□11.6(土)県朝日アマ前日
前日も体調悪かったが今日も今日とて偏頭痛が続く。
ここ最近の将棋はあまりにもひどいので詰将棋でもやろうかなと思っていたが、もはやその気力もない。
とにかくボーっと疲れていて、得意分野である研究ですらやろうものなら間違いなく体調が悪化する。
解決策は分かっていて「寝る」こと!…なのだが今寝ると夜眠れなくなるのでそれは余計ダメ。
とりあえず、せめてモチベーションが上がることをしようと思った。
それがコレ。
この週は東北六県大会の観戦記を書こうと気分をアゲるため『東北六県大会記録集』を読んでいた。
この記録集に実は私の将棋も載っています(秋田の新聞ですが)!
戦型は私の四間飛車に秋田の全国ベスト4経験者S木さんの右四間。自分で言うのもあれですがソフトが無い時代になかなかうまく指した序盤だと思ったんですよね。でもそれ以上にS木さんの第2の構想がぶっ飛んでいて非常に勉強になりました。数年後に阿部七段にこの棋譜を見せたら「S木さんの構想すごいね、当時とは思えない」と言ってましたから。見て損なしだと思う。
ちなみに一冊1,200円です。天童支部に在庫があるので欲しい方は私に連絡かH輪先生にメールを。送料は1,000円かかるので引き取りの方が良い気がします…。
で、いきなり話が脱線してあれですが『東北六県大会記録集』の冒頭挨拶分などを読んでいると、
「作成するにあたって酒田の原田幸吉六段の『わが将棋人生』という本を参考にした」という記述が結構出てくるんですよね。
私、土岐田将棋道場に通っていた時に原田六段に駒落ちで教わっていました。原田先生ってそういう本を出していたのかと初めて知りました。というわけで実家から送ってもらいましたよ!
おおおお!
どうやって東北六県大会が始まったのかなど書いてあります。
その後は、第〇回大会に同行した原田六段の手記が延々と…。
そして半分読んだあたりで気を失って気づいたら朝。
コケコッコー🐓
□11.7(日)
寝たおかげで40/100くらいまで体調が回復、偉人達の記録に触れ最低限の気力は戻ってきた!
トドメに、車の中でMyパワーソング「♪ハローキティの唄」を熱唱してさらに英気を高める。
ハロー!キティ こんちにはーー!!(やけくそ)
キティはみんなの人気者!
オォッ! ←この曲は34秒あたりのこのオォッが全てだと思う。
そんなこんなで会場、天童パルテへ到着。
ハローM着くん、こんにちは!
ハロー大空くん、こんにちは!
と挨拶をした。
私がキティの化身だとは気づいているまい。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
会場に入る前に嫌な予感がした。
もし財布に1万円札しかなかったらどうしよう( ゚Д゚)
リュックを降ろして財布を確認。
うーーん、参加費1,500円。1,000円札しかない、小銭を作るために自販機へ。10,000円と違ってそこまで神経質にならなくてもよいと思うがI泉君から私が受付でお釣りを貰っている光景を見られたら咎められそうなので念のため崩しておくことにした。
そしたら土屋くんも自販機にきた。
その後、誰かが自販機にきた。
全員もしかして参加費をぴったり持ってこなかった勢なのかなと思った(笑)。
□無事受付終了。
会場で張り込みしていると、
ほまみー君がきた。
11/3~11/6に掲載された観戦記について話した。
色々と知らない変化も教えてもらった~。
そしてほまみー君就活終わったらしく来年以降も山形とのこと!おおお、素晴らしい。
土屋県2冠再び。
どちらかといえば11/27全国アマ名人戦の調整という意味合いが強いと言っていた。確かにね、いきなりアクセルは上がらないので大事ですね。
意外とベテランが来ていない!
そしてとにかく子どもが多くてY口さんが「ジュニア大会かこれは」と言っていた。
将棋パパママ勢にもご挨拶をした。
ハロー、将棋パパママこんにちは!!
皆さん、色々と考えて勉強に取り組んでいるようで良かったです。
そして
ついに・・・
N川七段が来た( ゚Д゚)!
