46銀左戦法の華~▲69金型で2筋を突き捨てる一直線変化~~【46銀左戦法対策4】

今日は 46銀左戦法の華 と云われる超スリリングなやつをやっていく。

終盤弱いと、いくら研究したところでまくられるので俺は大嫌いだがな( ゚Д゚)!
でも昔はこれやるしかなかったんで相当に鍛えられました。
ではやっていきます!

こちら前回からの基本図。
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以下
・▲35歩△43銀▲37銀(引or上)からの準急戦
・▲24歩△同歩▲38飛 →本記事で検討する。

さて、
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以下▲24歩△同歩の突き捨てを入れてから…
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▲38飛。
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以下△45歩▲33角成△同飛▲22角。
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以下△46歩▲33角成
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ここがまずは後手にとってポイントの局面。知識がないと簡単に悪くなるところ。
以下
1、△同桂
2、△37歩 を検討する。

1、△同桂の変化
再掲下図
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以下△同桂▲34飛△43金には…
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2筋を突き捨てた効果で▲24飛と回って先手良し。
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あひゃ!

これが2筋を突き捨てない変化なら振り飛車良し。
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違いに気をつけよう。
※どうやって上図以下良くするかは『四間飛車の急所3巻』21Pを参考にしてください。
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2、△37歩の変化
再掲下図。
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以下角を取らずに△37歩が定跡手となっております(笑)
いきなり何?って思う方、無理もない。まぁ~これはですね~~定跡の変遷をたどるともっと前の局面で△36歩と打つ筋があったんですよ。それが潰されて△37歩になった~という背景があるわけです。それについては『四間飛車の急所3巻』28Pを読んでいただければと思います。
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以下
1、▲34馬で攻め合い
2、▲37同飛を検討する。

1、▲34馬で攻め合いの変化
再掲下図
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以下▲34馬△38歩成はさすがに振り飛車が勝つ。
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以下
・▲59銀
・▲41飛と一直線  の変化を検討する。

・▲59銀の変化
再掲下図
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以下▲59銀は一手の価値が無い。
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以下
・攻めるなら△47歩成▲同金△28飛などでいくらでも後手からの攻めは続く。
・受けるなら△51金引と嫌味な▲52馬を消しておいても良いだろう。
うん、この変化は余裕で勝てるので心配いらない。

・▲41飛の一直線変化
再掲下図。
2020-07-02p_20200702231204257.png
念のため、一直線の変化も検討。
以下▲41飛△48と▲52馬△58と▲61馬。
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以下△61同銀▲同飛成の形が△68金からの詰みになっている。
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手数は長いがベタベタ王手を続けていけば詰む!詰まなかったら教えて(笑)。

【居飛車の思考】
一直線に切り合うとしてもこの変化はダメすぎだろう…。もっと条件が良くなるタイミングを探らないと…。そういうわけで下の変化に進みます。
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2、▲37同飛の変化
再掲下図。
2020-07-02q_20200702073132cb6.png
以下▲同飛に…
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もう一発△36歩と叩く!
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これがTHE定跡手。知識として知らないと絶対指せない手(笑)。
以下
・▲同飛
・▲34馬 ←最難関 を検討する。

・▲同飛の変化
再掲下図。
2020-07-02r_2020070207313439e.png
以下▲同飛には神手順がある。
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△45銀が飛車取り!
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かつ、△21の桂で馬取り!
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なんと2歩捨てただけで両取りが、かかっているではあーりませんか( ゚Д゚)!

以下▲35飛と銀取りに逃げても△33桂で銀にひもがつく。
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なんという神手順(2回目)。
以下▲33飛成で後手大優勢なのだが…指せば結構難しい(笑)。
私が御徒町で指した実戦譜を置いておく。
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・▲34馬が最難関
再掲下図。
2020-07-02r_2020070207313439e.png
以下▲34馬△37歩成▲同桂△47歩成。
これが▲46銀戦法における一直線の変化の華。
2020-07-02u_2020070207312876c.png
以下
◎▲同銀 ←定跡手順
◎▲同金    を検討する。
ー--------------------------
◎▲同銀の変化
再掲下図。
2020-07-02u_2020070207312876c.png
以下▲同銀が定跡手順
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以下△39飛▲41飛とお互い飛車を下ろす。
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・居飛車最速の攻めは▲52馬と切って▲71銀!の攻め。
・振り飛車最速の攻めは△88銀!の放り込み。その△88銀をどのタイミングで決行するかっていうのが難しいんですよね~。
以下
1、すぐに△88銀
2、△51金引から△88銀を見ていく。
ー-------------------------
1、すぐに△88銀コース
再掲下図。
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以下△88銀!
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この放り込みは▲69金型だから(▲69の金が浮いているから)ある攻め。以下▲同玉なら△69飛成で金がとれる。

