2、▲37同飛の変化
再掲下図。
以下▲同飛に…
もう一発△36歩と叩く!
これがTHE・定跡手。知識として知らないと絶対指せない手(笑)。
以下
・▲同飛
・▲34馬 ←最難関 を検討する。
・▲同飛の変化
再掲下図。
以下▲同飛には神手順がある。
△45銀が飛車取り!
かつ、△21の桂で馬取り!
なんと2歩捨てただけで両取りが、かかっているではあーりませんか( ゚Д゚)!
以下▲35飛と銀取りに逃げても△33桂で銀にひもがつく。
なんという神手順(2回目)。
以下▲33飛成で後手大優勢なのだが…指せば結構難しい(笑)。
私が御徒町で指した実戦譜を置いておく。
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・▲34馬が最難関
再掲下図。
以下▲34馬△37歩成▲同桂△47歩成。
これが▲46銀戦法における一直線の変化の華。
以下
◎▲同銀 ←定跡手順
◎▲同金 を検討する。
ー--------------------------
◎▲同銀の変化
再掲下図。
以下▲同銀が定跡手順。
以下△39飛▲41飛とお互い飛車を下ろす。
・居飛車最速の攻めは▲52馬と切って▲71銀!の攻め。
・振り飛車最速の攻めは△88銀!の放り込み。その△88銀をどのタイミングで決行するかっていうのが難しいんですよね~。
以下
1、すぐに△88銀
2、△51金引から△88銀を見ていく。
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1、すぐに△88銀コース
再掲下図。
以下△88銀!
この放り込みは▲69金型だから(▲69の金が浮いているから)ある攻め。以下▲同玉なら△69飛成で金がとれる。
※絶対に混同注意!
▲68金が入っている形で…
△88銀と打っても…
▲同玉で何も発生しないですからね!ノータイムでこの変化へ突っ込んでいく特攻隊の人、結構いるで。
話を戻して再掲下図。
将棋の難しいところはここからです。
実はここで▲49歩!という手があってよく分からない将棋になってしまう。
以下
・△同飛成
・△89銀不成
・△51金引 を検討する。
・△同飛成の変化
再掲下図
以下△同飛成はまずい。▲59金寄が狙いの手。
【四間飛車暦53年:黄金の門 建立】
この形、何がまずいかと言うと△88銀が役に立たない駒になっているから。以下取られる前に△89銀不成とするけど▲同玉で何も起こらない。
▲69金型ならここで△77桂の攻め筋があったんですがねぇぇぇ。
↓
それを踏まえて先に△89銀不成を入れたらどうなるかという話になる。
・△89銀不成の変化
再掲下図。
以下△89銀不成▲同王▲△77桂▲78王△69桂成で好調そうに見えるが・・・
なんと・・・
ここを手抜いて…
▲52馬が強烈な攻め( ゚Д゚)。
△同金は▲71銀でアウト。
直線の殴り合いは居飛車に分があったといえる。
※簡単に書いたけど居飛車も相当勉強していないとこの局面にならない。定跡はお互い勉強している世界での話です。
・△51金引の変化
再掲下図。
以下このタイミングで△51金引が…
『四間飛車の急所』3巻48Pの変化。
これなら後手も戦える??私は指したことがないので分からない(爆)。
というのも次に紹介する「2、△51金引」の方が分かりやすいと思う。
↓
2、△51金引が最有力
(注意:20年以上前の私の結論です)
再掲下図。
まだ△88銀(ギーン)と打たない。
以下いったん△51金(キーン)引として金の形を直すのがシンプルで個人的に好き。
手の意味を聞かれたら「△52に金がいると、いつでも▲52馬△同金▲71銀の3手で将棋が終わってしまうので、その筋を消しておくため。」と書いておけば合格点はもらえると思います。
以下
1、▲21飛成
2、▲61馬を検討する。
ー----------------------------------
1、▲21飛成の変化
再掲下図
以下▲21飛成と飛車が逃げてくれればそこで△88銀と放り込んで勝ち。
以下
◎▲49歩
◎▲59桂
◎▲同玉 を検討する。
◎▲49歩の変化
再掲下図
以下▲49歩ならば・・・
以下△89銀不成▲同王△77桂▲78王△69桂成と進めた時に、
△51金と引いた効果で、▲52馬と突っ込んでくる筋がないのであーる!