N川氏の同一大会優勝3回による七段はもはや別次元の世界。
我々ときたら全国優勝1回の六段すらいないのに
(24六段はいっぱいいるけど…)
これはヤバい、本当にやばい。
いや~、指してみたいですねぇ。
参加費1,500円で指せたらラッキーどころの話ではないっす。
□抽選
・A組とB組に分けて予選4回戦を戦う。
・各組上位2名が予選通過となり準決勝からのトーナメントとなる。
・また、5~8位決定戦も行う。
N川七段と同じ組に入った場合は4連勝の1位通過は厳しい、その場合3勝1敗が数名出るので点数=運で2位通過を狙う展開になる。
反面、N川七段と同じ組になればもしかしたら対局できるチャンスがあるかもしれない。AとB、1/2の確率でN川七段の組に入ることができる、一次選考である。
運営のI井さんから名前を呼ばれテーブルに座っていく。
「予選A組、N川さん・Y口さん」
N
ーーーー
Y
続けて、
「あべしんさん、ねこPくん」
( ゚Д゚)同じ組だ~~!
それどころか同じテーブル!
プレミアムシートや~~
これはもしや次勝った方が当たるやつかね?とねこPと目で会話する。
そしてすごい事に気づいた。
N川七段が、赤と黒のボーダーのセーター。
ねこP少年が、黒と赤のチェックのシャツ。
あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ
ねこP、おまえ被ってるぞ!( ゚Д゚)
あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ
なにしてんだよーーーーーーー( ゚Д゚)!
将棋ママ勢もいつもは子ども置いてすぐ帰るのに帰らない、ミーハーか!!
□予選1回戦 vsねこP少年(高1・全国中学選抜4位/高校新人戦2位代表)
ハローねこP!こんにちは~~♪
じゃなくて、またお前か!ですよ‥。
なんでこんなに人数いるのに当たるのか本当不思議だ。
後手が私、ねこP少年のエルモ急戦に玉頭銀模様。
以下△65銀と出る予定だったが気が変わった。「行ったれ」と以下△45歩、同歩、88角成、同王、35歩、同歩、33桂と捌きにでる。
以下、少考で▲48飛。
この手を見て「やっぱり難しいんだな」と思った。ポンポンと歩を突き捨ててカッコよく仕掛けたつもりが思ったほど良くない。ここでは△64角か△15角の2択だと思うんだけど正解が分からない~。少考の末なんとなくで△64角。
以下、▲15角、24歩、同角、37角成、33角成、84桂。
歩と桂馬を渡す展開なので将来の▲95歩を考えるといい勝負だろうなぁと思った。
進んで下図。これは良くなったと思った。
以下、△27角、59金、54角成が狙いの受け。
自然に△43の金を受けつつ攻めにもきかす攻防の馬。
しかしここから延々と粘られ、私も決め手が全く見えずで144手まで指すことになる。
勝ったのはいいけど運営のやましゅーさんから「終盤が観戦していて心配になる」と言われてしまった。自分でもそう思います。
再掲下図。
本譜はここで△64角としたがソフトに聞いてみると
▲34歩で居飛車良しと断言。いや、ほんとっすね。\(^o^)/普通の手なのに1秒も読んでなかった。なんでねこPも指さなかったんだろう。人間同士の対局はこうした不思議なところがあるんだよなぁ。相手の読みに釣られるというか…。
終局後、ねこPがニヤニヤしながら(マスクしてるので目で判断)、隣をチラチラ見て「次、頑張ってください(*^-^*)」と言ってきた。
あ~、やはり私の対戦相手は、勝ちvs勝ちでN川七段なのかなと気持ちを引き締めると
運営の方が「N川さーん・あべりーさん」と呼んで
ズゴッーとなった。
ねこP「あれ、違うのか!!これ同じテーブルで当たるやつじゃないのか!!」
と言っててあひゃ。
そして、2回戦。
私の対戦相手は・・・
M着少年(中2)!!
