棋戦 :2021年6月6日
第61回山形県将棋アマ名人戦 準決勝
▲Y寺さん(酒田市)vs△ほまみー氏(鶴岡市)
山形新聞掲載日:2021. 11/3 ~ 11/6 (全4譜)
・1譜 引き角のかけ引き 11/3(水・祝)
・2譜 引き角対策の陣 11/4(木)
・3譜 後手、抜け出す 11/5(金)
・4譜 ほんまに強い 11/6(土)
戦型 :▲飯島流引き角戦法vs△後手向かい飛車
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□第一譜 引き角のかけ引き
タイトルの発音練習をしましょう。
リピートアフターミ~('◇')ゞ
ひ↑き↓か↑く↓
の
か↑け↓ひ↑き↓
ワンモア(^_-)-☆
GOOD COMMUNICATION! ✊💐
(*'▽') YA!
◎夏の大三角形
突如として登場した「夏の大三角形」とは?

以下、文中にあるように、▲97角↓

▲75角↓

▲57角↓

と、脳内将棋盤を動かせた人だけが星座を描くことができる!

ででん!
ちなみにこれ「クルクル角」戦法と言います。
◎「天体観測の気分ではなかったようだ」
これ、ちょうど書いているときに元モーニング娘の亀井絵里さんと人気ロックバンドBUMP OF CHICKENのボーカルが結婚との報が入ってきた。そのBUMP OF CHICKENの代表曲が「天体観測」。
俺は亀井氏の元ファンなので天体観測どころではないのだが!!
◎天の川
四間飛車党のほまみー君が下図まで飛車を振るのを保留していた理由が明らかに!

引き角には▲79角+▲25歩で2筋交換を狙ってくるタイミングがある。そこで一気に・・・

ズドーン!と 天の川 を駆ける!
青の飛車が彦星、赤の角が織り姫となっております。
文最後、タイトルの「引き角のかけ引き」とかけて「織り姫と彦星のかけ引きは始まっている」と原文は書いたが「駆け引き」になっていた。漢字→平仮名修正パターンはあるけど逆もあるのか~。
そういえば私が10代のころN行目+(N+1行目)…の冒頭の漢字を繋げると学校の友達の名前になるよう(今で言うと縦読みとか横読みの暗号)書いた山形新聞の自戦記があるのだが、掲載された新聞を見てみると原文ではない漢字に変換されてしまい何がなんだかわからないことになった事があったなぁ(*'▽')
□第二譜 引き角対策の陣
2021.11/7 朝日アマでほまみー君に聞いたらY寺五段とは月例会などで何回も指している形らしい。
私が観戦記で指摘した△45歩の筋、△21飛型ならあると思ったけど本譜の△22飛型でもソフトいわく解説最後の▲34歩に△32飛と受けていい勝負とほまみー君に教えてもらった。マジか( ゚Д゚)私の感覚には無い手なので驚きました。
引き角に対して有力なこの作戦、小学生のA井少年も小学生名人戦東日本大会で指していた。私がA井少年に教えたわけではないがアドリブで感覚的にこう指したようだ。詳しくは令和3年7月22日のH輪先生記の観戦記参照してください。
なお、1譜と2譜は引き角対策の序盤の指針になると思うのでノーマル振り飛車党は保存しておいた方がよいと思う。序盤を研究するうえで価値の高い棋譜です。
□第三譜 後手、抜け出す
Y寺さんがなぜ飯島引き角を選ぶのか、飯島引き角の優秀性を語る。
そして「私の予想では」の「予想」の使い方がおかしいと関係者から色んな辞書の引用付で指摘受けました。
ここは「見解」「予測」も考えたけど文章が堅くなるので「予想」と書いたが悪手だったか。
予想…物事の成り行きや結果について前もって見当をつけること。また、その内容。
「見解」とかの方が良かったかな~。
□第四譜 ほんまに強い
ほまみー君、終盤強すぎるだろと思った。
私なら待ったアリで指しても何回でもここからY寺五段に負ける自信がある。
1、△74銀は受けの手筋だがこの終盤でこれを指すかぁ、すごい。
2、△6七銀成!は7筋の拠点を払うためだけに銀一枚捨てる突撃、読みがしっかりしていないと無理、怖すぎ。
3、最後の△57とはマジでやばい手。普通は、△69飛とか攻め駒を一枚増やしたい、秒読みならなおさら変わった手を指して形勢を損ねたくないのでと思うはずだが…。
ほまみー君に聞いたらラスト5秒で△57とを発見して勝ちに近づいたと言っていた。自分でも好手の感覚があったと。
△57とは、5筋の歩を削って△51の香を5筋へ貫通させた→詰みにきく変化がある。これはすごい終盤のつくりだな~と感心した。
そして、上の1~3まで全て秒読みで指しているから驚きます。
さすが全国朝日アマベスト16の終盤力。
ほんまに強い、ほ〇まくん。
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