山形に全国強豪が入ってくるルートがあるとすれば。

山形は基本的にずーっと同じ人が勝ち続けており、そこに入れ替わり立ち替わりで山形生まれ山形育ちの学生が優勝に絡むという状況でした。

これは結構異様なことで、私は仙台に住んでいたことがあるのですが毎年のように全国区の社会人強豪や学生が転勤・入学でやってくるのでひえ~ひえ~でした。

Q、なぜ山形はそういう環境ではないのでしょうか?

A、山形はね、仕事が無いんです^^

大手企業の転勤ルートに山形は組み込まれていない可能性あり(ざっくり)。
驚くほど全国強豪という方が来ない地なんですよね。

加えて、元奨励会員もいないです。
山形からそもそも奨励会受ける人は少ないし受かる人も少ないので当然といえば当然ですが。

山形大学にも超高校級の選手が外部から入ってくるとはちょっと考えにくい、国立狙わない場合でも立命館にいきますからね。

というわけで山形は既存の選手にとってはかなり居心地が良い場所なんです。

でもですね、そんな山形に全国強豪が入ってくるルートが1つあるとしたら…

そう、天童市役所の特別選考です。

【特別選考 (行政)】
・ 平成3年4月2日以降に生まれた方で、次の要件をすべて満たす方
 (1) スポーツ、文化等の分野において、高校在学時以降に全国レベルの大会又はこれに相当すると認められる大会等での入賞実績があり、採用後 も活躍することが見込まれる方 

私ですね、ブラック企業の輪廻から抜け出そうと思い無職になった時代があったんですよ。
29歳で無職!!崖っぷち!

で、学生時代は偏差値30の世界で生きてきたので勉強は無理なわけで、なんかないかな~と思い探したら天童市役所の特別選考試験を当時見つけたんですね。
しかし「一般大会で全国レベルの大会での入賞実績&今後も活躍することが見込まれる方」て無理やん\(^o^)/ そもそも全国レベルの入賞なんてないし、まぐれで入賞したところで今後も天童市の広告塔になって頑張るってのは荷が重すぎると思いました。

そんで一般受験も考えたのですが当時は受験要件に「天童市に1年間住所があること」という縛りがあってそもそも受けられないことに気づきました。私の友人の将棋関係者には1年前から天童にアパートを借りて合格した人がいました。今は駒師になるための修行もしているので天童市に受かって良かったと思います。なお、試験については今現在住所要件があるかは分からないので興味ある方は調べてみてください。

そうそう、4月初旬トップアマのN全国アマ名人が天童市に入ったというニュースが県棋界を駆け巡りました。

N氏がどのルートかはわかりませんがいずれにしても今後は山形県棋界を盛り上げてくれる存在になってくれると思います。

私はN氏と面識はありませんがトップアマというよりもアマ棋界のスーパースターと形容する人が多い印象です。スターとは華があり面白いとみんなから認められている人なのでそういうことなんだと思います。とある棋士も「N氏は気さくで良い人だ」と言っていました。

それまでN氏の著書(写真右)を読んで勉強します( ..)φ

写真左はN氏が在学していた名門岩手高校の顧問の方が書いた本。N氏の事もたくさん書いてあります。

 

さて、全国アマ名人が山形に来た事によって山形のパワーバランスは大きく変わることになると思います。これは楽しみな展開になってきました。
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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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