□3回戦vsケ○ドー君(昨年3位)
1回戦でY寺さんに勝ったものの2回戦で大学の後輩Y田くんに敗れる。
聞けば今年は将棋を全然やっていないとのこと。まぁ大学院に行けば大学の大会も出れなくなるしコロナだしで普通に将棋をやる理由がないんですよね、多分本当にやっていないと思う。
記録係のyamasyuさんに1回戦に続きさくっと後手番を出してもらい、戦型は私の後手四間飛車。
以下▲24歩、同角、同飛、同歩、22歩には心底驚いた。
さすがに露骨すぎる攻めだなと思ったが読んでみると案外難しい。
居飛車の王様が堅いのでなんやかんやで手を作られてしまいそうな雰囲気がある。
ここで寄せの方針をまとめる。
・1段目に飛車を降ろす。
+
・▲77の角を△75歩、同歩、76歩、同銀、64桂の筋で攻める=角を捌かせない・固定しておくことが必要。
というわけで方針が決まればあとは条件にあてはめていくだけなので桂馬を入手しないといけない。
上図以下、△33桂、34歩、25桂。
超スムーズに桂馬ゲットできるのでこりゃ勝ちでしょうと思った。
しかし次の一手がすごい勝負手でした。
▲45桂!

いや~~~これはなるほどです。
飛車切りから▲22歩の一連の攻めはこの手があるからなんですね。
さすがに強いなと思いました。
例えば上図以下、桂馬タダ取りラッキーとばかりに△同歩は▲33歩成とされ…
居飛車の▲77の角が馬になって逃げる事ができるので後手は目標を失ってしまいます。
再掲下図、最後の時間を投入。
以下、△39飛、▲33歩成、45歩、32と、同龍。
途中の▲33歩成に△同銀、同桂成、同龍とする手も考えたが、
以下▲52銀が生じており薄くされるのが嫌だった。
本譜は再掲下図以下、
▲44桂。
▲44桂は攻めの手だが▲77角が再び動けなくなったので△75歩の狙いが復活した。
上図以下、寄せの方針通り△39竜と潜る。
以下私の勝手な読み筋を披露すると▲52桂成、31飛、61銀、71金、44角、38飛成である。
以下▲26角打とつなぐ手には△35歩、同角行、同龍、同角、55角で振り飛車良し。
つまり▲52桂成が本筋にみえて実は活躍がイマイチという変化に誘導しようとしていた。
しかし!!
再掲下図。
ここで▲52銀と打たれて(;゚Д゚)
これはのっぴきならん事態になったと思った。
このタイミングでの銀は抜けていました。
これはもう振り飛車優勢どころか互角すらも怪しい。以下、△42飛、63銀成、同金。
ここで▲64金と打たれたら困っていたと思います。
▲64に駒を置かれると△64桂の筋が無くなるので急に居飛車玉が見えなくなります。
以下、
・△62金は▲51角で削られ。
・△64同金、53角、72飛、64角成、73金は、
▲同馬、同王、53金で攻めが続く。居飛車玉が堅すぎて勝てる気しない展開です。
再掲下図。
本譜は▲21歩成。
これは命拾いした~~~とすかさず△75歩。
以下、▲31角、72飛、75角成、同飛、同歩、76歩、同銀、64桂、▲42飛、72銀打、65銀、76銀。
詰将棋さえ頑張ればさすがに1手勝ちでしょうと思いました。
以下、▲74金、同銀。
▲同銀、同金、同歩、△87銀打で詰み。
これはもう並べ詰みなので逃しませんというわけで勝ちました。
感想戦で再掲下図以下▲同歩は…
△65銀と手厚くされて居飛車だめですよねと言ったのだが…
よくみると▲73銀、同金、同歩成、同王、74歩、同銀、75歩で振り飛車負けてはいないだろうか?
以下△87銀が筋だが同金、79銀、99王で穴熊にもぐって詰まない気がする。
いや、これは…(笑)
かなり難解な将棋で途中は無理攻め通して良くなったと思ったのですが具体的にどうやって勝つのかが難しい将棋でした。
ちなみにケ〇ドー氏は、
この局面のちょっと前くらいから形勢を悲観して形作りで指していたと言っていました(笑)。それも多分本当で、投了した直後に「全然ダメでしたね」と言っていたことからもそうだと思いました。まぁ、野球もそうですが消化試合ってそういうことになりやすいよねともつけ加えておきます。
□3回戦その他
M子前年度名人がY田くんに勝ち決勝へ、2連覇目指していたんですね(゚Д゚;)
ほまみー君がO空くんを削り勝ち決勝へ。
問題は3位決定戦。
これがルール表。
・「優先順位1:勝ち数」
Aブロックの2-1は、あべしん・Y寺さん・Y田くん。
⇓
・「優先順位2:対戦相手の勝ち数」
あべしん&Y田くんが5、Y寺さんが3。
⇓
・「優先順位3:勝った相手の勝ち数合計」
私とY田くん、どちらも5で同点。
⇓
・「優先順位4:直接対決」
無し!
⇓
・「優先順位5:初戦より連勝者優先」
Y田君〇〇●
あべしん〇●〇
というわけで…Y田くんが3位決定戦に進出です。
どよ~ん。
Bブロックの2-1は、S木M明さん・O空くん・S木Hさんでしたが「優先順位2:対戦相手の勝ち数」が6点のO空君が3位決定戦へ進出。
Y田くんvsO空くん、数年前の県高校大会と同じという組み合わせになりました。
若くてハツラツとしたイケメン対決で大変すばらしいと思いました。
上の方でこういう将棋が増えてくれればいいんですがね。
結果、Y田くんが勝ち先輩の貫禄を見せました。
決勝は、M子さんが切れ味ではなく厚みと物量でアブラギッシュに制し2連覇達成。
結局、来年のシード権も自前で調達したのでした、流石です。
鶴岡初の県アマ名人誕生ならず、ほまみー君残念でした。
□まとめ
1位 M子名人(2連覇)
2位~4位まで大学生
と、こんな感じでべテランが貫録を示しつつもフレッシュな大学生が存在感をアピールするというとても良い大会になったと思います。特にY田くん&O空君は昨年からちょこちょこ上位に顔を出すようになってきており今後M子県名人と山形ビッグ3にどう噛みついていくのか楽しみです。また、2人に噛みつかれたい女性陣も同時に募集しています。
□久々にリアル大会で持ち時間が長い将棋を指した感想
今年は大会が無かったので、ネットでぽちぽち早指しをやるくらいでしたが持ち時間の長い将棋と比べそもそも使っている脳みその部分が違うんじゃないかと思いました。
早指しはどこまでいっても早指しで数手先しか読めません。
しかし今回の県名人戦は持ち時間30分30秒と長いので、1局を通じてどう指すべきかという構想や方針を数十手先を見据えて指す事が出来ました。明らかにネット早指しゲーと今日の自分の将棋の質は違うと感じました。頭の中で読む手の量が段違い! ネットで早指しのみを続けている人とそうでない人とでは読みの量はもちろん大局観なんかも数年先かなりの差が出ると思います。
□今後の展望
大会が無くなると選手としての存在意義も薄れるので、
2代目「こま八」として観光客と将棋をする人になろうかな…。
□2020年県大会 参考記録
※選手権・竜王戦・最強戦・朝日アマ・赤旗、アマ王将は中止。
※支部名・アマ名も全国大会中止。
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