◎予選2回戦 vsM少年
県小学生トップ(3月当時)の小6の子との対局。
後手が私。
上図のタイミングで△14歩は▲16歩と受ければ相振りにして端を絡めて攻めますよ、受けなければ△15歩と端の位をとって居飛車にしますという揺さぶり。まぁそれで簡単に先手も悪くなるわけがないので「ちゃんと研究していますか?」という意味でもある。参考図書はこれ。
上図以下、▲76歩、15歩、48王、62銀と進む。
振り飛車は角道を止めて指すのか、角交換振り飛車にして指すのか、いずれにしても長引けば端の位が活きてくるので先手は道しるべ(構想)を事前に用意していないと自然と悪くなる。したがって、後手としては気楽な局面である。
進んで下図。
▲85歩に△77角と1手使って上がったからには▲77角型をキープして戦うor▲66歩と戦うのが普通。そしたら…上図以下、▲22角成、同銀、77銀。
これには2つ驚きがある。
1つ目は、先ほど述べたように▲77角と1手使って上がってから▲22角成としたことである。角交換をしたいなら初期配置の▲88角型でもできたので1手損。まぁ後手の陣形をしばらく見たかったのかもしれないが後手もそこまで形を決めていないので意味があったかどうか。2つ目は、角交換振り飛車▲77銀型は一昔前の構え、今は▲88飛+68銀型の方が、
銀の使い方が自由でよいとされている。
進んで下図。
次の一手は落手だった。
以下、▲88飛。
えっ( ゚Д゚)
以下、△79角、78飛、46角成。
無条件に1歩得で馬が作れたので後手勝勢。
進んで下図。
△22王が決め手。
先手から何もしてこなければ後手は△32金+△43金+24歩→25歩とひたすらプラスになる手を指しつつ堅めますよ~という意味。先手には有効な手が無いので▲66銀左とわざと隙を作ってきたが…
以下、それではと△86歩で勝ち。
再掲下図。
▲88飛に代えて47金としてから88(58)飛なら1局だった。
4手目に戻る。本当のこと言うと4手目△14歩は後手も怖い。
強い振り飛車党は端の位を取らせても想定内で研究の範囲内とばかりにガンガン動いてくる。興味本位で△14歩とやった後手の方が面食らう展開だ(奨励会員にそれで完敗しました)。しかし、初手78飛からいつもの角道を止める三間しか研究していない人はいきなりボロが出る。自分の経験値と相手の顔を見て総合的に判断して指す作戦なのかなと思う。
というわけで小学生2人を倒して予選通過。
◎予選にシードがない!
例年であれば2連勝通過者は1回勝てば地区代表という山に数名が入れるが今回はコロナなのに参加者が多くてどこを引いても地区代表までトーナメント2連勝が必要。密ですね~!私が入ったところは・・・
やっちゃったよ~~\(^o^)/
あべりーさんとT部井さんと同じ山。
予選の反動がきちゃった・・・。
急に道のりが遠く感じた、先が見えない。
あべりーさんは穴熊だしT部井さんはどうせ最後に勝負手連発して泥試合にしてくるので疲れるな~。体力戦体力戦、アマ名人への道は遠い。
- 関連記事
-
コメント