棋戦 :2021年11月27日
第75回全日本アマ将棋名人戦 予選2回戦
▲N七段(前名人)vs△I四段(東京都)
山形新聞掲載日:2022.3/8~2022.3/10 (全4譜)
・1譜 3/8(火) ピンチの前名人
・2譜 3/9(水) 強い大学将棋部
・3譜 3/10(木) 天使の跳躍?
・4譜 3/11(金) ようこそ山形へ
戦型 :後手居角左美濃
※千日手指し直し局
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□ 第一譜 ピンチの前名人
この対局はN川七段が天童市に移住して一発目の全国大会。前名人として2連覇がかかっている+天童開催なので、いわずもがな、N川七段にとってベリーベリー大事な大会なのである。
ところが、すでにご存じの方も多いと思うが彼は2連敗で予選落ちとなった。それは勝負事なのでしょうがないことですが。
この日私は、午後から会場で本戦の記録係をやっていました。
したがって、N川七段の予選の将棋は見ていないし、事前に「人数的に観戦記は回ってこない可能性がある」と言われていたので、むしろ全然OKです!と答えていたところで、後日私に回ってきたのはたまげたなぁ…。
書きやすいといえば書きやすい、書きにくいといえば死ぬほど書きにくい題材だと思った。
一番の問題は、私が100%観戦記者ではなく微妙に選手の要素があること。なので、「ここはこうするべき」なんて書こうものなら「おまえが言うな」というブーメランが秒で飛んでくるかもしれない(みんな優しいので口に出さないと思うが)のでそこに気をつけようと思った。
N川七段の予選ブロックは超がつく鬼ブロックで誰が抜けてもおかしくない状況。ゆえに予選落ちもまぁしょうがないね、という感じにするのが王道なのは間違いないが、しかしそこを説明したところで何になるんだと。N川七段のプレミアム感をここで殺す必要はないだろうと思い書かない事にした。※これがのちに大当たりに繋がる。
というわけで、あまりそのあたりは触れないように書こうと思った。素直にN川七段の山形開催の全国大会のデビュー戦について、それに対する私の言葉を書こうと思った。
さて、本局で解説したポイントについては、私がN川七段と初めて対局させていただいた下記のイベントで聞くことができた。
その時彼は、「いや~あの将棋載るんですか…。見所がないですね・・・」と言っていたのが印象的だった。
□ 第二譜 強い大学将棋部
N川七段の対戦相手のI四段については、下記のサイトで調べました。
ソフト指し対策の金属探知機によるボディチェックは、これ将棋のSF小説ではなくマジですからね。ベルトとか金属だったら引っかかるのかな。対局中の服の素材とかも気をつけねば。
□ 第三譜 天使の跳躍?
N川七段用意の居角左美濃対策。秒読みの中で放たれた天使の跳躍?がなんと…。
天使のような~
悪魔の笑顔~♪
になってしまった。ここがこの将棋のハイライトシーン。あんまり悪手を大々的に取り上げるのも気が引けるが、正直ここくらいしか書くべき点がなかったので、とりあげさせていただいた。
□ 第四譜 ようこそ山形へ
ウェルカム トゥー ヤマガタ!
この観戦記の掲載が3/11。入稿はとっくに終わっていた。
その間に、N川七段が全国朝日アマで全国優勝をしました!
11.27全国大会予選落ち
↓
翌3.6全国大会優勝!!
全国アマ名予選1回戦で負けた相手にリベンジするなど、N川七段やはり強かった。
鬼ブロックだから予選落ちしたとか書かなくてよかったぜ~~。
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