2021.11.28(日)山形県職場団体対抗戦~チーム世界史を解散しますの巻~

【ここまでの振り返り】
・H30年、チーム「あべしん道場」でS野G少年(小6)・M着少年(小5)と組み、話題をかっさらおうと思ったが初の地区予選落ちを喫する。

R2年…コロナで大会中止。

R3年、再び「プレッシャーBoys」の面子で出ると思いきや、調子の上がらないあべしんが戦力外通告を受ける(おのd談)。

そして、I泉県高校選手権者と2019東北高校女子新人王のサエー氏と合流して「チーム世界史」を結成。
【2021.10.17】チーム世界史結成しました~県職場団体対抗戦~

一方で、S野G少年・M着少年・A井少年は「新・プレッシャーBoys」を結成した。

毎週金曜日に合同練習会を続けてその結果、2チームとも地区予選を通過!

この間にI泉氏が高校新人戦で優勝して県高校2冠王へ輝くなどチームの調子は上がっている。

さらに私とI泉氏は課外活動を行い社会との接点をアピールもしたのだった。

県大会の前日は、全国アマ名人戦の記録係で栄養(棋力)を補給。

さぁ、いよいよ県大会だ!
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□ 11月28日(日)
会場の山形メディアタワー9時20分集合だったが、用事があり8時に家を出る。疲労を感じます…。

9時過ぎくらいにメディアタワーへ着いた。

エレベーターに乗ると、後ろからI泉兄弟が乗ってきた。

他人のふりをしながら謎の会話を聞いていた。

一瞬、I泉Kくんから「おはようございます」と挨拶されたが「あ、おはよう~」とだけ言いすぐに前を向いた。

そしてまた謎の会話をはじめるI泉兄弟。一体なんの話なのか最後まで分からない。
もしかしてこのエレベーターはどっか知らない世界に繋がっているのかな('Д')

と、心配したが普通に大会会場のフロアで停まってくれたので助かった。

会場に入ると、チーム世界史の先鋒サエ―氏がすでに来ていた。

私は、後ろからきた大将I泉氏をじろじろ見ながら「おはよう」と言った。

兄弟で入れ替わってないか確かめるためにね!

結果、大丈夫でした~~(^^)/

「持ってきたよね?」

地区予選ではI泉氏が忘れるというね、例えるなら模試でマークミスをするのと同じくらいのことをやらかしたが、今回は石板が揃いました!

左が大将I泉氏の『山川一問一答』、中央が副将あべしんの『斎藤の世界史B一問一答』、右が先鋒サエ―氏の『時代と流れで覚える!世界史B用語』。これこそがチーム世界史の証!この県大会を制して、山新の旗の前で「チーム世界史~絆の歌~」を歌うのが目標となっております。2021.11.19(金) チーム世界史~絆の歌~
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マイクまで用意してあり流れは完全にチーム世界史。今日は新聞だけではなくTVにも映る。チーム世界史で芸能界デビューして竹俣の紅ちゃんに会いに行き二枚落ちで教わるのが夢です。2018.2.11『紅本』の感想!【竹俣紅ファーストフォトエッセイ】

大将のI泉君も気合が入っている。
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↑前日に山新大会の鉄則を念のため連絡しておいた。
↓本日、制服?で登場。
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これ、2021.11.20(土)第3回山形市子ども将棋教室にも着てきていた。SGE高校の制服かなと思ったら違うみたい。めっちゃフランス軍っぽくてカッコイイと思う。I泉氏とウパニシャット哲学コンビを組むチーム山東のK谷くんも「ケイスケ=ボナパルト!」と言ってました!※フランスのナポレオン=ボナパルト。

そういえば新プレッシャーBoysのS野くんもTO学館の制服を着てきていた。右胸の校章のピンクが鮮やかでアニメっぽさを感じた。コスプレかと思った。

□運命の抽選
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地区予選を勝ち抜いた県大会出場チームは内陸4チーム+酒田・鶴岡・置賜・最上地区の計8チーム。これをAとBの4チームずつに分けて上位2チームが予選を通過して決勝トーナメント出場となります。※必然的に内陸は2ー2で分かれます。


大将のI泉氏が抽選へ向かう。


正直…


抽選の運で予選を通過できるかどうかが決まると言っても過言ではない。


私が大将を務めたR1.11.24 県団体戦はそれはもうひどいくじ運で同じチームのM着少年とS野少年をドン引きさせてしまった。


実はそれが若干トラウマなこともあり、チーム世界史でPK(ペナルティキック⚽)を蹴りたくなかった。


つまり、


くじを引きたくないから

  ↓

私は大将をやらなかったのだ!


どどーん(*^-^*)


というわけで、体育のサッカーではいつも1点以上決めている大将I泉くんにPKを沈めてきてもらおう!完璧な作戦だ。


 ー その2日前 ー

 2021.11.26(金)あべしん道場  

チーム世界史(I泉君・あべしん・サエー氏)
新プレッシャーBoys(M着少年・A井少年・S野少年)
最後の団体練習でみんな気合が入る。

同じく県大会に出場する置賜代表の山大工学部Y田くんも参戦。さらに空気を引き締めるためM子五段も登場。

毎週集まって欽ちゃんの仮装大賞の練習をしているわけではなく、ちゃんと将棋の練習をしています。

何局目だったかな、

あべしんvsサエー氏の手合いが決まった。

サエー氏が座布団に崩れ落ちて、

やってなかったです…」

という一発芸を披露したのがこの日一番面白かった。

まぁこれについて補足しないとただのヤバい人なので説明すると、いつも山大からあべしん道場まで徒歩で進軍してくるという事で宮町にある「ラーメン山之助」を紹介したのだが… 参考→最近食べたラーメン画像を開放する【2020年6月】

