□2022.1.16 東日本支部名人戦の天童枠出場を逃す
天童枠は逃したが一般入試(県大会経由)からのルートは残されている。
とはいえ、県大会へ行くとアマ将棋界のスーパースターN川七段が待っているという現実がある。
いや、もっと現実を見ようか。
そもそもN川七段がいなくても、いつメン(Y五段、H五段、HMM四段)と戦わないといけないのでかなり無理ゲー感がある。
□2022.1.16~ コロナの感染者が大爆発
200人を今でも普通に越えているので、あべしん道場も全くやっていない。私自身将棋を指す機会を失っていった。アニメ「鬼滅の刃~遊郭編~」も終わり日々の楽しみが無くなった。
□2022.1.29~数十年ぶりに将棋倶楽部24に熱中する
ビギナー向けに戦法理論をまとめようと思い、ネット将棋を指そうと思った。
それが1/29の話。そこから大会直前の3/5まで将棋倶楽部24を83局指した。
プラス、他のネット将棋も含めると数えていないけど合計150くらいは指したかもしれない。
ただしこれは、最初に述べたように自分のため・棋力向上のために指したわけではない。今後、指導関係でやっていこうと考えている戦型について経験値を高めるために指している。いわゆる教材作りをしていた。
なので、わざと勝率が悪い形を指してみたり、「指導にはこっちのが方がいいかな~」と実験的なこともやったりしており、点数上げよう!強くなろう!みたいな目的は一切なかった。
□3/5(土) 転機
Twitterを見たら全国朝日アマ名人戦に本県代表のN川七段が出場しているではないか!
もちろんN川七段が代表なのは知っていたがこの日が大会だとは知らなかった。
なので、N川七段が全国大会で勝ち残ったら明日の県支部名人戦には来るんだろうか?とまず思った。
まぁ、でも負けたら当日帰って翌日参加するのかなとか思っていたら、N川七段ベスト4へ。えええええ、やっぱ強い!!で、ベスト4以降は翌日と書いてあったので、この時点でN川七段の県支部名人戦の辞退が決まった。
あれ!??
あれれれれ????
これは本当の本当に、県大会を優勝するラストのラストチャンスが来たのではないか??
と、思った。
そこで私はPCを起動させた。
学生時代は六段あったので、とりあえずそこへ返り咲こう。
もしそれが出来たなら、
俺は…
明日…
やれるかもしれないぞ!
結果、
マイナス150点
\(^o^)/
1日中やってこれかよ!点数大暴落です。
将棋もだんだん雑になってくるし、ひどすぎです。
六段になったら県支部名人戦でやれるはず!という暗示も成就しなかったので、それが呪いとなって跳ね返ってきて、心身ともに大ダメージ!
まったく、本当に、うまくいかないですね~~!
□3/6(日)県支部名人戦の朝
無意識に2000年シドニーオリンピックで金メダルを獲った高橋尚子選手の動画を視聴していた。
金メダリストから勝つために必要なメンタルを学ぶゾい!
続けて、高橋選手が練習中に聴いていたhitomiの「LOVE2000」を熱唱!
「愛はどこからやってくるのでしょう~♪」
だんだんテンションが上がってきたぞ~~!!
車の中では「LOVE2000」の次のシングル「サムライドライブ」でさらにテンションを上げていく。
2000年といえば自分は高校生、こういったヒット曲をMDで聴きながら24を指していたっけなぁ。
□天童パルテ
会場9時着。会場設営の手伝いを来ている人たちで行う。
出場者名簿を見ると例年より参加者が少ない気はしたがトップ層のレベルは特に変わっていない。
支部対抗戦はかなり面白いことになっている。
遊佐支部と鶴岡市支部にそれぞれ、Sみすず氏とNあーみん氏の名前が。このふたりは学生時代に女子の大会で全国入賞歴がある強豪。いや~それにしてもこの二人が揃って大会にでる姿を見ることができるとはな~~という感慨深さの方が大きいですね。
とはいえ優勝候補は、寒河江支部に違いない。O沼氏・S竹氏・あべりー氏が鉄壁なんだよなぁ。
□県支部名人戦抽選
ここ数年、もしかしたら5年くらい?もっとかもしれないけどH田五段・Y寺五段・ほまみー四段にはどんなに優勢になっても必ず最後に逆転で負けるという状況が続いている。圧倒的な終盤力の違いをみせつけられ滅入っています。
なので抽選の神よ、なるべくこのメンバーとは当たらないようにおねがいします!!
