三間から石田vs左美濃穴熊の捌きを丁寧に【R2.3.1アマ名人戦内陸地区予選3】


□本戦1回戦 vsあべりーさん

あべりーさんの居飛車穴熊には一時期死ぬほど削られたので穴熊されたらどの作戦で対抗するかというのがテーマ。どうせ穴熊しかやってこないんでしょ~という決め打ち振り飛車で勝ち星を稼いだが最近は左美濃とミレニアムを多用してくるので私も変な作戦をとる事ができなくなってきた。というわけで先手が私、三間飛車に託す。
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う~ん、ここで先手はどう指すべきか構想が必要。
何も考えずにパッと指しちゃいそうなのは▲56銀でしょうか。
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しかし▲56銀と上がって次は何するの?って話。
以下、△44歩と角道を止めてくれるならまぁまぁ(それでも難しい)だが仮に上図でもう一手先手が▲45銀と指せたとしても△23銀でぴったり受かる。したがって、ダイヤモンド美濃に組みかえる将棋になるが堅め合いは銀冠穴熊が見えているだけにやる気しない。とにかく私は自分が勝ちやすい将棋を目指したいのです。

そこで本譜は▲56歩と意味ありげな歩を突く。
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以下、△64歩なら別の構想があったがそれは省略。
上図以下、△12香。
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驚きました。左美濃→銀冠→穴熊ルートではないんですね。
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漠然と指すと上図のように△23銀を省いて1手早く穴熊(安定形)に組まれてしまう。これが左美濃→穴熊の省略ルートの狙い。

再掲下図。
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そうなるとまずいのでさっさと動きます。
以下、▲75歩、11王、68角。
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▲56歩型の石田流に組みかえるのが狙いでした。
▲56歩型は67銀が攻撃参加できないので飛・角・桂の軽い攻めで手を作らないといけません。
以下、△84飛、76飛、42金寄、77桂、23銀、46角。
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▲46角は絶好のポジションだが△44歩や44銀ですぐに追い払われる位置なので、▲46角と出たからには手が作れないといけないというプレッシャーが先手にもある。以下△64歩。
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△64歩は6筋争点確定なのでありがたいが時間を稼いで穴熊を間に合わせて勝負しようという意味でもある。ここはダラダラやっているとおかしくなるので決断しないといけない。
以下▲74歩、同歩、65歩。
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以下、△86歩、同歩、75歩、同飛、86飛。
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多くの人が間違える大事な局面、捌きの構想を考える必要がある。
焦って▲72飛成は…
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△76歩でいきなり形勢を損ねる。
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自分だけ攻めることを考えて相手の攻めが見えていない人は大体こうなってしまう。

飛車よりも後手に狙われている▲77の桂馬に目をつけるのがよい。
というわけで本譜は▲64歩。
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以下、△66歩、78銀、88飛成、65桂。
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これは風の捌きでしょう。
以下、△44銀、71飛成、45銀に53桂成と🐉ドラゴンダイブ🐉☆彡
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ついに桂馬が成桂となって敵陣に突き刺さりました。△同金なら41竜なので本譜は△46銀、42成桂、同金。
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終盤のポイント。平凡に▲46歩は△32金と形を戻される。
△32金の形が堅い。
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まぁ上図でも先手優勢だが▲63歩成からのと金を間に合わせるまで△25歩からの玉頭攻めもあり一波乱ありそう。
再掲下図。
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ここでは銀を取るよりもまず▲31金とするのが寄せの決め手。
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ここに詰めろで打っておけば△32金と戻る手が消えるので▲63歩成がより厳しくなる。
以下、△32角打に▲46歩と戻してやっとはっきりした勝ちとなった。

この将棋はあべりーさんの実力的に考えても望外の内容、私がそこまで三間飛車を指せるとは思われていなかった可能性がある。それもそうで実は三間→石田流は私の棋風を知っている人にとってはかなりのレアケース。うまく意表をつけたのかなと思いました。

難敵に勝ちようやく地区代表決定戦の決勝へ。
相手は県大会優勝複数回、とりわけアマ名人戦に縁があるT部井先生である。序盤で良くなってもこれは体力戦だなぁと思った。

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・支部対抗東日本優勝四段→県竜王戦優勝五段
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