマ全国優勝)…
B組…あべしん県支部名人、ほまみー県アマ名人、H田五段…
↓
あべしんイメージ図、トーナメントに変換。
いや~~笑。N川七段が反対の組にいったのはよいが、ほまみー君もH田五段も私同様に回避スキル発揮しすぎでしょう。結局、Bブロック(右)を抜けるにはこの2人と戦わないといけないのか~。
しかも私にいたっては1回戦でいきなりほまみー県名人ですよ~~\(^o^)/
これは勝てないと思ったので昨日貰った呪術廻戦のチョコを食べた。
あああああああ、呪術使いたくなってきた~~~!!!
よっしゃあぁ、呪術使うもんっ😠
□予選1回戦 vsほまみー県名人
領
↓
域
↓
展
↓
開
↓
ゑ流喪!!!!!
先手が私、呪術(エルモ)囲い。
序盤から悪意ある無理攻め(百鬼夜行)を決行。「どうせ間違うんだろ~」という具合で指していたら△4七飛の返し技でしびれました\(^o^)/
上図以下▲3五銀打は同金、同馬、45歩で飛車を生け捕れない。上図から筋は▲45歩、46飛成、44歩だろう。
しかし、持ち歩が1つになっちゃうので端攻めの味が消えて後手を精神的に楽にさせちゃうのが嫌でした(百鬼夜行的な意味で)。
再掲下図。
以下、▲44馬、46飛成、54馬、22飛、34歩。
とりあえず桂馬を取らないと勝負にならないと感じた。
以下、37龍、33歩成、同竜。
まぁ、とはいえはっきり先手悪いですね。以下▲95歩~▲93歩として▲64馬から1歩を取る展開が最善だろうか。しかしそれはこちらの盤上の攻め駒の枚数が変わっていないのでほまみー君なら喜んで受けてくるだろうなぁ(受けきったら勝ちなので)と思った。あんまり相手の得意な展開にしてはいけない。
というわけで、あえて筋悪く▲45桂。
まぁ、これは先手1手負けだと思いましたね。
たとえば以下△3八龍、53桂成、56歩の展開。
62手目と比較すると、△33の桂馬を捌いて先手陣2段目に龍を侵入しているので後手悪いはずがない。
ただしエルモは振り飛車にとって寄せが読みにくい囲いだと思うので、読みを重視するほまみー君なら30秒では読み切れない→だから別の手を指すという事もありえる。
ちなみに、舟囲いは寄せが読みやすい。理由は金銀玉の連結が無いのでバッサバッサと駒を切って盤上の駒が消えていくイメージだから。
再掲下図。
本譜は、受けに重きを置いた△34龍。予想通り。
以下、53桂成、56歩、63銀。
とりあえず先手玉に食いついてキャンセル待ち。
以下、△57歩成、同銀、65桂、68銀、58歩、69金右、57銀。
先手に銀が1枚入る形になったので楽しみができた。以下、72銀成、同金、61銀。
以下、△54龍、72銀成、同飛、54成桂。
この局面は以下△68銀成、同金上、46角みたいな手が詰めろにならないのでその瞬間に63金と絡めば先手一手勝ち。したがって、ここで何かすごい手が来るような気がしたらやっぱりきた。
△45角!!
これは攻防なのか、防なのか?
いや、そういう類の手ではなく成桂の守り方を聞いている手だと気づいた。そういう観点からみるとこれはすごい良い手だなーと思った。以下時間に追われとりあえず▲51飛。
平・平・凡・凡
▲51飛はホント凡人の手だな~という自己評価。1段目に飛車を下ろしても意味ないよねと。仮に以下△62銀と埋められてもダメな気がしたが指されたのは△33角。
ほぉぉー--🦉
この手は正直全く読みになくていきなり死んだかと思った。
飛車を逃げていては話にならないのでどうしよっかな~~と思い秒読みの中で思いついたのがコレ。
▲71金\(^o^)/
将棋盤がグラつくから△7一の震源地を補強したという意味ではありません。
トリッキーを追求したらこうなりました。
私は天童支部ではなくサーカス支部だったのかもしれない…。
上図以下、△68銀成、同金、77銀!