方式は、A・B2組に分かれて、4回戦を行い1位同士が決勝という仕組み。
酒田荘内支部は、Y寺五段とH田五段の2枚看板が強烈でA・Bと分かれるため必ずどちらかとは当たってしまう。
鶴岡支部は、やはりほまみー(アマ名全国ベスト16)君の動向が気になる。なんせ彼は本日の優勝候補筆頭株なので、ぜひとも私と反対方向のブロックへ行ってもらいたい!
そして、ふたば大石田支部のM子五段も強い。こちらもぜひとも私と反対側へ。
抽選の結果・・・
Aブロック…あべしん・H田五段・ほまみー四段
Bブロック…Y寺五段・M子五段
先生!私これ2敗確定ですよね!?( ゚Д゚)
ああああああ~~~。
そして1回戦から、超難敵H田五段を引いてしまった。
□予選1回戦 vsH田五段(酒田荘内支部)
先手が私で後手のH田五段は5筋位取り。
正直彼は戦法なんてどうでもよくてとにかく相手に時間を使わせてめちゃくちゃな力戦にして終盤力で勝つというゲームプランなので、私も対5筋位取りを指しているというよりも、H田五段とどこで殴り合いになるかというストリートファイトをしているという心境である。
上図以下、△35歩!H田五段早速やってきましたね~~(笑)。
本当にね、将棋ビギナーの人はH田五段の将棋は絶対に参考にしてはいけない(笑)。
5筋と3筋の位をとるとか無理だからね、もたないでしょう。3四の空間は傷になるし、このあとどうまとめるのかも不明。これはもう常人の腕力では不可能です、H田五段専用です。
意味としては▲3六歩から高美濃の進化を消したということだがそれ以上に「仕掛けてきたら?」というニュアンスがある。
私もここでぶちきれてよっぽど▲5六歩からいこうと思ったが、H田五段の終盤力は脅威なので銀冠まで発展させて守備力をUp。
そんなわけで下図。
後手陣はすんごい形である。次に△6四歩から盛り上がってこられると厄介なので上図以下▲95歩△64歩▲94歩△65歩・・・・とさばきあって下図。
先手の方針は小駒を入手して適当なタイミングで3四へ打つ。その駒が桂馬であれば効果大。当然H田五段もそれは分かっていて上図のように桂馬を逃げる。ここで分かってはいたけどあまりよくない手を指してしまいました。以下▲5一角成。
うー-ん。以下△5二金引、61馬、63飛、72馬、3四銀とされてガタガタだった後手陣が急に厚くなった。
あひゃーである。以下、66飛、△53銀に75歩も最悪の手だった。
1手前の△53銀は陣形を引き締めて次の△5七桂成を狙っているのかなと思ったら全然違った。よく見ると封印されていたはずの居飛車の角筋がスーッと通ってきているではないか!( ゚Д゚)
以下、△5六歩!!
これはもう、完全に逆転されたと思った。居飛車が手厚すぎます。
進んで下図。
後手の攻撃が龍・角・桂に持ち駒「銀」と完全に急所に入っている。後手玉はまだまだ寄らないので必敗形になったと思った。
H田五段と指すとどんなに優勢な将棋でも必ずあっという間にひっくり返されてしまうというパターンが今回もきてしまった。以下ヤケクソで▲5九歩。
H田五段は「もう1ラウンドか」と呟いて△8九竜と桂馬を拾う。次に4六桂の狙いで自然な手、厳しいです~。上図以下はもう受けてもジリ貧なので最後に無理攻めを決行して下図にいたる。
△2二桂が3四に利いていて攻めがつながらない。とはいえここで角を引いたら勝てない。仕方ないので上図以下▲5六飛の勝負手。
しかし以下△4八龍、同金、45歩で攻め駒を一掃されてしまう。
以下、▲3一飛、32銀、11飛成、67角、57飛、66角、3四香。
上図以下、△同桂で自信なしだったが△4四王だったので22龍、46歩、32香成で逆転の風が吹いてきた。
冷静に局面を見ると逆転というよりも、もはやこれは先手の勝ちまであるゾ!という局面だと思った。かなり心臓がどきどきしてきた。進んで下図、いよいよクライマックス。
合駒しても良さそうだが強く▲17王と上がり△4五角成の瞬間に勝ちにいこうと思った。
さぁ、ここだ!