以下
・▲同玉は△46歩から△49飛成で後手の攻めが早くなっている。どこかで△77角も絡めておけば攻めが切れない。
・▲44馬は△79金王手で成桂にひもをつけて▲77王に△41歩と受ける。あとは、ぼちぼちいけば時間はかかるが後手勝ち。
◎▲59桂の変化
再掲下図。
以下▲59桂は金底の香ではなく桂という部分的に変な形なので何とかしたい局面。
しかし全然簡単ではないというね。
以下
・▲89銀成 ←全然ダメ
・▲89銀不成 ←王手 を検討する。
・▲89銀成の変化
再掲下図。
以下△89銀成
次に△99成銀でさらに駒得を狙うよ!
↓
だから▲同玉で取って~( ;∀;) かまってかまって~という手。
もし▲同玉なら△77桂で後手良しです(△89銀不成王手の変化で解説します)。
しかし…冷たく▲44馬とされて先手良し。
次に▲71銀が厳しいので後手は受けないといけない。いつの間にか攻守が入れ替わっている事態であひゃ。
なんか…リアルでも将棋でもスルーされると凹みますよね。あ、この人、自分と将棋指しても楽しくないんだ的な…。強くなろうぜぃ。
・△89銀不成の変化
再掲下図。
以下△89銀不成王手、かまちょ!!
以下
・▲同玉
・▲88王 を検討します。
・▲同玉の変化
再掲下図。
以下▲同王は△77桂が激痛。
王様を逃げても△69桂成で先手収集困難となります。
かまってあげてもろくな事がないですね。
・▲88王の変化
再掲下図。
以下△88王はすげぇ手!!
最初に指された時は相手正気か!?と思ったが『四間飛車の急所3巻』47Pに書いているんですね~。以下△37飛成▲44馬。このグッドポジションの馬をどうするか。
以下
・△52桂 ←馬の位置を変える
・△35角 ←馬を消す を検討する
・△52桂の変化
再掲下図
ここで△52桂と打って馬の位置を変えるのが良いらしい。
※『四間飛車の急所3巻』46Pに書いてある手。その先が難しい~。
以下
・馬を逃げたら△46歩でこれからの将棋。
・勢い▲71銀△同金▲同馬△同王▲51龍△82王となりそう。
以下
・▲62金は△44角
・▲52竜 ←検討する
・▲89王 ←検討する。
・▲52竜の変化
再掲下図
以下▲52龍△46歩▲62金にはやはり△44角が攻防手。
以下▲66桂△62角▲同龍△61金。
龍をはじいて△47歩成と取った手が△77銀からの詰めろ💡なので後手勝ち。
・▲89王の変化
再掲下図。
以下▲89王には△88銀が銀の押し売り。
取れば△33角からの王手飛車で後手良し!
△88銀に代えて△33角から先に打つと▲71銀と王手で打たれて居飛車良しなので手順前後に注意。
・△35角の変化
再掲下図
以下△35角と馬を消す手もある。これは△52桂を知らなかった頃に私が指していた凡人の手。
馬が消えれば脅威はなくなるので△46歩が間に合ってくるという意味。無くはない手だが△52桂の方が良いっすね。プロはさすがです。
◎▲同玉の変化
再掲下図。
シンプルに取る手も難しいんだから困るよね~(>_<)
以下▲同王△69飛成▲79銀△46歩▲68金は最善の頑張り。
ここで決めきれないとおかしくなる。
以下▲79龍△同王▲47歩成△44馬。
後手は持ち駒は豊富だが初見で勝ち切るのは容易でない。以下△58金とくらいつく。
以下
・▲同金△同と▲71銀と詰ましに来る手順
・▲78金 を検討する。
・▲同金の変化
再掲下図
以下▲同金△同とは金を1枚渡したので▲71銀で危ないようだが…
以下△同金▲同馬△同王▲51龍△82王で詰まない。
この局面は、先手の持ち駒に飛と金×3枚もあるのだがナナメの駒が無いので後手王は大丈夫。したがって後手勝ち。
・▲78金の変化
再掲下図。
ということであれば先手は▲78金とかわします。
後手の持ち駒は、角と銀×2。先手は、後手からナナメ駒をもらって▲71銀(角)で勝とうという後手のミス待ちの方針です。
↓
そのあくどい狙いを消したらどうか( ゚Д゚)!!