ズゴーッ。
ここに来て当たるんかい。
彼には、今年の天童支部一発代表決定戦で負けて東日本大会の出場権をとられている。
その結果、山形新聞に観戦記を書いたりもした…。
はぁぁぁ~~やるかーって感じです。
□予選2回戦 vsM着少年(中2・全国中学生名人戦ベスト8)
一発代表決定戦では居飛車で完封負けしたので今回は相振りを選択。先手が私。
ここで△24飛なら難しいと思った。
以下、▲34歩、同飛の後にどう指すのかが分からない。
本譜は△24飛に代えて36角だったので一直線の変化に入った。
進んで下図。
以下、43と、同王、61角が厳しい。
これは粘る変化を与えず勝ちになった。
これはM着少年やらかしたのではないか…。私が天童支部一発代表決定戦でやらかしたのと同様に。
2連勝で気持ちよくお昼ご飯を食べるに行く。
□2階の駒(食堂)
カレーor牛丼でカレーを選択。
このあとも華麗に勝ってラッキョッキョと笑いたいからね(^_-)-☆
一緒のテーブルに3年連続県小学生名人戦準優勝の珍記録を打ち立てたK沼少年(小5)がいた。彼の弁当にはまだ食べていないラッキョが2個あったのでその隣に私の弁当からラッキョをそっと1個プレゼントして「3年連続ラッキョだったね( ;∀;)」と慰めようとしたけどコロナだし、意味が分からないしやめた。というか彼はすでに今日の1回戦の将棋を悔やんでいたので心配いらないと思った!
会場へ戻る。
次は誰だろう、まさか( ゚Д゚)ついに?
A井少年(小6)でした ズゴーッ。
県大会なのになんだコレ、ここまで来てあべしん道場やらなあかんのか。
□予選3回戦 vsA井少年(小6・2021小学生倉敷高学年代表)
A井少年には練習で7連敗くらいしているのでヤバいっす。
先手が私。
毎回、序中盤は経験値の差で良くなるんですがね。ここからしっかり勝ちきるのが大変。
とりあえず後手玉は左辺に逃がすと飛車がいるのでなかなか詰まないみたいな変化があるわけで、そういうのを防ぐために▲34桂が急所の筋ですよね。
これ、別に次は△42桂成とは取らないですね、置いておくだけで良い駒なので。
という事は分かっていました。
再掲下図。
どのタイミングで▲34桂を入れようかな~という事を考えていて、まぁギリギリまで保留した方が良いよねと、▲71とと寄りまずはと金の活用を急いだ。
すると以下△89とで( ゚Д゚)あ!と思った。
この手が見えていないからひどい。
とはいえ、ここで▲29飛と逃げておいても勝ちだろうなと思った。
攻め駒は十分にあるので。でも、まぁ龍作れそうだから~と▲同飛、78桂成。
ここで2度目の( ゚Д゚)あ!。
こうしてミスを積み重ねておかしくなっていく。
よっぽどこの瞬間に▲34桂と打って勝負に出ようと思ったが、まぁそこまでしなくてもと(これが致命的な判断ミス)以下▲同金、同角成、83飛成、77馬、34桂。
このタイミングが史上最悪の▲34桂だった…。
以下、69銀、47王、59馬、38王、58銀不成、51成桂、同王、62銀。
詰まないと思ったけどやっぱり詰みませんでした。
そもそも…先手玉がほぼ必至みたいな形になるのが誤算だった。▲29に桂馬がいないと薄いですね、先手陣。2手位は稼げているという適当な読みがいけなかった・・・。いや~~、いくらでも勝つチャンスがあったのに自爆したな~という感じで負け。
いっつも大体こんな感じで終盤で負けますね…( ;∀;)
予選3回戦注目対局は、N川七段vs土屋県2冠王。両者とも全国アマ名人戦に出場予定。結果N川七段勝ち。土屋県2冠Twitterを見ると「負けたのにまた指したいと思うほど強かった」と書かれていた。
そして3連勝のA井少年(小6)がA組4連勝通過をかけてN川七段と対戦することになった!