ウワー( ゚Д゚)
これはですね・・・詰んだら負け、詰まなかったら勝ちの
空中ブランコZONE
に入ったね。確率1/2。
実を言うと私が恐れていたのはどこかで△71飛と金を取られる筋である。
本譜は上図以下▲同桂、同桂成、同金。
この局面をみてほしい。先手の持ち駒が金銀3枚になったので以下仮に△71飛と戻したら同飛成、同玉、72銀で詰み筋が発生している。
以下△同玉は62飛、同玉、63銀で詰み!
これは銀が一枚余計に入ったから生じた筋である。
再掲下図。
したがって、後手はいくしかない。
以下、△77角成、同玉、65桂から王手ラッシュ!
あべしん玉の火の輪🔥くぐりがはじまった~~。
↓
↓
↓
↓
そして…
8筋に最上川が流れていて火が立たない(゚∀゚)!
以下△54角。
油断せず以下▲72金、同角、71角から詰ましに行く。
わ~~~勝ってしまった・・・・。
1級河川の1級術士の勝利だゼ!
再掲下図。あまりにも嘘くさいのでさすがにソフトで調べました。
以下、△同飛、同飛成、同玉、31飛。
この変化は感想戦でも出た変化。以下△82王、33飛成で長い戦いと思っていたらなんとそこで角切って先手玉詰みだそうです。
なるほど!!これは△57銀が退路封鎖の駒になっていて神手順ですね~~。
危なかった。最上川と呪術の力がなかったら負けていた。
というわけで超難敵を破ってスイス式トーナメント(?)1回戦突破。
次は、米沢・置賜地区のレジェンド78歳S藤Kさん。
県選手権では、全国中学生名人戦ベスト8のM着君(県アマ名4位)が切られている。
私も過去に要所で何度も痛い目に遭わされた。
一瞬の鋭さは衰えていない。
それゆえ私はこう呼んでいる。
「おじいちゃんのふりをした鋭利な刃🔪」
気をつけないと…。
□予選2回戦 vs S藤Kさん
S藤さんは対抗形を好む傾向にあるので相振りにはならない。
先手が私。ここで△94歩は「ふーむ」である。
▲96歩と受ける気もしないし、▲36歩(おそらく本筋)と突っ張る気もしない。相手が本格居飛車党でないかぎりは居飛車穴熊されても大丈夫と思っているので▲28王、24歩、36歩。
今年の支部名人戦ではここからS藤Kさんは天守閣美濃を選んできた。今回もそうなるのかと思ったら△55角。
なるほど。これは▲36歩と突かせて▲28王と入らせたからこそ指したという事だろう。角のラインで先手玉を攻めようという作戦。以下、▲47金、44歩、37桂、33桂。
この局面、仮に以下▲56銀、73角、65銀、84飛だったとしよう。
△94歩が▲95角を消している点に注目。
後手の作戦はなかなか計算されているのだ。
本譜は下図のようになりました。
この手はノータイム。S藤さんはとにかく仕掛けるチャンスがあればやっていくという棋風(定跡の形にしない)なのでこれは来るだろうと思った。この手が嫌だったら1手前に▲2八王→29王と引いておく手もあった(手損とかではなく相手のペースにさせないという意味で)が、上図は先手を持って自信があったので誘導した。
そしてこの攻めの受け方も相場が決まっている。知らないと指せないのだが上図以下▲同桂、同桂、55歩(プロの実戦有)が3手1組の手順。
しかしである・・・。この局面を読んでいてある事に気づいた。
以下、△同歩、45歩、46歩とされたらどうするんだろう??
・▲同金は△54桂。
・これをとれないのであればどう指しても味が悪い気がする・・・。
ん~~あれ~~?これはプロの実戦でも水面下である変化なのだがどうやって受ける予定だったのだろう。ここに来て3手1組のその後の手順を調べておかなかった事を後悔。本譜はこの順が分からなくてこの変化を指せませんでした。
※家に帰ってソフトに聞いてみた。
すると▲3七金と逃げるそうです( ゚Д゚)
でもって、この局面で後手に有効な手が無いと言っています。
仮に△54銀ならそこで▲46金と取るのが上手い手順!