やっていなかったとは~~~( ゚Д゚)

結局、ラーメンにありつくことができずパンをかじって来たらしい。
これはあれだ、パンをカジレ=テレジアですね~~(オーストリアの女帝)。

そして話題は、2日後の県職場対抗戦の話になる。

あべしん「ぼくの考えた最悪の鬼ブロック聞きたい?」

んーとね、これです!今から言う4チームが一緒になったら地獄です。

チーム世界史 (I泉くん・あべしん・サエ―氏)

新プレッシャーBoys(M着少年・A井少年・S野G少年)←あべしん道場の系譜で同士討ち

亀ヶ崎将棋研究会(Y寺五段・H田五段・W辺K四段)←ダントツ優勝候補

山形大学工学部(Y田くん・SSKくん・S藤Hくん)←酒田の次に強い


いや~、チーム世界史と新プレッシャーBoysで仲良く予選落ちしたらマジで寒いぞ~~!あっはっはっは~~笑。


 2021.11.28(日)山形県職場団体対抗戦 

◎Aブロック
【No1】
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新プレッシャーBoys!!
1番を引くとは縁起が良いデスネ~~(*^-^*)

【No2】
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亀ヶ崎将棋研究会!!
優勝候補キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

新プレッシャーBoys、ババ引きやがった!イエーイ!!

Aブロックは、亀ヶ崎将棋研究会が抜け確定なのでハードモードですね。
新プレ坊や達、頑張るんだぞ。俺たちは逆の山から応援してるから^^

【No3】
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え!?( ゚Д゚)
   ↓
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( ゚Д゚)うわああああ、
山東こい!チーム山東こい!
むしろチーム山東ここで立候補しろぉぉぉぉぉ。おまえら将棋強くなりたいんだろぉぉぉぉお!?
    ↓
あ、あの…
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チーム世界史って我々でしたっけ( ;∀;)?
いや~~、これには杜甫も絶句である。
   ↓
しかし4チーム目、頼むよ!
頼むから山大は来ちゃだめだぞ!!絶対来るなよ!!!
   ↓
【No4】
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\(^o^)/
なんだこれは~~~はぁぁぁ。終わってんなぁ~このブロック!!
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いきなり予選抜け赤信号。
いくらなんでもさすがに2大会連続最悪の組み合わせを引くなんて…。

ケイスケ=ボナパルト氏、これが現代の対仏大同盟だぞ。

それにしてもここでチーム世界史と新プレッシャーBoysが揃って予選落ちするようなことがあれば10/17からの毎週金曜日に一体何をしてたんだと、それこそ親には将棋してくると言っておきながら本当に仮装大賞の練習をしていたのではないかと思われても仕方がないことになる…。

・・・。

それならそれで仮装大賞の申し込みをしておけば良かったなぁと思いましたね…。

なお、逆の山はこんな感じです。
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チーム山東…。同じチームから始まるチームなのになぜそっちだけ…。

□1回戦 チーム世界史(内陸1位)vs 山形大学工学部(置賜地区)
大将 I泉くん(高2) vs   Y田くん
副将 あべしん     vs SS木くん
先鋒 サエ―氏(大1)  vs S藤Hくん(県アマ名4位)

ここは大将戦が鍵。SGE高校の先輩後輩対決であべしん道場ではI泉氏が大幅に勝ち越している。ここをI泉氏がいつものように霹靂一閃で勝つ事で出来ればいける!私が副将戦をとりにいくので2勝。先鋒戦はS藤君はかなり強いのでここはしょうがない。2-1勝ちというプランで期待勝率は6割以上あると思っていた。

□副将戦 vs  SS木くん(置賜・山大工学部)

後手が私。
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以下、△72金が普通だがわざと△73銀とあがってみた。
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ここで▲36歩なら結局△72金と上がるのだが仕掛けてみれば?という誘いの隙、序盤のジャブ。すると以下、▲65桂、82銀、84歩、同歩、同飛、72金と本当に仕掛けてきた。
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これは先手の玉形がひどいので正確に指せば後手が良くなると思った。以下、▲74飛。
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これもすごい手です。とはいえ、先手は7筋に歩がきかないのでここで確実にリードを広げる手があるはず。以下△73桂、55角。
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すでに△73は枚数が足りている。よりリードを広げるにはということでテクニカルな△64歩や△81歩を読むために長考する。

▲ △ ▲ △ ・・・ ←読みを入れてます

▲ △ ▲ △ ・・・

▲ △  <負けました。

 △▲!? えっ( ゚Д゚)!!

左を向くと、I泉氏が投了しているではないか!
おいおいおいおい!

右のサエ―氏の将棋を見るとまだ終わっていない、サエ―氏頼むぞぉぉぉ~

結局、上図以下、平凡な△64角を選択。
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以下、▲84飛、55角、同歩、65桂、同銀、83銀、34飛、55飛。
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これが厳しい手だと思った。
筋に入ったのもそうだがSS木くんがあっさり土俵を割ってくれた。山大工学部のプラン通りという事か。すでに先鋒戦が終わっていたので結果を聞いてみるとS藤Hくん(山大工学部)勝ち。サエ―氏、残念…。

 チーム世界史1-2負け。

I泉氏とサエ―氏から「すいません」と謝られた。
いや、大丈夫。これはありえる事だ。次、勝てばよい。

□1回戦 新プレッシャーBoys(内陸4位)vs 亀ヶ崎将棋研究会(酒田)
大将 M着くん(中2)  vs   山寺五段←Y寺じゃなくていいよって言われました!
副将 A井くん(小6)  vs H田五段
先鋒 S野G少年(中3)  vs W辺四段

