2021.11.27(土) 全国アマ名人戦1日目、午後から記録をとりました

□11.27日(土)
オートバックスで早朝から冬タイヤに交換。このタイミングを逃したら本当にやばい。午前中、他にも色々やることがあってバタバタ。今日はここからノンストップです。

13時半、天童滝の湯ホテルへ。

朝から全国アマ名人戦が開催されている。

天童将棋教室の子ども達も手書き記録係+PC入力記録係として大会運営に協力していた。

小学生の低学年スタッフも多数いて天童将棋交流室の教育力の高さが垣間見えた。

H輪先生から途中経過を教えてもらったがそれまで会場にいなかったのでそこに至る雰囲気が分からずイマイチ乗り切れない。途中参加の難しさよ。

こういう時に何かミスっちゃうので気をつけないと。

そして、来たばっかりなのに昼食チケットを頂いてしまいました。

が!!すでに昼ごはんは道中食べてきたのだった。

うーん、流れに乗りきれない…。

とりあえず昼食会場へ行ってみて、

記録係が座っているテーブルを見つけたのでY田くん(山大)に弁当をあげました。

S野GくんがY田くんが一人で弁当2つ食べている光景を見て「後から来た人は絶対ヤバい人だと思いますよね」と言っていた。笑

さて、弁当をあげたのはいいとして、早々と昼食会場を去ったのは悪手だった。

ここまで大会はどんな状況かを彼らに聞く機会を逸してしまったからだ…。

会場へ戻る、室内がかなり暑い…。

記録係のA達県小学生名人がやってきた。

「暑いね。空手着に着替えた方がいいんじゃないの?」
「いや、そっちの方がやばいです。あれは汗をかくと大変です」と言っていた。

空手の全国大会は負けてしまったとのこと。

「ちなみに空手の型の方なの?ガチでやる方なの?」と聞いたらなんとバシバシやりあう方でした( ;∀;)

自分より身長・体重がある相手とやりあわないといけないのでかな~り大変らしいです。普通に顔に傷できてるし痛いっすよね~。

空手1本ではきついのでグレイシー柔術も覚えて総合格闘技で生きていくしかないな!!

さて、午後から私は何の仕事をするんでしょうかと思ったら記録係でした。
私が手書き係でT野くん(小4)がタブレット係。もしかして山形市子ども将棋教室来てた?

本戦1回戦 ▲H五段(三重)vs△O五段(長野)
コロナ対策で盤面の間に飛沫防止シートがあり、角度によっては指し手が見えないところがあると気づく。対局前にそれに気づき椅子の位置を直す。

H五段は現役の高校生で全国高校選手権と新人王を獲得しており所謂高校チャンピオンですね。O五段は全国朝日アマ4位でアマプロ戦ではプロに勝っていたと記憶しています。強豪同士の一戦です。

「棋譜とらせていただきます」と挨拶すると、O五段非常にハキハキと返答してくれて、気持ちよかった。

14時39分対局開始。
将棋は、仕掛けたあたりではO五段がリードしていたと思うのですがH五段も徐々に実力を発揮しはじめ形勢は互角くらいに戻った印象があった。

流れは若い人かなと思ったらO五段もギリギリの凌ぎで簡単に土俵を割らない。H五段に終盤千日手の筋もあったが3回まで同じ手順を繰り返して4回目で打開。やはり形勢良しとみているのかと納得。

ところがO五段の一見フワッとした手がすごい厳しい手に繋がったようで最後はO五段の勝ち。ひえ~と驚きました。188手の大熱戦、16時9分終局でした。

 終局後の棋譜チェックにも快く応じてくれて、ところどころ対局者の感想戦も聞けて大変勉強になりました。

棋譜チェックの途中で次の対局の記録をとらないといけなくなったので、H輪先生に代わってもらい、タブレット担当のT野くんとダッシュ!

◎本戦2回戦▲Y七段(北海道)vs△ほまみー三段(山形)
Y七段は言わずと知れた超強豪、日本のトップアマの中のトップアマです。
ほまみー君は今年の朝日アマ全国ベスト16、山形期待の若手。

すでに着席している対局者に「すいません、トイレ行ってきます」と伝え、T野くんと共にトイレダッシュ。

ここでようやく気付いた、ほまみー君1回戦勝ったんだな~と。

対局席とトイレのシャトルランを終え記録係席に座る。

タブレット担当のT野くんに「いけそう?」と聞くと「はい」。

私が「それでは対局お願いします」と言うと、

Y七段がT野くんに

「慌てなくていいからね」という神対応があった。

そこから30秒くらいして、16時21分に対局は開始された。
(私もその間に棋譜用紙の対局者名など埋める事ができて良かった…。)