これなら△54桂が無いですね。時間差で▲46金を実現させる手順は事前研究無しでは指すことは無理ですね~~。
再掲下図。本譜は
以下▲55歩、46歩、同金、44歩。
後手の角が△46金と△28王を睨んでいるのでなかなか気を遣う展開で先手としてはちょっと嫌な感じである。
上図以下、▲75歩、84飛、64歩、同角、65銀、82角。
てっきり△82角に代えて△75角だと思っていたので意表を突かれた。
実はここですでに10分差以上をつけられている。ここから先手良しなのは▲74銀のすりこみだと思うが、私は一撃で決まるような手順を模索していた。
一撃、一撃・・・。
そこで突然良い手が見えた。本譜は以下、▲64歩。
△同歩と取らせて角道を遮断する。
以下▲54銀、同銀、同歩で先手必勝!という読みだったがよくよく読んでみるとそのあと△57銀があることをウッカリしていた。
これはヒドイ読み抜け(>_<)
再掲下図。
本譜は先手大変調。以下、▲54歩、65歩、53歩成、同金、58飛、57歩、同飛、54歩、55歩、43金。
後手の角筋が復活してしまった\(^o^)/
この局面ははっきり形勢が悪くなった、アホだな~という感じ。
しかし、まだ全然勝負は諦めていない。なんでもいいから勝てばいと思っているので以下▲47歩、66銀、同角、同歩、63銀で絡みに行く。
以下、△75歩、52銀打、同金、同銀成。
これで後手は駒を渡しづらいので実戦的に勝負だろうと思っていた。
しかしS藤さんの指しまわしが神すぎてしびれました・・・。
上図以下、△15歩、同歩、17歩、同香、25桂!
△24歩を土台にポンと桂馬が跳ねたことでS藤さんの王様が安泰に。
しかもである。本譜、以下▲同桂、△同歩(次に△24桂の空間を作った)がまた攻防。
しょうがないので、以下▲14歩、24桂、15香。
とにかく上へのプレッシャーは残しておかないとアカンと思ったのでこの手順。
ところが・・・上図以下、△16桂、39王、24角!
ひええええええ\(^o^)/
まさかこの香まで狙われてしまうとは思わなかった。神に全て吸収されていく、財産を奪われていく・・・。しかし全然私は諦めていない。
心の中で「ミキティ~~!!」ではなく、
「ほまみ~~( ゚Д゚)!」
と叫んだ。
つまり、ここで負けたらほまみー君に1回戦で勝った意味が無くなってまう…今日の俺はキテるはずなのに!キテ?
ミキティ~~~~!!!!
上図以下、▲35歩、15角、37香。
やはり後手玉頭にプレッシャーを残して勝負しにいく。
以下、△55歩、34歩、36歩、同金、56香、77飛、76歩、同飛、67歩成、58歩。
実はこの局面…もしかしてもう難しくなってないか?と淡い期待を抱いた。
本譜は以下△64飛。
読み筋。
飛車が動いたことで△93角の王手をみている。
しかしそれは▲75歩で受かる、よって詰みなし。
チャ~ンス。
「これは県選手権でS藤さんに負けたM着君の分( ゚Д゚)!」
🔥▲25金!(高い駒音!)
すっ…☛△57と。
( ゚Д゚)!?
え、あれええええええええ?????