先鋒戦は2大会連続でこのカード、W辺四段が勝つ。

亀ヶ崎将棋研究会の大将と副将は県大会優勝複数回の山形を代表する強豪。きついだろうなと思ったが…

大将M着少年が秋祭り大会に続き山寺五段に勝ってしまったぁぁぁぁ!
内容は全然ダメだったらしいけど最後に頓死させたとのこと。それでも十分すごい。

とはいえそう奇跡は続くまいと思っていたら…

なんと副将A井少年がH田五段に勝ってしまった…。
いくらなんでもそれは出来すぎでは、と思った。

一体何が起こっているんだ。

1回戦、2-1で新プレッシャーBoys勝利

対戦表が貼ってある掲示板に行き、結果を指差して亀ヶ崎研究会の先鋒W辺さんに「あはははは」と笑った。W辺さんは「んだなやの~」とちょっと声のトーンが落ちていた。

2回戦でチーム世界史が新プレッシャーBoysに3-0で勝てば予選ブロックを混沌とさせることができるので面白くなってきた~と思った。

しばらくして、

対戦表を見に行くと…
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( ゚Д゚)いや、ダメじゃん!!

と叫びたくなった。

何が悲しくて2連敗予選落ちをかけて最強の亀ヶ崎研究会(酒田)と戦わなくてはいけないのだ・・・。

せめて、ここで新プレッシャーBoysならワンチャンあっただろうにぃぃ。

いや~~~、短い青春だったなぁ。

相手も後が無いので本気の本気で来るだろうなぁ…。チーム世界史、歴史の闇の中に消える可能性大!

最悪のくじ運→午前中のうちに予選落ち確定は、前回大会と同じパターン。この運命から逃れられないのだろうか!?

□2回戦 チーム世界史(内陸1位)vs 亀ヶ崎将棋研究会(酒田)
大将 I泉くん(高2) vs   山寺五段
副将 あべしん    vs H田五段
先鋒 サエ―氏(大1) vs W辺四段
プランは…総力戦です。
実は私、山寺さんと原田くんにここ数年1回も勝ってないので多分10連敗くらいしていると思います。勝てる気がしません!しかしそんな事も言ってられない、まずは勝たないと話にならない。

I泉くんは県朝日アマで山寺五段に勝っているのでワンチャンある気がする。

サエ―氏は秋祭り大会でW辺四段に負けているがそこから対策を作っていればもしかしたら…。

とにかく総力戦でぶつかりにいく、これしかない。自分もここは本当に全力でいくと心に決めました。

□2回戦副将戦 vsH田五段(酒田・亀ヶ崎将棋研究会)
後手が私です。
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H田くん得意の趣向の序盤だが、狙いは大体いつも持久戦模様の力戦なので、早い段階で先手からの仕掛けを警戒する必要はない。ここで何かやってくるのかと深読みして時間を使うとペースにハマってしまう。サーっと指して進んで下図。
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H田くんの▲46銀+37桂+26飛はかつてないくらい現代調だ。上図以下、離れ駒が出来た瞬間に△62銀。
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以下、▲78銀。
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なるほど~雁木では進展性が無いとみているんですね。しかしこの瞬間は1歩入れば△75歩があるので後手は動きやすい。なので△33桂と揺さぶってみる。
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▲24歩で自信はなかったが、歩が入るので△75歩から勝負すれば勝ちやすい展開だと思った。これくらいならウェルカムである。H田五段、少考後▲67金だったので△45桂と左桂を捌くことに成功。
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これは後手良くなったと思った。とはいえ振り飛車なのでこれでようやく互角以上くらいの感触。以下、▲86歩、73銀左、29飛、37桂成、同銀、45歩、48銀、33角。
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金銀四枚美濃+左桂捌いた+33角も活用でこれで悪いわけないよな~と。しかしいつもここから自爆するんだよなぁ。以下、▲35歩、同歩、同角。
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ここで△44角、同角、同飛は39飛でおかしくなる。
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再掲下図。
やはり形勢はいい勝負なんだろうな~と思った。
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以下、いったん△43飛と浮いた。
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対抗形の技術戦で負けるわけにはいかない。
以下、▲34歩と打たせてから44角とぶつける。
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以下、▲同角、同飛、33歩成、46歩!
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これは 風の捌き が決まっちゃったんじゃないでしょうか。
▲33にいると金が先手にとって重い駒になっているのに注目だ。とはいえさすがH田くん。以下、▲35角、45飛、46角と粘り強く指すのでなかなか楽にさせてくれない。
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この局面は絶対何かあると思った。飛車が良い位置にいるので7・8・9筋をうまく絡めて玉頭から潰すことはできないものか・・・。△83桂は▲87桂だしな~~。うーーーーん、組み合わせで何か起こるはず!ここで長考。しかし…良い組み合わせが出てこない⌛

そんなはずはない、⌛⌛

絶対ここで何かあるだろ~~~⌛⌛⌛

と信じて時間を投入したが見えてこない。

困ってしまい上図以下、△55歩、39飛、56歩、43と、75歩で下図。
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上図以下▲同歩、76歩、同金、38歩、59飛。
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後手自ら7筋に傷を作り、歩を相手に渡し、いつの間にか歩切れになり、その上代償もないという悲惨な局面になった。My超絶感触悪に残る呪いの手順になってしまった。進んで下図。
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投了!!中盤まで大優勢だと思っていたが完封負けになった。

感想戦、H田五段から解答を教えてもらった。
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H田五段「△36桂で終わってましたね
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ええええ、何その感触悪シな手は( ゚Д゚)!?
いや~、一瞬その手は見えたけどそっちに桂馬使うのがいいの?
以下、▲37銀、38角、36銀は…。
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△46飛、同歩、29角成で後手必勝!
あひゃーです。こっちに桂馬使うのは玉頭が急所という先入観があったのでまったく深く読まなかった。でも、玉頭で良い手が見えなかった時点で急所と反対側のこちらの筋を読まなきゃいけなかったと猛省。