ここで絶対に何か先手に勝ちがある(読みきれていない)。
このくらいは、ネット将棋で鍛えた早指し力で発見したいところ…。
ーしかしであるー
全く手が見えないのだ。
肝心な時に手が見えない!
ここぞという時に決め手が見えない!
これではいつもと一緒ではないか…。
時間は迫ってくる。
しょうがないので時間稼ぎの王手を連発。
上図以下▲33銀、54王、24龍、34金、72角、63桂。
絵にかいたようなダメな寄せの典型「王手は追う手」。上図ともなると弾切れで「王手は追う手」すら続かない状況で、いよいよなんらかの決断を迫られる。
ここで▲34龍は△同馬で明らかに詰まないので負け。
以下、▲1四龍と鬼辛抱。
完全に相手のミス待ちに全振りした手である。以下、△33金上、同成香。
質駒の銀を取られて、天を仰ぐ。
以下、△2七馬、▲同王、△2六歩。
うーん、嫌な筋がたくさん見える。
見えるけど自分の実力ではどうやって詰むのかが分からない。
H田五段の終盤力なら読みきっているのかなぁという感じ。
以下、▲17王。
以下△2五銀なら▲45銀、同王、56角、54王、66桂、44王、34成香で詰みである。H田五段、何か用意しているのかなと思ったら~~
以下△2七歩成!( ゚Д゚)
なんと打った歩を成り捨てた!
( ゚Д゚)これはもしかしたら、詰まないのでは??
詰まない場合は後手は受けに回ってくる可能性があるので、後手玉への寄せの筋を28秒まで確認。
以下▲同王にH田五段も28秒まで考えて△2六歩。
( ゚Д゚)again!?
以下、
▲1七玉 △2七歩成
▲同 玉 △2六歩
▲1七玉 △2七歩成
▲同 玉 △2六歩
▲1七玉。
全ての手でお互い28秒まで考えての運営泣かせの鬼着手。
すでに予選1回戦最後の対局となっており他の選手を待たせている状況。
「なんでもいいから早く終わってくれ~」というほかの選手の声も聞こえてきた。
鬼メンタルなので28秒まで俺は考えます!!
後手の持ち駒の歩が2枚になった時、H田五段は「詰まないのか…」と言って上図以下△2八銀、26王、25歩、同竜、3七銀不成と手を変える。
以下、▲同桂、2八飛成。
ここで、勝ちを決める手がある。
終盤戦における、攻守入れ替えの手筋。
終 の 秘 剣
逆
王
手
H田五段投了。
うおおおおお、本当久々に勝った~~。
時間が押していたため感想戦はなし。
駒を定位置に並べているときに、K野元県名人から「下図で▲14竜と逃げた辛抱はさすがだ」というコメントをいただきました。
ひどい手ではあるが、自分から最後まで崩れない将棋を指せたという点ではよかったかもしれない。
ちなみに勝ち筋をやはり私は逃していましたね。
再掲下図。
ここで本譜は▲33銀から王手は追う手で形勢を損ねたが、正着は上図以下▲2四龍、34金。
ここで分からなくて本譜はこの順を選ばなかったが、よく見ると▲5六銀が絶好手。
▲24龍の利きがあるので先手玉は詰まない、5六銀は退路封鎖の駒にもなっており、これなら明快に先手勝ちでした。
そしてH田五段も勝ちを逃していました。
再掲下図。
本譜は、以下△2七馬だったが、ここで△2五銀と退路封鎖をされると…
先手勝てない。理由は△4五馬が攻防の要になっているから。本譜は、後手が馬を先に切ったためこの順にならなかったというね。
いや~~、終盤難しすぎます!