( ;∀;)
そして私はその隣でピタリ賞のY口さんと2-1同士の対局。
運営のI井さんから「なんかすごく落ち込んでるねぇ」と言われた。
いや、そうですよね、勝っていたらA井くんの席に私座っていたんですから~あひゃ~~~やっちまったコレ。
□予選4回戦 vs Y口さん
先手が私でY口さんの玉頭位取りに石田流から捌いた将棋。
次にもし△39成桂なら▲同馬である。
なのでここは別の手を指したいところだが、△75歩と打たれて馬を遮断される手が気になったのでグッとこらえて▲57馬と引いた。
次は▲66歩と後手の馬を遮断すれば間違いなさそう。
これはうまく指せて勝ちになりました。
隣のN川七段vsA井少年はN川七段勝ち。
序盤を見ていたが「私の教え方が甘かったかな」と思った。
いや、実はこのタイミングは理論上これがあるよとM着くんやA井君にも指摘した事があったのだが、正直なところそれを指しこなせるだけの相手というのも相当いないだろうと思ったので少なくともここ1年は触れなかった部分。
そしたら、まさにその形になって「あぁ、これが全国レベルなんだなぁ」と思った。
□まさかの展開
正直…
3-1になったとはいえ、
A組の有力選手の土屋2冠王やY田くんとも対戦していないので点数的に全然ダメだと思った。
3-1の最下位で順位決定戦にも出れない流れだろうなと、
でもまぁ別に全然それでいいよ~
ここからは観戦者になるよ~と
ホワイトボードを見に行ったら
N川七段 1
あべしん五段 2
と書かれていて
は?( ゚Д゚ )
と、顎が外れた。
いや~H輪先生から「やったな」みたいな事を言われたのですが・・・
ヤッチマッタ…本当すいません…
という大変申し訳ない気持ちになった。
個人的に私に3回戦で勝ったA井少年(小6)でいいのだが…。
まぁA井君じゃなくても日々研鑽を積んでいる子達でも全く問題ないのだがよりによって俺か~~~!
前日、原田幸吉先生の『わが将棋人生』をナナメ読みしてH輪先生やU野先生の若い頃の写真を見て喜んでいただけの私が4強ですか…。参った。
しかし、それにしても何でこんな事になったのか…
見てみよう。
□A組通過者
【順位の決め方優先順位1:勝数】
4-0 N川七段 通過
3-1は以下の通り。
・あべしん
・M着少年(中2)
・ねこP少年(高1)
・A井少年(小6)
土屋2冠王やY田君はどうしたと思ったら、4回戦でM着少年が土屋2冠王に勝ち(秋祭り大会ではY寺さんにも勝っていた)、ねこP少年が3回戦でY田くんに勝ち。私が勝った2人がしぶとく3-1で耐えていたのだ。
昔は、子どもと当たるとあまり点数にならないので('Д')となっていたが、最近は勝数3を運んできてくれるので「子どもは天使」と思うようにします(笑)
【順位の決め方優先順位2:対戦相手の勝ち数】
を数えてみると
・あべしん 11
・M着少年 7 ←進めず。
・ねこP 8 ←5位決定戦へ
・A井少年 11
私とA井少年は11と並んだ。
【順位の決め方優先順位3:勝った相手の点数合計】
すると、私が8でA井少年が7!
私が直接対決でA井少年に負けているのだが直接対決は順位の決め方の優先順位4のため、私が準決勝へ。A井少年は5位決定戦へ。
弟子達の送りバントがやばい・・・。
□B組
4-0 ほまみー君 ←通過
3-1 M子さん ←点数10で5位決定戦へ
H輪監督兼大将 ←点数8で5位決定戦、東北六県大会出場の祝福を受けた。
I泉高校2冠 (高2) ←点数7で進めず。
M本N元全国中学名人(高2)←点数11で準決勝へ
B組を総括するとN川七段がいない組ではあるが1回戦から激戦が相次いだ。
まずは、Y寺五段●vs〇ほまみー三段という以前までなら間違いなく優勝決定戦のカード。
さらに2回戦ではM子五段●vs〇ほまみー三段というこちらも手厚い対戦が実現。大空くんがA達小学生名人(小4)に負けるなど波乱も。
N須くん(2020東北高校新人戦3位)は1回戦Y寺五段・2回戦M子五段という指導対局券をゲットするはめになった。
3回戦でI泉県高校2冠王vsM本元全国中学名人の好カードもあり先日の高校新人戦はI泉氏が制したがこの日はM本くん勝つ。M子さんはI垣さんとの将棋は必敗形だったと思うけどよく勝ったなと。
4回戦でI泉県高校2冠王がY寺五段に勝つ金星を挙げたがまさかの順位決定戦に進出できず。4人のうち1人が落ちるゲームに勝てないとは…四分の一泉君だなこりゃ。
3連勝同士の決勝は、ほまみー君vsM本Nくん。
ほまみー君は1回戦からヘビーなカードを引いてますよね(笑)。
結果は、ほまみー君勝ち。
「一時期、M本くんに勝てなくなりこれヤバいかなと思ったけど最近また持ち直した」とコメント。かっこいい!