しかもH田五段に「棋風的に絶対これは指さないと思いました」と自信満々に言われてしまった。まぁ確かに指さないなこれは(笑)。

同じく筋良しがウリの三間党やましゅー先生も△36桂は見えないし指せないと言ってましたねぇぇぇ。

はぁぁぁ、1局勝つには筋だけではダメでどこかで感触悪シの手でもベタ読みで好手にしないといけない。それが出来ていなかったし、嗅覚もなかった。
強い人と指すと自分の足りない部分が見えてきて勉強になる、どっと疲れますが…。

結果を確認すると、

大将I泉くんも山寺五段に負け、
先鋒サエ―氏も懸命に頑張ったがW辺四段に負け。

 チーム世界史0-3ストレート負け。

2連敗で予選敗退が決まってしまった・・・。

なんだこりゃぁぁぁぁぁ・・・

こんな結果になるために10月から毎週将棋をやってきたわけではないのになー。

□2回戦 新プレッシャーBoys(内陸4位)vs 山形大学工学部(置賜地区)
大将 M着くん(中2)  vs   Y田くん
副将 A井くん(小6)  vs SS木くん
先鋒 S野G少年(中3)  vs S藤Hくん(県アマ名4位)

勝ちvs勝ち同士の対戦で勝てば2連勝で予選通過確定となる。

新プレ坊や達にとってはここも厳しい相手。山大工学部にとっては亀ヶ崎研究会と当たる前に予選通過を決める大チャンスがきているという心境だろう。

山大の理想は、先鋒戦でS藤H君が勝ち、大将戦でY田くんが決めるというプランだか。1回戦に続いて山大工学部のオーダーが当たっているような感じがする。

しかし、勝負はやってみないと分からない。

A井少年が勝って、新プレ坊やズが1勝目。
  ↓
Y田くんが急所の将棋を制して1-1

これは山大工学部勝ちパターンかと思いきや…
  ↓
なんと先鋒のS野G少年がS藤H君に勝ってしまった( ゚Д゚)

ええええええ~~~

前回大会の地区予選でこのカードはS野君勝ち→県大会で本気を出されて負けたのでダメかなと思いきや、今年勝つんですね~。

S野くんの値千金の1勝で2-1で
 プレッシャーBoys 
となり2連勝で予選通過!

山大工学部大将Y田くんは、「それはあかんやろ~~~」と思ったのではないか(笑)

山大工学部は3回戦で予選抜けをかけて超本気の亀ヶ崎将棋研究会と戦う事になる。これは…終わったのでは?笑

もうすぐ、山大工学部もチーム世界史の仲間入りだよ!
一緒に歴史の海に沈もうぜ。ダイブ! ダイブ!! 

□昼ごはん メディアタワー食堂
弁当が支給されました。

チームメンバーのI泉氏とサエ―氏とレオナルドしました(最後の晩餐的な意味で)。

なんていうか…

心の底から黙食だったなぁ( ;∀;)

こんなことになるなんて…I泉氏も相当ショックを受けている。

私もなんていうか、話のネタが出てこなかったので、ついつい

「何か運動はしておられるんですか?」

とわけのわからない質問をサエ―氏にしてしまう。

すると「卓球をしていました、今もたまに中学生に教えています」と…。

そうでしたか…「教えられるくらい強いんですか?」と聞くと、

中学時代地区大会優勝したとのこと。

結構ガチで卓球やって山形東も入ったのか!それはすごいなー。

「I泉氏は?」と聞くと、

「(体育の)サッカーを」と答えた。

サエ―氏が「ふ…」と笑ったような気がしたがあれはどういう意味だったんだろうか。 まぁもう何でもありだよなぁ…。

I泉氏から「あべしんさんは?」と聞かれ、

「え、何も…」と言ったら

I泉氏から「ふ…」と嘲笑されたような気がした。

俺たちは一体、何トークをしているのだろう…。

しばらくして、I泉氏が

「俺は来年受験なんで出れないですが、強くなって、

  2年後にシャボンディ諸島で会いましょう

と言った。

いや…普通に後半聞き取れなかった

「もっかい言って?」と言うと

「シャボンディ諸島」と言った。

そんな世界史用語あったっけ?と思いサエー氏の方を向いたら、


サエ―氏がポンと手✋✊を叩き、「ワンピースか…」と言った。
 
ああああそっちね、そっちの話ね!

てか…

「知ってるなら何で反応しないの?サエ―氏w」


I泉氏は「あぁぁぁ~」と全体トークですべった事にさらにショックを受けていた。

そしてI泉氏の弁当が減っていなかったので

「じゃ、先行ってるわ」とI泉氏を放置して会場へ戻りました。

もう滅茶苦茶です(笑)

会場に戻ると、チーム山東M本N君が『時代と流れで覚える!世界史用語』で勉強をしていた。
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チーム山東先鋒K谷くんが「あれは入隊希望ですね」と言っていたので、なるほどと思い「M本くん、チーム世界史に入隊希望ですか?まぁもう予選落ちしたけどねーー」と話しかけると明日世界史のテストがガチであるとのことだった!俺が代わりに受けようかっ!