\(^o^)/
以下、▲同歩は68飛成。
受けても▲58金打は57香成の3手詰。
これはねぇ…M着君が悪い(!?)。
対局終わった直後にマジで「くらってしまった」と愕然とした。
再掲下図。
しかし家に帰ってソフトで調べてみると仮に△57との詰み筋が無かったとしても後手玉は詰めろでは無いということが発覚した\(^o^)/
対局中は何かしらあるだろうと思って指していたのだが、上図は先手1手差にすらなっていなかったということであひゃ。完封負けじゃないすかぁぁぁぁ。
再掲下図。
結論から言うと本譜血迷って▲64歩と打ったあたりからノーチャンス。
しびれましたネ・・・。また教えてください。
S藤Kさん、感想戦で
「これは生涯一の名局だ、もう帰ってもいい!(いやいや2連勝ですけど( ゚Д゚))
と言っておられました。
マジで…この将棋はkさん強すぎました、私も斬られてしまったの巻。
2回戦敗退。
竜王獲得は無くなりました。もし次勝てば2-1ならスイス式なので3位・5位・8位決定戦に進むことはできる。ただし3位決定戦はH田くんvsS藤Kさんの敗者が点数的に行きそうではある。激萎えです。
□昼休み 中学選抜の成績表を見に行く
優勝の目が消えたので包帯を取りに天童将棋交流室へ中学選抜の様子を見に行く。
中学選抜は、予選リーグ5回戦を戦って1~4位までが決勝トーナメントへ進出するという方式。
その決勝トーナメントは、1位vs4位、2位vs3位という対戦になる。
代表2名なので準決勝勝てば代表が決まる。
実績では、全国中学生名人戦ベスト8のM着君(中3)と小学生時代に県タイトルを全て取って支部対抗東北北海道ブロックを優勝しているA井四段(中1)が手厚いか。
手厚いのはいいのだが、先に述べたように、予選リーグの結果によっては準決勝(事実上の代表決定戦)でM着vsA井戦が実現することも考えられる。ここらへんはどうなっているのか。
少なくとも1つ言えることは、M着くんとA井くんが1位&2位通過であればそういう事態にはならない。
昼の段階で3回終わってM着くんが予選3連勝。
A井くんが初戦で負けて2-1!これは…??
M着君に負けたのかなと思ったら東北研修会D2のM浦くん(中1)に負け。
そのM浦くんは3回戦でM着くんに負けて2-1。
M着vsA井戦がまだ残っているのでA井くんは結構ピンチなのでは??
これは絶対観戦したい!と思いながら昼食会場へ戻る。
すでに優勝の目が無い、ほまみー君(初戦負け)とO空くん(初戦負け)とグダグダトーク。「S藤Kさんは最後まで狙っているよね、狙い目を残しておくという将棋の技術は真似できないよね」という被害者トークに花が咲いた。
□予選3回戦 vsH本Hさん
自分の2つ上の先輩です。
M本Hさんの事をあまりにも知らない人が多すぎるので説明しておくと、H本さんは全国高校選手権個人戦全国ベスト8入賞→学生十戦6位入賞(大学の全国大会)の実績があるのでみんなよりよっぽど実績があるんですよという事を覚えておいてください!( ゚Д゚)
後手が私。懲りずにエルモ囲い(笑)。
なんでエルモを指しているかというと、私自身エルモ囲いでかなり負けているんですよ。
↓
つまり損害を被っている。
↓
だからエルモ負け分を「どこかで調整したい」と考えた時に…
↓
対エルモを極めるのではなく、
↓
自分がエルモをして、他の振り飛車党を削ればいいのではないか(^_-)-☆
という発想をするようになってしまいました。
エルモに負けすぎて心が呪われてきています。
つーわけで、呪術囲い(エルモ)で今回もいくぞ!!