□準決勝の顔ぶれ
N川全国アマ名人(A1位)vs M本N元全国中学名人(B2位)
あべしんせんせー(A2位)vs ほまみー全国朝日ベスト16(B1位)
地獄のようなメンバーなのですが( ;∀;)
しかしここでT部井さんのTwitterをみてみると…
その手があったか!この時ばかりはプロ棋士の兄っていう肩書があって良かったと思った(笑)これはSNS的には耐えた・・・と、思った。
□準決勝 vs ほまみー君(山大4年)
後手が私。すでに作戦負け気味、何もしないと9筋・7筋と攻められて潰されそう。
というわけで以下△45歩、同歩、33桂と動く。
以下、77桂、45桂、46銀。
ここはY寺さんも言っていたけど悪いなりに△44飛とためておいた方がよかった。
まぁ、そうですよね。私もそう思いました。
再掲下図。
局面は良いとは思っていないのでいかに嫌味をつけて手を渡すかだな~とボーっと局面を眺めていたらすごい良い手が見えた(幻)
以下△37歩、28王。
間髪入れずにオラァと△38銀!!
これが気持ち悪いでしょと思った。
しかし、打った瞬間に「アホや俺( ゚Д゚)」と手が震えた。
いや~~ひどい、隣の準決勝と比べてここだけレベルが異常に低い。
以下、37桂と歩を外されて…
ー突然の銀損確定!ー
これは本当に FIELD OF GINZON になってしまった~~・
ほまみー君はまだ10分以上時間があり、私残り3分くらい。
やばぁ…これは5~8位決定戦よりも早く終わりかねないぞ。
以下、△37桂成、同金、45桂、38金、57桂成。
以下、58銀、56歩、47銀、同成桂、同金上、45銀打。
とりあえず絡んでおきましたという手。
しかし次の手が受けの好手だった。
以下、▲38桂。
△46銀は同桂で手番が逆転する。
まぁもともと悪いのでしょうがない、以下じっと△32飛。
さぁ間違ってください的な。
以下、▲94歩、同歩、92歩、同香、93歩、同香、85桂打、81桂、93桂成、同桂、92歩。
実はこの端攻めを待っていました。筋なので指してくると思ったんですよね。
上図となってみると後手の駒台に歩が5枚・桂がのっており反撃の味が少しでてきたような気がした、必敗ですが。上図以下△57歩成、同金、37歩、同王、56歩とマリオネットの歩で先手陣をかく乱する。
でも全然まだ後手必敗ですがね。進んで下図。
次に△36飛が狙いとなっております。
ここで先手がはっきりした手を指せないとおかしくなる。相手が相手なら間違うよね~とちょっと期待していました。
すると以下、▲91角…
ではなく
▲64角!( ゚Д゚)
私の心境を簡潔に言うと、
車を運転していたら、
後ろの死角から、
急にチャリが飛び出してきて
ガッチャーン!みたいな感じで、非常に驚きました!!