□予選3回戦の取り組み
Bブロックは、さがえSTとチーム山東が2連勝で予選通過確定。予選3回戦は2連勝対決と新庄シニアチームvs三川将棋研究愛好会の2連敗対決である。

Aブロックは、2連勝で予選抜け確定の新プレッシャーBoys vs 2連敗で予選落ち確定のチーム世界史A。 

そして、唯一アツい対局が1-1同士で予選抜けをかけた亀ヶ崎将棋研究会vs山形大学工学部である。

大将のI泉氏から「最後は勝ちましょう」と前向きコメントが出た。
うーん、そうですねぇ。最後にあべしん道場のお兄サンズ&お姉さんズの力を見せてやろうかねぇ。

□予選3回戦 亀ヶ崎将棋研究会(酒田)vs 山形大学工学部(置賜)
大将 山寺五段 vs   Y田くん
副将 H田五段  vs SS木くん
先鋒 W辺四段  vs S藤Hくん(県アマ名4位)

1-1同士、予選抜けをかけた大一番。
負けた方が早々に酒田バックor米沢バックの仕打ちをくらってしまう。

結果、

先鋒戦を山大工学部が制し、副将戦を亀ヶ崎研究会がとり1-1。

大将戦が鍵となったが、山寺五段が勝利して2-1。Y田くんは、I泉くん(世界史)・M着くん(新プレ坊やズ)ととりこぼさずにここまで来たが最後はベテランに討ち取られてしまった。

山大工学部、初戦を勝ったところでは完全に予選通過の流れがきていたが1-2で予選落ちが決まった。あひゃ!!

予選3回戦 チーム世界史A(内陸1位)vs新プレッシャーBoys(内陸4位
大将 I泉くん(高2) vs   M着少年(中2)
副将 あべしん    vs A井少年(小6)
先鋒 サエ―氏(大1) vs S野G少年(中3)

わたし、A井少年には県朝日アマでも普通に負けており、9か10か11連敗くらい(もう負けすぎて分からなくなった)している。

勝てる気がしないので、ここと当たったら大将と先鋒で勝ってもらいたいと11月くらいから言ってました(笑)。

特に先鋒戦のサエ―氏が🔑だと思ってました。

□3回戦副将戦 vsA井少年(新プレッシャーBoys)
後手が私です。
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大優勢になった、まぁ序中盤は経験値の差がありすぎるので9割私が良くなるんですよ。こっから私はいつも自分との戦いできっちり決められるか。

A井少年も「それで本当に決まっているんですか?決まらないなら許しませんよ」というギリギリの対応で返してくる。そこを突破する正確な読みが求められるので私にはハードルが高い(笑)。しかもA井少年の場合、「決まらなければあなたの攻めは切れ筋ですよ」という攻めを呼び込む受けもしてくるのでこちらも優勢なはずなのに精神的に楽にしてくれない。いやー、心が鍛えられます(笑)。

途中、大将戦I泉氏が霹靂一閃でM着少年に勝ったのが分かった。

これで1-0。

先鋒戦、サエ―氏戦はまだ続いている。

進んで下図。
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色々と攻めを間違えたがここははっきり後手勝ちだと思った。第一感、上図以下△25歩、同銀、55角ですよね。
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ただ、秒に追われた+A井少年の終盤が怖かったので直接手の△28歩を選んだ。
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以下、▲47歩、29歩成、46歩で下図。
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ここは桂馬を入手した継続手で△76桂が厳しいと思った。
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以下▲78飛、68桂成、同飛、59銀までは読めていた。
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ただし以下、▲98飛に28と!、同王(47王は27と)、48銀成、同飛、59角、49銀、58金!が読めておらずこの筋に踏むこむことが出来なかった。

再掲下図。
2021-11-28d_20211128223544a75.png
本譜は△76桂の楽しみを残して△39角とセットした。
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これはさすがにA井くんもまいったのではと思ったら・・・▲59銀と△76桂を消しながら守る手があった( ゚Д゚)
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これは全然読んでおらず焦った。焦った状態の頭でよく見るとすんごい良い手が見えた。以下、△55桂で退路封鎖完璧じゃん!(幻覚)
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正直、これで勝ったと思ったんですよね。
しかし、以下、スッと▲27王とされて…
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は~~~( ゚Д゚)となり、投了したくなった。これはわりと取りかえしのつかないミスをしてしまった…この将棋は終わった~~という心境。以下、 無筋の△67桂不成!!
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55の桂馬を働かすには飛び込むしかないのだが、悲しい事に先手玉と逆方向。おまけにたいした手でもないし、何より6筋の歩が切れたことで先手から▲62歩などの叩きも生じている。こんな手を指さないといけないとは何やってんだろうなぁ~と。しかし団体戦なので指さないといけない。

サエ―氏も終局したようでI泉氏と共にこの将棋の観戦にまわっている。
勝ったのだろうか!?

これ負けて1-2負けならかなり寒いぞ~~。消化試合とは思えない重さがある。

進んで下図。
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▲74桂の防ぎで△53にいた金を△63金と寄ったのを見て、A井少年は上図以下一転して▲35香と入玉の準備をしてきた。
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ん~。入玉が阻止できないと勝ち目が0になるわけですが…。

 その1日前 
 全国アマ名人戦本戦1回戦 H五段(三重)vs O五段(長野)の記録を私はとっていた。最終盤でH五段が入玉を目指してきたところを小駒を使い押し返したO五段(長野)のテクニックがとても印象に残った。そういう対入玉の良いイメージが私の中にあった!

心を燃やせ!

以下△34歩!
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▲同香、
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△22歩!
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▲12馬、
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 △23香、昇り炎天! 
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馬を封じつつ入玉を阻止!これはいきなり逆転した!
以下、▲33香成、
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△18馬!馬が復活したぞっ。
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▲27歩。
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ここで何か絶対あると思うんだ!

手順の組みあわせ、組みあわせ!!