再掲下図。
以下、▲75歩、同歩、86角、72飛。
以下▲75角なら65桂があるのでこれはうまく立ち回ったと思った。
本譜は上図以下、▲67金、85桂、45銀、同銀、同歩、76歩。
以下、▲4八飛で急に手が見えなくなりました。
居飛車が悪いはずがないのだけれど居飛車のセンスが無さ過ぎてどういう風に攻めたらよいか全くわからない。ひと目は△75銀や△55銀なのですがなんか重い、振り飛車党の私からしたら許せない。うーーーん、ここで謎の長考。そして自分で指した手に呆れた。
以下、△77歩成、同桂、同桂成、同角、55桂、68金、67銀\(^o^)/
筋悪すぎてヤバい・・・。この手を指すのが嫌で嫌でしょうがなくて実は精神的に参っていました。
以下、▲44歩、同歩、56銀。
しかし先手もこの受けしかないなら意外と重い攻めでも手になっているかもしれない。
以下、△56銀成、同歩、57銀、同金、77飛成、68銀。
ここで△88龍からじっくり指すのが本筋のような気がしたが、流れはもうイケイケなので△57龍、同銀、67桂成、58銀打、13角。
とりあえず攻めが切れる心配はなくなった。
ところがまた私の心を揺さぶる出来事が。
以下、▲63歩、同銀、55桂。
これってどう受けるのか居飛車の感覚が分からなくてまた長考。
△31金型を活かして5七成桂で攻め合うべきなのか。
そして時間を使って指したあげく指した手がひどい。
以下、△42金左\(^o^)/
1手使って3一に寄った金を使う…さすがにこれが正解とは思えない。
かといって、金を埋めると飛車打ち王手の時に受け方が分からない。
居飛車難しい~~。以下、43桂成、同金、67銀、57角成、55桂。
以下、△54銀、43桂成、同銀、58銀、48馬、同金、24桂。
後手の受け方が下手すぎる。客観的に見てこれを自分が指しているかと思うとげんなり、そんな気分で指していました。
以下、▲25銀、99飛、49金打、98飛成。
以下、▲73角、42金右、64角成、15歩、91飛成、16歩、14歩。
ここまできてはじめて「端攻め厳しくて後手良くなったような気がする」と思った。以下、▲18香打。
ここで以下△14香、同銀、36桂打、同歩、同桂は39王で寄らない。
しかしま~、なんというか本日一番の筋にないような手を指してしまった。
以下、△33桂\(^o^)/
この桂は跳ねてはいけないと分かっているのに手が見えな過ぎて指してしまった。
以下、▲24銀、同歩、16香、同香、同香、15歩、同香、16桂。
とはいえ、これで後手勝ちなのだろうけど、▲13歩成+先手に金or銀が入ってしまうと後手玉は必至みたいなものでしょう。それが嫌なのです。
つまりここから1手の緩みなく寄せなければならずいきなり終盤がハードモードになってしまった。私は終盤弱いので最悪の展開である。1手勝ちじゃなくて2手勝ちじゃないとダメなんですよ!
上図以下、▲18王、25桂、36歩。
以下、△17歩、同桂、28角と指すべきだった。
以下、同馬、同桂成、同玉、17桂成、同玉、25桂、16王、28角だったか。
以下▲18香に17桂成、同香、△25銀で詰み。
※2022年6月8日追記→▲18香に代えて▲29桂があるとOKB全国高校選手権者から指摘あり。なるほど、確かにそれで25の地点が受かっているか・・・。うーん、どう寄せるんだろうこれ。
再掲下図。
本譜はそれが発見できず時間稼ぎで以下△87龍としたため▲13歩成が入った。
ここで△17歩、同桂、28角と先ほどの筋を決行するとアカンことになる。理由は、先手に角を渡すと▲14角からの後手玉に詰み筋が発生しているから(>_<)
ガビーン。駒を渡さずに先手玉を寄せなければならずさらに難易度が上がってしまった・・・チョベリバ(超ベリーバッド)!!
上図以下、△17歩、同桂、26角。
なんかすごい手っぽいが普通に▲29桂で困った。
以下、△17角成、同桂、26桂。
以下、▲29王。
これが詰まなくて、あべしん投了。
いや~~~、本当にひどい将棋だった・・・。
というわけで私は、1勝2敗で順位決定戦にも残ることが出来ませんでした。
□光の速さで去り中学選抜へ
予選はM着君5戦全勝。
A井くんは、M浦くんとM着くんに敗れ3-2。
M浦くんは、A井くんに勝ってM着くんに負けて4-1通過かなと思ったら、なんと別の子に2敗目をしているではないか…。
M着くんは全勝通過で1枠。残り3枠を3勝2敗の5人で点数で争う。
計算の結果…
・2位通過 M浦くん(3-2)vs 3位通過 SI藤くん(3-2)
・1位通過 M着くん(5-0)vs 4位通過 A井くん(3-2)
あひゃ!!
