後手四間△43銀型に舟囲い▲69金型で▲45歩早仕掛けは未だにアマチュア間では根強い人気を誇る。
居飛車は研究通りに進めば振り飛車の力を出させずに勝つ事も可能。
定跡書に載っていない変化も膨大にある。そのため振り飛車は受け身の戦法なのでひとつひとつ潰していくしかないと思うが、大事な対局で一発くらいたくないという人へ怪しい対策を伝授します。
さて、先手は▲45歩早仕掛けを狙うのであれば▲46歩ですよね。

これには△54銀と出るのが玉頭銀の定跡で振り飛車最有力と言われている。
以下、▲38飛という手がある。
これには△43銀と戻るのが藤井流で互角(と言われている)。
※四間飛車の急所3巻150P参照
以下▲28飛なら△54銀で千日手狙いで後手満足という思想。
再掲下図。
千日手になるならいいのですがならない時の方が多い、むしろこの先に何かを見出している居飛車党が多くて毎回研究を受けるのがしんどいのでどうしよっかなと思う時があるのです。
そんな時、居飛車党の研究を外す意味も込めて上図以下△64歩と変化することがあります。
これ、本筋の手では無いですが定跡書に書いていないのでやられたら研究派の居飛車党は嫌だと思います。
△64歩の意味は居飛車にもう一手指して形を決めて下さいという話です。
・▲68金直なら△54歩で通常形に戻す
・▲37桂ならそこで△54銀。
上図で後手が良いわけではないが▲38飛の変化を消したという主張です。
再掲下図。
当然ここで先手は▲45歩と仕掛けてくる。
この記事はこの▲45歩を上図で受けきれるかというものですので興味の無い方はここで離脱です。
以下、△同歩は33角成、同桂、24歩で2筋突破されてアウト。
さすがにこれはひどい。
▲45歩に△74歩という変化もある。
これは四間飛車の急所3巻の117pに書いてあるが結論は居飛車良し。
まぁ、そりゃそうですよねという感じではある。
再掲下図。
ここで△54銀とワンテンポ遅く飛び出す手が成立するのかを延々と検証する。
以下▲44角と出る手には…
以下△65銀と玉頭銀を遂行してどうか。先手に角をとってもらい振り飛車の左桂を捌きにいくといった将棋になる。
また、再掲下図では、
あっさり△同角、同歩、33角もある。
次に△44角から歩を回収するという意味なので▲66銀と守るがフラッと△45銀と出ておく。
玉頭の反対側に銀が飛びだして妙な雰囲気だが形勢はいい勝負だと思う。
このあと先手も▲57銀上みたいな感じで駒を前に出していく展開だろう。
再掲下図。メインは▲44角ではなく、
上図以下▲24歩、同歩、44歩、65銀、37桂にはどうするかの検討。
以下ドーン!と△44飛が狙いの一手。
次に△35歩の桂頭攻めがあるので居飛車は後手の飛車に対して働きかける。
・▲22歩
・▲45歩
・▲44角
を順にみていく。
◎▲22歩の変化
これには以下△42飛!、21歩成、88角成、同王、35歩がうるさい攻め。
上図、先に桂馬をとったが先手は薄い陣形だ。この展開の舟囲いは勝ちにくいと思う。
◎▲45歩の変化
以下、△42飛、33角成、同桂、24飛、45桂、同桂、同飛、46歩。
以下△33角!!、34飛に飛車を見切って99角成!、45歩、76銀。
後手は△53歩+64歩型の堅陣を活かして攻める。
上図以下▲31飛成は77桂が厳しい。
再掲下図。
ここでは▲68金直と逃げ道を作るのが最善だがじっと△98馬。
▲59王と逃げても、あとあと後手からは△65桂▲66銀△46桂や△26歩など小駒を使った攻めがあるので駒損ではあるが実戦的にはいい勝負だと思う。
◎▲44角の変化
これは△同角と取り▲66銀、同銀、同歩、同角、77銀、33角と引いておく。
以下、▲57銀には46歩が攻めの継続手。
これ、▲同銀なら27銀でかろうじて攻めがつながる。
▲同飛なら△38角→56角成で銀を取り返すことができる。
再掲下図。
以下▲41飛と4筋へ利かす手には△43角で飛車を封印する。
以下▲45桂にも42角。
次に△51金引で飛車をとれば陣形差で後手が勝ちやすいと思う。
再掲下図。
以下▲62歩、同金寄、41飛は厄介。
今度は△43角と打てないので上図以下△65歩と突き46飛成に66銀とかちこむ。
一見すると▲44歩でダメに見えるがそこで△45歩が良い手。
以下▲同竜は39角がある。
再掲下図。
以下△同桂には△64角で後手良し。
以下▲33桂不成、46角、同銀、77銀成、同桂、33桂。
次に△66桂があるので▲67歩と受けるくらいだが、△49飛で後手やれる展開だ。
再掲下図。
ここで単に▲45桂には42角だ。
以下▲23飛には△54角、46歩、44歩で後手良し。
先手は攻め駒が少ないのが痛い。
再掲下図。
▲32飛には△65から角を打つ。
以下▲34飛成で桂馬にひもをつけても△56角、67歩に43銀でいい勝負。
以下、24龍、同角、同飛、45角、21飛成、36角。
これは…お互い駒が急所に入っているので、互角の展開だと思います。
正直、むずかしすぎて分からない!
なお、後手をもって嫌な変化はあるのですが書いたら勝てなくなるのでやめておきます(笑)。
居飛車が研究していない前提の将棋なのでこちらだけそれなりに研究しておけば一発勝負で使えると思います。いざという時のレパートリ―としてどうぞ🍚
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