正直、全然読み切れていなかったので運が良くて勝ったというところです。
難敵を下して1-0。
今までにない立ち上がりに私が一番驚いています。
□予選2回戦vsKさん(新庄支部)
Kさんは昨年の県支部名人戦の準優勝者。
先手が私。
玉頭攻めが厳しいので優勢を意識していた。しかし以下△33金右と上がられて…
分からなくなった。正確に言うと有力な手がありすぎてわからなくなった。
結論から言うとここでは、▲55歩、52飛、54歩、同飛、89飛と指すべきでした。
以下△77馬、85飛で攻め合いになりますが、先手の方が陣形が堅いので勝っているという方針でやらないとダメだった。再掲下図。本譜は相当ひどい手を指した。
以下、▲2七銀!
攻め合いのような展開を嫌い、上部を厚くしてじわじわいくぞ~という意味だが以下△7六馬とされてあひゃっとなった。
馬が攻防に利く良い位置へ。直前に▲2七銀と上がったことで横からの攻めも薄くなっている。これはもうかなり難しい将棋になってしまったという感じ。上図以下、▲55歩、52飛、54歩、同飛。
そう、こういう展開になると▲2七銀と上がった意味がまるでない。
以下、▲6四角、同飛、65銀、同馬、同桂、同飛、74飛、57歩。
とりあえず捌く展開にはなったものの△5七歩と打たれて容易ではない将棋だな~と再認識。以下、▲同金に△5六歩。
守りの金が一枚はうわずってしまう展開で気持ち悪い。以下、▲同金、68飛成、46角。
ここで本譜は、△62龍だったので▲63歩!、61龍、91角成、△83角、▲54飛で勝ちになった。
途中△83角に代えて△73歩には▲6四飛がぴったりである。
再掲下図。
最初から6一龍と1段目に引かれていたら先手まずかった可能性がある。
以下、▲91角成は73歩。
ここで▲6四飛と寄れないのが▲6三歩と打つことができた本譜との違い。上図以下、▲84飛は48銀(同金は75角)が厳しい。
この展開だときついっすね~。
実はKさんには去年の支部名人戦で同じ戦型で負けている。やっと1勝を返しました。。。
□昼
カレーか牛丼を選べるので前者を。

牛丼は、固形物なのでリズムよく食べないと食べきれない懸念がある。自分は液体のカレー派ですね~、そっちの方がハードル低いでしょう。
□予選3回戦 vsほまみー四段(鶴岡支部)
ほまみー君(山形大学)は、昨年の全国朝日アマ名人戦&全国アマ名人戦でどちらもベスト16の好成績。現時点でN川七段を除けば直近の実績では山形で一番強い可能性がある。したがって、N川七段がいない今大会、優勝候補大本命だ。
後手が私。先手ほまみー君の▲66歩が本当に手ごわい。
並の相手であれば以下△3二飛で後手が勝ちやすい将棋になるのだが、ほまみー君の研究と地力が高すぎて全然うまくいかない。現に過去2局、絶対勝たないといけない対局でほまみー君にこの相振りでボロ負けしている。
1局目は、令和1年の県朝日アマ決勝の舞台。
2局目は、令和3年の朝日アマ準決勝の舞台。
彼は昨年の全国アマ名人戦でも全国優勝経験のある人にこの相振りで勝っていたりするのでほまみー君は相当極めている感じがする。
困ったので上図以下△1四歩と正攻法で勝てない相手に使う変化球を投げたら堂々と▲16歩と受けられてしまった…。
いやいやいや~、マジですか。1筋交換が入れば後手にだけ端攻めの権利があるので後手が指しやすい相振りになると思うんだけど。しかしそれでも自信ありとみているのかほまみー君は。ビビったので今日は相振りをやめておこう!と思いました^^
というわけで、クソすぎると評判のあべしんの対抗形居飛車を発動することにした。研究しているわけでなくフィーリングなので色々ふわっとしているんですよね(笑)。
はい、下図をご覧ください。右四間にして穴熊に組もうとしています。
以下、▲45銀、同銀、同歩と動いてきた。
この銀ぶつけ定跡は有名!直前にアマレンの「ニーダの定跡研究」にも書いてあったのでバッチリ、ラッキーと思った。
上図以下△5四銀と打つ!
これは上図以下仮に▲2五銀なら△4五銀で3四を守るという意味だ。
そして何もしなければ次に△4五銀と歩を食べるので先手はここで▲5六銀or▲4六銀と指す将棋になる、これが私の昔覚えた昭和の定跡である。
ところがである!
