2020年3月1日、アマ名人戦内陸地区予選開催。
関東ではコロナの兆しが粛々と見え始めるもまだ山形ではそれほどでもない。
参加者のマスク率も半々くらいでそこまで切迫した感じはしなかった。
私はマスク着用でアルコール除菌のウェットティッシュやクリームを持ち込み万全の体制で臨む。
さっさと勝って代表になって帰るか、さっさと負けて帰るか、正解は二つしかない。
中途半端にこの会場にいるのが一番よくないね。
というのも子ども達が学校休みで暇なのかめっちゃ来てんねんな。
いや~~、密です密です。
将棋大会ほど密な空間ないし、駒から駒へと感染リスク高いしこんなゲームないよな~。
抽選!
私のブロック、なんと~~
あべしん
K沼少年
M着少年
M浦少年
私以外全員小学生でした\(^o^)/
おおおお、これはラッキーなのでは。
ベテランや山大生も来ている中でこれは素晴らしい。
まぁ問題はこのクジ運を予選通過してからも継続できるかなんですけどね。
代表になれないと意味ないので。
◎1回戦 vsK沼少年
後手が私です。
天守閣美濃+46銀急戦、よくある形だけども意外とどう受けるか知らない人が多い。まぁ私も本気で考えたことないですが(四間党なので)。笑
ただまぁ▲35歩を受けるだけなら△43金や△51角が考えられるがそれでは元気が無いし持久戦にされたときに作戦負けしそう。ここは△84歩+△74歩を継承して△73桂と強気に構える。
後手の工夫は△64歩を保留しているところで将来の△64角(玉頭狙い)に期待している。
ちなみに後手三間飛車vs先手天守閣美濃という戦型は一手の差が大きく本に書いてあるような先手三間飛車のノリで対天守閣美濃を指すとかなりの確率で作戦負けになる。なお、さらに細かい話だが上図から▲98王の端玉銀冠を目指すのを見て△64歩を突くかどうかを決めるのが合理的な指し方だと思う。
以下、▲35歩とやってきた。
以下、理想的な捌きは△85歩、同歩、35歩、同銀、86歩と玉頭を直撃する手順。
以下、▲同王、45歩、33角成、同飛となれば・・・
△64角の王手飛車が受からないので振り飛車良し。
ただし、朝一番で1局目の対局かつ超久々に駒を握ったこともあり激しい変化で読み抜けがあると負けるのでもう少し安全にいくことにした。
再掲下図以下…
単に△45歩。
すぐには玉頭を絡めないで1~4筋の右半分だけで捌こうと思いました。
以下、▲同銀、88角成、同王、42飛、34銀、64角。
なんていうか、後手やや優勢なんだろうけども88王と手順に危険地帯から逃げられてしまったので冴えないナ~という感じはした。構想と指し手と気持ちの3要素がバラバラで危ない感じである。
以下、▲26飛は勝負手。
ちゃんと指せば絶対振り飛車良くなるはずだろこれ!と思ったが小学生に試されているのか!?とプレッシャーがかかる。あなたちゃんとここから後手優勢に持っていけますかと小学生に試されるおじさん。
以下、△19角成、24歩、同歩、同飛、22歩。
以下、▲23歩、同歩、同銀成、46歩。
この合わせ歩が捌きのテクニックや!と指したら・・・
以下、小学生らしく元気に▲32成銀、同飛、21飛成、42飛、46歩、同馬、43歩と叩かれる。
なんかすごい筋→筋で迫ってくるのでひるむあべしん。
以下、△同飛、34角。
う~~ん、嫌らしい角打ち。ここでついに私迷いました。
△42飛でも悪くないがしばらく少年の勢いある攻めを受け続けなければいけないことに基礎疾患のある私はしんどさを感じた。というわけで以下、△35馬、43角成、同金、31飛と進める。
▲61飛成と35馬とりの両狙いが受からないようだがこれは読み筋。
△33角と逆王手で受ける。
これがプロフェッショナルなと自画自賛したがよく見たら絶好の受けがあるではないか。
それが▲66桂。
すぐにではないが▲33飛成、同金、74桂の筋をちらつかせておけば後手は乱暴はできない。
これは・・・難局になったなと反省していた矢先指されたのは・・・
▲55桂!
これは勢いが良すぎましたかね。
以下、△51香と埋めて後手優勢。
次に打ったばかりの桂馬をダシに△55歩とごっつぁんするのが美味しいちゃんこ鍋🍲の作り方。
予選1回戦、思考の紆余曲折はあったがまずは1勝。
感想としてK沼少年の攻め将棋はなかなかのものでこの1週間前に多賀城の大会で4-1だったのは納得。確かにツボに入れば筋→筋でくるので有段者でも受けきるのは大変かも。今後に期待ですね。
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