と、同時にこれはどうやっても手負けしてると悟りました。
上図以下、▲同金、91角、71王、64角成。
以下、△63金、82銀、62王、44銀で一手一手の寄りとなり投了。
なんていうかほまみー君終盤が勇敢なんですよね。それだけ読みに自信があるということなんだけどさ、はぁぁ。
感想戦。
Y寺五段から「飛車を引いてから仕掛けるのでは?非常に興味あるからやってみて」と。引くとしたら△73桂を跳ねないでって感じでしょうか。
以下、△44歩、96歩、13角、95歩、32飛。
以下、▲86角、45歩、同歩、33桂。
しかしやはりここで▲65歩がうるさそう。
とはいえ本譜よりはマシだが感想戦では「後手嫌だね~」という結論に。
何かがおかしいんですよね。
対局終わって開口一番ほまみー君から言われたのは「これ後手無理ですよね」という言葉。
おかしい・・・。本譜のような△45歩からの仕掛けはいくら△32飛型ではないからといって無理ってことはないと思うけど…。
家に帰ってソフトにかけたらすでに先手が400以上良し。
あれー、なんだろう。なにかが嚙み合わない…。いくら昔の定跡とはいえこんな悪くはならないだろう…いくらほまみー君が現代っ子で色んな形を調べているとはいえ・・・。
気づいた。
そもそも上図について私が昔勉強した形は▲38金+28王の金矢倉で5筋が手薄な形だった(金矢倉全盛時代)\(^o^)/片矢倉は自分が大学生のときはそもそもメインの形じゃなかったのだ。そこらへんコンガラガッテたんだなと。
ほまみ―くんの序盤は古い形に新しい形(評価値)を混ぜてくるので地味に混乱するんだよなぁ。敗因が分かってすっきりしました。
準決勝もう一局
もしM本N君がN川七段に勝つならこれしかない!という戦型になった。
この形は研究量+M本君の実力の部分が存分に発揮できるので奨励会上級クラスなら軽く吹っ飛ぶと個人的に思っている。
とはいえ相手が強すぎた。
N川七段勝ち。
M本君もどこかで悪くしたのか分からないと言っていた。形勢判断が分からない所を勝ってくるのが全国区なのか。
□3位決定戦 vsM本N君(高2・全国中学名人経験者)
いやぁぁ、きついっす。
M本くんは予選4回戦で負けて、さっき負けてこれ負けると3連勝3連敗。
私もこれ負けると3勝3敗。
3-1で順位決定戦にすら参加できない人がいる一方で(某泉くんとか某着君とか)3-1で準決勝に進出してその後は全部負けでも4位になる人もいる。
ここで負けたら3-1勢から冷たい目で見られそうだ。そっちのプレッシャーがすごい(笑)。
とはいえ、あばばばばばばばですよ。
準決勝負けた状態で頭があばばばばば…。
やるか、やるのかM本君!あばばばばばば。
後手が私。
序盤34手にして相居玉で殴り合いが始まり私が大優勢になった。
あーぁ、これが本番だったらなぁ…と思っていた。
('Д')
('Д')
あれ??
ーM本くんが指さないー
指さなくなった。
もしかして寝てるのかなと思いチラッとみたら盤面をじっと見つめている。
('Д')ぇぇぇぇぇ…
ちょ、どうしちゃったのM本くん!!
みるみるM本君の持ち時間が減っていく。
だんだん怖くなってきた、もしかして投了するんじゃないかと。
普通投了してくれるなら喜ぶべきなんだけどこの時ばかりは「頼むから投了せんでくれ~~~俺はこんなところで恨みをかいたくないよ~~( ;∀;)」と内心ドキドキしていた。
そしてM本くんの時間が3分を切ったとき、上図以下、84歩が指され以下同歩、同飛、83歩、34飛と進行。
ここで良くしにいくなら以下△18歩、同香、14飛だと思った。
以下、▲同飛、同香、23角、19飛。
こう進んだ時に合駒されたら簡単ではないよなと思ってやめた。
しかし、今よく見てみるとその合駒は飛車しかないんだね。。。
ってことは、飛車を打つようではアカンので▲58王ですが△49角▲38王△38角成▲同銀△69飛成で後手必勝ですね、あひゃ!逃しちゃった。
本譜は、すでに1筋は手がついているので陣形を整備してから攻めようと思った。
進んで下図。
▲66角の意味が分からなかった。次に▲33角成ときても枚数は足りている。
分からんので以下△12飛と引いた。
するとなんと、以下▲25桂!と跳ねられ「あばばばばば」となった。
▲19の香が飛車取りになって、▲25の桂が33に一枚足している。
あ~~~やっちまった、終わったと思った。
以下、△19飛成、33桂成。
でもね、一瞬だけ思ったんですよ。
こういう形って(△33の)取り方を工夫することで意外と受かってる事があるよねって。
でもそこに時間を費やして何も発見出来なかったらダメージがでかいので以下△同銀、同角成、同金、同飛成とあっさり進める。
ここで残り時間を投入したが特に何もなし、見れば見るほど後手必敗。
以下△55桂と形を作って、投了。うーん、何かなかったのかなぁ。
うちに帰って試しにソフトにかけてみたら…例の局面、
以下、同金、同角成、31香で、
これからの戦いとの事でした( ;∀;)
いやぁ…マジかと思った。最後に時間使う場所ミスった~。
というわけで、大方の予想通り私は4位に沈みました\(^o^)/
□決勝戦
N川七段vsほまみー君
過去の対戦成績は、ほまみー君のなんと1勝0敗!