現代っ子のほまみー君は、「ふーん」という感じで▲8六歩と突いた。
( ゚Д゚)え…
時が止まりました。
いや、そうだよね。
言われてみればそうだよね!
現代の目で見ると銀なんて投入しないで8筋から軽く動いた方がイイっすよね(笑)。
やべぇぇぇぇ、自分の定跡が昭和で止まってるぅぅうう。
いかに普段、勉強していないかというのがバレてしまった。
進んで下図。
そうはいっても、仕掛けないことにはしょうがない。
以下、▲同歩△77角成、同桂、55角、87飛、45銀!
この△4五銀が町道場のおっさん流でなかなかの迫力、気持ち悪いのでは?と思った。すると以下、関係ないですっと▲8四歩!
これにはびっくりしました。以前も書いたがほまみー君の「勇気」はマジですごい。
ここで▲8四歩が通るという読みが信じられん。
以下、△3五歩。
これでどうするんだろう~と思ったら▲4六歩!とさらに攻め駒を呼び込む。
いや~~、勇者すぎるでしょ~!!
以下△同銀、▲5六歩。
ここまできて、( ゚Д゚)やっちまった!という事に気づく。
仮にここで角を逃げると▲6八角で銀がタダになる。
これは投了級。
再掲下図。
とはいえ、角を逃げないとなると△77角成と切るしかない!それだと角・桂交換なので明らかに苦しい。しかし、それを選ぶしかないという事は、ここ数手でまんまとほまみー君の読みの中に入ってしまっていたということ。ヤバいっス。上図以下、77角成、同飛、36歩、同歩、6五飛。
角桂交換の駒損だがいちお穴熊が堅い。まだこの変化はかろうじて後手が悪いながらやれるところがある。以下、▲68角。
これも切るしかないですね。以下△同飛成、同金、88角、78飛、99角成。
一応小駒2枚と大駒を交換した計算になった。
以下、▲61飛、44馬、63角、37歩、同桂、32金上。
堅さだけは残しておかないと逆転はないので…。以下▲45銀。
さすがに△33馬と引いて次に△44歩なんていう手が間に合うわけないですよね~~。せかされるままに以下△3七銀成、同銀、45馬、同角成、44香。
大駒全部ぶったぎって食いつけば何かが起こるだろうという攻め。正確に指されたら無理攻めだと思うが嫌だと思う。例えば以下、馬をどっかに逃げて△4九香成に▲3八王でも先手勝ってそうだが気持ち悪いですよね。
というわけで上図以下、▲同馬、同歩、43歩、同金直、3九香と自陣に手を入れるほまみー先生。
リフォーム業者の方でしょうか?笑
仕方ないので勝っても負けても△4五桂と打って守備駒をはがしにいく!進んで下図。
筋です!という感じで打った△3七歩だったが局後に▲4八金なんて手が発見されてそれで全然ダメでした。
本譜は、▲同金、46銀、32銀成、同金という展開に。
△4六銀は後手にとって攻防の生命線。先手が駒を渡しすぎれば△3七銀成以下の頓死筋もあるので慎重になる局面。そういう観点から考えると、次の手は自然なのかもしれない。以下▲5七金!
( ゚Д゚)!これ、実際指されると驚きます。
飛車が横にスーッと通ってくるので頓死筋が消えたっていう主張なのか?難しすぎてわからない。
↓
まぁ、どっちにしても「終盤は駒の損得よりスピード」だから△3七銀成といくしかないかな~と思ったが、同香のあと詰めろを続ける手が見えない。
※感想戦でy寺五段が「△3八歩では?」と指摘。なるほど、全然見えていなかった。
↓
本譜は、秒に追われ手が泳ぎながら上図以下△5七銀不成。
私、頭を抱えた。相手の王様と反対方向の金をとって飛車の横道も利いてきたので最悪な手を指したのではないかと。
↓
するとほまみー君、「う~ん」と秒読みギリギリでなんと、
龍を切ってキター( ゚Д゚)
これには私もドッヒャーです。以下△同王、44桂、31歩、43金。
これが詰めろにならないとすれば先の▲21飛成は悪手だったということになる。
私の読みでは、後手玉は詰まない!!