ここからは、もしかしたら観戦記担当になるかもしれないと思い書いたメモがあるのですが、担当にならなかったのでここで解放します。

ほまみー君のいつもの作戦にY七段が見たことがない作戦を展開。

なんだこれ?と思ったが、ほまみー君も変に浮かれず慌てず均衡を保つ手順を選んだ。

現に68手目あたりではほまみー君も扇子を開閉してリズムをとりまずまずという様子だった。

70手目のほまみー君の△14歩にY七段は「そっか、いやそっか」と、つぶやく、何か誤算があったのだろうか。

76手目△45歩を見てY七段は清涼剤とフェイスシートを使う、気持ちを切りかえようとしているのだろうか。

いずれにしてもほまみー君がうまくやったのかもしれないという雰囲気があった。

93手目Y七段▲22飛車成と龍を作るがなぜか頭を抱えている。レベルが高すぎてどうして頭を抱えているのか分からない‥。

ほまみー君は確実と思われる手を選択する。こういう速度計算の展開ならほまみー君は正確なので勝てるのでは~と一瞬思ったのだが・・。

 次元が違いました。

105手目▲85桂打と玉頭に捨てる手が鮮烈。

ほまみーくん玉があっという間に寄り筋に入った。正直、この形ってこれだけで寄るの?ええええ~びっくりです、これが全国区ですか~という印象。

この手筋を知れただけもこの将棋の記録とった甲斐がありました。

159手でY七段勝ち、終局時刻は17時29分でした。

棋譜チェックが終わり私が席を立つと、Y七段から「ありがとうございました」と声をかけてもらいびっくりしました。こちらこそこんなすごい将棋の棋譜をとらせていただいてありがとうございます。

ほまみー君は「またベスト16止まりか」と落胆していた。

翌日、ほまみー君に
「昨日の将棋、感想戦で〇〇って言ってたけどどういう意味だろう?あとあの105手目の玉頭の手筋って見たことないんだけど」と聞くと、

ほまみー君も「同じこと思いました。ソフトで検討しないと分からないです」と言っていた。

やっぱりほまみー君ですらそうなのかと安心しましたね。

なお、ほまみー君はアマ名人戦出場で四段に昇段した、おめでとう!

◎本戦3回戦 ▲K氏(兵庫)vs K五段(埼玉)
K氏はパンフレットに段位の記載は無かったのですが元奨励会三段です。K五段は全国大会上位常連の方です。

本戦3回戦で自分の記録担当は無かったのですが、午前中からやっているY田くんが疲弊していたので交代を申し出ました。

それが通ったので、急いでトイレに行って戻ってきたらすぐに対局開始(17時47分)あたふた。

ここで個人的ハプニング発生。

このアマ名人戦は、対局時計の場所を固定して先後で座る場所を変えるというシステムなのですが先手後手が逆に座っており一瞬何が起こったのか判断できなかった。

「え?え?」と思っているうちに序盤は間髪入れずにサーっと進んでいきやばい事になってしまった。

しかも目が疲れていたのか、盤の向こう側の指し手を認識できないという状態になりうわっと思った。

長らく将棋をやっていますが棋譜が書けなかったのは人生初です。低学年のマッハ将棋でも棋譜は書けるのですが、最初に想定外の事が起こると頭がパニックになっちゃうんだなぁと思いました。

というわけで、消費時間と共に棋譜を途中から書きました…。

隣でPC棋譜入力しているT橋HRK君(小5)付箋で

 あとは任せた 

と書いて渡したら、コクっとうなづいてくれて助かりました。

マジT橋君に感謝だわ~~。

将棋は18時35分終局114手でK五段の勝ち

K氏に重大な見落としがあったようで不本意な内容となったようです。

それにしても20分30秒の持ち時間なのに2分残して勝ったK五段の早見えはすごかった。

終局後、負けて疲れているはずのK氏が初手から棋譜を再現してくれようとして大変ありがたかった、神対応すぎる。しかしT橋くんがPCに記録しているので大丈夫ですと伝えました。ありがとうございます。

と、こんな感じで1日目は終了。

空いた会場で記録係のT橋奨励会員と会場ドクターのH川くん(山大医学部)が目隠し将棋をしていた。棋譜をS野G君がタブレットに入力。途中からH川くんを反則負けに追い込むゲームになっていた。

明日2日目は、山形県職場団体対抗戦なので全国アマ名人戦のお手伝いはできません。

残った選手達の健闘を祈りながら自宅へ帰った。


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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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