※絶対に混同注意!
▲68金が入っている形で…
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△88銀と打っても…
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▲同玉で何も発生しないですからね!ノータイムでこの変化へ突っ込んでいく特攻隊の人、結構いるで。

話を戻して再掲下図。
2020-07-02b_20200702234334c59.png
将棋の難しいところはここからです。
実はここで▲49歩!という手があってよく分からない将棋になってしまう。
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以下
・△同飛成
・△89銀不成 
・△51金引  を検討する。

・△同飛成の変化
再掲下図
2020-07-02v_20200702231242e57.png
以下△同飛成はまずい。▲59金が狙いの手。
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【四間飛車暦53年:黄金の門 建立】
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この形、何がまずいかと言うと△88銀が役に立たない駒になっているから。以下取られる前に△89銀不成とするけど▲同玉で何も起こらない。
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▲69金型ならここで△77桂の攻め筋があったんですがねぇぇぇ。
   ↓
それを踏まえて先に△89銀不成を入れたらどうなるかという話になる。

・△89銀不成の変化
再掲下図。
2020-07-02v_20200702231242e57.png
以下△89銀不成▲同王▲△77桂▲78王△69桂成で好調そうに見えるが・・・
2020-07-03e_20200703203803004.png
なんと・・・
ここを手抜いて…
▲52馬が強烈な攻め( ゚Д゚)。
2020-07-03f_20200703203804f9c.png
△同金は▲71銀でアウト。
直線の殴り合いは居飛車に分があったといえる。
※簡単に書いたけど居飛車も相当勉強していないとこの局面にならない。定跡はお互い勉強している世界での話です。

・△51金引の変化
再掲下図。
2020-07-02v_20200702231242e57.png
以下このタイミングで△51金引が…
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『四間飛車の急所』3巻48Pの変化。
これなら後手も戦える??私は指したことがないので分からない(爆)。
というのも次に紹介する「2、△51金引」の方が分かりやすいと思う。
          ↓
2、△51金引が最有力
   (注意:20年以上前の私の結論です)
再掲下図。
2020-07-02u_20200702231240772.png
まだ△88銀(ギーン)と打たない。
以下いったん△51金(キーン)引として金の形を直すのがシンプルで個人的に好き。
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手の意味を聞かれたら「△52に金がいると、いつでも▲52馬△同金▲71銀の3手で将棋が終わってしまうので、その筋を消しておくため。」と書いておけば合格点はもらえると思います。
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以下
1、▲21飛成
2、▲61馬を検討する。
ー----------------------------------
1、▲21飛成の変化
再掲下図
2020-07-02v_2020070207312920c.png
以下▲21飛成と飛車が逃げてくれればそこで△88銀と放り込んで勝ち。
2020-07-02a_20200702074239622.png
以下
◎▲49歩
◎▲59桂 
◎▲同玉  を検討する。

◎▲49歩の変化
再掲下図
2020-07-02a_20200702074239622.png
以下▲49歩ならば・・・
2020-07-03a_2020070320430206e.png
以下△89銀不成▲同王77桂78王69桂成と進めた時に、
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△51金と引いた効果で、▲52馬と突っ込んでくる筋がないのであーる!
以下
・▲同玉は△46歩から△49飛成で後手の攻めが早くなっている。どこかで△77角も絡めておけば攻めが切れない。
・▲44馬は△79金王手で成桂にひもをつけて▲77王に△41歩と受ける。あとは、ぼちぼちいけば時間はかかるが後手勝ち。
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◎▲59桂の変化
再掲下図。
2020-07-02a_20200702074239622.png
以下▲59桂は金底の香ではなく桂という部分的に変な形なので何とかしたい局面。
しかし全然簡単ではないというね。
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以下
・▲89銀成 ←全然ダメ
・▲89銀不成  ←王手 を検討する。


・▲89銀成の変化
再掲下図。
2020-07-02i_20200702074251845.png
以下△89銀成
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次に△99成銀でさらに駒得を狙うよ!
      ↓
だから▲同玉で取って~( ;∀;) かまってかまって~という手。
もし▲同玉なら△77桂で後手良しです(△89銀不成王手の変化で解説します)。
しかし…冷たく▲44馬とされて先手良し。
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次に▲71銀が厳しいので後手は受けないといけない。いつの間にか攻守が入れ替わっている事態であひゃ。
 なんか…リアルでも将棋でもスルーされると凹みますよね。あ、この人、自分と将棋指しても楽しくないんだ的な…。強くなろうぜぃ。