勝ちにいく△6九飛を選択。
ここで▲3八飛なら、4八銀打、同飛、3九飛成で勝ちなので先手玉は受けがない。
上図以下、△3二桂成、同歩、44歩。
これは、以下△3九飛成、同王、4八銀打、同飛、同銀不成、同王、78飛、58金、4六香で詰み。
以下、▲同金、38金ではっきりした。
序盤中盤終盤必敗形だった将棋が、いきなり勝ちになった…。自分ではこれといって何も良い手を指した気がしないのだがこういう日もあるんだなぁという心境。
H田君に続いてほまみー君にも勝てるなんて驚きです。
「こーんなこーとは、いままーでなかった~♪」とトイレで思わず歌ってしまいました^^
「優勝の気配」。
□予選4回戦 vsS藤Kさん(米沢支部)
79歳の県棋界のレジェンドです。
ここまで私3連勝。S藤さん2-1。ここをしっかり勝てば全勝でAリーグ1位確定、決勝戦となる。負けると、3-1の点数勝負になるのでここまできたら勝たないといけない。
先手が私。後手S藤さんの天守閣美濃を玉頭から削りにいく。
ここはさすがにどうやっても勝ちだろうと思っていた。
しかしその矢先、以下△2六飛というS藤さんらしいアクロバットな手が飛んできた。
仮に以下▲2七銀打なら3七角成、同金25飛ということである。
寄せに銀は一枚残しておきたいので▲3九王、37角成、同銀、25飛と進む。
さて、この局面を迎えて思ったのは・・・
意外なほど、先手をもって次に指す手が見えないということ。
\(^o^)/
どっから攻めたらいいのかわからない!
それどころか変な風に受けたせいで少し先手玉も気持ち悪くなってきた、怖いという感情も芽生え始めた。
ー流れがおかしいー
以下進んで下図。
全力で43の地点を攻めているが相手も全力で受けている。
おそらく、ここからバラす手順を工夫すれば後手玉は寄っているであろうというのが第一感。
しかし、30秒ではそれが読みきれない!!困ったなあぁぁ~~というわけで以下▲45飛。
4筋に歩を打てるよう飛車をバックしました。以下、△8四飛と徹底防戦。
以下、▲7四歩、同飛、6四歩、同飛、44飛。
これは次に4筋バラして6四の飛を抜くねらいである。とはいえ、変な攻めである。
以下、△5四飛、同飛、5三香、4三桂成、同銀、同角成、同金、6四飛。
ここも変な変な逃げ場所だった。以下、△7五角、74飛、5七香成。
ついに先手玉に火の手があがった。以下、▲7五飛、4七成香、62飛成、52歩、44歩。
正直もうどうなっているのか分からないですね~~。
以下、△66角!
これは絶好手を指されてしまいました。もはや負けまであるかもしれないという心境で動揺を隠せません。頭がパニック。以下▲5七歩。
ここで以下△同角成だったので▲4八銀打と先手で受けることが出来て局面がわかりやすくなって勝ちになりました。
先手玉には詰みがないので、手番が回れば▲43歩成てほぼ詰みである。
再掲下図。
感想戦でH田五段も言っていたのですがここで△44角と歩を払えばまだまだ難しい将棋とのこと。
私もこれは、対局中指されたらかなり嫌でした。まず第一に先手玉の安全度(次に△2七銀とか打たれた時の)が分かりません。おそらくかなりまずいんだろうなという感じ。かといって後手玉に迫る手は何が有効なのかが分からない。仮に受けるにしてもどこを受けたらいいのかもわからない。局面は互角でも指す手の難易度は各段に先手の方が難しいという将棋だったと思う。
結果的になんとか勝ててよかったです・・。Kさん強かった、最後の粘りが序盤中盤と同じ人が指している人と同じとは思えないっす。それにしても79歳でこの棋力は強すぎる…。
□予選リーグ終了
◎Aリーグ
4-0…あべしん→決勝へ
3-1ほまみー君→3位決定戦へ
2-2H田五段→点数で5位決定戦へ
◎Bリーグ
3-1…Y寺五段→決勝へ
3-1…M子五段→3位決定戦へ
3-1…Y田くん→5位決定戦へ
このリーグは、Y寺さんはM子さんに負けたけどY田君に勝った、M子さんはY寺さんに勝ったけどY田くんに負けた、Y田君はY寺さんに負けたけどM子さんに勝ったという感じで3すくみでした。
そんな中でも1位で決勝に抜け出してくるY寺五段は流石すぎます。
□決勝 vsY寺五段(酒田荘内支部)
ここ数年勝てていないH田五段→ほまみー四段→そしてY寺五段と次々に当たるという試練もこれが最後、試練をフルコンプリートできるだろうか。
私が県大会優勝するときは、いつもこの面々が私と当たる前に負けて、その隙をイタダキしていたのですが今日は豪華コース。なんということでしょう!
