観戦記のあとがき(R3.7/27~7/30 M着初段vsH口四段 山形新聞掲載分)

棋戦      :2021年4月17日
         東日本支部名人戦予選2回戦
        ▲M着君(天童支部)vs△H口四段(会津王将会支部)
山形新聞掲載日:2021.7/27~7/30 (全4譜)
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・1譜 私の一番弟子    7/27
・2譜 M着流振り飛車   7/28
・3譜 知らない音     7/29
・4譜 師に似るべからず  7/30
戦型      :角道オープン四間vs玉頭位取り

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これは弟子の将棋なので好き勝手に書いてやったぜ!という内容です。

最初、試しにサラ~ッと下書きを書いたら棋譜解説部分が多くなりすぎて雑談部分が無くなってしまった。

推敲を重ね、雑談と解説を同時にするという手法に至った。

第1譜、当初タイトルは「一番弟子」だったが掲載したものをみると「私の一番弟子」だった。「私の」がついたことで急に温かいイメージになってしまった。観戦記を読めば分かると思うが現実はM着くんが私に勝って代表権を獲ったという話なので全然温かくはないですよ(笑)。「鬼の一番弟子」というタイトルにすればよかったと後悔。

第2譜
小学生中学生のうちに序盤しっかりやらないと学年上がるにつれて困りますよというメッセージを皆に。別にやらなくても勝てるし段位も上がるけど、やった人とそうでない人とでは将棋の深さが違うでしょう。

「将棋のドレミ」はまだしも「悲しみのファソラ」という表現が通るのかというのは冒険だった。

ネットで調べてもそんな表現は出てこないからなぁ。というわけで保険であとに「M着くんの心のピアノも躍動した」という一文を入れた。当初は「M着くんの心が躍動した」だったがピアノの3文字を入れたほうが間違いないと思ったので。


第3譜、「ミソで~」のあとに「結果先手は良いアレンジが浮かばず…」という部分、当初は「結果先手は良いアレンジが浮かばずシドろもどろになったが…」と書いたのがオヤジギャグだったので消した。
最後の段落がこちら。

第3譜前段でM着くんの奏でるメロディーに異音がぶつかったという事を書いた。
その音は、「金銀の谷の深い位置にある霧がかかった屋敷から聞こえてくる、音は聞こえるがM着くんは迷いの森の中でその場所を見つけることが出来ない」というストーリーだったのだが文字数足りず。終盤の「分からない分からない!」という不安な気持ちを不気味に表現したかった。

第4譜 2段落目「運命の分かれ道~」と書いてあるが、当初はここを「デデデデ―ン!のみで表現しようかなと思った。分かる人には分かると思うがべートーベンの『運命』である。しかしこれはさすがに冒険しすぎていると思い消した。また、デデデデ―ン!の部分の楽譜をそのまま載せてやろうかと思ったがどうやって載せるのかという問題があり棋譜と楽譜のコラボは諦めた。
そしてそれ以前に自分は、べートーベン=運命=デデデデ―ン!しか分からないので、作品の背景的知識とかさっぱりなのでもしかしたら使う場面が違う可能性もあるかもしれないのでやめときました。

デデデデ―ン!といえば、M着君が7/25の全国中学生名人戦でベスト8に入った
さすがに掲載は間に合わなかった。この原稿の提出期限が7/13なのでね。

と、同時に思ったのは、
・7/25に全国ベスト8
・7/27に「私の一番弟子」から掲載開始。

これはあれですね~~、中学生名人戦予選落ちしてたら「私の一番弟子」のニュアンスが変わっていましたね(笑)

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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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