うわ~~分からない・・・。

上図以下、△35歩、同王、27と、43成香、37と、18飛。
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 炎の呼吸 奥義・・・





 投了!<(_ _)> 

はぁぁぁぁ・・・・。

再掲下図。ソフト先生に聞いてみました。
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以下、△27馬!から入るのが良いそうです。
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まぁ、この時点ですでに読みにないので発見は無理ですね、えぇ。
上図以下、▲同金にそこで△35歩!
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以下、▲同銀ならそこで△25金と打って入玉阻止。
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以下、▲47王にはじっと△27と。
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なんと数十手前に無筋と言った△59の成桂が退路封鎖の駒になっているというね。

再掲下図。
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▲同玉にはやはり△24金で入玉阻止して36王。
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ここで、△27と!、同王、35金!で香がスーッと通り寄り筋になるんだそうです。
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これが、本当の炎の呼吸奥義 煉獄だったか。最後は勝っていたんだなぁ…しかしハードモードだった。

私は負けた。

I泉氏は大将戦で勝った。

サエ―氏に「どうだった?」と聞いた。



「勝ちです」


 その1日前… 
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勝つべきところで勝ったサエ―氏、チームプラン通りだった。

プラン通りなのだが…

新プレッシャーBoysと当たるなら、消化試合になる前が良かったな~。

1回戦か2回戦でチーム世界史が1勝をあげる事ができれば、先の展開も全然違っていたと思う。

実力もだが運も色々と足りていなかったと思う。

とはいえ、ここで終わったわけではなく10月からの道のりは、I泉氏であれば東北高校新人戦や全国高校新人戦サエ―氏であれば全国学生女流名人戦に繋がっていくはず。ここが終着駅ではないので(無限列車的な意味で)ぜひ鍛錬を続けていってほしいと思う。

最後に大将I泉氏と先鋒サエ―氏へチーム世界史で共に戦った記念品として…
「すみっコぐらし」のタンブラーを贈呈した。箱がかなりダメージを受けていたがもちろん新品未使用です(笑)。

それでは…

そろそろお別れの時間です。

チーム世界史を解散します!!

お疲れさまでした…。
色々無茶ぶりにも応えてくれてありがとう、なかなか楽しかったよ。


                  
あ、い、う、え オストラキスモス ♪ 
か、き、く、け コミンフォルム ♪  
さ、し、す、せ、ソフォクレス ♪   
  ヒ ・ゲ・キの 世界史!( ゚Д゚)  
た、ち、つ、て、トマス=モア  
な、に、ぬ、ね、ノルマンディー
は、ひ、ふ、へ、ホスロー1世  
 ビザンツと握手!( ゚Д゚)    
ま、み、む、め、モンゴル帝国  
や、い、ゆ、え、楊貴妃 ♪   
ら、り、る、れ、ローマ教皇 ♪ 
 カノッサでKissを!( ゚Д゚)   

古代史の甘味と、中世の苦味、現代の酸味で、♪    

好き好き 世界史 ←みんなで!

チーム世界史~絆の歌~ 
  作詞:チーム世界史(大将I泉・副将あべしん・先鋒サエ―氏

この先は…

道場で共に鍛錬を積んできた新プレッシャーBoysに託すしかないな。

□予選リーグ終了
◎Aリーグ
亀ヶ崎将棋研究会は、初戦を落とした時はどうなるかと思ったが、さすがの地力で予選を全員が2-1、勝ち数6でAリーグ首位通過を決めた。2位は同じく2-1で勝ち数5の新プレッシャーBoysとなった。全勝者は副将のA井くん(新プレッシャーBoys)のみ。

◎Bリーグ
さがえSTが3戦全勝・勝ち数7で圧倒的1位通過。2位は2-1のチーム山東で全員が2-1で勝ち数6となった。全勝者は先鋒のあべりーさん(さがえST)のみ。大将戦は各リーグとも全勝者なし、激戦である。

□本戦トーナメント
亀ヶ崎将棋研究会(Aブロック1位)vsチーム山東(Bブロック2位)
さがえST(Bブロック1位)vs 新プレッシャーBoys(Aブロック2位)

理想は、チーム山東vs新プレッシャーBoysの決勝戦だが贅沢は言わない。どちらかが優勝してチーム世界史の代わりに「チーム世界史の歌」の山新の旗の前で歌ってくれてもかまわないと思っていた。

◎準決勝 亀ヶ崎将棋研究会(酒田)vsチーム山東(内陸2位)
大将 山寺五段 vsM本Nくん(高2・全国中学名人)
副将 H田五段 vsねこP少年(高1・全国中学選抜4位)
先鋒 W辺四段 vsK谷くん(高2・探求科)

ここはM本くんが勝たないことには始まらないでしょうね。下2人が同時に勝つのは厳しいだろう。

大将戦、M本くんの三間に山寺五段の銀冠。
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※写真は山形県連HPより。
終盤、Y寺五段に何かありそうでなさそうという感じだった。M本くんはそこを見切って最後はダ―ッと長手数の即詰みへ討ち取った。素晴らしい。終盤の即詰みが実戦で見えるタイプはかけ引きの余地なく勝ちにいけるので武器だよなぁ。M本くんタイプの選手は私の選手育成の理想である。

先鋒戦、ここは実力的にはW辺四段なのだがK谷くんの将棋も癖が強い。
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※写真は山形県連HPより。
K谷氏いわく、かなり優勢だったとのこと。しかし、W辺四段陣の一段飛車に気づかずに一段目に飛車(角?)を打ち込んだらスーッと取られるシャレにならない大ポカをしたとのこと。癖が強いな~~!しかしそれでもいい勝負らしかったが結局負け。K谷氏ェ…。

副将戦は大激戦。終盤えらいことになっていたがH田五段が底力を発揮してうまくまとめて勝ち。ねこP少年悔しそうだった。

亀ヶ崎将棋研究会2-1勝ちで決勝へチーム山東残念。

□さがえST(内陸3位)vs 新プレッシャーBoys(内陸4位)
大将 H角さん    vs   M着少年(中2)
副将 S木M明さん  vs A井少年(小6)
先鋒 あべりーさん  vs S野G少年(中3)