・△89銀不成の変化
再掲下図。
2020-07-02i_20200702074251845.png
以下△89銀不成王手、かまちょ!!
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以下
・▲同玉
・▲88王 を検討します。

・▲同玉の変化
再掲下図。
2020-07-02j_20200702074252a6f.png
以下▲同王は△77桂が激痛。
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王様を逃げても△69桂成で先手収集困難となります。
かまってあげてもろくな事がないですね。

・▲88王の変化
再掲下図。
2020-07-02j_20200702074252a6f.png
以下△88王はすげぇ手!!
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最初に指された時は相手正気か!?と思ったが『四間飛車の急所3巻』47Pに書いているんですね~。以下△37飛成▲44馬。このグッドポジションの馬をどうするか。
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以下
・△52桂 ←馬の位置を変える
・△35角 ←馬を消す  を検討する

・△52桂の変化
再掲下図
2022-08-18b_20220818163139f47.png
ここで△52桂と打って馬の位置を変えるのが良いらしい。
『四間飛車の急所3巻』46Pに書いてある手。その先が難しい~。
2020-07-03i.png
以下
・馬を逃げたら△46歩でこれからの将棋。
・勢い▲71銀△同金▲同馬△同王▲51龍△82王となりそう。
2020-07-03j.png
以下
・▲62金は△44角
・▲52竜 ←検討する
・▲89王 ←検討する。

・▲52竜の変化
再掲下図
2020-07-03j.png
以下▲52龍△46歩▲62金にはやはり△44角が攻防手。
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以下▲66桂△62角▲同龍△61金。
2020-07-03l.png
龍をはじいて△47歩成と取った手が△77銀からの詰めろ💡なので後手勝ち。

・▲89王の変化
再掲下図。
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以下▲89王には△88銀が銀の押し売り
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取れば△33角からの王手飛車で後手良し!
△88銀に代えて△33角から先に打つと▲71銀と王手で打たれて居飛車良しなので手順前後に注意。

・△35角の変化
再掲下図
2022-08-18b_20220818163139f47.png
以下△35角と馬を消す手もある。これは△52桂を知らなかった頃に私が指していた凡人の手。
2020-07-02o_20200702074237626.png
馬が消えれば脅威はなくなるので△46歩が間に合ってくるという意味。無くはない手だが△52桂の方が良いっすね。プロはさすがです。

◎▲同玉の変化
再掲下図。
シンプルに取る手も難しいんだから困るよね~(>_<)
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以下▲同王△69飛成▲79銀△46歩▲68金は最善の頑張り。
2020-07-02b_20200702074240145.png
ここで決めきれないとおかしくなる。
以下▲79龍△同王▲47歩成△44馬。
2020-07-02c_20200702074242860.png
後手は持ち駒は豊富だが初見で勝ち切るのは容易でない。以下△58金とくらいつく。
2020-07-02d_20200702074243d88.png
以下
・▲同金△同と▲71銀と詰ましに来る手順
・▲78金   を検討する。

・▲同金の変化
再掲下図
2020-07-02d_20200702074243d88.png
以下▲同金△同とは金を1枚渡したので▲71銀で危ないようだが…
2020-07-02e_20200702074245407.png
以下△同金▲同馬△同王▲51龍△82王で詰まない。
2020-07-02f_2020070207424625b.png
この局面は、先手の持ち駒に飛と金×3枚もあるのだがナナメの駒が無いので後手王は大丈夫。したがって後手勝ち。

・▲78金の変化
再掲下図。
2020-07-02d_20200702074243d88.png
ということであれば先手は▲78金とかわします。
2020-07-02g_202007020742481a7.png
後手の持ち駒は、角と銀×2。先手は、後手からナナメ駒をもらって▲71銀(角)で勝とうという後手のミス待ちの方針です。
   ↓
そのあくどい狙いを消したらどうか( ゚Д゚)!!
   ↓
以下△62銀と守りに投資。
2020-07-02h_20200702074249f52.png
以下▲43桂△52金直▲41飛△57と。
2022-09-04c_20220904232801fe9.png
以下▲61飛成△同銀▲同竜
2022-09-04d_20220904232804f78.png
後手には用意の受けがありました。以下△68と▲同金△同金▲同玉△71金で復活!!
2022-09-04e_202209042328058fe.png
以下▲52龍に△48飛が王手馬取り。
2022-09-04f_20220904232805086.png
わずかに後手が勝っていると信じたい局面だ。
ー---------------------------------
2、▲61馬の変化
再掲下図。
△51金引と▲21飛成の交換が損と思えば、先手はここで馬を切ってくる。
2020-07-02v_2020070207312920c.png
以下▲61馬△同金▲62金は考えられる。
2020-07-02j_20200702234346b5b.png
しかしこれは詰めろではない。
ここで後手には斜め駒が3枚→すごい手があります。
以下△77銀!
谷川先生の『光速の寄せ』に出てきそうな手。
2020-07-02k_20200702234348248.png
以下
◎▲同玉
◎▲同桂 を検討する。