さて、この棋譜は山形新聞に私の自戦記で載る予定ですので最後だけ紹介します。
後手が私。Y寺さんの自陣龍に対して、何か手を作らないといけない局面。
△55歩は▲6五銀が角取りなのでちょっと怖い。
しかし ピコーン💡と閃きました。
以下△4六角、68金、73角。
▲6八金と一路ずらして離れ駒を作る。
↓
ここで▲78金なら角が△6四から△7三に移動しているので△55歩が厳しい手になる。
上図以下、▲6五銀だったので…
すかさず△9五歩、▲同歩、55角と飛び出す。
これが先手にとって妙に受けづらい筋になっている…。
私もまさか平手の将棋で、ましてや持ち駒「歩」だけでこんなにうまくいくとは夢にも思わなかった。以下、▲66角、同角、同歩、79角が決め手。
以下、▲7八金、97歩、同桂、同角成。
ここでY寺五段投了。以下▲89王は77桂打、同金、同桂成で必至となる。
決勝戦は、終盤が無かったので正直助かりました…。
まとめるとこの大会は私が神掛かっていたと思います…。
信じられないわ~~~。
いや~~、2018年の県朝日アマ名人戦以来の県優勝です。
N川七段が不参加だったとはいえ、私が優勝すると予想した人はいないのではないでしょうか。
自分でも力が相当に落ちているというのは分かっていたのでこの結果は望外です。
天童支部一発代表予選で小学生と高校生に負けて代表落ちしたときは、\(^o^)/だったけど、まさかそこから県大会経由で優勝するというのは異色の経歴すぎると思う(笑)。
□表彰式
東日本大会は行く予定ではいますが、もしかしたら「行ってはいけない」と言われる可能性があるかもしれない。そのときのために6位決定戦までしたのだと思う。私の把握している感じではすでに今回の入賞者のうち2人の社会人が「俺は行けないな~」と言っている状況。参りますね~。
そしてこの日、N川七段が全国朝日アマ名人戦で優勝した。すごすぎる!!
私は一瞬の隙をついて県大会優勝。
N川七段に「N川七段来なかったので優勝できました~」とお礼のメールを送りつけました。
そして、県大会優勝と全国大会優勝、互いに称え合ったのでした…⤵。
放課後、交流室へ棋具を片付けにいくと、4月から山形を離れるA達県小学生名人が最後の挨拶に来ていた。「俺みたいに強くなれよ」と、このタイミングで言ってやることができてよかったです^^
□本日の副賞
よくわからないけど凄そう!
早速、調理開始。
↓
沸騰したお湯で5分茹でます!
↓
水で洗います!!
↓
どどーん!!
冷たいそばがお勧めと書いてあったのですがこの日はネギがなかったので、豚肉とブナシメジとえのきとまいたけで温かいつけ汁を作りました!つけ蕎麦スタイル最高です。蕎麦は、細い系ですが触感や噛み応えもよく美味しいと思います。
後日、煮詰めたなめこのタレを冷蔵庫で冷やして、それを蕎麦と共に食してみた。
うまい!割り子そばみたいで美味しかった。
結論、冷たい蕎麦の方が蕎麦自体は美味しく感じます!これは間違いないです!
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コメント
ぷりうす
2022/04/11 URL 編集
あべしん
え、山形限定のローカル食べものネタの記事読んでるんですか?笑 ありがとうございます。逆にうれしいです。
東日本大会は、一局一局精一杯指します!
ありがとうございます。
2022/04/11 URL 編集