2020年の鶴岡支部新春大会での1勝だ。
しかし今回は全国大会を懸けた代表戦である。
結果!やはりN川七段優勝となりました。
棋譜を見た感じ、N川七段の居飛車穴熊のプレッシャーがすごく強い。ほまみー君も四間ミレニアムでうまく指しているが色んな意味で消耗が激しいと思った。N川七段の手の渡し方が印象的だった。
□順位確定
1位 N川七段
2位 ほまみー君(20代半ば)
3位 M本N君(高2)
4位 あべしん
5位 A井少年(小6)
6位 M子さん
7位 ねこP少年(高2)
8位 H輪先生
T部井さんのTwitterにもあったけど上位がとても若返った、伸びしろしかない!ここから山形は新時代に突入するのだろうか。
また、1位~4位まで商品券のほかに山形支部のY口さんからレジ袋一杯の柿が手渡されました!すごいっ!ありがとうございます。
□商品は、会場2階で使える商品券
私は4位なので1,500円分でした。参加費1,500円を回収しました。

そしてこの商品券は当日限り、売店が閉まる前に3位M本くんと7位ねこP少年とゾロゾロ2階へ向かう。
この金券はお釣りが出ないので現金を持ち出すか、お釣りはいりませんコースにするか悩む。
そして商品数の多さにまた悩む、でもみんなで選ぶの楽しいかも。
この感覚は…
まるで修学旅行のお土産選びだな(笑)
あ、今の子達って修学旅行ないんだっけか( ;∀;)
可哀そうに、でも大丈夫だ。学生の大会で県代表になれば旅行にいけるぞ!
あ、M本君・・・( ;∀;)
□ ねこまど講師のみずたま先生に会ってしまった
いや、Twitterで天童に来ているのは知っていたがまさかでした。
本も出版されています。
天童将棋交流室にも置いてあります!みなさん見てみてください。
□結局、何を買ったの?
1,500円の金券で1,470円分の買い物をしました、ドヤぁ!!
趣味がラーメンなので、ラーメンにInする卵も一緒に買いました。

1個130円を3個、これで390円。
4食入りの某有名店のラーメン。
1,080円なり。
ちなみにM本君は、チャリに入れて持って帰りやすいという基準だけで選んでいたので本当に修学旅行のお土産を買った可能性がある。
ほまみー君は準優勝3,000円分なのでお酒などを買って自腹で40円追加で払っていました。買い物勝負は±30で抑えた俺の勝ちだ。
ねこPは売店に来る入賞者とひたすら喋っていました、どういうテンションなんだおまえは。
□帰宅、さっそく調理開始!
4食分とはいえ1玉120gなので少ない。
一気に2玉茹でます。
スープを用意します。
麺を入れてお湯で薄めます。
うーむ、麺はまずまずですがスープがどうもお店とは程遠いような気がしなくもない。
具材を入れましょう。
デデン!!
いや~お世辞にも美味しいとは思えないような盛り付けになりました。
今日、4位だったのも納得できます。一流とはとても言い難いです。
□県ランキング確定
すでにつちやんが2冠達成で1位。
N川七段、山形初登場1位・オリコン初登場1位みたいな感じで鮮烈デビュー。
このままあらゆる大会でずーっと1位をキープするような名曲(局)を残し続けるのか。来年以降、どうなっていくのだろう。
『東北六県将棋大会記録集』を読んでいたらこんな一文を見つけた。
7P目、秋田県連山崎会長が「秋田県と東北六県将棋界」について書いた記事。
奨励会1級で退会した野藤五段が昭和55年に帰県し、秋田県のレベルを一気にあげてくれました。若手の間では「野藤に追い付け、追い越せ」が合い言葉になり・・・
山形においても若手&ベテランともに「N川七段に追い付け、追い越せ」の時代になった感じですね。実力倍増計画やらないと。
倍!倍!キティ 倍倍キティ!!
倍!倍!キティ、また明日~×2
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