◎▲同玉の変化
2020-07-02k_20200702234348248.png
以下▲同王は△69飛成。
2020-07-02l_20200702234349229.png
以下
・▲61金
・▲78銀 を検討。

・▲61金の変化
再掲下図
2020-07-02l_20200702234349229.png
以下▲61金と指してもまだ後手王は詰めろではない。△89龍と桂馬を補充する手が冷静。
2020-07-02m_20200702234351f24.png
この手が△88角からの詰めろで分かりやすい。後手王は▲71銀と王手をしても△92王で全然詰まない。

・▲78銀の変化
再掲下図。
2020-07-02l_20200702234349229.png
以下、▲78銀△79龍▲88銀という粘りは秒読みでされると焦る。
2020-07-02n_20200702234352a89.png
以下
・△88龍▲同王△62金でも後手良さそう。
・攻めるなら△59角!▲同金△同龍(詰めろ)と指すのも良い。
2022-08-18c_20220818173710ebb.png
以下
・▲61飛
・▲68角 を検討する。

・▲61飛の変化
再掲下図
▲61飛成には・・・
2020-07-02o_20200702234354778.png
△68角▲66王△55金で詰む。
2020-07-02p_2020070223435530c.png
これは簡単だ。

・▲68角の変化
再掲下図
2022-08-18c_20220818173710ebb.png
以下▲68角と埋める。
2020-07-02q_2020070223435785f.png
さすがにここまでくると寄せはないので以下△同龍▲同王△62金と手を戻す。
2020-07-02r_20200702234358a36.png
以下▲22飛には▲61金打としっかり受けて勝つ方針。
2020-07-03c_20200703205316200.png
以下▲21飛成は何でもないので△48角と置いておけば攻めが続く。
2020-07-03d_20200703205318e11.png
これは後手良しだろう。

◎▲同桂の変化
再掲下図。
2020-07-02k_20200702234348248.png
以下▲同桂はいかにも将棋が終わりそう。
2020-07-02s_202007022343301c0.png
以下△89角と下段から攻める。
2020-07-02t_202007022343325d2.png
以下
・▲68王は△35角の王手金取りで後手必勝。
・▲同王は△69飛成▲79銀△78金▲98王△79龍▲71角と進むよりない。
2020-07-02v_20200702234409be2.png
この王手は△92王で詰まない。
2020-07-02w.png

ー---------------------------------
▲47同金と取る変化
最後に再掲下図以下▲47同金という変化も検討しておく。
2020-07-02u_2020070207312876c.png
これは私の実戦で現れた変化。
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▲同金は相当取りにくいと思うが指されてみるとなるほどである。
以下、△46歩▲同金△49飛▲59金△19飛成。
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ここで
・▲41飛なら△14角から△58銀が厳しい。
・▲31飛は△64角▲41飛成△51金引が堅い。
・▲32飛は△14角▲52飛成△同金▲同馬の瞬間が甘い。
・▲22飛は△33銀で両取り。
・という読みだったのが指されたのはなんと▲39歩!
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なるほど~~~。
▲48銀型をキープしたのは▲39歩と打ちたかったからなんですね。これで速度計算が分からなくなった。もしかしたら▲52馬と切る手の方が早いかもしれない。どこまで研究してこの変化に飛び込んできたのか?といろいろと考えることが多すぎる。よっぽど△51金引も考えたが実戦は△33香と攻めた。
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△33香を打っておかないと先手のスクラムを崩すのが大変そうという読みです。
以下▲52馬△同金▲41飛に△61銀打が結構堅い。
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しかし自信があるわけでもない(笑)
急戦は色々と変化があって怖いですね~。こんなに研究しても初見の変化は未だに私も震えます。
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【あべしんの感想】
▲46銀戦法の華→2筋を入れて▲38飛の一直線変化は…
相手とガチンコ研究勝負のようなところがある\(^o^)/
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昔だったらこの作戦をやってくる人が多かったのでこちらも研究をしていた。
しかし今だとやる人はほぼ見ない。
それにも関わらずこの一直線変化を挑んでくる居飛車党は危険だ。なぜなら、将棋ソフトでガリガリ詰みまで研究しているかもしれないからだ。そのあたりは、空気を読んで「あ、この人めっちゃ研究してる気がする」とレーダーが反応したらAI流(下図)の△45歩で、そもそもこの変化にさせないという選択肢も大事かもしれません。
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次回は、準急戦をやっていきます。

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あべしん

・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
 →全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com

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