11/14の内陸地区予選では3-0でさがえSTが勝っている。厳しい戦いではあるが新プレッシャーBoysにもチャンスはあると思っていた。

先鋒戦は、あべりーさんの老獪な指しまわしにS野少年やられた感じがある。
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S野くんの深いため息にあべりーさんが「ふふふ」と笑うなどどうにも呼吸を読まれていた感じがありベテラン力を存分に発揮されてしまった。

副将戦、最近強いと評判のA井くん。秋祭り大会ではS木M明さんに敗れていてリベンジのチャンスだがS木さんの昭和ミックス急戦に大苦戦を通り越して良いところがなかった。

というか、終盤S木さんにが宿っていた。

ビシッビシッとものすごい駒音の連続でA井玉を仕留めに行く。

その光景は、江戸の画家 俵屋宗達が描く風神雷神図屏風』に近い。ゴロゴロ!ピカ!ドーン!!である。
 
しかし動じずポーカーフェイスだったA井くん、都会の選手感があった。

というわけで、早々と0-2新プレッシャーBoysは敗退となった。

残った大将戦、H角さんvsM着くんは、M着くんが終盤よく見えており1手差を活かして即詰みに討ち取る。
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わりとゴチャゴチャして見えづらいと思ったが秒読みで冷静に読みきっていたのだ。素晴らしいことだ。

とはいえ2-1でさがえSTが勝利、2大会連続で決勝進出となった。

□3位決定戦
新プレッシャーBoys達を呼んで「ここにある盾の数を数えてみな」と言った。

一番左は優勝チーム持ち回りのカップだ。盾は左から優勝→2位→3位。商品も合計9コでつまり3位まで。ようするにこの3位決定戦に勝たないと意味がない。

商品どころか、閉会式で座る席すら用意してもらえないので勝って3位の盾を…

あべしん道場に持ち帰るのだ!という伝令。

□3位決定戦
◎チーム山東(内陸2位)vs 新プレッシャーBoys(内陸4位)
大将 M本くん(高2)  vs   M着少年(中2)
副将 ねこP(高1)   vs A井少年(小6)
先鋒 K谷くん(中3)  vs S野G少年(中3)

プランとしては…

先鋒戦はS野くんに絶対勝ってほしい。ここを落とすと厳しい展開になる。

S野くん「すごいプレッシャーが・・・・」 
あべしん「まぁプレッシャーBoysだからな」

とはいえ、チーム山東K谷君も負けると団体戦クビになるかもしれないというプレッシャーと対峙しておりここは色んな意味でアツい。先鋒戦は、ストレスの温床 ホットスポットである。

副将戦、ここは今のA井くんの実力なら届く可能性がある。
しかしねこPはエルモ使いなのでそこが気がかり。同じエルモ使いでも、いつもの相手ではなく、全国入賞歴をもつ実力者のエルモは一味も二味も違う。とはいえ、これが普通に今後出場する全国大会で戦うレベルなので勝てないと先が思いやられるわけで、ぜひとも頑張ってほしい。

大将戦はさすがにM本全国中学生名人相手では厳しいと思った。
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※写真は山形県連HPより。
しかし予選3回戦で気のせいかH角さんに負けているのでM本くんも今日は万全ではなさそう。M着くんも今年の全国中学生名人戦ベスト8なのでそれなりに頑張ってほしいと思った!

先に動いたのは、先鋒戦だった。

終盤、チーム山東K谷君の踏み込みに対して15分以上残していたS野くんの時間がみるみる減っていく。

10分7分、5分、3分・・・

S野くんのため息がだんだんと深くなり「全然わからない・・・」と呟く。 

チーム山東K谷くんも最初は自信なさげだったが
   ↓
S野くんの時間の使い方を見て、
   ↓
冷静さをとりもどし、
   ↓
最後は勝ちましたという顔つきになっていた。

  K谷くんは自身をチーム山東のリストラ候補だと語る 

団体戦で負けるにつれ、チームメイトからの「信頼」が薄くなっていく。

そのたびに増えていく 飲みかけのペットボトル達…。 

今日だけでも3~4本あった。

残量は少なく、全部足しても500mlすら無い。

「信頼」と同様に…

ちょびっと最後に残しておくのが、彼は好きなようだ。

勝ちを確信すると彼はそれらを飲み干し、新たなジュースを自販機へ買いに行った。

「いや、どんな能力だよ( ゚Д゚)」と心の中で思った。

もし時間を使わずに嘘でも自信満々S野くんが指していたら、どうなっていただろうか。

ー先鋒戦ー
チーム山東 奇術師K谷、急所の1勝を調達。
   -0  

S野くん、惜しかった。相手の趣味趣向に真面目にのってはいけない、世の中には変な人がいっぱいいるから・・・。

副将戦。
今の高2世代前後であるM本くんやT橋奨励会員、ねこP少年などを山形黄金世代と言う。

そこへ今にも届こうとしている力を持った選手のひとりがA井少年(小6)。

ねこP少年もそれを把握しておりエルモを発動させてガチでぶつかっていく。
決して相手の力を封殺するなどせず堂々とした肉弾戦で見ごたえ十分だった。

しかし人間には到達できないはずの終盤七段の領域に達しているねこP少年の力が上回った…。これはねこP少年あっぱれですね。

 黄金世代の力!! 

