M子さんがえっ(゚Д゚;)という顔をした。
その瞬間、サーッと血の気が引いた。
少考後、△45角が指される。
待ち伏せされていた・・・
B29✈にはるか上空から待ち伏せされていたのだ。
銀取りと△27角成の両方を同時に受けることができない。
以下▲56銀、27角成の瞬間に何か返し技を先手が用意していないといけないのだがウッカリなので用意などあるはずがない\(^o^)/
以下▲22角、13香。
これが△14歩と突いた意味で香車をとることができないので後手は馬と歩得で優勢であろう…。
やっちまったなぁぁ( ;∀;)と席を立ち持ち時間30分のうち10分を投入する。
5分はうっかり軽率な手を指してしまったことに対する反省、残り5分はこのあとどうまとめるのか。
小学生のときに高学年のやんちゃ坊主らと雪合戦⛄をしたことがある。
こちらの兵力は3名、向こうは6名くらい。
それでも高い場所に陣取った我ら5年1組は勝利した。
戦争はド急所の位置を抑えれば戦力が足りなくても勝てることがあると学んだ。
これは将棋にも応用できる考え方、上図以下▲55角成!
盤上全体を見渡せる天王山⛰へ馬を据える。
この局面の私の評価は、歩損ではあるがそこそこやれるのではないかという自信に変わりつつあった。以下、M子県名人も天王山を急所とみて馬を馬で消しにかかる、やはり勝負はここなのか。
数手進んで下図。
康光流「天衣無縫の構え」を敷きM子県名人の攻めを待つ。
モバイル中継で佐藤会長がこの形をよく指していてそのたびに「これは力がないと指しこなせない、わしには無理」と思っていたがまさか自分がやる羽目になるとは…。以下、お互いバランスを取りつつ進めて下図。
先手はこのあとどうするべきか。歩損はさほど気にならない局面なのだが実際にどう動くかといわれると難しい。というわけで以下▲68王、42金右、48金、74歩、66銀右と待機。
ついにM子さんが仕掛けてくる。
以下△35歩、同歩、36歩、34歩。
う~~ん、この攻め合いは私の方が勝っているような気がしたのだが相居飛車の感覚が0なので速度計算もそうだがこちらからの攻め筋や相手の狙い筋が全くみえないんですよね~~。通常であれば「地力+経験」レーダーを張れるのだがこの局面は地力一本のアナログレーダーのみなのでしんどい。以下△37歩成、33歩成、同金右、37金、55歩。
後手としては△54銀を捌けば自然とよくなるということだろう。こちらとしても1筋と3筋から攻めたいのだが攻め駒が足りないので決まらなそう。敵陣に打ち込んでいけるカナ駒が欲しいので上図以下▲同歩、同銀直、同銀、同銀、56歩と対応する。
以下もし△66銀なら同銀、48角に55角が用意の切り返し。
飛車取りで66銀を受ける事ができるので先手良し。
というわけで再掲下図。
△44銀と引かせることに成功。
後手からは△75歩や△66桂など攻め筋がありすぎてもう先手陣の受けはきかない。攻めるしかない。以下、▲15歩、同歩、34歩、同金、26桂。
1筋をいじったのは後手王の逃げ道ができただけなので余計だったなぁ。
上図以下、△25銀、34桂、同銀。
ここ( ゚Д゚)!
ここで攻めをつなぐ手がないといけない( ゚Д゚)!!
何かないのか!?
雰囲気はあるぞ、何かあるはずなんだが・・・
20…
10…
ピッ
ピッ
ピ…
ピィ―――
パチ
( ;∀;)ダメだこりゃ~~~。
がっくりきました。
再掲下図。
ここでは▲35歩が盤上この一手でした。
・△同銀右は55角の王手飛車
・△同銀直は45歩、33銀、71角の両取り。
・△23銀にも▲45歩、33銀、34銀がある。
いや~~これなら優勢だったなぁぁぁ。
▲35歩が見えなかったのは痛い、なぜ見えなかったのかな~筋中の筋なのに。
本譜は再掲下図以下、
△75歩、66角と進行。
急所のラインに角を据えるがすぐに△54桂で筋を外され▲75角、74歩、97角、86歩、同角と角を磔りつけにされてしまう。
以下△66桂打、▲88金、次に指された手はまさに名人の手でした。
△36歩!
対岸にぼやっと垂らされた歩ですが攻めの手でもあり受けの手でもある。
ここに歩兵隊から上陸されては先手陣は持たない。
ここらへんの戦い方は若手にないベテランの味だなぁと感じました。以下、▲14歩、同香、▲55歩。
もう仕方ないなと。余計に攻めを呼び込む手ですが△同銀の瞬間に▲53角成や▲33歩で攻め合おうと思っていました。以下△37歩成、同金、86飛、同歩、87歩、同金、56歩。
あれ~~~これは居飛車の攻めが薄いのではないか!?
急に局面が動いて頭がついてこない。
以下▲48金、△57角、同金、同歩成、同王、55銀。
銀が動いたので▲33歩と打てるようになった。
上図以下、▲68王、56金。
いや~~間違えましたね。
このタイミングで▲33歩と指せば△56金が質駒になっている分だけさらに手厚いのかなと思っていたのですが、よくよく読んでみると上図以下▲33歩、67金、同王、78角、57王、56角成、48王、33王と戻された局面が先手負け。
手順に馬を作られ玉頭を手厚くされてしまったのが痛い。
というわけで△56金と打たれた局面はもう負けなんでしょうね。
以下、▲同銀、同銀。
これで詰めろがほどけなくなり…
あべしん投了となりました。
うぅぅぅぅぅん、何かあったな~~。
序盤・中盤・終盤でことごとくチャンスを逃しているなぁという印象です。
再掲下図。
局後にS木M明さんからこのタイミングで▲33歩と打てば勝ちと指摘される。
まぁ、△同金は▲52飛から▲54飛成で勝ちなのだが△同王が分からない。
▲35歩では自信が無いんですよね。
以下、△同銀、34歩、23王のときにどうしたらよいものか。
再掲下図。
Y寺さんから正解を教えてもらいました。
ここで一発▲51角と王手をして合駒をさせるのが良いようです。
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