↓
以下△62銀と守りに投資。
以下▲43桂△52金直▲41飛△57と。
以下▲61飛成△同銀▲同竜
後手には用意の受けがありました。以下△68と▲同金△同金▲同玉△71金で復活!!
以下▲52龍に△48飛が王手馬取り。
わずかに後手が勝っていると信じたい局面だ。
ー---------------------------------
2、▲61馬の変化
再掲下図。
△51金引と▲21飛成の交換が損と思えば、先手はここで馬を切ってくる。
以下▲61馬△同金▲62金は考えられる。
しかしこれは詰めろではない。
ここで後手には斜め駒が3枚→すごい手があります。
以下△77銀!
谷川先生の『光速の寄せ』に出てきそうな手。
以下
◎▲同玉
◎▲同桂 を検討する。
◎▲同玉の変化
以下▲同王は△69飛成。
以下
・▲61金
・▲78銀 を検討。
・▲61金の変化
再掲下図
以下▲61金と指してもまだ後手王は詰めろではない。△89龍と桂馬を補充する手が冷静。
この手が△88角からの詰めろで分かりやすい。後手王は▲71銀と王手をしても△92王で全然詰まない。
・▲78銀の変化
再掲下図。
以下、▲78銀△79龍▲88銀という粘りは秒読みでされると焦る。
以下
・△88龍▲同王△62金でも後手良さそう。
・攻めるなら△59角!▲同金△同龍(詰めろ)と指すのも良い。
以下
・▲61飛成
・▲68角 を検討する。
・▲61飛成の変化
再掲下図
▲61飛成には・・・
△68角▲66王△55金で詰む。
これは簡単だ。
・▲68角の変化
再掲下図
以下▲68角と埋める。
さすがにここまでくると寄せはないので以下△同龍▲同王△62金と手を戻す。
以下▲22飛には▲61金打としっかり受けて勝つ方針。
以下▲21飛成は何でもないので△48角と置いておけば攻めが続く。
これは後手良しだろう。
◎▲同桂の変化
再掲下図。
以下▲同桂はいかにも将棋が終わりそう。
以下△89角と下段から攻める。
以下
・▲68王は△35角の王手金取りで後手必勝。
・▲同王は△69飛成▲79銀△78金▲98王△79龍▲71角と進むよりない。
この王手は△92王で詰まない。
ー---------------------------------
◎▲47同金と取る変化
最後に再掲下図以下▲47同金という変化も検討しておく。
これは私の実戦で現れた変化。
▲同金は相当取りにくいと思うが指されてみるとなるほどである。
以下、△46歩▲同金△49飛▲59金△19飛成。
ここで
・▲41飛なら△14角から△58銀が厳しい。
・▲31飛は△64角▲41飛成△51金引が堅い。
・▲32飛は△14角▲52飛成△同金▲同馬の瞬間が甘い。
・▲22飛は△33銀で両取り。
・という読みだったのが指されたのはなんと▲39歩!
なるほど~~~。
▲48銀型をキープしたのは▲39歩と打ちたかったからなんですね。これで速度計算が分からなくなった。もしかしたら▲52馬と切る手の方が早いかもしれない。どこまで研究してこの変化に飛び込んできたのか?といろいろと考えることが多すぎる。よっぽど△51金引も考えたが実戦は△33香と攻めた。
△33香を打っておかないと先手のスクラムを崩すのが大変そうという読みです。
以下▲52馬△同金▲41飛に△61銀打が結構堅い。
しかし自信があるわけでもない(笑)
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