勝ったねこP少年、

おじさんもまだ強いんだよ!!」

「あっれ~これブログネタにされちゃうかな~☆」

上機嫌だった。

いっやぁ…テンションやっべえなぁ…対局中マタタビ吸ったんちゃうか(笑)。

ー副将戦ー
チーム山東 燃える闘魂ねこP少年、下馬評を覆して2勝目を調達。
   -0  

がビーン、チーム山東強すぎるだろ…。

大将戦。黄金世代に届きそうな力があるような気がする選手がもうひとりM着くん。とはいえ、相手は黄金世代上弦の壱、M本くんなのでしんどいだろう。

しかしよく見ると形勢はM着くん良し、頓死筋を回避しながらどう寄せるか。正確な対応が求められる。
先手がM本君、後手がM着くんでチラッと見た感じ部分図はこんなん。
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この下段金が厳しくM着くん勝ちになったと思いきや次の手はすごかった。
以下▲67馬!
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馬のタダ捨て!もともと先手の馬は働いていなかったのでこれは絶好の使い場所だったと思う。以下△同竜、49金。
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先手陣は数手前までは風前の灯だったが堅さが戻ってきた。M本君もガチやな~と思った。そして結果は…?

M着くんが勝ってしまった。ええ~~!である。

M着くんは、秋祭りと今大会で山寺五段に2勝、県朝日アマで土屋県2冠王に勝つなど格上へ勝ち星を積み重ねている。ただ、残念なことにその勝ちが結果に繋がっていない(ソルコフで負けたりチームが負けたり)ことが多く影に隠れていたところがあった。まぁ、この勝ちもそうなんですがね…。

チーム山東、M本くんが負けて2-1勝ちの3位は新しい形だと思う。

□決勝
◎さがえST(内陸3位)vs (酒田)
大将 H角さん    vs   山寺五段
副将 S木M明さん  vs H田五段
先鋒 あべりーさん  vs W辺四段

大将戦、ここはわりと早く終わった。
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※写真は山形県連HPより。
H角さんいわく、山寺五段得意の「いくよ、いくよ~」に焦って無理攻めをしたらダメだったとのこと。あ~~、確かにそれはありますね。私もそれにやられます。

副将戦は、S木M明さんが強すぎてH田五段を吹っ飛ばしていた。またしても急戦で!ひえ~~~~~~です。

先鋒戦。ここが優勝の鍵を握る。
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※写真は山形県連HPより。
いちお相矢倉といえばそうなのだが後手のW辺四段が△44銀右+△43歩+△33銀+△32金という趣向の序盤戦術をみせる。

あべりーさんが「そこの△44銀型~!」ピーッと笛を吹きながら▲37桂から▲46歩→▲45歩と銀を押し返す展開になる。

押し返されると手損になるので早い攻めで代償を得なければならないがW辺四段に何か誤算があったのかもしれない。

あべりーさんがこの将棋を厚みで勝って2-1となった。

いや~~、ここまできたら土岐田将棋道場の先輩のW辺さんに勝ってもらいたかったなぁ~~(笑)。

□表彰式
さがえST2連覇!!
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※写真は山形県連HPより。
大将H角さんのワイシャツの青が鮮やかでカッコいいのでベストドレッサー賞。

先鋒あべりーさんは内陸地区予選4戦全勝、この県大会も予選から5戦全勝と、合計9連勝ミスター県職場団体戦の称号を手に入れた。間違いなく優勝の原動力だった。

個人的にMVPは、副将S木M明さん。地区予選3-1、県大会4-1の通算7-2だったが数字以上に要所で難しい相手を吹っ飛ばした活躍は素晴らしかったと思う。具体的に準決勝以降終盤自慢のふたり相手に、その終盤にすらさせなかったベテラン力に感服。また、7-2の2敗は地区予選通過及び今日のブロック予選通過が決まった後の対局(消化試合?)なのでエネルギー配分もしている可能性があると思いました。

◎2位 亀ヶ崎将棋研究会
5戦中、2大エースのY寺五段とH五段が揃って勝ったというのが2回のみ。しかも本戦は0回。W辺四段の準決勝の勝ちが無かったら決勝にすらいけなかった。わりと満身創痍の印象を亀ヶ崎将棋研究会からは受けた。全体的に本来のコンディションではなかった可能性があると思いました。

◎3位 チーム山東 
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※写真は山形県連HPより。
団体戦を戦うたびに絆にヒビが入っていく印象がある(爆)。
果たして?

※4位 新プレッシャーBoys
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頑張ったんだけどなぁ~すっごく頑張っただけどな~。
↑4位は表彰されないし、表彰式の席も無い、そもそも4位という概念すらないのかもしれない…。上の写真は会場をお借りしての撮影になります(笑)来年こそあべしん道場に盾を持ち帰ってくれ。

ちなみにこのチーム、中3・中2・小6でもしも3位入賞していれば最年少記録だったかも。

私の知る限り、H30県職場・団体対抗戦の天童支部チームで3位入賞が一番若い。
大将 M本Nくん(中2)
副将 N須くん(中2)
先鋒 K谷くん(中2)
この時、K谷くんは最後に勝って2-1勝ちで3位を引き寄せている。

来年は、今の中2&高2世代が受験生。
山東K谷くんがM着君を誘ってチーム受験生で出ようかなと言ってました。

いや…(笑)

K谷くんは小中学生の間でも将棋大会に顔を出す率が高いということに定評があるらしい。直近でも2021.10.24 天童秋祭り将棋大会に他の山東勢が来ていないのに普通に参加しており、思わず「K谷君って勉強余裕すぎるから大会に来てるの?」と聞いたら「いや、逆です、出来なさすぎるので来てます」と言っていて「入る学校間違えたのかな」と思った。

しかし、2021.11.7 山形県朝日アマ名人戦の表彰式後、山東のM本NくんとねこP少年に聞いてみたら「いや、奴は探求科なのでそんわけないです。むしろ逆ですね」と言っていて安心した。笑

大学受験でも構わずに職場団体戦に出場してきたらすごい。「チーム受験生」で人生のギリギリも攻めてほしい。

うちの「チーム世界史」は何もやり遂げる事ができず解散。

来年は…



チーム鬼滅キッズ

で出場しようかなぁ…。

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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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