私はその間、女子の部1位代表のY島さんと20分30秒でガチバトル。
1局目は詰みを逃してもらって私が勝った。
これが2局目。先手が私。
以下、△45歩、同歩、同桂、46歩、37桂成、同銀。
ここで△75歩なら困っていたような気がした。本譜は以下、△86歩、同歩、75歩だったので85桂。
桂馬が生還した。以下、88歩。
これは悩ましい。ヨコに飛車を逃げても振り飛車が良さそう。
しかし、良さを追求するために▲73桂成と踏み込んだら89歩成、62成桂、86飛で突然戦いになった。
以下、▲58金、88飛成、48金左、79龍、39桂、43銀、45歩、46歩、55角、33桂、46角、88龍、64角、45桂。
上図以下、強気には強気で▲53角成と踏み込んだがこれが良くなかった。
以下△37桂成、同金上(▲64に角を残して同角と取り堅さをキープしないといけなかった)、57角。
当然の54馬に、49飛、29金、48銀でうぐうう。
いきなり負けになった気がした\(^o^)/
後手玉は詰まないですからね~~。
以下、▲同金。
ここが運命の3択問題。
1、同角成
2、同龍
3、同飛成
これソフトにかけてもなかなかすぐには分からなかった。
正確に指すと1は後手負け、2は互角、3は後手勝ちらしいです。
ま、じっくり読ませると結論変わるかもしれないですが、かなり難しい局面であることに間違いはない。
上図以下、本譜は△同角成、38桂、37馬、同王、48龍、28王、37金、17王、27金、同桂、29飛成、32馬、同銀、31銀。
2七の銀冠が金と交換になって先手の持ち駒になったので後手玉に詰みが生じている。でも実際は、読み切れていません。
上図以下、仮に△同玉としよう。
ここがすでに運命の2択になっていて、多分ほとんどの人が30秒なら間違うと思う。
金・金・銀なので~と、2枚ある金を42へ打つと詰まない\(^o^)/
ここは▲42銀からしか詰まないというのをK沼研修会員が発見した。
私なら絶対間違える、これは間違える。
再掲下図。
本譜は・・・
△33王。
この手を見て「いや~~Y島さんマジで詰将棋作家、センスが溢れ出ている…隠しきれていない」と思った。
上図以下、▲22角、23王、13金。
以下、同香、12銀。
以下、△同玉、11角成。
以下、△同玉、22金まで。
コメント
かんべ おかた
2022/06/08 URL 編集
あべしん
あひゃ、まさか2歩が見えていないとは!そして▲29桂があるのか。あひゃですね。ご指摘ありがとう。
そうなるといよいよ寄せ方が分からなくなってきた。というか、OKB君結構細かいところまで読んでて驚きますww
2022/06/08 URL 編集
かんべ おかた
昨日もH輪さんのブログ観て、I泉くんVSねこPくんの詰み筋と本当に桂を先に打ったら不詰なのか信じられなかったので読みましたよ!
あべしんさんは詰みわかりました?初手取る手も逃げる手もどっちも難しかったですよ!
2022/06/08 URL 編集
あべしん
龍抜いて詰めろなら良かった。もしかしてそれすら負けになってるのかと焦りました。勝つまで長いっすね。
I泉くんvsねこP戦は桂打の意味が分からなかった。
初手馬切りしか見えないのですが(笑)30分考えても詰まなかったのでやめました。
しかしそうかOKB君の言葉からヒントを貰ったので、再度考えました。
初手はすぐわかりました。確かにそのあとがめんどくさい!!30分考えてようやく読みきりました\(^o^)/これは難しいですね~。
しかし初手が見えれば指しながらなんとなく詰ましていく感じでしょうかねぇぇ。
2022/06/08 URL 編集