学校や職場で「俺と将棋打ったら〇分もつかな?」と言われたことはないだろうか。将棋関係者であれば「〇分ってなんだよ!〇手の間違いだろ」と口に出さないけど思うはず。
題材は安藤たかゆき著『こんなレベルの低い将棋見たことがない!』2巻第15話から。指導棋士田中誠氏が連盟道場13級の安藤氏と指導対局をするのだがすごかった。
「5分で何局勝てるか試してみましょう」
安藤たかゆき著『こんなレベルの低い将棋見たことがない!』2巻49P
注:5局やって何局勝てるかではありません。
・先生は10枚落ち(王1枚)からスタート、徐々に駒を増やしていく。
・先生が勝ち筋に誘導してくれる。
著者の安藤氏は最初の5分で5局、次の5分で7局指した。
そして田中先生は言った。
「安藤さんの改善点が見えてきました!」と。
力のある指導者であれば何局か指せばその人の癖みたいなものは分かる。将棋って長考しても直観で指しても変わらない部分、その人の大局観の源流が正しい方向に流れているかをみたかったのかと思いました。
指導の続きが気になる方は『低将』2巻を購入して読んでみよう。
参考記事→有名将棋関係者登場!『こんなレベルの低い将棋見たことがない!』2巻の感想
【まとめ】
切れ負けルールは時間に追われて将棋本来から外れてしまい得られるものが少ないと思っていました。ましてやじっくり考えて基礎力をつける時期の初心者には良くないだろうにと。
ただし、切実な話
・指導者も時間が無い
・教わる側も時間が無い
・目標とする大会まで時間が無い
という条件下であれば、
「切れ負け」にして無理やり対局数を爆増させて自分より強い人から沢山アドバイスをもらった方が伸びる可能性はあります。将棋を覚えて最初のうちは自分で考えだすっていうよりもたくさん手筋や考え方を頭に詰め込むという作業が大事ですからね~。いやー将棋って色んな勉強法があるもんだな~と思いました。
あべしん
・アマ五段(県竜王戦優勝)の四間飛車党
・中学、高校、大学、社会人で県優勝
→全国大会出場
・地元紙で将棋の観戦記を書いてます
・連絡先→kouteipengin6@gmail.com
コメント
Y
どんなに評価値高くても終盤もたもたしたら負けちゃうんで。
2020/02/18 URL 編集
abcn
私も似たようなこと思っていたよ、勝ちに対する嗅覚を鍛える的な。
最近は、経験値の習得にも使われているようで「切れ負け革命」かもしれませんね。
2020/02/18 URL 編集